Catalyst 3750-X および 3560-X スイッチ電源モジュール インストレーション ノート
電源モジュールとスイッチの使用方法については、『 Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Hardware Installation Guide 』を参照してください。各国語による、このマニュアルに記載した安全上の警告については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 3750-X and 3560-X Switch 』をご覧ください。Cisco.com の次の URL にあります。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10745/tsd_products_support_general_information.html
• 「製品概要」
• 「技術仕様」
• 「関連資料」
スイッチは、1 つまたは 2 つのアクティブな電源モジュール、または拡張可能電源モジュール XPS-2200 を使用して動作します。StackPower スタックに属す Catalyst 3750-X スイッチは、スタックの他のスイッチから電源供給されて動作します。
AC モジュールを 2 つ、DC モジュールを 2 つ、または AC モジュール 1 つと DC モジュール 1 つを使用するか、モジュール 1 つとブランク カバーを使用できます。
すべての電源モジュールにはファンが内蔵されています。すべてのスイッチは、2 番目の電源モジュール スロットにブランク カバーが付いた状態で出荷されます。
• StackPower モードでは、電源スタック内の各スイッチ(IP ベース イメージの Catalyst 3750-X スイッチのみ)に電力を供給します。
• 拡張可能電源モードでは、あるスイッチへの電力供給が切断されるか、停止すると、そのスイッチに電源を供給します。電源モジュールを取り付けまたは交換すると、その装置をスイッチ ソフトウェアがポーリングします。ポーリングされると、電源モジュールはスイッチに電源を供給し、XPS-2200 が他の装置に電源を供給できるようになります。
表 1 表 1 に、サポートされる内部電源モジュールを示します。
48 ポート PoE+ スイッチ
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1.48 ポート PoE+ スイッチで 15.4W を完全サポートするには、C3KX-PWR-1100WAC 電源モジュールを使用する必要があります。 |
(注) 48 ポート スイッチに 715 W 電源モジュール 1 台を使用する場合、全ポートに PoE で供給できる電力は最大 7.7 W です。
350 W および 715 W の AC 電源モジュールは、100 ~ 240 VAC の入力電圧をサポートするオートレンジング ユニットです。1100 W 電源モジュールは、115 ~ 240 VAC の入力電圧をサポートするオートレンジング ユニットです。440 W DC 電源モジュールには給電入力が 2 系統(A および B)あり、36 ~ 72 VDC の入力電圧をサポートします。出力電圧の範囲は 51 ~ 57 V です。
AC 電源モジュールには AC 電源コンセントに接続するための電源コードが、それぞれ付属しています。1100 W および 715 W モジュールは、16 AWG コードを使用します(北米のみ)。他のすべてのモジュールは、18 AWG コードを使用します。DC 電源モジュールは DC 電源に接続する必要があります。
(注) DC 電源モジュールだけが NEBS に準拠しています。
電源モジュール スロットに電源モジュールを取り付けない場合は、電源モジュール スロット カバーを取り付けてください(図 5)。
電源モジュールには 2 つのステータス LED があります。
電源モジュールの取り外しまたは取り付け時は、次の注意事項に従ってください。
• 電源モジュールは、無理にスロットに押し込まないでください。スイッチのピンがモジュール側と合っていない場合に、ピンを破損することがあります。
• 電源モジュールがスイッチにしっかり取り付けられていないと、システムの動作が停止することがあります。
• 電源モジュールの電源を抜いてから、電源モジュールの取り外しまたは取り付けを行ってください。
• 次の状況では、スイッチの正常な動作を妨げることなく、電源モジュールをホット スワップできます。
– スイッチに XPS-2200 が接続されていて、使用可能な電力が十分にある。
– スイッチが StackPower モードで動作していて、使用可能な電力が十分にある(Catalyst 3750-X のみ)。
– スイッチが電源スタック内の他のスイッチから電力を供給されていて、進行中のアクティブなバックアップはない。
パワー バジェットを表示するスイッチ コマンドについては、『 Catalyst 3750-X and 3560-X Software Configuration Guide 』を参照してください。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への EMI の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。ステートメント 1029
• スイッチを移動する前に、電源モジュールおよびファン モジュールのすべてが固定されていることを確認してください。
• 1100 W または 715 W の電源モジュールを交換する場合、使用している電源コードが正しいもの(CAB-16AWG-AC、北米のみ)であることを確認してください。
警告 電源モジュールやファン モジュールの取り付けまたは取り外し中は、空いているスロットやシャーシに手を入れないでください。回路の露出部分に触れると、感電のおそれがあります。ステートメント 206
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
ステートメント 371 -- 電源コードおよび AC アダプタ
ステップ 1 電源モジュールをホットスワップしない場合は、元電源側の電源を切ります。電源モジュールを交換しない場合は、ステップ 5 に進みます。
ステップ 4 電源モジュール右側のリリース ラッチを押し、電源モジュールを引き出します(図 6)。
ステップ 5 新しい電源モジュールを電源モジュール スロットに差し込み、スロットの奥にゆっくり押し込みます。正しく挿入されれば、350 W および 715 W 電源モジュール(電源コード保持具は含まない)は、スイッチの背面パネルと面が揃います。1100 W 電源モジュールは、スイッチの背面パネルから 1.5 インチ(3.81 cm)突き出ます。
XPS-2200 に接続されたスイッチで、電源モジュールをホットスワップすると、約 3 秒後に、自動的に新しい電源モジュールからスイッチに電力が供給され、XPS-2200 は他の装置に電力を供給できるようになります。
ステップ 6 (省略可能)電源コードをループ状にして、電源コード保持具に通します(図 7)。
ステップ 7 電源コードを電源モジュールに接続してから AC 電源コンセントに接続します。元電源側の電源を投入します。
ステップ 8 電源モジュールの AC OK および PS OK の LED がグリーンに点灯したことを確認します。LED については、 表 4 を参照してください。
• 「必要な工具類」
警告 DC 入力電源装置から伸びる露出したリード線は、感電を引き起こす可能性があります。DC 入力電源線の露出部分が端子ブロック プラグからはみ出ていないことを確認してください。ステートメント 122
警告 アース線または電源線をシャーシに接続したりシャーシから取り外したりする前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。電圧計を使用して、シャーシの電源端子で 0(ゼロ)ボルトであることを確認します。ステートメント 196
警告 この製品は設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格電流が 20 A 以下であることを確認します。ステートメント 1005
警告 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への EMI の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。ステートメント 1029
(注) この製品のアース アーキテクチャは DC 絶縁(DC-I)方式です。
• 最大トルクが 15 lbf-in(pound-force-inch)の、No. 2 プラス ヘッド付きのラチェット式ドライバ
• オプションで回転制御機構を備えた Panduit 製圧着工具(モデル CT-720、CT-920、CT-920CH、CT-930、または CT-940CH)
• シングルアース接続の場合は、12 ゲージの銅製アース線(絶縁被膜付きまたは絶縁被膜なし)
• デュアルアース接続の場合は、8 ゲージの銅製アース線(絶縁被膜付きまたは絶縁被膜なし)
• アース ラグ用ネジおよびリング型ラグ コネクタ。デュアルアース接続の場合は、デュアルアース アダプタおよびデュアル ラグ コネクタも使用します。
• フォークタイプ端子(× 4)。Dinkle 製 DT-35-B25 式の端子ブロックの M3 ネジに適合するサイズの端子が必要です。
設置場所のアース接続手順、および次の警告事項に従ってください。
警告 この装置はアースする必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ステートメント 1046
次の手順に従って、シングルアース ラグまたはデュアルアース ラグをスイッチに取り付けます。設置場所のすべての接地要件が満たされていることを確認します。
ステップ 1 シングル アース接続の場合は、アース ラグ用ネジとラグ リングを使用します。デュアルアース接続の場合は、デュアルアース アダプタおよびデュアルホール ラグを使用します。
ステップ 2 12 ゲージまたは 8 ゲージのアース線の被覆を、0.5 インチ(12.7 mm)± 0.02 インチ(0.5 mm)取り除きます(図 8)。推奨量よりも多く被膜を取り除くと、導線の露出部分がコネクタからはみ出してしまいます。シングルアース接続には 12 ゲージの銅製アース線を使用します。デュアルアース接続には 8 ゲージの銅製アース線を使用します。
ステップ 3 アース ラグの開放端に、アース線の絶縁体を取り除いた部分を差し込みます。
ステップ 4 Panduit 製圧着工具を使用して、アース ラグをアース線に圧着します(図 9)。
ステップ 5 アース用ネジで、シングルアース ラグをスイッチの背面パネルに取り付けます。または 2 本のアース用ネジを使用して、デュアルアース ラグをスイッチの背面パネルに取り付けます(図 10)。
ステップ 6 ラチェット式ドライバを使用し、60 lbf-in(960 ozf-in)のトルクでアース ラグ用ネジを締めます 。
ステップ 7 アース線の反対側の端を、設置場所の適切な接地点またはラックに接続します。
「設置に関する注意事項」を参照してください。
ステップ 1 DC 電源をオフします。電源を確実に切断するには、回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、その回路ブレーカーのスイッチを OFF の位置のままテープで固定します。
ステップ 2 電源モジュールの端子ブロックからプラスチック製の安全カバーを取り外します(図 4)。
DC 電源モジュールを交換しない場合は、ステップ 5 に進みます。
ステップ 3 No. 2 プラス ドライバを使用して、電源端子から DC 入力電源線を取り外します。
ステップ 4 電源モジュール右側のリリース ラッチを押し、電源モジュールを引き出します。
ステップ 5 電源モジュールを電源モジュール スロットに差し込み、スロットの奥にゆっくり押し込みます(図 11)。正しく挿入されれば、DC 電源モジュール(取手は含まない)とスイッチの背面パネルの面が揃います。
ステップ 6 「DC 入力電源の配線」の説明に従い、入力電源を接続します。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、DC 入力電源の 4 本の導線の端から、端子に見合う長さの被覆を取り除きます。
警告 必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025
ステップ 2 Panduit 製圧着工具を使用して、フォークタイプ端子に銅の導体(90 ℃耐熱、14 AWG)の DC 入力電源線を圧着します。
ステップ 3 DC 入力電源端子を端子ブロックに接続します。図 12 または図 13 を参照してください。入力導線を端子ブロックに接続する際は、極性を必ず一致(マイナスとマイナス、プラスとプラス)させてください。スイッチのラックがアースされていない場合は、アース線をアース処理された金属ラックに接続するか、またはアースに接続します。
図 12 アースを共有していない DC 電源 A と電源 B の分離
図 13 アースを共有している DC 電源 A と電源 B の接続
ステップ 4 すべての端子ブロックのネジを 11 lbf-in のトルクで締めます。
ステップ 6 DC 入力電源の回路ブレーカーのスイッチを ON の位置に動かします。
ステップ 7 電源モジュールの DC OK および PS OK の LED がグリーンに点灯したことを確認します。モジュールの LED については、 表 4 を参照してください。
電源モジュールについてシスコのテクニカル サポートに連絡する場合は、シリアル番号が必要です。図 14 ~図 16 を参照して、シリアル番号を確認してください。
図 15 715 W および 350 W AC 電源モジュールのシリアル番号
C3KX-PWR-1100WAC:1100 W |
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C3KX-PWR-1100WAC:1100 W、115 ~ 240 VAC |
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C3KX-PWR-1100WAC:12 ~ 6 A |
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C3KX-PWR-1100WAC:-56 V@19.64 A |
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合計入力 BTU2 |
C3KX-PWR-1100WAC:4263 Btu/時、1250 W |
2.合計入力 BTU 定格は、入力電源から電源モジュールへの電力のことです。合計出力 BTU 定格は、電源モジュールからスイッチへの電力のことです。BTU 定格は、350 W および 715 W 電源モジュールでは 100 VAC、1100 W 電源モジュールでは 115 VAC を基準にしています。 |
合計入力 BTU3 |
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3.合計入力 BTU 定格は、入力電源から電源モジュールへの電力のことです。合計出力 BTU 定格は、電源モジュールからスイッチへの電力のことです。BTU 定格は、-36 VDC を基準にしています。 |
次の資料は Cisco.com の以下の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10745/tsd_products_support_general_information.html
• 『Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Getting Started Guide』
• 『Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Hardware Installation Guide』
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 3750-X and 3560-X Switch』
• 『Installation Notes for the Catalyst 3750-X, Catalyst 3560-X Switch Power Supply Modules』
• 『Installation Notes for the Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Fan Module』
• 『Installation Notes for the Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Network Modules』
• 『Release Notes for the Catalyst 3750-X and 3560-X Switch』
• 『Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Software Configuration Guide』
• 『Catalyst 3750-X and 3560-X Switch Command Reference』
• 『Catalyst 3750-X, 3750-E, 3560-X, and 3560-E Switch System Message Guide 』
• 『Cisco IOS Software Installation Document』
シスコの SFP および SFP+ モジュールの詳細については、次の Cisco.com サイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/prod_installation_guides_list.html
SFP 互換性マトリックスの資料は、以下の Cisco.com のサイトから入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_tables_list.html
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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