NetFlow を設定するための前提条件

この設定作業を行うには、Cisco IOS XR ソフトウェアのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。

NetFlow を設定するための制約事項

NetFlow を Cisco IOS XR ソフトウェア で設定する際は、次の制約事項に留意してください。


ヒント

NetFlow パケットをエクスポートするために管理インターフェイスを使用しないでください。


  • NetFlow は、入力方向でのみ設定できます。

  • 送信元インターフェイスは常に設定する必要があります。送信元インターフェイスを設定しなかった場合、エクスポータはディセーブル ステートのままです。

  • エクスポート形式バージョン 9 および IPFIX のみがサポートされています。

  • 有効なレコード マップ名を常に各フロー モニタ マップに対して設定する必要があります。

  • NetFlow はブリッジ仮想インターフェイス(BVI)ではサポートされていません。

  • 宛先ベースの Netflow アカウンティングはサポートされていませんが、IPv4、IPv6、および MPLS レコード タイプのみが monitor-map 下でサポートされています。

  • トラフィックが ACL ベース転送(ABF)を介してルーティングされる場合、出力インターフェイス フィールドはデータおよびフロー レコードで更新されません。

  • 出力インターフェイス、送信元および宛先プレフィックス長のフィールドは、GRE 中継トラフィックのデータおよびフロー レコードに設定されません。

  • NetFlow 設定のインライン変更はサポートされていません。

  • Netflow IPFIX315 の場合は、 コマンドを設定します。

NetFlow の設定に関する情報

NetFlow の概要

フローは、次の状況で、NetFlow エクスポート ユーザ データグラム プロトコル(UDP)データグラムの一部としてエクスポートされます。

  • あまりにも長期間にわたってフローが非アクティブまたはアクティブである。

  • フロー キャッシュが満杯になった。

  • いずれかのカウンタ(パケットまたはバイト)が一巡した。

  • ユーザがフローのエクスポートを実行した。

NetFlow エクスポート UDP データグラムは、外部フロー コレクタ装置に送信され、そこで NetFlow エクスポート データのフィルタリングと集計が行われます。データのエクスポートは、期限満了フローと制御情報からなります。

NetFlow インフラストラクチャは、次のマップのコンフィギュレーションと使用に基づいています。

  • エクスポータ マップ

  • モニタ マップ

  • サンプラー マップ

これらのマップについて、以降の項で説明します。

エクスポータ マップの概要

エクスポータ マップには、NetFlow エクスポート パケットに対する、ユーザ ネットワーク指定とトランスポート層の詳細が含まれています。flow exporter-map コマンドを使用すると、コレクタ属性とバージョン属性を設定できます。次のコレクタ情報を設定できます。

  • エクスポート宛先 IP アドレス

  • エクスポート パケットの DSCP 値

  • 送信元インターフェイス

  • UDP ポート番号(コレクタが NetFlow パケットを受信するポート)

  • エクスポート パケットの転送プロトコル


(注)  

Cisco IOS XR ソフトウェアでは、UDP だけが、エクスポート パケットの転送プロトコルとしてサポートされています。



(注)  

NetFlow エクスポート パケットでは、送信元インターフェイスに割り当てられた IP アドレスを使用します。送信元インターフェイスに IP アドレスが割り当てられていない場合、エクスポータはアクティブになりません。


次のエクスポート バージョン属性も設定できます。

  • テンプレート タイムアウト

  • テンプレート データ タイムアウト

  • テンプレート オプション タイムアウト

  • インターフェイス テーブル タイムアウト

  • サンプラー テーブル タイムアウト


(注)  

1 つのフロー モニタ マップは、最大 8 つのエクスポータをサポートできます。


モニタ マップの概要

モニタ マップには、フロー レコード マップとフロー エクスポータ マップへの名前参照が含まれています。モニタ マップは、インターフェイスに適用されます。次のモニタ マップ属性を設定できます。

  • フロー キャッシュ内のエントリ数。

  • キャッシュの種類(パーマネントまたは通常)。パーマネント キャッシュのエントリは、ユーザが明示的にクリアするまでキャッシュから削除されません。

  • アクティブ フロー タイムアウト。

  • 非アクティブ フロー タイムアウト。

  • アップデート タイムアウト。

  • デフォルト タイムアウト。

  • サンプリングおよび収集されるパケットのレコード タイプ。


    (注)  

    レコード名は、パケットがルータを通過するときに NetFlow がサンプリングするパケットの種類を示します。現在、MPLS、IPv4、および IPv6 パケットのサンプリングがサポートされています。



(注)  

アクティブ フロー タイムアウトおよび非アクティブ フロー タイムアウトは、通常のキャッシュ タイプに関連付けられます。アップデート タイムアウトは、パーマネント キャッシュ タイプに関連付けられます。


サンプラー マップの概要

サンプラー マップは、パケットのサンプリング間隔(n 個のパケットのうち 1 個)を指定します。帯域幅が大きいインターフェイスでは、NetFlow 処理をすべてのパケットに適用すると、CPU 使用率が大幅に高くなります。サンプラー マップ コンフィギュレーションは、一般にそのような高速インターフェイス向けに作られています。

サンプラー マップを適用する前に、以下の点を考慮してください。

  • 既存の NetFlow 設定を削除してから、既存の NetFlow インターフェイス設定に新しいサンプラー マップを適用する必要があります。

  • ポートの下にあるサブインターフェイスと物理インターフェイスでは、サンプラー マップ構成が同じでなければなりません。

Netflow 設定のインライン変更

Netflow 設定のインライン変更により、すでにインターフェイスに適用されているフロー エンティティのフロー属性を追加または削除できます。

フロー エンティティは、モニタ マップ、エクスポータ マップまたはサンプラー マップにできます。

Netflow は、すべての設定項目のインライン変更をサポートしているわけではありません。次の表に、インライン変更可能なフロー エントリとフロー属性を示します。


(注)  

フロー項目をインライン変更すると、キャッシュ カウンタがクリアされます。その結果、フロー アカウンティングの不一致が生じる可能性があります。


表 1. インライン変更可能なフロー エンティティとフロー属性

フロー エンティティ

フロー属性

モニタ マップ

(注)   

キャッシュ属性を変更すると、キャッシュ カウンタがリセットされます。キャッシュ フローはエクスポートされずにドロップされます。

cache timeout active

cache timeout inactive

cache timeout update

cache timeout rate-limit

exporter

cache entries

cache permanent

option outphysint | bgstrings

(注)   

このフロー属性は、Cisco NCS 5500 ルータではサポートされていません。

エクスポータ マップ

(注)   

エクスポータ マップを変更すると、エクスポータ カウンタがリセットされます。

source <source interface>

destination <destinaiton address>

dscp <dscp_value>

versoin v9 | ipfix

サンプラー マップ

sampling interval


(注)  

Netflow 設定のインライン変更は、Cisco IOS XR 64 ビット ソフトウェアでサポートされています。


制約事項

  • record ipv4 フロー属性のインライン変更はサポートされていません。

使用例

バンドル インターフェイスに適用される以下のような NetFlow 構成を考えてみましょう。

RP/0/RP1/CPU0:router#show running-config interface bundle-ether 8888
Thu Oct 26 14:17:17.459 UTC
interface Bundle-Ether8888
ipv4 address 192.168.108.1 255.255.255.252
 ipv6 address 192:168:108::1/126
flow ipv6 monitor MONITOR-8k sampler SAMPLER-8k ingress
!
RP/0/RP1/CPU0:router#show running-config flow monitor-map MONITOR-8k
Thu Oct 26 14:17:32.581 UTC
flow monitor-map MONITOR-8k
 record ipv6
 exporter NF-2
 cache timeout update 30
!

NetFlow 設定には次の内容が含まれます。

  • フロー モニタ マップ:MONITOR-8k:フロー モニタ マップにはキャッシュ エントリが設定されていません。キャッシュ エントリは、フロー キャッシュ内のエントリの数です。

  • エクスポータ マップ:NF-2

  • サンプラー マップ:SAMPLE-8k

cache entries 属性はインライン変更可能です。フロー モニタ マップの使用中に、キャッシュ エントリを設定できます。


RP/0/RP1/CPU0:router#config
RP/0/RP1/CPU0:router(config)#flow monitor-map MONITOR-8k
RP/0/RP1/CPU0:router(config-fmm)#cache entries 8000
RP/0/RP1/CPU0:router(config-fmm)#commit
Thu Oct 26 14:18:24.625 UTC
RP/0/RP1/CPU0:Oct 26 14:18:24.879 : config[67366]: %MGBL-CONFIG-6-DB_COMMIT : Configuration committed by user '<username>'. 
Use 'show configuration commit changes 1000000556' to view the changes.  /*configuration commit is successfull. */

上記の構成の変更は、正常にコミットされます。

確認

モニタ マップに 8000 のキャッシュ エントリが設定されているかどうかを確認するには、MONITOR-8k マップに対して show flow monitor-map コマンドを使用します。


RP/0/RSP0/CPU0:router# show flow monitor-map MONITOR-8k

Flow Monitor Map : MONITOR-8k
-------------------------------------------------
Id:                1
RecordMapName:     ipv6
ExportMapName:     NF-2
CacheAgingMode:    Permanent
CacheMaxEntries:   8000
CacheActiveTout:   N/A
CacheInactiveTout: N/A
CacheUpdateTout:   30 seconds

オプション テンプレートの概要

NetFlow バージョン 9 はテンプレートベースのバージョンです。このテンプレートでは、レコード フォーマットに拡張可能なデザインが提供されます。この機能を使用することで、基本的なフローレコード フォーマットを同時に変更することなく、NetFlow サービスを拡張することができます。オプション テンプレートは、NetFlow プロセスに関連したデータのフォーマットを伝えるために使用される特別なタイプのテンプレート レコードです。オプションは、IP フローに関する情報を指定するのではなく、NetFlow 処理自体に関するメタデータを指定するために使用します。サンプラー オプション テンプレートとインターフェイス オプション テンプレートは、異なる形式のオプション テンプレートです。これらの 2 つのテーブルは、NetFlow プロセスによってエクスポートされます。NetFlow プロセスは、VRF テーブルもエクスポートします。

サンプラー テーブル

サンプラー オプション テンプレートは、サンプラー テーブルで構成されます。同様に、インターフェイス オプション テンプレートは、インターフェイス テーブルで構成されます。サンプラー テーブルとインターフェイス テーブルのオプションを有効にすることで、コレクタはデータ フローに関する情報を簡単に判断できます。

サンプラー テーブルは、アクティブ サンプラーに関する情報で構成されます。コレクタはこの情報を使用して、各データ フローのサンプリング レートを推定します。サンプラー テーブルは、各サンプラーに関する次の情報で構成されます。
フィールド名

FlowSamplerID

この ID はサンプラーに割り当てられます。コレクタはこの ID を使用して、データ フロー レコードのサンプラーに関する情報を取得します。

FlowSamplerMode

このフィールドは、サンプリングが実行されたモードを示します。

FlowSamplerRandomInterval

このフィールドは、サンプリングが実行されるレートを示します。

SamplerName

このフィールドはサンプラーの名前を示します。

インターフェイス テーブル

インターフェイス テーブルは、データ フローについてモニタされているインターフェイスに関する情報で構成されます。この情報を使用することによって、コレクタはデータ フローに関連付けられたインターフェイスの名前を判別します。インターフェイス テーブルは次の情報で構成されます。

フィールド名

ingressInterface

このフィールドは、インターフェイスに割り当てられた SNMP インデックスを示します。この値をデータ フロー レコードの入力インターフェイスと照合することにより、コレクタはインターフェイスの名前を取得できます。

interfaceDescription

このフィールドはインターフェイスの名前を示します。

VRF テーブル

VRF テーブルは、VRF 名への VRF ID のマッピングで構成されます。この情報を使用して、コレクタは必要な VRF の名前を判別します。VRF テーブルは次の情報で構成されます。

フィールド名

ingressVRFID

VRF-Name フィールドに名前がある VRF の識別子。

VRF-Name

VRFID 値 ingressVRFID を持つ VRF 名。値「default」は、インターフェイスが明示的に VRF に割り当てられていないことを示します。

データ レコードには、各レコードの追加フィールドとして ingressVRFID が含まれています。これらのフィールドの値は、VRF テーブルをルックアップして VRF 名を検索するために使用されます。これらのフィールドの値 0 は、VRF が不明であることを示します。

VRF テーブルは、手動で設定できるオプションの timeout キーワードで指定された間隔でエクスポートされます。デフォルト値は 1800 秒です。

IPFIX

インターネット プロトコル フロー情報エクスポート(IPFIX)は、Netflow パケットを送信するための IETF 標準エクスポート プロトコルです。IPFIX は Netflow バージョン 9 に基づいています。

IPFIX 機能は、Netflow データをフォーマットし、トランスポート プロトコルとして UDP を使用してエクスポータからコレクタに Netflow 情報を転送します。

制約事項

次の IPFIX 機能はサポートされていません。

  • IPFIX テンプレート内の可変長情報要素

  • トランスポート プロトコルとしての Stream Control Transmission Protocol(SCTP)

制限事項

IP Flow Information Export(IPFIX)315

インターネット プロトコル フロー情報エクスポート(IPFIX)は、IP フロー情報を送信するための IETF 標準エクスポート プロトコル(RFC 7011)です。 Cisco NCS 540 シリーズ ルータは、フロー情報のエクスポートで IPFIX 315 フォーマットをサポートしています。IPFIX 315 フォーマットによって、イーサネット ヘッダーからネットワーク上のトラフィック フローのトランスポート ヘッダまでの、「n」オクテットのフレーム情報の送信が容易になります。IPFIX 315 は、IPv4、IPv6、MPLS、および OuterIP-GRE-InnerIP などのネストされたパケットなどの可変ペイロード情報を含む可変サイズのパケット レコードの送信をサポートしています。このプロセスには、トラフィック フロー情報のサンプリングとエクスポートが含まれます。イーサネット フレーム情報とともに、IPFIX 315 フォーマットは、サンプリングされたパケットの着信および発信インターフェイスの情報をエクスポートします。

デバイスを流れるパケットの情報は、ネットワーク監視、キャパシティ プランニング、トラフィック管理など、さまざまな目的に使用されます。


(注)  

Cisco NCS 540 シリーズ ルータは、フロー情報のエクスポートで Netflow バージョン 9 フォーマットをサポートしていません。


情報のサンプリングとエクスポート

トラフィック フロー情報をサンプリングするようにサンプリング マップを設定する必要があります。サンプラー マップは、パケットのサンプリング率(n 個のパケットのうち 1 個)を指定します。最小サンプリング レートは 32,000 個のパケットから 1 個です。デバイスを流れるすべてのパケットがエクスポートされるわけではありません。サンプリング レートごとに選択されたパケットがエクスポート対象とみなされます。

エクスポートされるパケットのサイズはその時点までのもので、L4 ヘッダーが含まれます。

下図 IPFIX 315 エクスポート パケット フォーマットは、エクスポートされたパケット情報を示しています。

図 1. IPFIX 315 エクスポート パケット フォーマット

パケットのエクスポート中に即時エージングと呼ばれる特別なキャッシュ タイプが使用されます。即時エージングでは、フローがキャッシュに追加されるとすぐにエクスポートされます。即時エージングのキャッシュ タイプを有効にするには、フロー モニタ マップ設定でコマンド cache immediate を使用します。

IPFIX 315 実装に関する考慮事項

IPFIX 315 を実装する前に考慮すべき重要な点は次のとおりです。

  • 入力方向でのみサポートされます。

  • メイン インターフェイスのみでサポートされます。メイン インターフェイスの下にあるすべてのサブインターフェイスのトラフィックがエクスポートされます。

  • バンドルのサンプリング レートは、バンドル インターフェイスごとではなく、メンバーリンクごとです。

  • 発信インターフェイス情報は、複数のポートでマルチキャストまたはブロードキャストされるパケットの場合、正しくない可能性があります。

  • パケットがサブインターフェイス経由でルーティングされていても、着信および発信インターフェイスにはメイン インターフェイスの情報が含まれ、サブインターフェイスの情報は含まれません。バンドルの場合は、バンドルのメイン インターフェイスを指します。

  • IPFIX 315 は、BVI インターフェイスではサポートされていません。

  • 制御パケットのサンプリングとエクスポートはサポートされていません。

IPFIX 315 の設定

IPFIX 315 の設定には、次の手順が必要です。

  1. エクスポータ マップの設定

  2. モニタ マップの設定

  3. サンプラー マップの設定

  4. モニタ マップとサンプラー マップのインターフェイスへの適用

エクスポータ マップの設定
flow exporter-map ipfix_exp
 version ipfix
 !
 dscp 40
 transport udp 9001
 source Loopback1
 destination 100.10.1.159
!
モニタ マップの設定
flow monitor-map ipfix_mon
 record datalinksectiondump
 exporter ipfix_exp
 cache immediate
 cache entries 1000000
 cache timeout rate-limit 1000000
!
サンプラー マップの設定
sampler-map ipfix_sm
 random 1 out-of 32000
!

(注)  

デフォルトのキャッシュ サイズは 65535 です。したがって、サンプリング レートを 65535 個のパケットから 1 個として設定できます。ただし、推奨サンプリング レートは 32000 個のパケットから 1 個です。


ポリシー マップのインターフェイスへの適用
interface HundredGigE 0/0/0/18
        flow datalinkframesection monitor ipfix_mon sampler ipfix_sm ingress

NetFlow コンフィギュレーション サブモード

Cisco IOS XR ソフトウェア では、NetFlow マップの設定は、マップ固有のサブモードで行います。Cisco IOS XR ソフトウェア では、次の NetFlow マップ コンフィギュレーション サブモードがサポートされています。


(注)  

Cisco IOS XR ソフトウェア では、サブモードで使用できるコマンドのほとんどを、 モードで 1 つのコマンド文字列として実行できます。たとえば、record ipv4 コマンドをフロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードから、次のように実行できます。



RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# record ipv4

また、同じコマンドを、グローバル コンフィギュレーション モードで、次のように実行できます。


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm record ipv4

フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモード

flow monitor-map map_name コマンドを モードで実行すると、CLI プロンプトが「config-fmm」に変化し、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードが開始されたことが示されます。

次の出力例で、疑問符(?)のオンライン ヘルプ機能により、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードで使用できるすべてのコマンドが表示されます。


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# ?

cache     Specify flow cache attributes
commit    Commit the configuration changes to running
describe  Describe a command without taking real actions
do        Run an exec command
exit      Exit from this submode
exporter  Specify flow exporter map name
no        Negate a command or set its defaults
record    Specify a flow record map name
show      Show contents of configuration

フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモード

フロー エクスポータ マップ コンフィギュレーション サブモードで version v9 コマンドを実行すると、CLI プロンプトが「config-fem-ver」に変化し、フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモードが開始されたことが示されます。

次の出力例で、疑問符(?)のオンライン ヘルプ機能により、フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモードで使用できるすべてのコマンドが表示されます。


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# version v9

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# ?

commit    Commit the configuration changes to running
describe  Describe a command without taking real actions
do        Run an exec command
exit      Exit from this submode
no        Negate a command or set its defaults
options   Specify export of options template
show      Show contents of configuration
template  Specify template export parameters

フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモード

flow monitor-map map_name コマンドを モードで実行すると、CLI プロンプトが「config-fmm」に変化し、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードが開始されたことが示されます。

次の出力例で、疑問符(?)のオンライン ヘルプ機能により、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードで使用できるすべてのコマンドが表示されます。


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# ?

cache     Specify flow cache attributes
commit    Commit the configuration changes to running
describe  Describe a command without taking real actions
do        Run an exec command
exit      Exit from this submode
exporter  Specify flow exporter map name
no        Negate a command or set its defaults
record    Specify a flow record map name
show      Show contents of configuration

サンプラー マップ コンフィギュレーション サブモード

sampler-map map_name コマンドを モードで実行すると、CLI プロンプトが「config-sm」に変化し、サンプラー マップ コンフィギュレーション サブモードが開始されたことが示されます。

次の出力例で、疑問符(?)のオンライン ヘルプ機能により、サンプラー マップ コンフィギュレーション サブモードで使用できるすべてのコマンドが表示されます。


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# sampler-map fmm

RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)# ?
clear     Clear the uncommitted configuration
clear     Clear the configuration
commit    Commit the configuration changes to running
describe  Describe a command without taking real actions
do        Run an exec command
exit      Exit from this submode
no        Negate a command or set its defaults
pwd       Commands used to reach current submode
random    Use random mode for sampling packets
root      Exit to the global configuration mode
show      Show contents of configuration

NetFlow BGP データ エクスポート機能のイネーブル化

NetFlow BGP ルーティング属性の収集をイネーブルにするには、bgp attribute-download コマンドを使用します。これによりルーティング属性がエクスポートされます。ルーティング属性が収集されない場合、ゼロ(0)がエクスポートされます。

BGP 属性のダウンロードがイネーブルになっている場合、BGP はプレフィックス(コミュニティ、拡張コミュニティ、AS パス)の属性情報をルーティング情報ベース(RIB)および転送情報ベース(FIB)にダウンロードします。これにより FIB は、プレフィックスを属性に関連付け、NetFlow 統計情報と関連する属性を送信できます。

IPv4 と IPv6 をサポートする MPLS フロー モニタ

Cisco IOS XR ソフトウェア は、MPLS パケットの NetFlow 収集をサポートしています。また、IPv4、IPv6、または IPv4 と IPv6 の両方のペイロードを伝送する MPLS パケットの NetFlow 収集もサポートしています。

IPv4 と IPv6 をサポートするための MPLS キャッシュの再構成

Cisco IOS XR ソフトウェアでは、同時に 1 つのインターフェイスで実行できる MPLS フロー モニタは 1 つだけです。追加の MPLS フロー モニタをインターフェイスに適用する場合、NetFlow モニタは既存のモニタを上書きします。

IPv4 フィールド、IPv6 フィールド、IPv4-IPv6 フィールドを収集するように MPLS フロー モニタを設定できます。IPv4-IPv6 コンフィギュレーションは、1 つの MPLS フロー モニタを使用して、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方を収集します。IPv4 コンフィギュレーションは、IPv4 アドレスだけを収集します。IPv6 コンフィギュレーションは、IPv6 アドレスだけを収集します。

MPLS フロー モニタは、最大 1,000,000 個のキャッシュ エントリをサポートします。NetFlow エントリには、次の種類のフィールドが含まれます。

  • IPv4 フィールド

  • IPv6 フィールド

  • IPv4 フィールドがある MPLS

  • IPv6 フィールドがある MPLS

NetFlow キャッシュ エントリあたりの最大バイト数は次のとおりです。

  • IPv4:88 バイト/エントリ

  • IPv6:108 バイト/エントリ

  • IPv4 フィールドがある MPLS:108 バイト/エントリ

  • IPv6 フィールドがある MPLS:128 バイト/エントリ


(注)  

種類の異なる NetFlow エントリは、個別のキャッシュに格納されます。その結果、ラインカードの NetFlow エントリの数は、ラインカードの使用可能メモリ量に大きな影響を与えます。また、IPv6 のサンプリング レートが IPv4 のサンプリング レートと同じ場合でも、IPv6 フィールドでは長いキーが使用されるため、IPv6 の CPU 使用率は高くなります。


IPv6 フローがある MPLS パケット

MPLS パケット中の IPv6 フローの収集は任意です。CPU は、各 IPv6 フィールドに対し 128 バイトを使用します。IPv6 フローには、次の種類の情報が含まれます。

  • 送信元 IP アドレス

  • 宛先 IP アドレス

  • トラフィック クラス値

  • レイヤ 4 プロトコル番号

  • レイヤ 4 送信元ポート番号

  • レイヤ 4 宛先ポート番号

  • フロー ID

  • ヘッダー オプション マスク

MPLS パケット中の IPv6 フィールドを収集するには、record mpls ipv6-fields コマンドを実行して、MPLS レコード タイプ、ipv6-fields をアクティブ化する必要があります。また、このコマンドで、集約で使用するラベルの数も指定できます。

Cisco IOS XR ソフトウェアでの NetFlow の設定方法

NetFlow の設定手順の概要は次のとおりです。

手順の概要

  1. エクスポータ マップを作成および設定します。
  2. モニタ マップとサンプラー マップを作成および設定します。
  3. モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに適用します。

手順の詳細


ステップ 1

エクスポータ マップを作成および設定します。

ステップ 2

モニタ マップとサンプラー マップを作成および設定します。

(注)   

モニタ マップは、ステップ 1 で作成するエクスポータ マップを参照する必要があります。エクスポータ マップをモニタ マップに適用しない場合、フロー レコードはエクスポートされず、エージングはモニタ マップで指定されたキャッシュ パラメータに従って実行されます。

ステップ 3

モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに適用します。

これらの手順については、次の項で詳しく説明します。


エクスポータ マップの設定

flow monitor-map map_nameexporter map_name コマンドを使用してエクスポータ マップを設定し、モニタ マップに適用します。エクスポータ マップは、モニタ マップを設定する前に設定できます。また、最初にモニタ マップを設定し、後でエクスポータ マップを設定および適用することもできます。


(注)  

Cisco IOS XR ソフトウェアは、エクスポータ マップ内でだけ単一のコレクタの設定をサポートします。


以下の手順では、エクスポータ マップを作成および設定し、サンプラー テーブルまたはインターフェイス テーブルのエクスポートを有効にする方法について説明します。

手順の概要

  1. configure
  2. flow exporter-map map_name
  3. destination hostname_or_IP_address
  4. dscp dscp_value
  5. source type interface-path-id
  6. transport udp port
  7. version v9
  8. options {interface-table | sampler-table | vrf-table } [timeout seconds]
  9. template [data | options ] timeout seconds
  10. commit
  11. exit
  12. exit
  13. show flow exporter-map map_name

手順の詳細


ステップ 1

configure

例:

RP/0/RP0/CPU0:router#configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

flow exporter-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow exporter-map expmap-dtxr2

エクスポータ マップを作成し、エクスポータ マップ名を設定し、フロー エクスポータ マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

destination hostname_or_IP_address

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# destination 1.76.31.1

フロー エクスポータ マップに対しエクスポートの宛先を設定します。宛先はホスト名でも IPv4/IPv6 アドレスでも構いません。

ステップ 4

dscp dscp_value

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# dscp 10

(任意)エクスポート パケットの Differentiated Services Codepoint(DSCP)値を指定します。dscp_value 引数には、0 ~ 63 の範囲の値を指定します。

ステップ 5

source type interface-path-id

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# source Loopback 0

送信元インターフェイスを、type interface-path-id の形式で指定します。

ステップ 6

transport udp port

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# transport udp 5999

(任意)UDP パケットの宛先ポートを指定します。port には、1024 ~ 65535 の範囲の宛先 UDP ポート値を指定します。

ステップ 7

version v9

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# version v9

(任意)フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモードを開始します。

ステップ 8

options {interface-table | sampler-table | vrf-table } [timeout seconds]

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# options sampler-table timeout 1800

(任意)サンプラー テーブルのエクスポート タイムアウト値を設定します。seconds には、1 ~ 604800 秒の範囲のエクスポート タイムアウト値を指定します。

デフォルトは 1800 秒です。

ステップ 9

template [data | options ] timeout seconds

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# template data timeout 600

(任意)データ パケットのエクスポート期間を設定します。seconds には、1 ~ 604800 秒の範囲のエクスポート タイムアウト値を指定します。

ステップ 10

commit

ステップ 11

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# exit

フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモードを終了します。

ステップ 12

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit

XR EXEC モードを開始します。

ステップ 13

show flow exporter-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router# show flow exporter-map expmap-dtxr2

Flow Exporter Map : expmap-dtxr2
-------------------------------------------------
Id                  : 1
DestinationIpAddr   : 1.76.31.1
VRFName             : default
SourceIfName        : Loopback0
SourceIpAddr        : 10.200.58.1
DSCP                : 10
TransportProtocol   : UDP
TransportDestPort   : 5999

Export Version: 9
   Common Template Timeout : 1800 seconds
   Options Template Timeout : 1800 seconds
   Data Template Timeout : 600 seconds
   Interface-Table Export Timeout : 1800 seconds
   Sampler-Table Export Timeout : 0 seconds
   VRF-Table Export Timeout : 0 seconds

エクスポータ マップ データを表示します。


次に、NetFlow エクスポート パケットに対してバージョン 9(V9)エクスポート フォーマットを使用する、新しいフロー エクスポータ マップ「fem1」を作成する例を示します。データ テンプレート フローセットが V9 エクスポート パケットに 10 分ごとに挿入され、オプション インターフェイス テーブル フローセットが V9 エクスポート パケットに挿入されます。エクスポート パケットは、フロー コレクタの宛先 10.1.1.1 に送信されます。送信元アドレスは、ループバック 0 のインターフェイス IP アドレスと同じです。UDP 宛先ポートは 1024 であり、DSCP 値は 10 です。


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow exporter-map fem1 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# destination 10.1.1.1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# source Loopback 0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# transport udp 1024
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# dscp 10
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)# version v9
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# template data timeout 600
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# options interface-table
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)# exit

サンプラー マップの設定

手順の概要

  1. configure
  2. sampler-map map_name
  3. random 1 out-of sampling_interval
  4. commit
  5. exit
  6. exit
  7. show sampler-map map_name

手順の詳細


ステップ 1

configure

例:

RP/0/RSP0/CPU0:router#configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

sampler-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# sampler-map onein8k
RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)#

サンプラー マップを作成し、サンプラー マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

random 1 out-of sampling_interval

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)# random 1 out-of 8000

パケットのサンプリングで、サンプリング間隔にランダム モードを使用することを設定します。sampling_interval 引数には、1 ~ 65535 の範囲の数値を指定します。

(注)   

1:1000 パケットのサンプリング間隔がサポートされています。

ステップ 4

commit

ステップ 5

exit

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)# exit

サンプラー マップ コンフィギュレーション モードを終了し、XR コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 6

exit

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit

モードを終了し、XR EXEC モードを開始します。

ステップ 7

show sampler-map map_name

例:


RP/0/RP0/CPU0:router#show sampler-map onein8k

Sampler Map : onein8k
-------------------------------------------------
Id:      1
Mode:    Random (1 out of 8000 Pkts)

サンプラー マップ データを表示します。


次に、65535 個のパケットから 1 個をサンプリングする新しいサンプラー マップ「fsm1」を作成する例を示します。

RP/0/RP0/CPU0:router# sampler-map fsm1 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)# random 1 out-of 65535
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit

モニタ マップの設定

手順の概要

  1. configure
  2. flow monitor-map map_name
  3. 次のいずれかを実行します。
    • record ipv4
    • record ipv4 [peer as ]
    • record ipv6
    • record mpls [labels number]
    • record mpls [ipv4-fields ] [labels number]
    • record mpls [ipv6-fields ] [labels number]
    • record mpls [ipv4-ipv6-fields ] [labels number]
  4. cache entries number
  5. cache permanent
  6. cache timeout {active timeout_value | inactive timeout_value | update timeout_value}
  7. exporter map_name
  8. commit
  9. exit
  10. exit
  11. show flow monitor-map map_name

手順の詳細


ステップ 1

configure

例:

RP/0/RSP0/CPU0:router#configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

flow monitor-map map_name

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm-ipv4-dtxr2
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#

モニタ マップを作成し、モニタ マップ名を設定して、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

ステップ 3

次のいずれかを実行します。

  • record ipv4
  • record ipv4 [peer as ]
  • record ipv6
  • record mpls [labels number]
  • record mpls [ipv4-fields ] [labels number]
  • record mpls [ipv6-fields ] [labels number]
  • record mpls [ipv4-ipv6-fields ] [labels number]

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# record ipv4

IPv4、IPv6、または MPLS のフロー レコード マップ名を設定します。

  • record ipv4 コマンドを使用して、IPv4 のフロー レコード マップ名を設定します。デフォルトでは、発信元自律システム(AS)番号を収集し、エクスポートします。

  • record ipv4 [peer -as ] コマンドを使用して、ピア AS を記録します。ここでは、ピア AS 番号を収集し、エクスポートします。

(注)   

bgp attribute-download コマンドが設定されていることを確認します。設定されていないと、record ipv4 または record ipv4 peer-as コマンドを設定しても AS は収集されません。

  • record ipv6 コマンドを使用して、IPv6 のフロー レコード マップ名を設定します。

  • record mpls labels コマンドを number 引数を指定して使用し、集約するラベルの数を指定します。デフォルトでは、MPLS 対応の NetFlow は、MPLS ラベル スタックの上位 6 個のラベルを集約します。最大値は 6 です。

  • record mpls ipv4-fields コマンドを使用して、MPLS 対応 NetFlow で IPv4 フィールドを収集します。

  • record mpls ipv6-fields コマンドを使用して、MPLS 対応 NetFlow で IPv6 フィールドを収集します。

  • record mpls ipv4-ipv6-fields コマンドを使用して、MPLS 対応 NetFlow で IPv4 フィールドと IPv6 フィールドを収集します。

ステップ 4

cache entries number

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# cache entries 65535

(任意)フロー キャッシュ中のエントリ数を設定します。number 引数には、フロー キャッシュへの格納を許可するフロー エントリ数を、4096 ~ 1000000 の範囲で指定します。

キャッシュ エントリのデフォルトの数は 65535 です。

ステップ 5

cache permanent

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# flow monitor-map fmm cache permanent

(任意)フロー キャッシュからのエントリの削除をディセーブルにします。

ステップ 6

cache timeout {active timeout_value | inactive timeout_value | update timeout_value}

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# cache timeout inactive 120

(任意)アクティブ、非アクティブ、アップデート フロー キャッシュ タイムアウト値を設定します。

  • 非アクティブ フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 15 秒です。

  • アクティブ フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 1800 秒です。

  • アップデート フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 1800 秒です。

(注)   

update timeout_value キーワード引数は、パーマネント キャッシュでだけ使用されます。このキーワードは、パーマネント キャッシュからエントリをエクスポートするために使用するタイムアウト値を指定します。この例では、エントリはエクスポートされますが、キャッシュに残ります。

ステップ 7

exporter map_name

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# exporter expmap-dtxr2

エクスポータ マップをモニタ マップに関連付けます。

(注)   

1 つのフロー モニタ マップは、最大 8 つのエクスポータをサポートできます。

ステップ 8

commit

ステップ 9

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# exit

フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードを終了します。

ステップ 10

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit

XR コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 11

show flow monitor-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router#show flow monitor-map fmm-ipv4-dtxr2
Flow Monitor Map : fmm-ipv4-dtxr2
-------------------------------------------------
Id:                1
RecordMapName:     ipv4-raw
ExportMapName:     expmap-dtxr2
CacheAgingMode:    Normal
CacheMaxEntries:   65535
CacheActiveTout:   60 seconds
CacheInactiveTout: 120 seconds
CacheUpdateTout:   N/A
CacheRateLimit:    2000

フロー モニタ マップ データを表示します。


次に、新しいフロー モニタ マップ「fmm1」を作成する例を示します。このフロー モニタ マップは、フロー エクスポータ マップ「fem1」を参照し、フロー キャッシュ属性を 10000 キャッシュ エントリに設定します。キャッシュのアクティブなエントリは、30 秒ごとにエージングされ、キャッシュの非アクティブなエントリは 15 秒ごとにエージングされます。このモニタ マップのレコード マップは IPv4 です。

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# flow monitor-map fmm1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# record ipv4
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# exporter fem1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# cache entries 10000
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# cache timeout active 30
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# cache timeout inactive 15
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# exit

モニタ マップとサンプラー マップの物理インターフェイスへの適用

次の手順を実行して、モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに適用します。

手順の概要

  1. configure
  2. interface type number
  3. flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }
  4. commit

手順の詳細


ステップ 1

configure

ステップ 2

interface type number

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface HundredGigE 0/4/0/8
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# flow ipv4 monitor fmm sampler fsm ingress
モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに関連付けます。
(注)   

入力モードのみがサポートされます。

IPV4 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv4 と入力します。IPV6 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv6 と入力します。MPLS 対応の NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、mpls と入力します。

ステップ 4

commit


次に、フロー モニタ「fmm1」およびサンプラー「fsm1」を HundredGigE 0/3/0/0 インターフェイスの入力方向に適用する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow ipv4 monitor fmm1 sampler fsm1 ingress 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#exit
次に、フロー モニタ「MPLS-IPv6-fmm」およびサンプラー「FSM」を HundredGigE 0/3/0/0 インターフェイスの入力方向に適用する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# flow mpls monitor MPLS-IPv6-fmm sampler FSM ingress
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#exit

モニタ マップとサンプラー マップのレイヤ 2 バンドル インターフェイスへの適用

次の手順を実行して、モニタ マップとサンプラー マップをレイヤ 2 バンドル インターフェイスに適用します。

手順の概要

  1. configure
  2. interface type number
  3. flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }
  4. commit

手順の詳細


ステップ 1

configure

ステップ 2

interface type number

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface bundle-ethernet 1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# flow ipv4 monitor fmm sampler fsm ingress
モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに関連付けます。
(注)   

入力モードのみがサポートされます。

IPV4 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv4 と入力します。IPV6 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv6 と入力します。MPLS 対応の NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、mpls と入力します。

ステップ 4

commit


次に、フロー モニタ「fmm1」およびサンプラー「fsm1」をバンドル イーサネット 1 インターフェイスの入力方向に適用する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface bundle-ethernet 1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow ipv4 monitor fmm1 sampler fsm1 ingress 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#exit
次に、フロー モニタ「MPLS-IPv6-fmm」およびサンプラー「FSM」をバンドル イーサネット 1 インターフェイスの入力方向に適用する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface bundle-ethernet 1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# flow mpls monitor MPLS-IPv6-fmm sampler FSM ingress
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#exit

IPFIX の設定

SP(サービス プロバイダー)クラウドが TenGigabit イーサネットを通じて PE(プロバイダー エッジ)ルータに接続されている SP-PE 使用例を考えてみましょう。

図 2. SP-PE トポロジ


PE ルータで NetFlow を設定するには、次の手順が必要です。

  1. エクスポータとして IPFIX を使用したエクスポータ マップの設定

  2. モニタ マップの設定

  3. サンプラー マップの設定

  4. モニタ マップとサンプラー マップのインターフェイスへの適用

エクスポータ バージョンとして IPFIX を使用したエクスポータ マップの設定

flow exporter-map fem_ipfix 
 destination 10.1.1.1
 source Loopback 0
 transport udp 1025
 exit
version ipfix
 template data timeout 600
 options sampler-table
exit

モニタ マップの設定


flow monitor-map fmm1
   record ipv4
    option filtered 
   exporter fem_ipfix
   cache entries 10000
   cache timeout active 1800
   cache timeout inactive 15
   exit 

サンプラー マップの設定

ポリシー マップのインターフェイスへの適用

エクスポータ バージョン IPFIX およびサンプラー マップ fsm1 で構成されたモニタ マップ fmm1 を、入力方向の 10GE 0/0/0/1 インターフェイスに適用します。

configure
 interface 10GE0/0/0/1
  flow ipv4 monitor fmm1 sampler fsm1 ingress 
 exit

確認

show flow monitor コマンドを使用して、設定されているエクスポータ バージョンが IPFIX であることを確認します。

RP/0/RP0/CPU0:router# show flow monitor fmm1 location 0/0/CPU0

Wed Oct 28 01:58:37.029 EDST

Flow Exporter Map : fem_ipfix
-------------------------------------------------
Id                  : 2
DestinationIpAddr   : 10.17.7.24
VRFName             : default
SourceIfName        : 
SourceIpAddr        : 
DSCP                : 0
TransportProtocol   : UDP
TransportDestPort   : 1025

Export Version: IPFIX
  Common Template Timeout : 1800 seconds
  Options Template Timeout : 1800 seconds
  Data Template Timeout : 600 seconds
  Interface-Table Export Timeout : 0 seconds
  Sampler-Table Export Timeout : 1800 seconds
  VRF-Table Export Timeout : 0 seconds

NetFlow データのクリア

手順の概要

  1. clear flow exporter [exporter_name] {restart | statistics } location node-id
  2. clear flow monitor [monitor_name] cache [force-export | statistics ] location node-id}

手順の詳細


ステップ 1

clear flow exporter [exporter_name] {restart | statistics } location node-id

例:


RP/0/RP0/CPU0:router# clear flow exporter statistics location 0/0/CPU0

フロー エクスポータ データをクリアします。

エクスポータ統計情報をクリアするには、statistics オプションを指定します。指定したノードで現在設定されているすべてのテンプレートをエクスポートするには、restart オプションを指定します。

ステップ 2

clear flow monitor [monitor_name] cache [force-export | statistics ] location node-id}

例:


RP/0/RP0/CPU0:router# clear flow monitor cache force-export location 0/0/CPU0

フロー モニタ データをクリアします。

キャッシュ統計情報をクリアするには、statistics オプションを指定します。データをまずキャッシュからサーバにエクスポートし、次にキャッシュからエントリをクリアするには、force-export オプションを指定します。


IPv6 フィールドがある MPLS パケットの NetFlow 収集の設定

手順の概要

  1. configure
  2. flow exporter-map map_name
  3. version v9
  4. options {interface-table | sampler-table } [timeout seconds]
  5. template [data | options ] timeout seconds
  6. exit
  7. transport udp port
  8. source type interface-path-id
  9. destination hostname_or_IP_address
  10. exit
  11. flow monitor-map map_name
  12. record mpls [ipv4-ipv6-fields ] [labels number]
  13. exporter map_name
  14. cache entries number
  15. cache timeout {active timeout_value | inactive timeout_value | update timeout_value}
  16. cache permanent
  17. exit
  18. sampler-map map_name
  19. random 1 out-of sampling_interval
  20. exit
  21. interface type number
  22. flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }
  23. commit
  24. exit
  25. exit
  26. show flow monitor-map map_name
  27. show flow exporter-map map_name

手順の詳細


ステップ 1

configure

例:

RP/0/RP0/CPU0:router#configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

flow exporter-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow exporter-map expmap-dtxr2

エクスポータ マップを作成し、エクスポータ マップ名を設定し、フロー エクスポータ マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

version v9

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#version v9

(任意)フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション サブモードを開始します。

ステップ 4

options {interface-table | sampler-table } [timeout seconds]

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#options interface-table timeout 300

(任意)インターフェイス テーブルまたはサンプラー テーブルのエクスポート タイムアウト値を設定します。seconds には、1 ~ 604800 秒の範囲のエクスポート タイムアウト値を指定します。インターフェイス テーブルとサンプル テーブルの両方のデフォルトは 1800 秒です。

インターフェイス テーブルとサンプル テーブルの両方のエクスポート タイムアウト値を設定するには、このステップを 2 回実行する必要があります。

ステップ 5

template [data | options ] timeout seconds

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#template data timeout 300

(任意)データ パケットまたはオプション パケットのエクスポート周期を設定します。seconds には、1 ~ 604800 秒の範囲のエクスポート タイムアウト値を指定します。

データ パケットとオプション パケットの両方のエクスポート周期を設定するには、このステップを 2 回実行する必要があります。

ステップ 6

exit

例:

/CPU0:router(config-fem-ver)#exit

フロー エクスポータ マップ バージョン コンフィギュレーション モードを終了し、フロー エクスポータ マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 7

transport udp port

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#transport udp 12515

(任意)UDP パケットの宛先ポートを指定します。port には、1024 ~ 65535 の範囲の宛先 UDP ポート値を指定します。

ステップ 8

source type interface-path-id

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#source Loopback0

送信元インターフェイスを、type interface-path-id の形式で指定します。

ステップ 9

destination hostname_or_IP_address

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#destination 170.1.1.11

フロー エクスポータ マップに対しエクスポートの宛先を設定します。宛先はホスト名でも IPv4/IPv6 アドレスでも構いません。

ステップ 10

exit

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#exit

フロー エクスポータ マップ コンフィギュレーション モードを終了し、XR コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 11

flow monitor-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow monitor-map MPLS-IPv6-fmm

モニタ マップを作成し、モニタ マップ名を設定して、フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードを開始します。

ステップ 12

record mpls [ipv4-ipv6-fields ] [labels number]

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#record mpls ipv6-fields labels 3

IPv4、IPv6、または MPLS のフロー レコード マップ名を設定します。ipv4-ipv6-fields キーワードを使用し、MPLS 対応 NetFlow で IPv4 フィールドと IPv6 フィールドを収集します。

ステップ 13

exporter map_name

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exporter exp1

エクスポータ マップをモニタ マップに関連付けます。

(注)   

1 つのフロー モニタ マップは、最大 8 つのエクスポータをサポートできます。

ステップ 14

cache entries number

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache entries 65535

(任意)フロー キャッシュ中のエントリ数を設定します。number 引数には、フロー キャッシュへの格納を許可するフロー エントリ数を、4096 ~ 1000000 の範囲で指定します。

キャッシュ エントリのデフォルトの数は 65535 です。

ステップ 15

cache timeout {active timeout_value | inactive timeout_value | update timeout_value}

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache timeout inactive 120

(任意)アクティブ、非アクティブ、アップデート フロー キャッシュ タイムアウト値を設定します。

  • 非アクティブ フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 15 秒です。

  • アクティブ フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 1800 秒です。

  • アップデート フロー キャッシュのデフォルトのタイムアウト値は 1800 秒です。

(注)   

inactive および active キーワードは、パーマネント キャッシュには適用されません。

(注)   

update キーワードは、パーマネント キャッシュでだけ使用されます。このキーワードは、パーマネント キャッシュからエントリをエクスポートするために使用するタイムアウト値を指定します。この例では、エントリはエクスポートされますが、キャッシュに残ります。

ステップ 16

cache permanent

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#flow monitor-map fmm cache permanent

(任意)フロー キャッシュからのエントリの削除をディセーブルにします

ステップ 17

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit

フロー モニタ マップ コンフィギュレーション サブモードを終了します。

ステップ 18

sampler-map map_name

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)#sampler-map fsm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)#

サンプラー マップを作成し、サンプラー マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 19

random 1 out-of sampling_interval

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)#random 1 out-of 65535

パケットのサンプリングで、サンプリング間隔にランダム モードを使用することを設定します。sampling_interval 引数には、1 ~ 65535 の範囲の数値を指定します。

ステップ 20

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)#exit

サンプラー マップ コンフィギュレーション モードを終了し、XR コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 21

interface type number

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 22

flow [ipv4 | ipv6 | mpls ] monitor monitor_mapsampler sampler_map {ingress }

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow ipv4 monitor MPLS-IPv6-fmm sampler fsm ingress

モニタ マップとサンプラー マップをインターフェイスに関連付けます。

IPV4 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv4 と入力します。IPV6 NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、ipv6 と入力します。MPLS 対応の NetFlow を指定したインターフェイス上でイネーブルにするには、mpls と入力します。

ステップ 23

commit

ステップ 24

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit

イーサネット インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。

ステップ 25

exit

例:


RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit

XR コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 26

show flow monitor-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router#show flow monitor-map MPLS-IPv6-fmm

Flow Monitor Map : MPLS-IPv6-fmm
-------------------------------------------------
Id:                1
RecordMapName:     ipv4-raw
ExportMapName:     expmap-dtxr2
CacheAgingMode:    Normal
CacheMaxEntries:   65535
CacheActiveTout:   60 seconds
CacheInactiveTout: 120 seconds
CacheUpdateTout:   N/A
CacheRateLimit:    2000
RP/0/RP0/CPU0:ios#

フロー モニタ マップ データを表示します。

ステップ 27

show flow exporter-map map_name

例:

RP/0/RP0/CPU0:router#show flow exporter-map expmap-dtxr2 
Flow Exporter Map : expmap-dtxr2
-------------------------------------------------
Id                  : 1
DestinationIpAddr   : 170.1.1.11
VRFName             : default
SourceIfName        : Loopback0
SourceIpAddr        : 10.200.58.1
DSCP                : 10
TransportProtocol   : UDP
TransportDestPort   : 12515

Export Version: 9
   Common Template Timeout : 300 seconds
   Options Template Timeout : 300 seconds
   Data Template Timeout : 600 seconds
   Interface-Table Export Timeout : 300 seconds
   Sampler-Table Export Timeout : 0 seconds
   VRF-Table Export Timeout : 0 seconds

エクスポータ マップ データを表示します。


この設定では、IPv4 ペイロードがある MPLS トラフィックが収集されます。

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow monitor-map MPLS-IPv4-fmm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#record mpls IPv4-fields labels 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache permanent
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow mpls monitor MPLS-IPv4-fmm sampler fsm ingress

この設定では、IPv6 ペイロードがある MPLS トラフィックが収集されます。

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow monitor-map MPLS-IPv6-fmm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# record mpls IPv6-fields labels 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache permanent
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow mpls monitor MPLS-IPv6-fmm sampler fsm ingress
次に、IPv6 フィールドのある MPLS パケットを収集するように NetFlow モニタを設定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router#config
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow exporter-map exp1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#version v9
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#options interface-table timeout 300
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#options sampler-table timeout 300
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#template data timeout 300
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#template options timeout 300
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem-ver)#exit 
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#transport udp 12515
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#source Loopback0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fem)#destination 170.1.1.11
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow monitor-map MPLS-IPv6-fmm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#record mpls ipv6-fields labels 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exporter exp1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache entries 10000
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache permanent
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#sampler-map FSM
RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)#random 1 out-of 65535
RP/0/RP0/CPU0:router(config-sm)# exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow mpls monitor MPLS-IPv6-fmm sampler FSM ingress

この設定では、IPv6 フィールドと IPv4 フィールドの両方がある MPLS トラフィックが収集されます。

RP/0/RP0/CPU0:router(config)#flow monitor-map MPLS-IPv4-IPv6-fmm
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)# record mpls IPv4-IPv6-fields labels 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#cache permanent
RP/0/RP0/CPU0:router(config-fmm)#exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)#interface HundredGigE 0/3/0/0
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)#flow mpls monitor MPLS-IPv4-IPv6-fmm sampler fsm ingress

(注)  

フロー レコードは、バージョン 9 のフォーマットでエクスポートされます。


その他の参考資料

ここでは、インターフェイスの設定に関連する参考資料を示します。

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス

『Cisco IOS XR Master Commands List』

Cisco IOS XR インターフェイス コンフィギュレーション コマンド

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用するルータを初回に起動し設定するための情報

ユーザ グループとタスク ID に関する情報

リモートの Craft Works Interface(CWI)クライアント管理アプリケーションからのインターフェイスとその他のコンポーネントの設定に関する情報。

『Cisco Craft Works Interface User Guide』

標準

標準

タイトル

この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。

MIB

MIB

MIB のリンク

Cisco IOS XR ソフトウェアを使用している MIB を特定してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml

RFC

RFC

タイトル

3954

『NetFlow services export protocol Version 9』

シスコのテクニカル サポート