この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、他の技術マニュアルで説明されている MPLS や L2VPN などの機能の QoS 実装に使用するコマンドについて説明します。 詳細な導入シナリオについては、 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Modular Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。
特定の廃棄クラス値でパケットの重み付けランダム早期検出(WRED)しきい値を設定するには、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで random-detect discard-class コマンドを使用します。 廃棄クラスのデフォルトにしきい値を戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
random-detect discard-class discard-value min-threshold [units] max-threshold [units]
no random-detect discard-class discard-value min-threshold [units] max-threshold [units]
max-threshold および min-threshold のデフォルトの単位は packets です。
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
WRED は、輻輳が存在するときにランダムにパケットをドロップすることでトラフィックを遅くする輻輳回避メカニズムです。 WRED は、パケットのドロップに対して送信速度を下げることで対応する TCP のようなプロトコルで最も有効です。
インターフェイスで random-detect discard-class コマンドを設定すると、パケットの廃棄クラスに基づいて、パケットに対する優先処理が行われます。
units 引数の値がパケットの場合、パケットのサイズは 256 バイトと想定されます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
読み取り、書き込み |
次に、廃棄クラス 3 の廃棄クラス値を最小バイトしきい値 1000000 および最大バイトしきい値 2000000 に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# random-detect discard-class 3 1000000 2000000
Command |
Description |
ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
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特定の IP precedence を持つパケットの重み付けランダム早期検出(WRED)しきい値を設定します。 |
|
指定されたインターフェイス上のすべてのサービス ポリシーに対して設定されている全クラスのポリシー設定情報を表示します。 |
発信パケットのレイヤ 2 サービス クラス(CoS)の値を設定するには、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードで set cos コマンドを使用します。 特定の CoS 値設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
set cos [inner] cos-value
no set cos [inner] cos-value
inner |
(任意)QinQ 設定などの内部 CoS を指定します。 |
cos-value |
0 ~ 7 の特定の IEEE 802.1Q CoS 値です。 |
送信パケットのレイヤ 2 CoS 値は設定されていません。
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
スイッチに送信されているパケットをマーキングするには、set cos コマンドを使用します。 スイッチは、CoS 値のマーキングを含むレイヤ 2 ヘッダー情報を利用できます。
レイヤ 3 では、set cos コマンドは、インターフェイスの出力方向に対応付けられるサービス ポリシーでだけ使用できます。 インターフェイスが受信するパケットは、CoS 値で設定できません。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
読み取り、書き込み |
次の例では、異なるサービス クラスの異なる CoS 値を割り当てるためにポリシー マップ cos-set が作成され、そのポリシー マップが出力ギガビット イーサネット VLAN サブインターフェイス 0/1/0/9.100 に対応付けられています。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map cos-set RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set cos 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set cos 2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9.100 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy output cos-set
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
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入力インターフェイスまたは出力インターフェイスに、インターフェイスのサービス ポリシーとして使用されるポリシー マップを対応付けます。 |