CDP の実装の前提条件
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Discovery Protocol(CDP)は、ルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、コミュニケーション サーバ、スイッチを含め、シスコ製のあらゆる機器で動作する、メディアにもプロトコルにも依存しないプロトコルです。CDP を使用して、デバイスに直接接続しているすべてのシスコの装置の情報を表示することができます。
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
CDP の主な用途は、隣接するデバイスのプロトコル アドレスを取得し、そのデバイスのプラットフォームを検出することです。また、CDP を使用して、ルータが使用するインターフェイスの情報を表示できます。CDP はメディアとプロトコルに依存せず、ルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、スイッチなど、シスコ製のすべての機器で実行できます。
SNMP と CDP MIB を併用すると、ネットワーク管理アプリケーションは、隣接するデバイスのデバイス タイプと SNMP エージェント アドレスを認識し、それらのデバイスに SNMP クエリーを送信できます。CDP は CISCO-CDP-MIB を使用します。
CDP は、LAN、フレーム リレー、ATM 物理メディアなど、サブネットワーク アクセス プロトコル(SNAP)をサポートするすべてのメディアで実行されます。CDP の動作はデータリンク層上に限定されます。そのため、異なるネットワーク層プロトコルをサポートする 2 つのシステムが、相互について認識できます。
CDP 用に設定された各デバイスからマルチキャスト アドレスに対してメッセージが定期的に送信されます。このメッセージはアドバタイズメントと呼ばれます。 各デバイスは、SNMP メッセージを受信できるアドレスを少なくとも 1 つアドバタイズします。アドバタイズには、存続可能時間(保持時間)や情報も含まれています。これは、受信側のデバイスが CDP 情報を破棄せずに保持する時間の長さを示します。各デバイスは、他のデバイスから送信される定期的な CDP メッセージを待ち受けます。これは、隣接するデバイスについて認識し、メディアに対するインターフェイスがアップまたはダウンした場合を判断するためです。
CDP Version-2(CDPv2)は、このプロトコルの最新リリースで、より高度なデバイス追跡機能を備えています。たとえば、より高速なエラー追跡が可能なレポート メカニズムなどが含まれるため、コストがかかるダウンタイムを減らすことができます。レポートされるエラー メッセージは、コンソールまたはロギング サーバに送信でき、また接続ポートの一致していないネイティブ VLAN ID(IEEE 802.1Q)インスタンス、および接続デバイス間の一致していないポート デュプレックス ステートをカバーできます。
CDPv2 show コマンドを実行すると、隣接するデバイスの VLAN トランキング プロトコル(VTP)管理ドメインとデュプレックス モード、CDP 関連のカウンタ、および接続ポートの VLAN ID に関する詳細な情報が出力されます。
Type-Length-Value(TLV)フィールドは、CDP アドバタイズメントに埋め込まれる情報ブロックです。次の表に、CDP アドバタイズメントの TLV 定義の概要を示します。
TLV | 定義 |
---|---|
デバイス ID TLV |
文字列形式のデバイス名を識別します。 |
アドレス TLV |
受信デバイスと送信デバイス両方のネットワーク アドレス リストを含めます。 |
ポート ID TLV |
CDP パッケージが送信されるポートを指定します。 |
機能 TLV |
スイッチなど、デバイス タイプの形式でデバイスの機能を説明します。 |
バージョン TLV |
デバイスが実行しているソフトウェア リリース バージョンに関する情報を含めます。 |
プラットフォーム TLV |
Cisco 4500 など、デバイスのハードウェア プラットフォーム名を記述します。 |
VTP 管理ドメイン TLV |
システムの設定済み VTP 管理ドメイン名の文字列をアドバタイズします。隣接するネットワーク ノードの VTP ドメイン コンフィギュレーションを確認するために、ネットワーク オペレータが使用します。 |
ネイティブ VLAN TLV |
インターフェイス上の非タグ付きパケットに対して想定される VLAN をインターフェイス単位で示します。CDP はインターフェイスのネイティブ VLAN を認識します。この機能を実装するのは、IEEE 802.1Q プロトコルをサポートするインターフェイスの場合だけです。 |
全二重/半二重 TLV |
CDP ブロードキャスト インターフェイスのステータス(デュプレックス設定)を示します。ネットワーク オペレータが、隣接するネットワーク要素間の接続の問題を診断するときに使用します。 |
CDP の実装方法:Cisco IOS XR ソフトウェア
CDP をイネーブルにするには、まずルータで CDP をグローバルにイネーブルにしてから、インターフェイス単位で CDP をイネーブルにする必要があります。ここでは、ルータ上で CDP をグローバルにイネーブルにし、次にインターフェイスで CDP をイネーブルにする方法について説明します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure |
|
ステップ 2 |
cdp 例:
|
CDP をグローバルにイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
interface type interface-path-id 例:
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
cdp 例:
|
特定のインターフェイス上で CDP をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
commit |
ここでは、デフォルトのバージョン、保持時間の設定、およびタイマーの設定を変更する方法について説明します。
(注) |
コマンドは任意の順序で入力できます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
configure |
|||
ステップ 2 |
cdp advertise v1 例:
|
近接装置との通信にバージョン 1(CDPv1)だけを使用するように CDP を設定します。
|
||
ステップ 3 |
cdp holdtime seconds 例:
|
ネットワーク デバイスがルータから送信された CDP パケットを受信した後、破棄するまで保持する時間の長さを指定します。
|
||
ステップ 4 |
cdp timer seconds 例:
|
CDP アップデート パケットが送信される頻度を指定します。
|
||
ステップ 5 |
commit |
|||
ステップ 6 |
(任意) show cdp 例:
|
(任意)
グローバルな CDP 情報を表示します。 出力には、ルータで実行中の CDP バージョン、保持時間の設定、およびタイマー設定が表示されます。 |
このタスクでは、CDP をモニタする例を示します。
(注) |
コマンドは任意の順序で入力できます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
show cdp entry {* | entry-name} [protocol | version] 例:
|
CDP を使用して検出された特定の近接装置またはすべての近接装置に関する情報を表示します。 |
ステップ 2 |
show cdp interface [type interface-path-id | location node-id] 例:
|
CDP をイネーブルにしたインターフェイスに関する情報を表示します。 |
ステップ 3 |
show cdp neighbors [type interface-path-id | location node-id] [detail] 例:
|
CDP を使用して検出された隣接するデバイスに関する詳細情報を表示します。 |
ステップ 4 |
show cdp traffic [ location node-id] 例:
|
CDP を使用してデバイス間で収集されたトラフィックに関する情報を表示します。 |
次の例に、CDP をグローバルに設定し、イーサネット インターフェイス TenGigE 0/11/0/0 上で CDP をイネーブルにする方法を示します。
cdp
interface 0/11/0/0
cdp
次に、グローバル CDP 設定を変更する例を示します。この例では、タイマー設定は 20 秒、ホールド時間は 30 秒、および隣接デバイスとの通信に使用する CDP のバージョンは CDPv1 に設定されています。
cdp timer 20
cdp holdtime 30
cdp advertise v1
次の例に、 show cdp コマンドを使用して CDP グローバル設定を確認する方法を示します。
RP/0/RP0/cpu 0: router# show cdp
Global CDP information:
Sending CDP packets every 20 seconds
Sending a holdtime value of 30 seconds
Sending CDPv2 advertisements is not enabled