このドキュメントでは、E3回線のさまざまなアラームを解釈してトラブルシューティングする方法について説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。
使用するポート アダプタのタイプに基づいて、Cisco IOS® ソフトウェア コマンドは、コントローラ ハードウェアに固有の E3 インターフェイス ステータスを表示します。
PA-E3:show interfaces serial
dodi# show interfaces serial 5/0 Serial5/0 is down, line protocol is down ... rxLOS active, rxLOF inactive, rxAIS inactive txAIS inactive, rxRAI inactive, txRAI active
PA-MC-E3:show controllers e3
dodi# show controllers e3 4/0 E3 4/0 is down. ... Transmitter is sending remote alarm. Receiver has loss of signal. Line Code is HDB3, Clock Source is Line. ...
この情報は、テクニカル サポート担当者が診断タスクを行う際に役立ちます。
ここでは、アラームのタイプおよびアラームを修正する手順について取り上げます。
receive(rx)Loss of Signal(LoS)アラームは、ポート アダプタの rx ポートが、有効な物理 E3 信号を受信しないことを意味します。
rxLoS アラームをクリアするには、次の手順を実行します。
インターフェイス ポートと、E3 サービス プロバイダーの機器またはリモート E3 端末機器をつなぐケーブルが正しく接続されていることを確認します。
ケーブルが正しいポートに接続しているか確認します。必要な場合は、ケーブルを接続し直してください。
75 ohms coax ケーブルの整合性を確認します。
ケーブルに破損またはその他の物理的異常がないか調べます。必要であればケーブルを交換します。
rx Loss of Framing(LoF)アラームは、入力ポートが G.751 フレーミングを受信しないか、受信した G.751 フレーミングで同期が失われたことを意味します。
rxLoF アラームをクリアするには、次の手順を実行します。
リモート E3 端末機器が G.751 フレーミングを送信することを確認します。
必要に応じて、G.751 を有効にします。
サービス プロバイダーがリモート E3 端末機器から G.751 フレーミングを透過的に渡すことを確認します。
必要に応じて、クリアなチャネル E3 回線を提供するようサービス プロバイダーに依頼します。
この手順を実行しても問題が解決しない場合は、このドキュメントの「rxLoS(レシーバで信号消失が発生しています)」セクションを参照してください。
rx Alarm Indication Signal(AIS)は、ポートに接続している機器の E3 のアップストリームの回線でエラーが発生していることを示しています。
AIS アラームは、入力時に AIS 信号(すべて「1」)の検出時に宣言されます。AIS アラームは、LoF アラームがアクティブであることが宣言された後も存在します。(「1」信号にはすべてフレームがないという性質があるため、信号は維持されます)。 LoF アラームがクリアされると、AIS アラームはクリアされます。
rxAIS アラームをクリアするには、サービス プロバイダーに連絡し、(電話会社内に)正しくない内部設定がないか、あるいはアップストリームの接続に障害がないか確認してください。
rx Remote Alarm Indication(RAI)は、遠端の機器がローカルの機器から受信している信号に問題があることを意味します。
RAI アラームは、A ビット(G.751 フレームのビット 11)が 1 に設定されるときに宣言されます。RAI アラームは、LoS または LoF アラームの検出時に宣言されません。
rxRAI アラームをクリアするには、次の手順を実行します。
外部ループバック ケーブルをポートに挿入します。
詳細は、『E3エラーイベントのトラブルシューティング』の「E3回線のハードプラグループバックテスト」セクションを参照してください。
アラームがあるかどうか判別します。
アラームが何も表示されていない場合、ローカルのハードウェアはおそらく良好な状態です。この場合、次のステップを実行します。
ケーブルを確認し、インターフェイス ポートと、E3 サービス プロバイダーの機器またはリモート E3 端末機器をつなぐ同軸ケーブルが正しく接続されていることを確認します。
ケーブルが正しいポートに接続しているか確認します。必要な場合は、ケーブルを接続し直してください。
ケーブルの整合性を確認するには、同軸ケーブルに破損またはその他の物理的異常がないか調べます。
必要であればケーブルを交換します。
リモート エンドで設定を確認し、設定がポート設定と一致するか確認します。
問題が続くようであれば、サービス プロバイダーに問い合わせてください。
ループバック ケーブルを取り外して、E3 回線を再接続します。
同軸ケーブルのセットアップを確認します。
ルータの電源をオフ/オンします。
E3 回線を別のポートに接続します。
E3 回線と同じ設定で、ポートを設定します。これで問題が解消した場合は、元のポートに問題があります。
E3 インターフェイスの transmit(tx)Remote Alarm Indication(RAI)は、インターフェイスがリモート機器から受信する信号に問題があることを示しています。
txRAI アラームをクリアするには、次の手順を実行します。
リモート エンドの設定を確認し、設定がポート設定と一致するか確認します。
遠端機器で発生する信号の問題をトラブルシュートします。
アクティブなレシーバ アラームにより txRAI アラームが発生します。アクティブなレシーバ アラームは、E3 ポート/カードで遠端機器からの信号の問題があることを示します。
tx Alarm Indication Signal(AIS)は、E3 シリアル インターフェイスまたはコントローラのシャットダウン時に宣言されます(PA-E3 のみ)。すべてが「1」で構成されるメッセージがフレームなしの E3 信号に送信されます。
txAIS アラームをクリアするには、no shutdown コマンドを発行し、E3 シリアル インターフェイスまたはコントローラを起動します。
注:PA-MC-E3上のE3コントローラがシャットダウンすると、show controllers e3コマンドでは「Transmitter is sending AIS」メッセージが表示されません。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
04-Feb-2010 |
初版 |