Cisco IP Communicator は IP フォンの機能をコンピュータに提供する Microsoft Windows ベースのアプリケーションです。このアプリケーションは外出先、社内、またはユーザが企業ネットワークにアクセスできる任意の場所から高品質な音声コールを実現します。これは、リモート ユーザおよび在宅勤務者の理想的なソリューションです。Cisco IP Communicator は、導入が簡単で、現在の IP 通信で使用できる最新のテクノロジーや高度な機能の一部を採用しています。Cisco IP Communicator は SCCP と SIP の両方をサポートするスタンドアロン デバイスです。
注:SCCPでサポートされるSIPを使用するCisco IP Communicatorではサポートされない機能がいくつかあります。たとえば、SCCP対応のCisco IP Communicatorは、Cisco Unified Video Advantageのビデオ対応エンドポイントと互換性があり、ビデオコールを発信できます。一方、SIPはビデオをサポートしていません。さらに、SCCPを使用するCisco IP Communicatorは保留音をサポートしますが、SIPは保留音をサポートしません。サポートされる機能の全リストについては、『エンドポイント機能の概要』を参照してください。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco Unified Communications Managerリリース6.x
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco Unified Communications Managerリリース6.0
Cisco IP Communicator 2.1
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco Unified Communication Manager 6.xでは、複数のデバイスを使用するプレゼンスユーザに付加ライセンスを使用できます。この機能により、すでにCisco Unified IP Phoneを使用しているプレゼンスユーザは、セカンダリソフトフォンデバイスが使用されているときに、3台ではなく1台のデバイスライセンスユニットしか必要としなくなります。セカンダリソフトフォンデバイスは、Cisco IP Communicator、Cisco Unified Personal Communicator、およびCisco Unified Mobile Communicatorに限定されています。付加ライセンスは、Cisco Unified Communication ManagerのPrimary Phoneオプション(Cisco Unified Personal Communicator)で設定することによって有効になります。
付加ライセンスを使用するには、次の制限に従う必要があります。
プライマリIP Phoneに関連付けることができるセカンダリソフトフォンデバイスは2つまでです。
関連付けられているセカンダリソフトフォンデバイスを削除しない限り、プライマリフォンを削除することはできません。
プライマリ電話機は、最も多くのライセンスを消費するデバイスである必要があります。ソフトフォンデバイスをプライマリフォンにして、Cisco Unified IP Phoneをセカンダリデバイスとして関連付けることはできません。
上記の制限事項により、関連付けられているセカンダリソフトフォンデバイスを削除せずにプライマリIP Phoneを削除しようとすると、「Delete Failed [10206].Cannot delete device that is used as a Primary Phone」エラーメッセージが表示されます。プライマリIP Phoneを削除する前に、セカンダリソフトフォンとの関連付けを必ず削除してください。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
28-Jul-2008 |
初版 |