このドキュメントでは、Cisco Desktop RASCAL および VoIP サーバを、共存する Cisco Customer Response Solutions(CRS)サーバから Cisco IP Contact Center(IPCC)Express 環境の専用 Cisco Desktop RASCAL および VoIP モニタ サーバに移動する方法について説明します。
このドキュメントは、Cisco CRS サーバと Cisco Desktop Product Suite が共存していることを前提としています。
このドキュメントの読者は次のトピックについての専門知識を有している必要があります。
Cisco CallManager
Cisco CRS
Cisco Desktop Product Suite
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco CallManager バージョン 3.x
Cisco CRS バージョン 3.x
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco CRS Enhanced を実行する場合、1 つの選択肢として、録音、音声モニタリング、および統合コール分配(ICD)統計情報の処理用に、専用サーバをセットアップすることができます。専用サーバを使用することで、CRS サーバはこれらの機能を処理する必要がなくなり、CRS サーバの CPU リソースを節約できます。これらの変更を行う前に、『Cisco Customer Response アプリケーションの概要』の「付録 A」を参照してください。
RASCAL および VoIP サーバを、共存する CRS サーバから、RASCAL および VoIP 専用サーバに移動するには、次の手順を実行します。
新しい RASCAL/VoIP 監視専用サーバのルート ディレクトリ下に、フォルダを作成します。
CRS サーバにある元のライセンス ファイルを、このフォルダにコピーします。
RASCAL および VoIP 監視専用サーバに CRS をインストールします。
[Cisco Customer Response Applications Component Distribution] ウィンドウが表示されたら、[VoIP Monitor server] と [ICD Recording Server] を選択します。
注:他のコンポーネントは選択しないでください。
CRS サーバで Cisco Desktop RASCAL サーバ サービスと VoIP サーバ サービスをシャットダウンします。
注:VoIP MonitorサーバサービスはCRSサーバで実行したままにできます。
図 1:サービス
Cisco Desktop RASCAL および VoIP 監視専用の新しいサーバで Cisco Desktop Administrator を実行し、デフォルトの VoIP 監視サーバを設定します。
システムに VoIP 監視サーバが 1 つしかない場合、デフォルトの監視サーバを設定したり、各デバイスをその単一の監視サーバに手動で割り当てる必要はありません。その VoIP 監視サーバは、各デバイスが唯一使用できるモニタ サーバとして、そのサーバに割り当てられているものとみなします。デフォルトの監視サーバを選択するのは、デバイスがいずれの監視サーバにも割り当てられていない状況を回避するためです。システムに複数の VoIP 監視サーバが存在する場合、このような事態が発生する可能性があります。
注:[VoIP Monitor]ウィンドウで行われた変更は、ただちに有効になります。詳細については、『Cisco Desktop Administrator ユーザ ガイド』のセクション 2「エンタープライズ データ」を参照してください。
図 2:Cisco Desktop Administrator - 新しい VoIP 監視専用サーバ