シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションは、固定ネットワークおよびモバイル ネットワークで、音声、ビデオ、データ、モバイルの各アプリケーションを統合します。これにより、時間やワークスペースの制約を受けることなく、簡単にコラボレーションを実現できます。Cisco IP Communicator は、PC で電話機能を実現します。これにより、どこにいても会社の電話番号でコールを発信できます。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco IP Communicator 8.6
Cisco Unified Communications Manager(CUCM)8.x
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco IP Communicator は、パーソナル コンピュータで勤務先の電話を利用できる Microsoft® Windows ベースのソフトフォン アプリケーションです。Cisco IP Communicator は容易に導入でき、IP コミュニケーションに使用できる最新のテクノロジーや拡張機能を備えています。この利点は、ビジネス コラボレーションや応答性を向上させ、組織は今日のモバイル ビジネス環境に遅れずについていくことができます。
Cisco IP Communicator は直感的な設計が施されており、使いやすく、以下のような広範囲におよぶ機能に容易にアクセスできます。
8 個の回線キー:これらのキーは、電話回線とテレフォニー機能への直接アクセスを提供します。
5 個のソフト キー:これらのキーに、コール機能オプションを動的に設定できます。
メッセージ:このキーによって、ボイスメール メッセージに直接アクセスできます。
ディレクトリ:Cisco IP Communicator は着信コールとメッセージを識別し、画面でそれらを分類します。この機能により、ダイレクト コールバック機能に基づく迅速かつ効果的な折り返し電話が可能になります。社内ディレクトリは、Lightweight Directory Access Protocol Version 3(LDAPv3)標準ディレクトリに統合されます。
[設定(Settings)]:このキーを使用して、たくさんの呼び出し音および背景イメージの中から選択できます。
サービス:Cisco IP Communicator では、天気予報、株価情報、商品相場などの Web ベースの情報にすばやくアクセスすることができます。電話機は XML を使用して、ますます増加する世界中の情報や機能へのポータルを提供します。
ヘルプ:オンライン ヘルプ機能では、電話機のキー、ボタン、機能に関する情報を表示できます。
ASA は、ASA アプライアンスを使用してプロキシにすべてのソフト クライアント メディアを強制することによって、Communications Manager に到達する前に Cisco IP Communicator のトラフィックを代行受信し、認証します。これにより、音声 VLAN への単一のセキュアなエントリ ポイントを実現できます。
Cisco IP Communicator は、7970s と同じコール制御およびアプリケーション プロトコルをサポートします。起動時に、Cisco IP Communicator はネットワークと次のようなやり取りを行います。
コンフィギュレーション サーバを探します。起動した後、Cisco IP Communicator は DHCP を使用して TFTP サーバの検索を試行します。他の電話と同様、Cisco IP Communicator は TFTP を使用してサーバからファイルを取得できます。また、HTTP を使用してソフトウェアのアップデートを取得することもできます。この場合、リモート ユーザのファイル転送が高速になります。
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CTL ファイルを要求します(セキュリティが設定されている場合)。TFTP サーバに CTL ファイルが保存されます。そこには、Cisco IP Communicator が接続可能な Cisco Unified CallManager および TFTP サーバのリストが含まれています。また、Cisco IP Communicator と Cisco Unified CallManager のセキュアな接続の確立に必要な証明書も含まれています。セキュリティCTLFile.tlvファイルは、[Program Files] > [Cisco Systems] > [Cisco IP Communicator] > [AppData] > [sec]フォルダにダウンロードされます。
次の設定ファイルを要求します。設定ファイル(.cnf.xml)は TFTP サーバに保存されており、Cisco Unified CallManager に接続するためのパラメータを定義しています。一般に、Cisco Unified CallManager でデバイスのリセットが必要な変更を行うと、そのデバイスの設定ファイルに対して変更が行われます。Cisco Unified CallManager で自動登録が有効になっている場合は、Cisco IP Communicator は TFTP サーバからデフォルト設定ファイル(xmldefault.cnf.xml)にアクセスします。そうでない場合は、Cisco IP Communicator はデバイス名に対応する .cnf.xml ファイルにアクセスします。
ソフトウェアを更新します。自動アップデートを使用する場合、.cnf.xml ファイルに、Cisco IP Communicator に対してどのソフトウェア バージョンを実行する必要があるかを伝達する情報を含めます。このソフトウェア バージョンが現在使用されているものと異なる場合、Cisco IP Communicator は TFTP サーバにアクセスし、新しいソフトウェア ファイルを要求します。この要求を実行するため、Cisco IP Communicator はまず HTTP を使用しようとします。HTTP アクセスが有効になっていない場合は、Cisco IP Communicator は TFTP を使用します。
Cisco Unified CallManager にアクセスします。TFTP サーバから設定ファイルを取得すると、Cisco IP Communicator はリストで優先順位が最も高い Cisco Unified CallManager への接続を試みます。セキュリティが実装されている場合は、Cisco IP Communicator は TLS 接続を確立します。それ以外の場合は、非セキュア TCP 接続を実行します。デバイスが個別にデータベースに追加された場合は(Cisco Unified CallManager Administration または Bulk Administration Tool(BAT)により)、Cisco Unified CallManager がデバイスを特定します。これは Auto-Registered Phones Support(TAPS)のツールを BAT に使用していない場合だけです。 それ以外の場合は、デバイスは Cisco Unified CallManager データベースに自分を登録しようとします(Cisco Unified CallManager で自動登録が有効になっている場合)。
注:CUCMでセキュリティが有効になっている場合、自動登録は無効になります。この場合は、Cisco Unified CallManager データベースに手動で Cisco IP Communicator を追加する必要があります。