このドキュメントでは、システム管理者が Cisco IPCC Express Edition 環境で Cisco Agent Desktop を使用して、エージェントに必要なドライブ マッピングの復元を自動化する方法について説明します。
注:このドキュメントでは、IPCC ExpressサーバがデフォルトのMicrosoft Windows 2000ワークグループサーバ設定にインストールされ、Cisco Agent DesktopがWindowsドメイン内のワークステーションとしてインストールされていることを前提としています。
次の要件に精通している必要があります。
Windows 2000 Server の管理
Windows 2000 Professional の管理
Windows XP Professional の管理
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
Cisco IPCC Enterprise 3.1(x) 以降
Cisco Agent Desktop
Microsoft Windows 2000 Professional
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
Cisco IPCC Express 環境において、ネットワーク用のサーバのデフォルトのインストールは、スタンドアロン Windows 2000 ワークグループ サーバ構成です。通常運用の一部として、エージェントの Windows ログインでは、Cisco Agent Desktop ログイン前に IPCC Express サーバ上の DESKTOP_CFG という名前の永続的なネットワーク共有が復元されている必要があります。エージェントが IPCC Express サーバ上のローカル ユーザ アカウント認証情報を持っている場合、この共有マッピングが実現されます。
ワークグループ サーバ インストールの場合、このローカル ユーザ アカウント認証情報はエージェント企業ドメイン ポリシーと同期されません(パスワードを含む)。管理を簡素化するには、すべてのエージェントが IPCC Express サーバ上の同じローカル ユーザ アカウント認証情報を使用して、ネットワーク共有にアクセスできるようにします。さらに、このネットワーク共有にマッピングするために、Windows ログイン時にバッチ ファイルを実行すると、管理がより簡素化されます。
ドキュメントの表記法の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。
IPCC Express 環境で、Cisco Agent Desktop を使用した、エージェントに関するドライブ マッピングが自動化されません。
この問題の解決方法を詳細に説明します。
IPCC Express サーバで、[Start] > [Programs] > [Administrative Tools] > [Computer Management] をクリックします。
[Users] フォルダを選択して右クリックします。
[New User] を選択します。
次のスクリーン ショットに示すように、以下を入力します。
ユーザ名
Password
[パスワードの確認(Confirm Password)]
[ユーザはパスワードを変更できない(User cannot change password)]
[パスワード期限なし(Password never expires)]
[Create] > [Close] をクリックします。
IPCC Express サーバで、[Start] > [Programs] > [Administrative Tools] > [Computer Management] をクリックします。
Computer Manager から、[Local Users and Groups] を展開します。
[Groups] フォルダを選択し、右クリックします。
[New Group] を選択します。
[New Group] ウィンドウに表示されているように、以下の内容を入力します。
グループ名
[Add] をクリックします。
[Select Users or Groups] ウィンドウで、割り当てられた Cisco Agent Desktop ユーザ名を見つけて [Add] をクリックします。
[OK] をクリックします。
[Create] をクリックして終了します。
IPCC Express Server Desktop で [My Computer] を右クリックします。
[Explore] を選択します。
Windows Explorer ウィンドウが開いたら、c:\Program Files\Cisco フォルダを展開します。
次に示すように、Desktop_Config フォルダを右クリックします。
[Properties] を選択します。
[Security] タブをクリックします。
[Add] をクリックします。
[Select Users or Groups] ダイアログボックスで、該当するグループを見つけます。
次のウィンドウに示すように [Add] をクリックします。
[OK] をクリックして [Properties] ダイアログボックスに戻ります。
[Desktop Config Properties] ウィンドウに示すように、[Full Control] チェックボックスをクリックします。
[Apply] をクリックします。
[Advanced] をクリックします。
[Permissions Entries] ダイアログボックスで、次に示すように [Permission Entries] から適切なグループを選択し、[Allow inheritable permissions from parent to propagate to this object] および [Reset permissions on all child objects and enable propagation of inheritable permissions] の両方のチェックボックスをオンにします。
[Apply] をクリックします。
[OK] をクリックして閉じます。
常にネットワークに存在する Cisco Agent Desktop ワークステーションで、次の構文を使ってテキスト ファイルを作成します。
net use <x>: \\<servername>\DESKTOP_CFG <pwd> /user:<user>
凡例 | 説明 |
<x> | ドライブ文字 |
<servername> | 物理サーバ名 |
<pwd> | ユーザのパスワード |
<user> | ローカル ユーザ名 |
このファイルをバッチファイルとしてマシンのC:ドライブまたは見つけやすい場所(例:c:\WINNT\mapdrive.bat)。
コマンド プロンプトを開き、[Start] > [Run] をクリックします。
[Run] ダイアログボックスで gpedit.msc と入力します。
[Enter] をクリックすると、[Group Policy] 編集ウィンドウが表示されます。
[User Configuration] の下で [Windows Settings] を展開し、[Scripts (Logon/Logoff)] を選択します。
右側の [Login] アイコンをダブルクリックします。
[Add] をクリックして、新しいログイン スクリプトに追加します。
次に示すように、Cisco Agent Desktop で [Create Batch File] の上のセクションで作成したバッチ ファイルを参照します。
[OK] をクリックします。
注:次のウィンドウにスクリプトが表示されることに注意してください。
[OK] をクリックします。
グループ ポリシー エディタを終了します。
ワークステーションを再起動すると、ポリシーが自動的に適用されます。
ネットワークに再度ログインすると、ドライブがマップされます。
注:ネットワークが使用できない場合、ドライブはマップされません。