概要
本書では、Cisco PGW 2200 上の呼詳細レコード(CDR)ファイルの作成をチェックする方法について説明します。Cisco PGW 2200 リリース 9.2(2) 以降では、CDR ファイルがバイナリ ファイルとして作成されます。この場合は、FTP 経由でバイナリ ファイルを収集し、それらを判読可能なベルコア AMA 形式(BAF)ファイルに変換する Cisco 課金測定サーバ(BAMS)が必要です。本書では、Cisco PGW 2200 上でバイナリ ファイルをチェックする方法について説明します。
前提条件
要件
このドキュメントの読者は次のトピックについての専門知識を有している必要があります。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、Cisco PGW 2200 ソフトウェア リリース 9.3 および 9.4 に基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco PGW 2200 での CDR 情報の確認
トラブルシューティングまたは検証のために CDR 情報を利用するには、TAC ツールを使用します。また、次の例に示すように、このツールでは /opt/Toolkit/bin/MGC_Toolkit コマンドを使用して、bin 形式を txt 形式に変換できます。
注:このツールは、毎日の請求レコードの詳細の作成には使用できません。これは、(/opt/Toolkit/tcl/TclPro1.4/solaris-sparc/bin/ ディレクトリの下にある)Protclsh83.bin のジョブによって大量の CPU リソースが消費されるためです。スクリプト内で MGC_Toolkit を使用すると、Cisco PGW 2200 が輻輳状態に陥る可能性があります。顧客への課金のために Cisco PGW 2200 から CDR バイナリ ファイルを変換する必要がある場合は、このソリューションの Cisco BAMS アプリケーションを使用してください。MGC_TOOLKIT はトラブルシューティング シナリオの一部に過ぎません。
Connected to PGW2200A.cisco.com.
Escape character is '^]'.
SunOS 5.8
login: mgcusr
Password:
PGW2200A% cd /opt/Toolkit/bin/
/opt/Toolkit/bin
mgcusr@PGW2200A% MGC_Toolkit cdrconvert -input /opt/CiscoMGC/var/spool/cdr_20020904155525_008040.bin
Reading the number 1 TLV record in filename:/opt/CiscoMGC/var/spool/cdr_20020904155525_008040.bin
message tag ID is :1090 (File_Header)
message tag 1090 length is : 93
tag ID is :4000 (Ver)
tag 4000 length is :1
Conversion Data Type: BE to IA5
tag 4000 value is : 1
tag ID is :4001 (Create_Tm)
tag 4001 length is :4
Conversion Data Type: BE to DT
tag 4001 value is : Jan 10 2002 GMT 23:07:26
tag ID is :4002 (Call_Ref_ID)
tag 4002 length is :8
Conversion Data Type: BE to HEX
tag 4002 value is : 0X0000000000000000
tag ID is :6001 (File_Start_Time)
tag 6001 length is :4
Conversion Data Type: BE to DT
tag 6001 value is : Jan 10 2002 GMT 23:07:26
!--- Delete the other information, otherwise you will have four pages of information. !--- The tool's MGCC_Toolkit is built to check whether or not the bin files are corrupt.
また、/opt/Toolkit/ ディレクトリで toolbar.sh cdr コマンドを発行すると、GUI を介して情報を受信できます。
mgc-bru-20%toolbar.sh cdr
注:UNIXステーションからCisco PGW 2200にアクセスする場合は、UNIXステーションでxhost + UNIXコマンドを発行します(このユーザコマンドの説明については、man xhostコマンドを発行します)。プロンプトで、ユーザ名 mgcusr を使用します。このユーザには、このアプリケーションに対する独自の環境設定が割り当てられています。
また、次の例に示すように、Cisco PGW 2200 で DISPLAY コマンドを追加します。
% telnet pgw2200A
Connected to PGW2200A.cisco.com.
Escape character is '^]'.
SunOS 5.8
login: mgcusr
Password:
PGW2200A% cd /opt/Toolkit/bin/
mgcusr@PGW2200A% setenv DISPLAY workstation_name:0.0
!--- Replace "workstation_name" with the workstation !--- where you wish to display this application.
mgcusr@PGW2200A% toolbar.sh cdr
次の図は、toolbar.sh cdr コマンドを発行すると表示される GUI の例を示しています。
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