このドキュメントでは、Supervisor Desktop ID が Cisco IP Contact Center(IPCC)Express 環境で Supervisor Desktop へのログインに失敗する原因について説明します。また、この問題を解決するための正しい設定も提供します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco CallManager
Cisco IPCC Express
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
サービス パック B(SPB)以降の Cisco CallManager version 3.3(2)
Cisco IPCC Express バージョン 3.0(3a) 以降
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Supervisor Desktop にログインすると、ログインに失敗し、2 種類のエラー メッセージが表示されます。
Supervisor Desktop ID に管理者権限があり、このエラー メッセージが表示され、ログインに失敗します。
This ID does not have a Supervisor's rights.
Supervisor Desktop ID にスーパーバイザ権限がある場合、このエラー メッセージが表示され、ログインに失敗します。
Unable to find this User ID in LDAP.
これは設定の問題です。Supervisor Desktop にログインするには、ID がエージェント チームに属している必要があります。Cisco Desktop Administrator を実行し、次の 2 つのタスクを実行する必要があります。
スーパーバイザ グループに Supervisor Desktop ID を追加する。
チームに Associate Supervisor Desktop ID を追加する。
[Supervisor] ウィンドウ(図 3)には、チームで使用可能なスーパーバイザのリストが表示されます。これらのスーパーバイザは、Integrated Contact Distribution(ICD)サーバのエージェント設定リストから選択されます。スーパーバイザを追加または削除でき、このウィンドウからスーパーバイザのプロパティを表示できます。
図 3:[Supervisor] ウィンドウ
チームに選択されたエージェント
チームに割り当て可能なエージェント
割り当て可能なエージェントのリストには、まだチームに割り当てられていないエージェントが含まれます。1 つのエージェントが同時に属することができるのは、1 つのチームだけです。
図 4:[Team - Agent] ウィンドウ
図 5 には、特定のチームのスーパーバイザの設定が表示されています。
Primary supervisor
Secondary supervisors
Available supervisors
[available supervisors] リストには、スーパーバイザとしてタグ付けされたエージェントが含まれます。スーパーバイザは複数のチームに割り当てることができます。
図 5:[Team] ウィンドウ - Supervisor
[Teams] - [Contact Service Queue] ウィンドウ(図 6)では、特定のチームのコンタクト サービス キューの設定が可能です。次の設定オプションが表示されます。
チームに割り当てられたキュー
すべての割り当て可能なキュー
割り当て可能なキューのリストには、ICD サーバで設定したキューが含まれます。キューは複数のチームに割り当てることができます。
図 6:Team - Contact Service Queue
チームに Supervisor Desktop ID を割り当てると、Supervisor Desktop ID は Supervisor Desktop へのログインに成功します。
エージェントが Supervisor Desktop に表示されたり消えたりし続けます。
この問題を解決するには、既存の SplkStd.dll ファイルの名前を変更し、SplkStd.dll ファイルのパッチ適用済みバージョンを適用します。回避策として、次の手順を実行します。
エージェント PC の C:\Program Files\Cisco\Desktop\bin に移動します。
既存の SplkStd.dll の名前を SplkStd.old に変更します。
新しい SplkStd.dll ファイルを手順 1 で説明したパスに抽出し、PC をリブートします。
この問題は Unified Contact Contact Center Express(UCCX)8.0(1) および 7.0(2) バージョンで修正されています。詳細については、CSCtd75811(登録ユーザ専用)を参照してください。
ユーザが Cisco Supervisor Desktop にログインしようとすると、次のエラーが表示されます。
The ID you entered was not found.
これは、正常でないシステムのシャットダウン中に config オブジェクトが破損した場合に、発生する可能性があります。これを防ぐには、システムをシャットダウンするために CLI コマンドを使用します。破損した config オブジェクトに応じて、RTMT アプリケーションの Syslog に次のような警告が表示されます。
MADM-CFG_MGR-3-CONFIG_OBJECT_CORRUPTED:Error while reading config.Probably it was corrupt:Config Class=<config name>
ログ ファイルには、次のようなメッセージが表示されます。
19475:Feb 01 16:26:35.309 PST %MIVR-CFG_MGR-3-CONFIG_OBJECT_CORRUPTED:Error while reading config.Probably it was corrupt:Config Class=class com.cisco.crs.rmcm.ACMIAutoConfig,Exception=java.io.EOFException
この問題は、Cisco Bug ID CSCtd87821(登録ユーザ専用)に記述されています。 このバグの回避策は、問題を検出して修正する、この CLI コマンドを実行することです。
utils uccx database dbserver integrity