このドキュメントでは、ボイスメールを有効にしようとしたときに発生する問題のトラブルシューティング方法について説明します。これは、Cisco Unity Express(CUE)に関連するライセンスのアクティブ化に関係します。
注:新しいルータを注文した場合は、Cisco IOS®ソフトウェアイメージと、指定したパッケージおよび機能の対応するライセンスがプリインストールされて出荷されます。Cisco IOS ソフトウェアを使用前にアクティブ化または登録する必要はありません。ソフトウェア ライセンス ファイルは、ルータのフラッシュ メモリに格納されます。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco CallManager Express(CME)および Cisco Unity Express を実行する Cisco 2921 ルータ
Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.1(1)T
Cisco Unity Express 7.1.4
Cisco CME 8.0
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco Unity Express 7.1 以降では、CSL と呼ばれる新しいタイプのライセンスがサポートされます。CSL ライセンスでは、メールボックスと GTP Director Module(GDM)の両方がメールボックス ライセンスの数に含まれます。 メールボックスのタイプは、設定時に決まります。また、コールエージェントは、これまでのようにライセンスを使って指定するのではなく、インストール後プロセスの一部として、または起動中に設定できるようになりました。
次のタイプの機能に対応する CLS ライセンスを購入できます。
メールボックス
ポート
IVR
TimeCardView
注:例として、4つのIVRセッション、10ポート、および265メールボックスのCSLライセンスを購入する場合、自動応答またはボイスメールに6ポート、IVRに4ポートを使用できます。
2921 CUCME ルータにインストールする NME-CUE モジュールがあります。CUE モジュールには v3.x がロードされているので、バージョン 7.1.4 のクリーン インストールを実行しました。
C2921-CME-SRST/K9(CME バンドル)および NME-CUE オプションを注文し、これには 8 個のボイスメール/自動アテンダント ポートが含まれることになっています。
購入したライセンスを追加しても、ボイスメールは有効になりませんでした。
この問題には、ポート ライセンスが使用可能になっていないことが関係します。この問題を解決するには、次の手順を実行します。
必要な Product Authorization Key(PAK)を購入する必要があります。
UDI がデバイスから取得されます。
UDI と PAK が シスコ ライセンシング ポータルに入力されます。
ライセンス ファイルがE メールでお客様に送信されます。
ライセンスをデバイスにインストールする必要があります。
注:CLIを使用してライセンスをインストールするには、次の手順を実行します。
次のステップを実行します。
コマンド license install ftp://username:password@ip_address/path/license_file を実行します。
service-module# license install ftp://192.1.1.53/lic/nme-159/nme-159.lic Installing...Feature:VMIVR-IVR-SESS...Successful:Supported License Note: Application will evaluate this change upon next reload Installing...Feature:VMIVR-VM-MBX...Successful:Supported License Note: Application will evaluate this change upon next reload Installing...Feature:TCV-USER...Successful:Supported License Note: Application will evaluate this change upon next reload Installing...Feature:VMIVR-PORT...Successful:Supported License Note: Application will evaluate this change upon next reload 4/4 licenses were successfully installed 0/4 licenses were existing licenses 0/4 licenses were failed to install The installation process does not install duplicate licenses. The following message is displayed when duplicate licenses are detected: Installing...Feature:xxx-xxx-xxx...Skipped:Duplicate
コマンド service-module# reload を実行します。
コマンド service-module# enable を実行します。
コマンド service-module# show license all を実行します。
License Store: Primary License Storage StoreIndex: 0 Feature: VMIVR-VM-MBX Version: 1.0 License Type: Permanent License State: Active, In Use License Count: 25 /25 License Priority: Medium License Store: Primary License Storage StoreIndex: 1 Feature: VMIVR-PORT Version: 1.0 License Type: Evaluation License State: Inactive Evaluation total period: 4 weeks 2 days Evaluation period left: 4 weeks 2 days License Count: 6 / 0 License Priority: Low License Store: Primary License Storage StoreIndex: 2 Feature: VMIVR-PORT Version: 1.0 License Type: Permanent License State: Inactive License Count: 8 / 0 License Priority: Medium License Store: Evaluation License Storage StoreIndex: 0 Feature: VMIVR-VM-MBX Version: 1.0 License Type: Evaluation License State: Inactive Evaluation total period: 8 weeks 4 days Evaluation period left: 8 weeks 4 days License Count: 600 / 0 License Priority: None License Store: Evaluation License Storage StoreIndex: 1 Feature: VMIVR-PORT Version: 1.0 License Type: Evaluation License State: Active, In Use Evaluation total period: 8 weeks 4 days Evaluation period left: 6 weeks 0 day Expiry date: Fri Apr 2 15:02:12 2010 License Count: 60 /10 License Priority: None License Store: Evaluation License Storage StoreIndex: 2 Feature: VMIVR-IVR-SESS Version: 1.0 License Type: Evaluation License State: Active, Not in Use, EULA not accepted Evaluation total period: 8 weeks 4 days Evaluation period left: 8 weeks 4 days License Count: 60 / 0 License Priority: None
コマンド service-module# show license status application を実行します。
voicemail enabled: 10 ports, 10 sessions, 25 mailboxes ivr disabled, no activated ivr session license available
ライセンスの優先度が変更されていない場合は変更します。
service-module# license modify priority VMIVR-PORT high
手順 6 のコマンドを実行したとき、メールボックスが表示されずにエラー メッセージ「% Error:License priority modification failed:No valid licenses found」または「Mailbox count reached license mailbox count」が表示される場合は、次の解決策に記載されているようにボイスメール メールボックス ライセンスをアクティブ化します。
ボイスメールをイネーブルにするには、次のコマンドを発行します。
license activate ivr sessions 0 license activate voicemail mailboxes 25 license activate ports 24 write memory reload
問題が解決しない場合は、ライセンス チームがライセンス ファイルを提供し、それがボイスメール ボックス ライセンス専用であってボイスメール ポート用ではないと考えられます。このため、次の CUE ライセンス機能が追加されていることを確認してください。
VMIVR-VM-MBX
VMIVR-PORT
VMIVR-IVR-SESS
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
02-May-2011 |
初版 |