はじめに
このドキュメントでは、Serving Gateway(SGW)Charging Data Record(CDR)のnodeID
フィールドに値1が入力された場合の問題の対処方法について説明します。
問題
SGW CDRのnodeIDフィールドには、ndddSTRING形式に従うことが想定される一方で、値1が入力される場合があります。この形式では、nはセッションマネージャ(SessMgr)の再起動カウンタ(0 ~ 7の範囲)、dddはCDRを生成するSessMgrインスタンス、STRINGは1 ~ 16文字の文字列を表します。
分析
この問題は、4桁のAAA Manager(AAAmgr)とSessMgrインスタンスによってトリガーされたSGW CDRが原因と考えられます。現在の実装では、SGW CDRのnodeIDフィールドのAAAmgr/SessMgrインスタンス範囲0 ~ 998がサポートされています。ログスニペットは、AAAmgrインスタンス1046がGTPPデータレコード転送要求メッセージを開始し、CDRデータを10.10.10:49999から10.10.10.20:3386に送信し、nodeIDを1に設定するイベントをキャプチャします。
2024-Jul-17+08:30:12.322 [gtpp 52037 info] [1/2/14746 <aaamgr:1046> gr_gtpp_proxy.c:494] [context: Ga, contextID: 4] [software internal security system syslog] AAAmgr instance 1046 sending request with 1 GCDRs to aaaproxy
<<<<OUTBOUND From aaaproxy:1 proxy_handler.c:1001 (Callid 716bbe13) 08:30:12:322 Eventid:66001(7)
CDR Tx from 10.10.10.10:49999 to 10.10.10.20:3386 (241) PDU-dict=custom24
Message Type: GTPP_DATA_RECORD_TRANSFER_REQUEST_MSG (0xf0)
CDR ELEMENTS FOLLOW
recordType SGWRECORD
...
nodeID 1
...
解決方法
この問題に対処するため、SGW CDRのnodeIDフィールドのAAAmgr/SessMgrインスタンスでサポートされる範囲は、21.28.m29/21.28.mh21リリース以降で0 ~ 4095に拡張されています。