目次
QoS CBQoS 管理のインターフェイスへのポリシー マッピング サポート機能を使用すると、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB のサービス ポリシー テーブル全体を検索せずに、特定のインターフェイスに適用されているサービス ポリシーを見つけるために簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用することができます。 この機能は、これらのマッピングを格納している CISCO-CBP-TARGET-MIB を導入します。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、『Bug Search Tool』およびご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
特定のインターフェイスに適用された QoS サービス ポリシー(より一般的にはターゲットと呼ばれる)を検索するには、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB 内の cbQosServicePolicyTable 全体を検索する必要があります。 このプロセスは非常に時間がかかる場合があるため、大規模な設定には適していません。
この解決策は、ターゲットに適用されているサービス ポリシーにすべてのタイプのターゲットをマッピングできる、より一般的な MIB である CISCO-CBP-TARGET-MIB を作成することでした。
CISCO-CBP-TARGET-MIB は、各ポリシーを管理するテーブルの行ポインタを使用して、ポリシー インスタンス(サービス ポリシー)およびポリシーマップ設定データへのリンクを提供することにより、対応する接続されたサービス ポリシーにポリシー ターゲットをマッピングします。 CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB のポリシー タイプについて、CISCO-CBP-TARGET-MIB は cbQosServicePolicyTable および cbQosPolicyMapCfgTable の行にターゲットをそれぞれマッピングします。
次の図は、CISCO-CBP-TARGET-MIB と CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB との関係を示します。
CISCO-CBP-TARGET-MIB は、特定のターゲットへのクラス ベースのポリシー割り当てを説明する ccbptTargetTable から構成されます。
次の表は CISCO-CBP-TARGET-MIB オブジェクトおよびその説明を示します。
CISCO-CBP-TARGET-MIB には、クラス ベースのポリシー マッピングを持つターゲットを表現するためのテキストの表記法を定義するオブジェクトが含まれます。 ターゲットには、クラス ベースのポリシーを適用できる任意の論理インターフェイスまたはエンティティを指定できます。
ccbptTarget は ccbptTargetType の値に従って解釈する必要がある一連のオクテットです。
次の図は、タイプ genIf(1) のサンプル インデックスと、設定マッピング データの出力に対応するインデックス値をデコードする方法について説明します。
上の図は ccbptPolicyMap オブジェクトのインスタンスに対するオブジェクト ID(OID)のインデックス部分のマッピングを示します。 インデックスの各部分の定義は次のとおりです。
Configuration Policy Mapping Data ------------------------------- ccbptPolicyMap.1.4.0.0.6.97.3.1.3001 = cbQosPolicyMapName.1293
左から右に説明します。
次の図は、ifIndex ccbptTargetId、0.0.6.97 の数値を示します。
次の図は、サポートされる ccbptTargetId 値を示します。
CISCO-CBP-TARGET-MIB で使用される表記法は、Abstract Syntax Notation One(ASN.1)で定義されている規則に従います。 ASN.1 は、特定のコンピュータ構造およびプレゼンテーション技法からデータ タイプを個別に説明するオープン システム インターコネクション(OSI)言語を定義します。 MIB の各オブジェクトには、オブジェクトの意味と用途の説明を含む DESCRIPTION フィールドが含まれます。このフィールドは、オブジェクトのその他の特性(SYNTAX、MAX-ACCESS、および INDEX)とともに、管理アプリケーションの開発や、ドキュメンテーションおよびテストのために、必要な情報を提供します。
ネットワーク管理者は、SNMP ベースのネットワーク管理システム(NMS)によって CISCO-CBP-TARGET-MIB のエントリ(オブジェクト)にアクセスできます。 また、標準の SNMP get 操作および getnext 操作を使用して、CISCO-CBP-TARGET-MIB 情報を取得できます。
サービス ポリシーが数千のインターフェイスに適用されている展開では、インターフェイスまたはターゲットごとの QoS 統計情報と設定情報を、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB の機構を使用して取得することは困難です。 対応する cbQosPolicyIndex を見つけてインターフェイス(ターゲット)に適用されるサービス ポリシーの設定と統計情報を検索するには、MIB 内の cbQosServicePolicyTable のリニア検索を実行する必要があります。
CISCO-CBP-TARGET-MIB は、ターゲットからターゲットに適用されているサービス ポリシーに直接マッピングを提供し、このサービス ポリシーの設定情報を提供します。
この機能を設定する特別な方法はありません。 SNMP および QoS 設定作業の詳細については、「Configuring SNMP Support」モジュール、『Cisco IOS Network Management Command Reference』、および『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』をそれぞれ参照してください。
関連項目 |
参照先 |
---|---|
QoS コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上のガイドライン、および例 |
『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』 |
QoS 機能 |
「Quality of Service Overview」モジュール |
SNMP コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上のガイドライン、および例 |
『Cisco IOS Network Management Command Reference』 |
SNMP の設定作業 |
「Configuring SNMP Support」モジュール |
その他のマニュアル |
SNMP MIB 機能の使用方法の詳細については、ご使用のネットワーク管理システムの適切なマニュアルを参照してください。 |
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
QoS CBQoS 管理のインターフェイスへのポリシー マッピング サポート |
Cisco IOS XE Release 2.1 |
QoS CBQoS 管理のインターフェイスへのポリシー マッピング サポート機能を使用すると、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB のサービス ポリシー テーブル全体を検索せずに、特定のインターフェイスに適用されているサービス ポリシーを見つけるために SNMP を使用することができます。 この機能は、これらのマッピングを格納している CISCO-CBP-TARGET-MIB を導入します。 この機能は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに追加されました。 |