このドキュメントでは、Cisco Unity Express(CUE)のトレース機能の概要を示しています。 トレースは Cisco Unity Express のデバッグ機能で、さまざまな問題をトラブルシューティングするために使用されます。トレース機能を有効にすると、システム パフォーマンスに悪影響を与えることがあります。このため、特定の問題に関する情報を収集するようにシスコのテクニカル サポートが依頼した場合にのみトレースを有効にすることを推奨します。ラボまたはメンテナンス時間帯のシステムでは、Cisco Unity Express の動作をトラブルシューティングし、理解するために、トレース機能を使用できます。
コマンドライン インターフェイス(CLI)によって Cisco Unity Express Administration を管理し使用する上での基本的な知識があることが推奨されます。
この機能には Cisco Unity Express ソフトウェア バージョン 1.0 以降が必要です。統合方法(Cisco CallManager または Cisco CallManager Express)は重要ではありません。このドキュメントのサンプル設定と画面出力はすべて、Cisco Unity Express バージョン 1.1.1 のものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco IOS® ソフトウェアに慣れているユーザは、CLI や強力なデバッグ機能についてあまり馴染みがないことがよくあります。Cisco Unity Express には機能が似たツールが存在しますが、いくつか重要な違いがあります。Cisco Unity Express には、debug コマンドがありません。代わりに、trace コマンドがあります。トレース機能は、メモリのカーネル バッファ内にメッセージを書き込む診断機能です。最大で 10 MB 程度になるこのメモリ領域は、ローカル トレース ファイル(atrace.log)と外部 FTP サーバのファイルのどちらか一方、またはその両方に定期的に書き込むように設定できます。
注:atrace.logファイルと、FTPサーバに記録されたトレースデータは、プレーンテキストではありません。データを診断するには、シスコ テクニカル サポートに送信する必要があります。
Cisco Unity Express モジュールに書き込まれた各ファイル(atrace.log と messages.log その他)は、外部 FTP サーバに手動でコピーできます。
Cisco Unity Express は、Cisco IOS ソフトウェアの syslog に似たログ機能もサポートします。これらのメッセージは、オペレーティング システムや他のアプリケーション ソースからのメッセージで、異なるレベルに分類されています。これらのメッセージには「Info」、「Warning」、「Error」、「Fatal」のレベルがあり、Cisco Unity Express の別のファイル(messages.log)に書き込まれます。 さらに、Cisco Unity Express のコンソールだけでなく、外部の syslog サーバにも書き込むことができます。
CUE モジュールで INFO メッセージを外部の syslog サーバに記録するには、CUE モジュールで次のコマンドを発行します。
CUE> config t CUE(config)>log server
デフォルトでは、「Fatal」メッセージのみが AIM に記録されます。ほとんどの一般的な問題で、messages.log ファイルと、その障害に関するトレース情報が必要になります。
シスコ テクニカル サポートから特定のトレースを収集するように指示を受けた場合、有効にする必要のある特定のトレース、およびキャプチャ方式についての合意が必要になります。たとえば、リアルタイム トレースの使用、トレース メモリ バッファの表示、FTP サーバのトレース データのキャプチャなどを行う場合があります。
Cisco Unity Express には、AIM と NM という 2 つのハードウェア モデルがあります。トレース機能の点で、両者にはいくつかの重要な違いがあります。
AIM | NM |
---|---|
atrace.log ファイルが、デフォルトで無効。開始する場合は log trace local enable コマンドを発行し、停止する場合は log trace local disable コマンドを発行します。 | atrace.log ファイルが、デフォルトで有効。外部サーバへのトレースもサポートされています。 |
atrace.log の最大サイズは 10 MB。 | atrace.log の最大サイズは 100 MB。 |
ファイルが一杯の場合、atrace.log ファイルはラップされません。 | ファイルが一杯の場合、atrace.log ファイルはラップされます。 |
トレース データを有効にし表示する方法については、このドキュメントの後の部分で詳しく説明します。AIM は、デフォルトで、トレース情報をフラッシュ自体には保存しません。また、トレース データ用に内部ストレージ容量を有効にしている場合、容量はさらに限られたものになります。これは、AIM の内蔵コンパクト フラッシュ カードの寿命が、作成される書き込みの回数の影響を受けるためです。常にトレースを書き込むと、寿命が著しく短くなります。
注:最大サイズに達したAIMでatrace.logファイルを再起動するには、log trace local disableコマンドを発行し、次にlog trace local enableコマンドを設定モードで発行します。このようにすると、元の atrace.log ファイルが削除され、新しいファイルが作成されます。
ログ機能の面でも、重要な違いがあります。
AIM | NM |
---|---|
「Fatal」メッセージのみ、messages.log ファイルにデフォルトで記録される。すべてのメッセージを確認するには、コンフィギュレーション モードで log console info コマンドを発行します。 | すべてのカテゴリのメッセージが messages.log ファイルに記録される。 |
注意:Cisco Unity Expressでのトレースの設定は、特に有効になっているローカルログファイルに書き込む場合にシステムパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。これには、プロンプトやデュアルトーン多重周波数(DTMF)トーン応答時間の遅延、録音音声や再生音声の品質に関する問題などが含まれます。トレースの設定は注意して行ってください。
トレースの設定により、トレース メモリ バッファに書き込まれるメッセージのタイプが決まります。この 10 MB のバッファは、最新のトレース情報が保持されるよう、常にラップされます。システムにはさまざまなレベルのアクティビティが存在するので、このトレース バッファがカバーしている時間を知ることは不可能です。ただし、バッファはローカルの atrace.log か FTP サーバに書き込まれるように設定できます。
トレースに関しては、Cisco Unity Express の CLI からのみ設定できます。有効になっている現在のトレースを表示するには、show trace コマンドを発行します。
以下に、いくつかの例を示します。
vnt-3745-44a#service-module service-Engine 4/0 session Trying 172.18.106.66, 2129 ... Open vnt-nm-cue# vnt-nm-cue#show trace MODULE ENTITY SETTING ccn Engine 00000001 ccn LibLdap 00000001 ccn SubsystemAppl 00000001 ccn ManagerAppl 00000001 ccn ManagerChannel 00000001 ccn SubsystemJtapi 00000001 ccn SubsystemSip 00000001 ccn StackSip 00000001 ccn SubsystemHttp 00000001 ccn VbrowserCore 00000001 ccn SubsystemCmt 00000001 ccn LibMedia 00000001 ccn ManagerContact 00000001 ccn StepCall 00000001 ccn StepMedia 00000001 config-ccn sip-subsystem 00000001 config-ccn jtapi-subsystem 00000001 config-ccn sip-trigger 00000001 config-ccn jtapi-trigger 00000001 config-ccn http-trigger 00000001 config-ccn group 00000001 config-ccn application 00000001 config-ccn script 00000001 config-ccn prompt 00000001 config-ccn miscellaneous 00000001 voicemail database 0000008f voicemail mailbox 0000003f voicemail message 0000002f webInterface initwizard 00000001 vnt-nm-cue#
これらは、NM と AIM 双方のデフォルトのトレース設定です。AIM は、デフォルトで、これらのトレース出力をどこにも保存しません。ほとんどの一般的なトラブルシューティングでは、このトレース レベルで十分です。最近発生した問題であれば、トレース メモリ バッファに履歴が残っている場合があります。
トレースを有効にするには、trace module entity activity コマンドを発行します。以下に、いくつかの例を示します。
vnt-nm-cue#trace ccn subsystemsip dbug
次の例は CUE 1.1.1 用モジュールです。
vnt-nm-cue#trace ? BackupRestore Module all Every module, entity and activity ccn Module config-ccn Module dns Module superthread Module udppacer Module voicemail Module webInterface Module
各モジュールに多くのエンティティがあります。アクティビティ レベルはいくらか異なります(通常はモジュールごと)。 一般的に、各エンティティには少なくとも debug (DBUG とも表記)と all のアクティビティ レベルがあります。通常は、debug アクティビティ レベルで十分です。
trace module entity activity コマンドを複数回発行することで、必要なモジュールとエンティティすべてのトレースを有効にできます。
どのトレースが設定されるかは関係ありません。リロードすると、システムはデフォルトのトレース レベルに戻ります。リブート後もトレース レベルを維持するように、これらのデフォルト設定を変更するには、log traceboot boot コマンドを発行する必要があります。
すべてのトレースを設定すると、データがメモリ バッファに書き込まれます。すると、メッセージ受信時にリアルタイムでデータを表示するか、イベントまたはテストの実行後にバッファを表示できるようになります。
メモリ ベースのトレース バッファは、最初にトレースを確認すべき場所の 1 つです。これはリアルタイムで表示でき、そのように設定するとトレース メッセージの受信時に表示されます。代わりに、メモリ バッファの全体または一部を表示して確認することもできます。
リアルタイム トレースは、コントロールされたシステム(同時コールが多くないか、システムが未稼働の場合)の問題をトラブルシューティングする際に特に役立ちます。 トレースの出力行は大抵ラップされていて、ほとんどの場合その情報は読むことが不可能な速さでスクロールするので、リアルタイム トレースをオンにする前に、コンソール出力をテキスト ファイルに記録するようにします。これにより、情報をテキストエディタで後から参照できます。たとえば、Microsoft HyperTerminal では、[Transfer] > [Capture Text] の順に選択し、キャプチャ ファイルを指定できます。
リアルタイム トレース機能を使用すると、システムのパフォーマンスに非常に大きな影響を与えます。注意して使用してください。
トレース情報をリアルタイムで表示するには、show trace buffer tail コマンドを発行します。以下に、いくつかの例を示します。
vnt-nm-cue>show trace buffer tail Press <CTRL-C> to exit... 295 06/22 10:39:55.428 TRAC TIMZ 1 EST EDT 18000 2019 06/22 11:20:15.164 ACCN SIPL 0 receive 1098 from 172.18.106.66:54948 2020 06/22 11:20:15.164 ACCN SIPL 0 not found header for Date 2020 06/22 11:20:15.164 ACCN SIPL 0 not found header for Supported 2020 06/22 11:20:15.164 ACCN SIPL 0 not found header for Min-SE 2020 06/22 11:20:15.165 ACCN SIPL 0 not found header for Cisco-Guid 2020 06/22 11:20:15.165 ACCN SIPL 0 not found header for Remote-Party-ID 2020 06/22 11:20:15.165 ACCN SIPL 0 not found header for Timestamp 2020 06/22 11:20:15.165 ACCN SIPL 0 not found header for Call-Info 2020 06/22 11:20:15.165 ACCN SIPL 0 not found header for Allow-Events 2020 06/22 11:20:15.166 ACCN SIPL 0 ------- INVITE sip:18999@172.18.106.88:5060 SIP/2.0 Via: SIP/2.0/UDP 172.18.106.66:5060;branch=z9hG4bK1678 From: "Caller1" <sip:201@172.18.106.66>;tag=23F5B364-22C9 To: <sip:18999@172.18.106.88> Date: Tue, 22 Jun 2004 15:20:14 GMT Call-ID: 7E86EC94-C39611D8-AF50DA50-D3EDBBC9@172.18.106.66 Supported: 100rel,timer Min-SE: 1800 Cisco-Guid: 2092538615-3281392088-2941114960-3555572681 ...
この情報は、Cisco IOS ソフトウェアの debug 出力と同様にスクロールします。1 つの違いは、Ctrl + C キーを一緒に押すだけでこれを停止できる点です。
メモリのトレース バッファは最大で 10 MB です。把握しておく必要があるコマンドライン パラメータがいくつかあります。
vnt-nm-cue>show trace buffer ? <cr> containing Only display events matching a regex pattern long Show long format short Show short format tail Wait for events and print them as they occur | Pipe output to another command
ほとんどの場合、使用する必要があるオプションは show trace buffer long のみです。paged というキーワードを末尾に追加して、一度に 1 ページずつ表示されるようにすることができます。long 形式には多くのエラーやリターン コードに関する補足テキストが含まれるのに対して、short 形式には 16 進数のコードのみが含まれます。通常は、ターミナル プログラムのキャプチャ機能を使用してすべてを把握し、テキスト エディタの検索機能を使用して特定の情報を見つける方法が簡単ですが、特定のエラー状態のみを検索する必要がある場合は、containing キーワードが便利です。この方法では、正規表現パラメータを使用して、ディスプレイへの出力内容をフィルタ処理できます。
注: containingキーワードのみで特定のコールまたはポート番号を検索することはできません。
vnt-nm-cue>show trace buffer long paged 2029 06/24 17:48:40.479 ACCN SIPL 0 receive 1096 from 172.18.106.66:49255 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Date 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Supported 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Min-SE 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Cisco-Guid 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Remote-Party-ID 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Timestamp 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Call-Info 2030 06/24 17:48:40.480 ACCN SIPL 0 not found header for Allow-Events 2030 06/24 17:48:40.481 ACCN SIPL 0 ------- INVITE sip:18900@172.18.106.88:5060 SIP/2.0 Via: SIP/2.0/UDP 172.18.106.66:5060;branch=z9hG4bK1128 From: "Caller1" <sip:201@172.18.106.66>;tag=2FA6AE58-20E5 To: <sip:18900@172.18.106.88> Date: Thu, 24 Jun 2004 21:48:40 GMT Call-ID: 16EEB21C-C55F11D8-BF05DA50-D3EDBBC9@172.18.106.66 Supported: 100rel,timer Min-SE: 1800 Cisco-Guid: 384701940-3311342040-3204635216-3555572681 User-Agent: Cisco-SIPGateway/IOS-12.x Allow: INVITE, OPTIONS, BYE, CANCEL, ACK, PRACK, COMET, REFER, SUBSCRIBE, NOTIFY, INFO, UPDATE, REGISTER CSeq: 101 INVITE Max-Forwards: 6
トレース メモリ バッファをクリアするには、clear trace コマンドを発行します。ほとんどのトラブルシューティング状況で、収集するトレースを設定し、clear trace コマンドを発行してバッファをクリアし、トレースの収集対象となるアクションを再作成すると、show trace buffer long コマンドの出力をキャプチャできます。この方法は、繰り返し発生する問題のトレースを収集するのに最も効果的です。
NM および AIM では(イネーブルの場合)、トレースは atrace.log ファイルに書き込まれます。show logs コマンドを実行すると、使用可能なログ ファイルすべてが表示されます。
vnt-nm-cue>show logs dmesg syslog.log atrace.log atrace.log.prev klog.log messages.log messages.log.prev root_javacore828.1087272313.txt tomcat_javacore1094.1087272313.txt workflow_javacore1096.1087272313.txt
重要なファイルは、atrace.log ファイルと messages.log ファイルです。messages.log ファイルには、システム メッセージがすべて格納されています(AIM の場合、「Fatal」および「Error」メッセージのみ)。 特に AIM の場合、messages.log ファイルが、履歴情報を含む唯一のログ ファイルである場合があります。_javacore ファイルはシステムの再起動時に書き込まれますが、通常は他のファイル(dmesg、syslog.log、klog.log)ほど重要ではありません。 atrace.log.prev ファイルと messages.log.prev ファイルも重要です(存在する場合)。 これらは atrace.log ファイルと messages.log ファイルの古いバージョンです。たとえば、atrace.log ファイルがいっぱいになると、そのファイルが atrace.log.prev にコピーされ、新しい atrace.log ファイルが作成されます。元の atrace.log.prev は置換され、その情報は失われます。
各ファイルは、FTP サーバに個別にコピーされる必要があります。
atrace.log ファイルは大きなファイルになる可能性があるため(NM で最大 100 MB、AIM で最大 10 MB)、通常は FTP サーバにコピーします。このような場合、copy log コマンドを使用します。この例では、FTP のユーザ名(jdoe)とパスワード(mypass)が URL の一部になっています。
vnt-nm-cue>copy log atrace.log url ftp://jdoe:mypass@172.18.106.10/cue/atrace.log % Total % Received % Xferd Average Speed Time Curr. Dload Upload Total Current Left Speed 100 1387k 0 0 100 1387k 0 4476k 0:00:00 0:00:00 0:00:00 6104k
注: atrace.logファイルはプレーンテキストファイルではありません。診断するには、シスコ テクニカル サポートに送信する必要があります。
Cisco Unity Express モジュール自体から、保存されたログ ファイルを表示することもできます。ただし、atrace.log ファイルについてはファイルがプレーン テキストに正しく変換されないため、これは推奨されません。messages.log ファイルを使用する例を示します。
cue-3660-41a#show log name messages.log #!/bin/cat 19:46:08 logmgr: BEGIN FILE 19:46:08 logmgr: START <45>Feb 26 19:46:08 localhost syslog-ng[134]: syslog-ng version 1.6.0rc1 starting <197>Feb 26 19:46:08 localhost syslog_ng: INFO startup.sync syslog-ng arrived phase online <197>Feb 26 19:46:10 localhost err_handler: INFO Recovery Recovery startup :CUE Recovery Script started. <197>Feb 26 19:46:10 localhost err_handler: INFO Recovery Recovery LDAPVerify Verifying LDAP integrity ...
注:show log nameコマンドを使用してログファイルを表示すると、Control-Cキーの組み合わせを押して、コマンド出力を中断します。その後プロンプトに戻るまでに数秒かかることに注意してください。
Cisco Unity Express に保存されている atrace.log ファイルに関しては、show trace store コマンドを発行します(atrace.log.prev ファイルの場合は show trace store-prev コマンド)。
vnt-nm-cue>show trace store ? <cr> containing Only display events matching a regex pattern long Show long format short Show short format tail Wait for events and print them as they occur | Pipe output to another command vnt-nm-cue>show trace store long paged 236 02/26 14:46:24.029 TRAC TIMZ 0 UTC UTC 0 236 02/26 14:46:24.031 TRAC TIMZ 0 UTC UTC 0 885 06/04 13:14:40.811 WFSP MISC 0 WFSysdbLimits::WFSysdbLimits hwModuleType=NM 885 06/04 13:14:40.812 WFSP MISC 0 WFSysdbProp::getProp 885 06/04 13:14:40.812 WFSP MISC 0 keyName = limitsDir str = /sw/apps/wf/ccnapps/limits 885 06/04 13:14:40.819 WFSP MISC 0 WFSysdbProp::getNodeXml 885 06/04 13:14:40.819 WFSP MISC 0 WFSysdbProp::getProp 885 06/04 13:14:40.820 WFSP MISC 0 keyName = limits str = 885 06/04 13:14:40.822 WFSP MISC 0 WFSysdbProp::getNodeXml(str, str) 885 06/04 13:14:40.822 WFSP MISC 0 WFSysdbProp::getProp 885 06/04 13:14:40.822 WFSP MISC 0 keyName = app str =
メモリ内のトレース バッファを表示する場合は、long 形式が重要です。show trace store long コマンドを発行します。これは、atrace.log ファイルの最初からの情報で、NM の場合は最大 100 MB、AIM の場合は最大 10 MB になります。この状況では、特定のイベントを検索する必要がある場合、containing キーワードを使用すると便利なことがあります。
注:AIMのatrace.logファイルが最大サイズに達すると、ログファイルへのトレースの記録が停止します。トレースのロギングを再び開始するには、次のコマンドを実行します。
VNT-AIM-CUE1>configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. VNT-AIM-CUE1(config)>log trace local disable VNT-AIM-CUE1(config)>log trace local enable
注:これらのコマンドは古いatrace.logファイルを削除し、新しいファイルを開始します。
大量のデータをトレースするのに最適なのは、特に AIM の場合、情報を直接 FTP サーバに記録する方法です。オフライン トレースも、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができます。コンフィギュレーション モードからこれを行えます。
注:Cisco Unity ExpressシステムがAIMの場合、次のコマンドが必要です(ネットワークモジュールはデフォルトで情報レベル以上を記録します)。
vnt-nm-cue(config)>log console info
注:このコマンドは、スペースの制約により2行目に表示されています。
vnt-nm-cue(config)>log trace server url ftp//172.18.106.10/path/ username jdoe password mypass
注:Cisco Unity Expressバージョン7.xを使用している場合は、前のコマンドをlog trace server url "ftp//172.18.106.10/path/" username jdoe password mypassとして使用します。
注:ログをFTPサーバに送信する場合は、ログトレースサーバを有効にするも設定する必要があります。
vnt-nm-cue(config)>log trace server enable
注:システムは、FTPサーバの指定パスにファイルを生成します。指定したディレクトリにファイルを作成し変更する権限が必要です。また、そのディレクトリが存在している必要があります。パーサーは、設定ファイル自体に暗号化されているユーザ名とパスワードを抽出します(show running-config)。
注: FTPサーバに記録されたトレースファイルはプレーンテキストファイルではありません。診断するには、シスコ テクニカル サポートに送信する必要があります。
JTAPI トレースは、Cisco Unity Express の他のトレース機能とは別個のものです。これらは、Cisco CallManager 環境にのみ適用されます。現在有効になっている JTAPI トレースを表示するには、show ccn trace jtapi コマンドを発行します。
注:デフォルトでは、すべてのJTAPIトレースが無効になっています。
VNT-AIM-CUE1>show ccn trace jtapi Warning: 0 Informational: 0 Jtapi Debugging: 0 Jtapi Implementation: 0 CTI Debugging: 0 CTI Implementation: 0 Protocol Debugging: 0 Misc Debugging: 0
すべてのトレースを有効にするには、次のコマンドを発行します。
VNT-AIM-CUE1>ccn trace jtapi debug all You will have to reload the system for your changes to take effect VNT-AIM-CUE1>ccn trace jtapi informational all You will have to reload the system for your changes to take effect VNT-AIM-CUE1>ccn trace jtapi warning all You will have to reload the system for your changes to take effect VNT-AIM-CUE1>show ccn trace jtapi Warning: 1 Informational: 1 Jtapi Debugging: 1 Jtapi Implementation: 1 CTI Debugging: 1 CTI Implementation: 1 Protocol Debugging: 1 Misc Debugging: 1
システムをリロードします。後でこれを無効にする場合も、ここに示したのと同じ ccn trace コマンドを発行します。ただし、それぞれのコマンドの前に no というキーワードを追加します。たとえば、no ccn trace jtapi debug all のように入力します。AIM では特にこれが重要になります。この手順を実行しないと、パフォーマンスの低下や、AIM のコンパクト フラッシュ カードの寿命が短くなる可能性があります。
リロード後、CiscoJtapi1.log ファイルの書き込みが開始され、最初のファイルが最大サイズに達すると CiscoJtapi2.log ファイルの書き込みが開始されます。
Cisco Unity Express でこれらのログを表示するには、show log name CiscoJtapi1.log コマンドを発行します。ログ ファイルを FTP サーバにコピーしてオフラインで情報を表示する場合は、copy log CiscoJtapi1.log url ftp://user:passwd@ftpservipaddr/ コマンドを発行します。
no trace module entity activity CLI コマンドを使用すると、トレースの電源をオフにできます。自信がなければ、no trace all 発行してすべての電源をオフにすることもできます。
コンフィギュレーション モードで no log trace local enable コマンドを使用すると、トレースの設定はそのままで、トレース ファイルへの書き込みのみ無効にできます。AIM の場合、過剰に書き込みを実行すると内蔵フラッシュ カードの寿命が短くなるため、この方法をお勧めします。以下が一例です。
vnt-nm-cue>configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. vnt-nm-cue(config)>no log trace local enable vnt-nm-cue(config)>
次のコマンドを発行して、FTP サーバへのトレースを無効にします。
vnt-nm-cue>configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. vnt-nm-cue(config)>log trace server disable vnt-nm-cue(config)>
特定の問題をトラブルシューティングする場合、通常、特定のトレースのみを有効にするのが適切です。トラブルシューティングが完了したら、デフォルトのトレース設定を再度有効にすることが通常は推奨されます。これを行うには、no trace all コマンドですべてのトレースを無効にします。次に、以下のコマンドを Cisco Unity Express の CLI(コンフィギュレーション モード以外)に貼り付けて、デフォルトのトレースを有効にします。
trace ccn engine dbug trace ccn libldap dbug trace ccn subsystemappl dbug trace ccn managerappl dbug trace ccn managerchannel dbug trace ccn subsystemjtapi dbug trace ccn subsystemsip dbug trace ccn stacksip dbug trace ccn subsystemhttp dbug trace ccn vbrowsercore dbug trace ccn subsystemcmt dbug trace ccn libmedia dbug trace ccn managercontact dbug trace ccn stepcall dbug trace ccn stepmedia dbug trace config-ccn sip-subsystem debug trace config-ccn jtapi-subsystem debug trace config-ccn sip-trigger debug trace config-ccn jtapi-trigger debug trace config-ccn http-trigger debug trace config-ccn group debug trace config-ccn application debug trace config-ccn script debug trace config-ccn prompt debug trace config-ccn miscellaneous debug trace voicemail database query trace voicemail database results trace voicemail database transaction trace voicemail database connection trace voicemail database execute trace voicemail mailbox login trace voicemail mailbox logout trace voicemail mailbox send trace voicemail mailbox save trace voicemail mailbox receive trace voicemail mailbox delete trace voicemail message create trace voicemail message dec trace voicemail message delete trace voicemail message get trace voicemail message inc trace webinterface initwizard init