このドキュメントでは、リアルタイム レポートの実行を試みるとエラーが発生する理由について説明し、Cisco IP Contact Center(IPCC)Express 環境における可能なソリューションを提供します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco CallManager
Cisco Customer Response Solution(CRS)
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco CallManager バージョン 3.x 以降
Cisco CRS バージョン 3.x 以降
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
顧客対応アプリケーション(CRA)管理者 Web ページ(図 1 参照)からリアルタイム レポートを実行しようとすると、レポートに失敗し、次のエラー メッセージが表示される。
図 1:CRA 管理者 Web ページからのリアルタイム レポートの実行Unable to connect to the server
このエラーは次のいずれかの理由によって発生する可能性があります。
ブラウザのプロキシ サーバ設定がオリジナルのリモート メソッド呼び出し(RMI)通信を妨害している。
Response Time Reporter(RTR)サブシステムまたはデータベース サブシステムが動作していない。
ネットワーク インターフェイス カード(NIC)のバインド順序が不正確である。
この項では、原因に応じて問題を修正する手順を段階的に説明します。
ブラウザのプロキシ サーバ設定をオフにしてこの問題を解決することができます。次のステップを実行します。
Internet Explorer のブラウザ ウィンドウを開きます。
[Tools] > [Internet Options] を選択します。
[Internet Options] ダイアログボックスが表示されます。
[Connections] タブをクリックします。(図 2 を参照)。
[LAN Settings] をクリックします。
図 2:[Internet Options] ダイアログボックス
[Local Area Network (LAN) Settings] ダイアログボックスが表示されます。
図 3:ローカル エリア ネットワークの設定
プロキシ サーバ セクションの [Use a proxy server for your LAN] チェックボックスのチェックを外します。( 図 3 参照)。
[OK] を 2 回クリックします。
RTR サブシステムまたはデータベース サブシステムが動作していないためにエラーが発生した場合、当該のサブシステムを起動して問題を解決します。次のステップを実行します。
CRA 管理者ページから [System] > [Engine] を選択します。
RTR サブシステムとデータベース サブシステムが両方とも稼働しているかどうか検証します。
サブシステムのいずれかが動作していない場合は、そのサブシステムを起動します。
Voice over IP(VoIP)モニタを実行する CRS サーバに 2 個の NIC が取り付けられている場合、次のことを確認します。
正常な CRS トラフィック用の NIC が TCP/IP バインド順序のトップにあること。
VoIP モニタ トラフィック用の NIC が他方の NIC の後で TCP/IP にバインドされていること。
不正確な NIC バインド順序によりエラー メッセージが表示された場合、次の手順を実行して NIC バインド順序を修正します。
[Start] > [Settings] をクリックします。
[Network and Dial-up Connections] を右クリックし、ショートカット メニューから [Open] を選択します。
[Network and Dial-up Connections] ウィンドウが表示されます(図 4 参照)。
[Advanced] > [Advanced Settings] を選択します。
図 4:ネットワークとダイヤルアップ接続
[Advanced Settings] ダイアログボックスが表示されます。
図 5:詳細設定
[Connections] セクションの [Local Area Connections 2] を選択します。
[Move Up] ボタンをクリックします。(図 5 参照)。
[OK] をクリックして変更を確定します。
新しい NIC バインド順序が表示されます。
図 6:新しい NIC バインド順序
注:上記の解決策で問題が解決しない場合は、回避策としてWindowsサービスからCRS Node Managerを再起動してください。
新しくインストールされた HDS/webview サーバにおいて、webview レポートでデータを取得することができない。この問題はリアルタイム エージェント レポートのみで発生する。
Configuration Manager からペリフェラル構成をチェックしたところ、新しい HDS が Agent Distribution(エージェント レポートを受信する管理者ワークステーションのリスト)に追加されていないことが判明しました。
配信リストに新しい管理者ワークステーション(AW)のサイト名を追加しました。これにより問題は解決しました。
Apache サービスを開始できない。std.out log で次のエラー メッセージを受信する。 Can't load server.xml
この問題は、server.xmlがC:\icm\tomcat\confフォルダ内に存在しなかったことが原因で発生します。この問題を解決するには、次の回避策を実行します。
C:\icm\tomcat\confフォルダからserver.xml.customファイルのコピーを作成します。
そのファイルを server.xml に名称変更します。
Apache サービスを開始します。
これにより、再教育ページが正常にロードされます。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
01-Nov-2005 |
初版 |