オーストラリアでの多くの州では、2006 年にメルボルンで行われたコモンウェルス ゲームズにより夏時間が変更されました。
オーストラリアでは、夏時間の終了が 3 月の最終週から 4 月の第 1 週に変更されました。この変更の影響は、夏時間の終了時刻が 2006 年 3 月 26 日(日曜日)午前 3 時ではなく、2006 年 4 月 2 日(日曜日)午前 3 時になったことです。この変更は 2006 年だけに適用されます。
夏時間はオーストラリア国内の次の州に影響します。
ビクトリア
タスマニア
サウスオーストラリア
ニューサウスウェールズ
オーストラリア首都特別地域(ACT)
このドキュメントでは、Cisco CallManager Express および Cisco Unity Express に対する夏時間の変更の影響と、その回避策について説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、Cisco CallManager Express および Cisco Unity Express のすべてのバージョンに基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
システム時刻リソースを使用するすべての Cisco CallManager Express および Cisco Unity Express アプリケーションは、この夏時間の変更の影響を受けます。アプリケーション サーバで手動による介入を行い、時刻を変更してこのイベントの影響を最小限に抑えることを強くお勧めします。
ローカル時刻の変更に対応するため、Cisco CallManager Express および Cisco Unity Express のシステム時刻を調整します。システム時刻が調整されない場合、2006 年 3 年 26 日から 2006 年 4 月 2 日までの間は、システムが正確な時刻よりも 1 時間先の時刻で動作します。この場合、ログ ファイル、レポート、および表示機能での誤ったタイム スタンプや、クライアント サーバ同期での問題などが発生します。
手動で Cisco CallManager Express の時刻を変更し、Cisco CallManager Express をネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバとして設定します。次の手順では例を示します。
オーストラリア メルボルンの時刻を変更します。
clock timezone est +11 clock summer-time pdt recurring ntp server ip-address
2006 年 4 月 2 日(日曜日)午前 3:00(0300)以降、これを次のように変更します。
clock timezone est +10
Cisco CallManager Express で次のコマンドを追加します(Cisco CallManager Express を Cisco Unity Express の ntp master として設定)。
ntp clock-period 17179371 ntp master ntp update-calendar ntp server 10.32.152.1 ntp server 171.68.10.80 ntp server 171.68.10.150 !
Cisco CallManager Express を NTP サーバとして使用します。『Cisco CallManager Express の手順』のステップ 3 の例に基づき、次の出力例を使用して設定を行います。
ntp server 10.32.152.1
注:NM-Cisco Unity Expressモジュールがルータに初めて挿入された場合、工場出荷時にインストールされたソフトウェアは、IPアドレッシングおよびその他の基本設定が行われる時点ですでに起動されています。ルータと Cisco Unity Express モジュールの両方で NTP 設定が完了したら、クロックを同期するためアプリケーションを再起動する必要があります。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
25-Jun-2011 |
初版 |