このドキュメントでは、Symbol 社製のハンドヘルド デバイスがコントローラ ベースの環境に導入されている場合に役立つ推奨事項をリスト形式で示します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
ワイヤレス LAN コントローラ(WLC)
ハンドヘルド デバイスの基礎知識
このドキュメントの情報は、バージョン 5.0.148.0 が稼働するワイヤレス LAN コントローラ(WLC)4400 に基づいています。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
次のリストは、コントローラ ベースの環境で、ハンドヘルド デバイスの相互運用性を向上させることが判明した推奨事項のリストです。
古いスイッチが使用されている環境の場合、アクセス ポイント(AP)が WLC に参加しますが、十分な電力が供給されません。このため、無線が機能しません。十分な電力を供給するには、パワー インジェクタを使用する必要があります。
config ap power injector enable <AP Name>
WLC のバージョン 4.1.185.0 以降が実行されていることを確認します。
以前のファームウェア バージョンが実行されている Symbol 社製のデバイスでは、正しくローミングしない場合があります。これらのデバイスでは、最初に関連付けられた AP に固定されます。これは既知の問題で、Symbol 社はこの問題を修正するためのベータ バージョンをリリースしました。Symbol 社からこのベータ バージョンをダウンロードしてください。
Aironet IE:Aironet IE は、接続性を向上させるために Cisco のデバイスで使用されるシスコ独自の属性です。Aironet IE を無効にします。WLC の GUI から [WLANs] タブに移動します。Symbol 社製のデバイスの接続先の WLAN をクリックします。[Advanced] タブに移動し、[Aironet IE] をオフにします。
Cisco WLC との相互運用性を保証するために、そのデバイスが CCX 認定かどうかを確認します。特定の Symbol 社製のデバイス(MC75 や MC5590(MPA 1.5 プラットフォーム))は、CCXv4 認定です。
MC9090 WM 6.1、MC9090 - VGA WM 6.1、MC9094 WM 6.1、MC7090 WM 6.1、MC7095 WM 6.1、MC7090 WM 6.1、MC7095 WM 6.1、MC70x4 WM 6.1、MC7598 WM 6.1、MC3090 CE5 Pro、MC3090 CE5 Core、WT4090 CE 5.0(MPA 1.0)、VC5090 CE5.0(MPA 1.0)などのデバイスは、CCXv3 認定です。
[DTIM] 間隔を変更します。6 の DTIM 設定で良好なパフォーマンスが確認されています。
WLAN ごとのクライアント除外:このオプションは、通常特定のクライアントを WLAN へのアクセスから除外する場合に使用します。Symbol 社製のデバイスが除外リストに含まれないようにするため、[Client Exclusion] を無効にします。
MFP:Management Frame Protection(MFP;管理フレーム保護)は、認証の解除、関連付け解除、ビーコン、プローブなどの管理フレームの整合性を確保するために導入されたシスコ独自の機能で、各フレームにMessage Integrity Check Information Element(MIC IE)を)を追加とともに送信するAP。侵入者によってフレームのコピー、変更、リプレイが試みられた場合、MIC は無効になり、MFP フレームを検出するように設定された受信側 AP がその相違を報告します。WLC で MFP を無効にします。
ロード バランシング:この機能は、多数のクライアントが WLC に関連付けられないようにする場合に使用します。デバイスが万が一にも拒否されることのないように、この機能を無効にします。[Controller] タブをクリックします。[General] メニューに移動して、[Aggressive Load Balancing] を無効にします。
無線プリアンブル:無線プリアンブル(「ヘッダー」と呼ばれる場合もある)は、パケットの先頭にあるデータ部です。ここには、ワイヤレス デバイスとクライアント デバイスがパケットを送受信するために必要な情報が含まれています。長いプリアンブルによって、WLC とクライアントとの間の相互運用性が向上します。[Wireless] タブをクリックします。
[802.11 b/g/n] に移動し、[Network] オプションをクリックしてから、[Short Preamble] をオフにします。
[Client Exclusion Policies] をグローバルに無効にします。[Security] タブをクリックし、[Wireless Protection Policies] メニューの下の [Client Exclusion Policies] に移動します。
[Client Exclusion Policies] の下の各オプションをオフにします。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
01-Dec-2013 |
初版 |