vEdge 100 ルータの取り付けと接続が完了したので、ルータのさまざまな LED およびシステムアラームをモニタしてトラブルシューティングを行うことができます。
アラームの重大度
vEdge 100 ルータのシステムアラームには、次の 2 種類の重大度レベルがあります。
- メジャー(赤色):2 つの条件のいずれかによってルータ上で重大な状況が発生していることを示します。
メジャーアラーム条件には、すぐに対処する必要があります。温度に関連するメジャーアラームが 5 分以上続くと、ルータがシャットダウンします。
ハードウェア アラーム
vEdge 100 ルータのハードウェアアラームは事前に定義されており、電源装置の障害、コンポーネントの過剰な温度、ファン障害などのルータの物理的な状態によってトリガーされます。vEdge 100 ルータは、次のタイプのハードウェアアラームをトリガーします。
-
メインボードの温度アラーム:ルータのメインボードには、温度感知ポイントが 1 つあります(ボードセンサー 0)。センサー位置の温度が事前定義されたしきい値レベルを超えると、システムはアラームをトリガーします。
-
CPU 温度アラーム:システム CPU の温度が事前定義されたしきい値レベルを超えた場合、システムはアラームをトリガーします。
-
ファンアラーム:ルータには、一定速度で動作するシステム冷却用の組み込みファンが取り付けられています。ファンが動作を停止すると、システムはアラームをトリガーします。また、ファンが事前定義された RPM しきい値を下回ると、システムはアラームをトリガーします。
次の表は、システム内の温度感知ポイント(ボード上の 1 つのボードセンサーと 1 つの CPU ジャンクション温度センサー)の黄色と赤のアラームしきい値を示します。ファン障害状態も検出された場合は、下限しきい値(不良ファン)が適用されます。それ以外の場合は、高い方のしきい値が適用されます(標準)。
表 6.
項目
|
黄色のアラーム(°C)
|
赤色のアラーム(°C)
|
|
標準
|
不良ファン
|
標準
|
不良ファン
|
ボードセンサー 0
|
65
|
60
|
80
|
75
|
CPU ジャンクション温度
|
80
|
75
|
95
|
90
|
アラームと通知の確認
現在のシャーシ環境条件を確認するには、システムプロンプトで show hardware environment コマンドを入力します。システムには、電源のステータス、温度センサーの測定値、ファンの速度、および関連するアラームステータス(あれば)が表示されます。
アクティブなアラームの重大度を確認するには、システムプロンプトで show hardware alarm コマンドを入力します。アラームの重大度と、各アクティブアラームの原因の簡単な説明が表示されます。
緑色、黄色、赤色のアラームが生成される温度しきい値を確認するには、システムプロンプトで show hardware temperature-thresholds コマンドを入力します。ルータおよびルータの CPU の特定のボードまたはすべてのボードのアラーム温度しきい値情報が表示されます。
Viptela デバイス上の他のすべてのイベントを表示するには、show notification stream コマンドを入力します。Viptela デバイスで発生したイベントに関する通知が表示されます。
LED
vEdge 100 ルータの前面パネルにあるシャーシ LED は、ルータのステータスを示します。
ルータで 1 つ以上のメジャーアラームがアクティブになっている場合は、ステータス LED が赤色に点灯します。ルータで 1 つ以上のマイナーアラームがアクティブになっている場合は、ステータス LED が黄色に点灯します。LED の詳細とそれらが示すステータスについては、「前面パネルと背面パネルのコンポーネント」を参照してください。
その他の情報
show hardware alarm、show hardware environment、show notification stream、show hardware temperature-thresholds、前面および背面パネルコンポーネント
アラームとイベントの確認