Cisco 800 シリーズ ルータ メモリのアップグレード
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この資料では、Cisco 800 シリーズ ルータのフラッシュ メモリおよび RAM(DRAM)をアップグレードする方法について説明します。
(注) Cisco SOHO ルータのメモリはアップグレードできません。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
フラッシュ メモリおよび RAM(DRAM)をアップグレードするには、ルータのシャーシを開ける必要があります。No. 1 プラス ドライバおよび静電気防止用マットを用意してください。
次の手順は、Cisco 804 ルータによる例を示しています。ただし、他の Cisco 800 シリーズ ルータの場合も手順は同じです。シャーシを開ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 電源スイッチがスタンバイの位置になっていて、電源コードが取り外してあることを確認します。
ステップ 2 ルータの背面パネルからすべてのケーブルを外します。
ステップ 3 No. 1 プラス ドライバで 2 本のネジを外します。図1に、シャーシのネジの位置を示します。シャーシのネジの位置は、すべてのCisco 800 シリーズ ルータで共通しています。
ステップ 4 ルータ上部を軽く押して外し、ルータ下部から持ち上げます。
ステップ 5 ルータ下部を静電気防止用マットの上に置きます。
ここでは、Cisco 800 シリーズ ルータのフラッシュ メモリをアップグレードする方法について説明します。
(注) Cisco SOHO シリーズ ルータでは、フラッシュ メモリおよび StrataFlash メモリをアップグレードすることはできません。
表1 に、各 Cisco 800 シリーズ ルータ プラットフォームのフラッシュ メモリ オプションを示します。
アップグレード キットを注文して、訓練を受けた資格のある担当者にフラッシュ メモリの取り付け作業を依頼できます。
表2 に、Cisco 801 ~ 806、811 ~ 813、および 826 ~ 828 ルータのフラッシュ メモリ アップグレード キットを示します。
表3 に、Cisco 831、836、および 837 ルータのフラッシュ メモリ アップグレード キットを示します。
表4 に、Cisco 871、876、877、および 878 ルータのフラッシュ メモリ アップグレード キットを示します。
図2に、ルータのマザーボード上のフラッシュ メモリ モジュールの搭載位置を示します。フラッシュ メモリ スロットの位置は、すべてのCisco 800 シリーズ ルータでほぼ共通です。一部の Cisco 800 シリーズではコネクタの種類が異なり、下図の外観とは少し違うことがあります。
図3に、ルータのマザーボード上の StrataFlash メモリ モジュールの搭載位置を示します。StrataFlash メモリ スロットの位置は、すべてのCisco 800 シリーズ ルータでほぼ共通です。一部の Cisco 800 シリーズ ルータではコネクタの方向が異なり、開口部が下図のように外向きではなく、内向きになっている場合があります。
StrataFlash メモリをアップグレードするには、図5 のように、ルータのマザーボードに StrataFlash メモリ モジュールを搭載する必要があります。
次の手順で、ミニフラッシュ メモリ モジュールを取り付けます。
ステップ 1 モジュールのノッチ エッジを、角度をつけてスロットに差し込みます(図6を参照)。
ステップ 2 モジュールのノッチのないエッジを、カチッと音がするまで下に押します。
次の手順で、ミニフラッシュ メモリ モジュールを取り外します。
ステップ 1 ミニフラッシュ モジュール リリース レバーに指をかけて上に押します(図7を参照)。
ステップ 2 モジュールが飛び出し、モジュール スロットから外れるまで、強くリリース レバーを引きます。
次の手順で、StrataFlash メモリ モジュールを取り付けます。
ステップ 1 モジュールのノッチ エッジを、角度をつけてスロットに差し込みます(図8を参照)。モジュールがしっかりと固定され、正しく接触していることを確認します。
ステップ 2 モジュールのノッチのないエッジを、カチッと音がするまで下に押します。へこみ部分がノッチにしっかりと収まっていることを確認します。
次の手順で、StrataFlash メモリ モジュールを取り外します。
ステップ 1 スロットの両側にあるレバーに親指をかけ、押して開きます(図9を参照)。
ステップ 2 モジュールが飛び出すまで、リリース レバーを強く引いてモジュールから外します。その後、モジュールをモジュール スロットから取り外すことができます。
ここでは、Cisco 800 シリーズ ルータの DRAM をアップグレードする方法について説明します。ボードを調べ、DRAM モジュールがすでに搭載されているかどうかを確認します。
(注) Cisco SOHO シリーズ ルータでは、DRAM をアップグレードすることはできません。
表5 に、Cisco 800 シリーズ ルータの各モデルの DRAM メモリ オプションを示します。
• Cisco IOS Base IP および IP • Cisco IOS IP Plus および 3DES |
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• Cisco IOS Base IP および IP • Cisco IOS 3DES および IP Plus |
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Cisco 831 1 、836、および 837 ルータ |
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実際の DRAM コンポーネントの高さには制限があるので、シスコの増設 DRAM を発注してください。
アップグレード キットを注文して、訓練を受けた資格のある担当者にメモリの取り付け作業を依頼できます。
表6 に、Cisco 801 ~ 806、811 ~ 813、826 ~ 828、831、836、および 837 ルータの DRAM アップグレード キットを示します。
表7 に、Cisco 871、876、877、および 878 ルータの DRAM アップグレード キットを示します。
DRAM をアップグレードするには、ルータのマザーボードに DIMM を搭載する必要があります。
ステップ 1 スロットに DIMM がすでに搭載されている場合は、スロット ガイドを強く押して DIMM から外し、DIMM がスロットから飛び出すまでマザーボードの方へ押し下げます(図11を参照)。
ステップ 2 新しい DIMM をスロットに差し込み、DIMM のエッジにあるノッチがスロット内側の線にかぶさるようにします(図12を参照)。
(注) Cisco 801~ 804 および 805 ルータの DIMM の向きと、Cisco 827 ルータの DIMM の向きは、180 度逆になります。
ステップ 3 両側の 2 つのスロット ガイドが起き上がって DIMM のエッジにかぶさり、カチッと音がするまで、スロットに DIMM をしっかり押し込みます。ガイドが上がらず、DIMM のエッジにかぶさらない場合は、手を使って起こしてください。
ステップ 1 ルータのカバーを上下逆さまに置き、カバー前面を手前にします。
前面カバーの一番下の部分に、長方形のタブが 2 つあるのを確認してください。
ステップ 2 ルータの底面を持ち、ひっくり返して、背面パネルを反対側に向けます。
ルータの底面に沿ってフックが 2 つあるのを確認してください。
ステップ 3 ルータ底面の手前側を角度をつけて持ち、フックが前面カバーのタブとかみ合うようにします(図13を参照)。
ルータの底面と前面カバーの一番下の部分が同じ高さになります。
ステップ 5 ルータのシャーシをひっくり返し、背面パネルが手前になるようにします。
ステップ 6 シャーシを開けるときに外した 2 本のネジを元どおりに取り付けます(図1 を参照)。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手できます。また、テクニカル サポートおよびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手できます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
シスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Documentation DVD パッケージでご利用いただけます。Documentation DVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。この DVD パッケージは、単独で入手できます。
Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Ordering ツールまたは Cisco Marketplace から Cisco Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD=)を発注できます。
マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Ordering ツールからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。
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シスコ製品に関するセキュリティ勧告および注意のリストが以下の URL で確認できます。
勧告および注意事項が変更された際に、リアルタイムで確認したい場合は、以下の URL からProduct Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)にアクセスできます。
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問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題には TAC の技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
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EMEA:+32 2 704 55 55
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重大度 1(S1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
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