このドキュメントでは、Cisco Unified Contact Center(IPCC)Express 環境で Cisco IP Phone Agent にログインできないエージェントの問題をトラブルシューティングする方法について説明します。
また、詳細について次のドキュメントも参照してください。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco Unified Contact Center Express
Cisco IP Phone Agent
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco Unified Contact Center Express 7.0(2)/8.x
Cisco IP Phone Agent
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco Unified Contact Center Express 7.0(2) で、Cisco IP Phone Agent にログインしようとすると、「HTTP 404 Error」が表示されます。また、IPAgentInitial.class ファイルもありません。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Node Manager サービスを停止します。
C:\Program Files\wfavvid\tomcat_appadmin\webapps\ipphone フォルダを削除(または名前変更)します。
Node Manager サービスを開始します。
Cisco Unified Contact Center Express 8.0 で、エージェントが Cisco IP Phone にログインしようとすると、「Name logged into another extension 」というエラー メッセージが表示されます。
この問題は、IPPA エージェントが原因で発生する可能性があります。問題を解決するには、ブラウザと IP Phone Agent(BIPPA)サービスを再起動します。この問題は、Unified Contact Center Express でユーザ ID が大文字で設定され、ログインに使用されたユーザ ID が小文字の場合に発生する可能性もあります。この問題を解決するには、Unified Contact Center Express で設定されているユーザ ID の大文字と同じ大文字を使用します。
Cisco Unified Contact Center Express サーバへのログインが、「Error:AXL Server not found.Please check the Cisco AXL Web Service on Unified CM」というエラー メッセージでタイムアウトになるため失敗します。
この問題の解決策は、8.5(1)SU1にアップグレードすることです。SFTPの代わりにメディアを使用してSU1パッチのアップグレードを実行する場合は、SU1パッチをDVDに書き込み、サーバに配置してください。これは、イメージ(約 3 GB)が SFTP 転送中に破損する可能性があるためです。アップグレード インストールはノードごとに約 30 ~ 45 分かかり、バージョンの切り替えは約 10 ~ 15 分かかります。これらのタスクは、営業時間後に実行することを推奨します。
注:IPPAサービスが8.5(1)へのアップグレード後に接続しない場合は、実装中に最後のオクテット(つまりXXX.XXX.XXX.XX)が100未満のシステムにIPアドレスを割り当てます。この問題は、Cisco Bug ID CSCtn23610(登録ユーザ専用)に記載されています。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
set uccx provider ip axl addr <新しい IP アドレス> CLI コマンドを使用して、Cisco Unified Contact Center Express の AXL プロバイダーを変更します。
UCCX Serviceability で、[Tools] > [Control Center-Network Services] に移動し、Cisco Desktop Sync Service を再起動します。
フェールオーバーまたは Unified Contact Center Express エンジンが再起動した後に、スレーブ サーバがテイクオーバーし(引き継ぎ)ます。セカンダリ サーバ上のすべてのサービスがマスターとして起動します。また、Unified Contact Center Express のフェールオーバー後に、IP Phone Agent(IPPA)クライアントでログインの問題も発生します。エージェントで次のエラー メッセージが表示されます。
Cannot connect to the IP Phone Agent service
この問題は、Cisco Bug ID CSCtt11421(登録ユーザ専用)に記述されています。 この問題を解決するには、Cisco Browser and IP Phone Agent サービスを再起動します。
IPPA のログインに通常よりも時間がかかります(たとえば、10 ~ 15 分)。GUI でトレース設定の変更を保存中に、次のエラーが表示されます。
Error occurred while saving trace configuration. Unable to save config data to PropertiesConfig
トレース レベルを CLI から設定した場合は、この保存は問題なく行えます。
この問題は、Cisco Bug ID CSCtz14497(登録ユーザ専用)に記述されています。 回避策は、両方のノードで Cisco Desktop VoIP モニタ サービスを停止することです。
Unified Contact Center Express サーバで、IPPA エージェントがサーバ リブート後にログインできません。ただし、IPPA サービスを再起動すると、エージェントはログインできます。CAD サービスが IVR サーバまたは IPCCX サーバで実行されている場合、BIPPA サービスの IPPASvr が原因でメモリ リークが発生します。このメモリ リークによって、UCCX サーバで IPPA エージェントがログインできなくなることの原因になります。
この問題は、CTI メッセージを処理することになっている IPPA スレッドが実行していないという事実に切り分けられました。このため、着信メッセージがキューに蓄積され、それが原因でメモリ リークが発生します。この問題を解決するには、BIPPA(IPPASvr プロセス)サービスを再起動します。
この問題は、Cisco Bug ID CSCtn87921(登録ユーザ専用)に記述されています。
IPPA エージェントが IPPA にログインできず、次のエラー メッセージが表示されます。「Name logged into another extension」
この問題は、UCCX に大文字で設定されているユーザ ID が、小文字で入力されたことが原因で発生することがあります。
すべての大文字小文字が一致するように修正すると、この問題は解決されます。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
19-Jun-2012 |
初版 |