このドキュメントでは、Cisco 7970 IP Phone のタイム ゾーンを設定する方法を説明し、Cisco CallManager Express 環境の基本的なトラブルシューティング手順を示します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco CallManager Express
Cisco 7970 IP Phone
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco CallManager Express バージョン 4.1(0)
Cisco 7970 IP Phone ファームウェアバージョン 7.x
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco 7970 IP Phone は、次の 2 つのパラメータに基づいてパネルに表示する時刻を計算します。
Cisco CallManager Express の現在時刻から変換された協定世界時(UTC)/グリニッジ標準時(GMT)
Cisco CallManager Express での Cisco 7970 IP Phone のタイム ゾーン設定
Cisco 7970 IP Phone の初期化時に Cisco CallManager Express からこの 2 つのパラメータが渡されます。
正しい時刻を表示するには、Cisco CallManager Express で次の手順を実行します。
ephone で type 7970 コマンドを設定します。
ephone 1 device-security-mode none mac-address 0017.59E7.492C type 7970 button 1:1
Telephony サービスで time-zone コマンドを設定します。
telephony-service max-ephones 5 max-dn 5 ip source-address 10.1.0.1 port 2000 auto assign 1 to 5 time-zone 8 dialplan-pattern 1 ... extension-length 4 extension-pattern 9000 voicemail 6000 max-conferences 12 gain -6 transfer-system full-consult create cnf-files version-stamp 7960 Feb 05 2009 12:44:03 !
ステップ 1 と 2 で行った変更内容を実装するため、Telephony サービスで create cnf-files コマンドを設定します。
CME-CUE(config-telephony)#create cnf-files CNF file creation is already On Updating CNF files CNF files update complete
Cisco 7970 IP Phone をリセットするには、次の手順を実行します。
Cisco 7970 IP Phone の [Settings] ボタンを押します。
電話機をリセットするため、電話機のキーパッドから **#** キー シーケンスを入力します。
リセット後に Cisco 7970 IP Phone に正しい時刻が表示されます。
Cisco 7970 IP Phone に表示される時刻が正しくない場合には、次の手順を実行します。
Cisco CallManager Express でこの電話機の設定を確認します。
Cisco CallManager Express で 7970 設定ファイルを表示します。ファイルの名前はxmldefault7970.cnf.xmlです。このファイルはsystem:/its/ディレクトリにあります。この設定ファイルを表示するには、次の手順を実行します。
Cisco CallManager Express にログインします。
次の手順を実行して 7970 設定ファイルを表示します。
cd system:コマンドが表示されない場合もあります。
cd its コマンドを発行します。
設定をダンプするため more xmldefault7970.cnf.xml コマンドを発行します。
タイム ゾーン パラメータが正しく設定されていることを確認します。このコマンドの出力を次に示します。
CME-CUE#more xmldefault7970.cnf.xml <device> <devicePool> <dateTimeSetting> <dateTemplate>M/D/YA</dateTemplate>Greenwich Standard Time </dateTimeSetting> <callManagerGroup> <members> <member priority="0"> <callManager> <ports> <ethernetPhonePort>2000</ethernetPhonePort> </ports> <processNodeName>10.1.0.1</processNodeName> </callManager> </member> </members> </callManagerGroup> </devicePool> <versionStamp>{7970 Feb 05 2009 12:31:07}</versionStamp> <commonProfile> <callLogBlfEnabled>2</callLogBlfEnabled> </commonProfile> <loadInformation></loadInformation> <userLocale> <name>English_United_States</name> <langCode>en</langCode> </userLocale> <networkLocale>United_States</networkLocale> <networkLocaleInfo> <name>United_States</name> </networkLocaleInfo> <idleTimeout>0</idleTimeout> <authenticationURL></authenticationURL> <directoryURL>http://10.1.0.1:80/localdirectory</directoryURL> <idleURL></idleURL> <informationURL></informationURL> <messagesURL></messagesURL> <proxyServerURL></proxyServerURL> <servicesURL></servicesURL> </device>
Cisco CallManager Express から Cisco 7970 IP Phone に 7970 設定ファイルが正常に送信されることを確認するため、次の手順を実行します。
Cisco CallManager Express にログインします。
debug tftp events コマンドを発行します。
terminal monitor コマンドを発行ます。
Cisco 7970 IP Phone をリセットします。
次の出力は、debug tftp events コマンドの結果を示します。太字のテキストは、電話機が設定ファイルを正常に受信したことを示しています。
Feb 5 12:38:21.539: TFTP: Opened system:/its/XMLDefault7970.cnf.xml, fd 0, size 1033 for process 287 Feb 5 12:38:21.543: TFTP: Finished system:/its/XMLDefault7970.cnf.xml, time 00: 00:00 for process 287 Feb 5 12:38:24.383: %IPPHONE-6-REG_ALARM: 20: Name=SEP001759E7492C Load= SCCP70 .8-3-2S Last=Phone-Keypad Feb 5 12:38:24.427: %IPPHONE-6-REGISTER: ephone-1:SEP001759E7492C IP:10.1.0.4 S ocket:1 DeviceType:Phone has registered.
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
13-Feb-2009 |
初版 |