Cisco Unified Communications Manager のアクセシビリティ機能
このマニュアルには、通常 Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズで標準的なアクセシビリティ機能に関する情報が記載されています。これらの多くは標準機能であるため、障がいを持つユーザも使用できます。特別な設定は不要です。
• 「概要」 :Cisco IP Phone が聴覚障がい、視覚障がい、および運動障がいを持つユーザに提供するアクセシビリティ ハードウェアおよびソフトウェアの機能と利点について説明します。
• 「聴覚障がい者向けアクセシビリティ機能」 :聴覚障がい者向けアクセシビリティ機能および設定要件について説明します。
• 「視覚障がい者向けアクセシビリティ機能」 :視覚障がい者向けアクセシビリティ機能および設定要件について説明します。
• 「運動障がい者向けアクセシビリティ機能」 :運動障がい者向けアクセシビリティ機能および設定要件について説明します。
• 「Cisco Unified Communications Manager のアクセシビリティ機能」 :各種の Cisco Unified Communications Manager のアクセシビリティ機能および設定要件について説明します。
シスコでは、お客様の組織のニーズを満たすアクセシブルな製品やテクノロジーを設計し、提供するために全力を尽くしています。シスコおよびシスコのアクセシビリティへの取り組みの詳細については、次の URL を参照してください。
Unified IP Phone には、次の使いやすいアクセシビリティ機能があります。
• 電話の状態(ダイヤル トーン、呼び出し中、ミュート ステータス)を示すオーディオおよびビジュアル アラート
• 電話機に組み込まれている大型 Liquid Crystal Display(LCD; 液晶ディスプレイ)スクリーンに表示されるビジュアル アラート
• 視力の弱いユーザ向けの高コントラストのバックライト付きカラー LCD スクリーン(オプション)
• 生体認証非対応デバイス用触覚対応ボタンおよびタッチスクリーン
• Cisco Unified IP Phone は、聴覚障がい者向け電話デバイスである Telephone Typewriter(TTY; テレタイプライター)もサポートしています。IP を介した TTY では、信頼性を確保するために Quality Of Service(QoS)が必要です。TTY によって、ユーザは次のことが可能になります。
– TTY と Cisco Unified IP Phone との音響結合、または Analog Telephone Adapter(ATA; アナログ電話アダプタ)を介した IP テレフォニー ネットワークへの直接接続による、TTY コールの発信
– TTY および ATA だけをもたらすことによって同じ番号を保持しつつ、ユーザが組織内の別の場所からコールを送受信できる、Cisco Unified IP Communications のモビリティ機能への等しいアクセス
ここでは、聴覚障がい者向け Cisco Unified IP Phone アクセシビリティ機能について説明します。
図 1 に、IP Phone のこれらのアクセシビリティ機能の位置を示します。 表 1 で、これらのアクセシビリティ機能について説明します。
図 1 聴覚障がい者向け Cisco Unified IP Phone アクセシビリティ機能
このビジュアル インジケータは 360 度すべての角度から確認できます。また、オーディオ メッセージ受信インジケータもあります。 ユーザは、[ユーザ オプション(User Options)] Web ページにログインし、メッセージ インジケータの設定にアクセスして、ハンドセットのボイスメッセージ ライトや電話機のオーディオ ボイスメッセージ インジケータを変更します。ユーザは、設定をオンまたはオフに変更します。 |
すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。設定が必要です。 • [Cisco Unified CM のユーザ オプション(Cisco Unified CM User Options)] |
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Cisco Unified IP Phone は、次の TTY 機能および Telecommunications Device for the Deaf(TDD)機能をサポートします。 |
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Cisco Unified IP Phone ハンドセットは、次のアクセシビリティ機能をサポートします。 • Americans with Disabilities Act(ADA; アメリカ障がい者法)に規定されている Federal Communications Commission(FCC; 連邦通信委員会)の音量要件への適合 |
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Cisco Unified IP Phone のハンドセットは、サードパーティ製のインライン アンプをサポートします。ユーザは、アンプをハンドセットとコードに接続し、ハンドセットと IP 電話機の間に配置します。 Cisco Unified IP Phone は、次のサードパーティ製のインライン アンプをサポートします。 |
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Cisco Unified IP Phone は、音量の範囲を拡大する、サードパーティ製の補聴器対応型(HAC)ヘッドセットをサポートします。 ユーザは、ヘッドセットを電話機に接続してから、インライン アンプをヘッドセットのコードに接続します。 図 1 を参照してください。 サポート対象のヘッドセットの一覧および Plantronics 社が推奨する設定については、次の URL を参照してください。 http://www.plantronics.com/media/media_resources/literature/user_guides/cisco_setup.pdf |
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電話機の状態のビジュアル通知について、ユーザは次の操作を実行できます。 • ミュート ボタンおよびスピーカ ボタンのオンとオフを切り替えて電話機の状態を示す。 • ミュート ボタンを使用して、マイクロフォンのオンとオフを切り替える。マイクロフォンがミュートのとき、ボタンは点灯しています。 • スピーカ ボタンを使用して、スピーカフォンのオンとオフを切り替える。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。 |
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ユーザは、次の操作によって呼び出しトーン、ピッチ、および音量を調整できます。 • 電話機の [ユーザ設定(User Preferences)] メニューを使用する。 • 電話機の呼び出し音の音量レベルを調整する。ハンドセットがクレードルに置かれていて、ヘッドセットとスピーカフォンのボタンがオフのときに音量ボタンを押すと、音量が上がります。 |
すべての Cisco Unified IP Phone の標準機能です。ユーザおよびシステム管理者が設定を変更できます。 |
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Cisco Unified IP Phone は、次の機能をサポートする NexTalk、Berbees などのサードパーティ製アクセシビリティ アプリケーション用インターフェイスを提供します。 • ビデオ リレー、テキスト リレー、TTY トラフィック、または音声サービスをもサポートする単一番号サービスを提供する機能 |
NexTalk の詳細については、次の URL を参照してください。 http://www.nxicom.com/products-biz/index_biz.html |
ここでは、視覚障がい者向け Cisco Unified IP Phone アクセシビリティ機能について説明します。
図 2 に、これらの機能の位置を示します。 表 2 で、これらのアクセシビリティ機能について説明します。
図 2 視覚障がい者向け Cisco Unified IP Phone アクセシビリティ機能
これらの機能の説明については、 表 2 を参照してください。 |
表 3 で、運動障がい者向け Cisco Unified IP Phone アクセシビリティ機能について説明します。
表 4 では、Cisco Unified Communications Manager のアクセシビリティ機能について説明します。