時間テストについて
ここで指定した時間の値は、社内のテストに基づいています。特定のプラットフォーム/シリーズについてテストされたすべてのアップグレードの最も遅い時間を報告していますが、複数の理由により(以下を参照)、報告された時間よりも、アップグレードにかかる時間が長くなることがあります。
基本的なテスト条件
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展開:値は、Firepower Management Center 展開のテストから取得されています。これは、同様の条件の場合、リモートとローカルで管理されているデバイスの raw アップグレード時間が類似しているためです。
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バージョン:メジャーアップグレードの場合、以前のすべての対象メジャーバージョンからのアップグレードをテストします。パッチについては、基本バージョンおよび直前のパッチからのアップグレードをテストします。
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モデル:ほとんどの場合、各シリーズの最もローエンドのモデルでテストし、場合によってはシリーズの複数のモデルでテストします。
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仮想設定:メモリおよびリソースのデフォルト設定を使用してテストします。
プッシュおよびリブートの除外
値は、Firepower のアップグレードスクリプト自体を実行するのにかかる時間のみを表しています。値には、 FMC にアップグレードパッケージをアップロードするのに必要な時間や、アップグレードパッケージを FMC から管理対象デバイスにコピー(プッシュ)するために必要な時間は含まれていません。
FMC 展開では、FMC と管理対象デバイスの間の帯域幅が不十分だと、アップグレード時間が延長されたり、アップグレードがタイムアウトする原因となる可能性があります。FMC からそのデバイスに大容量のデータを転送するための帯域幅があることを確認します。詳細については、『Guidelines for Downloading Data from the Firepower Management Center to Managed Devices』(トラブルシューティング テクニカルノーツ)を参照してください。
値には、再起動、準備状況チェック、オペレーティング システムのアップグレード、または設定の展開も含まれていません。
時間は単一のデバイスを対象
値は、デバイスごとの値です。ハイアベイラビリティの構成またはクラスタ化された構成では、動作の継続性を保持するため、複数のデバイスは 1 つずつアップグレードされます。アップグレード中は、各デバイスはメンテナンスモードで動作します。そのため、デバイスペアまたはクラスタ全体のアップグレードには、スタンドアロンデバイスのアップグレードよりも長い時間がかかります。
スタック構成の 8000 シリーズ デバイスは同時にアップグレードされ、スタックは、すべてのデバイスのアップグレードが完了するまで、限定的なバージョン混在の状態で動作することに注意してください。これには、スタンドアロンデバイスのアップグレードと比べて大幅に長い時間がかかるということはありません。
影響を受ける構成とデータ
シスコでは、構成およびトラフィック負荷が最小限のアプライアンスでテストを行います。アップグレード時間は、構成の複雑さ、イベントデータベースのサイズ、また、それらがアップグレードから影響を受けるかどうか、受ける場合はどのような影響を受けるかにより、長くなる場合があります。たとえば多くのアクセス制御ルールを使用している場合、アップグレードはこれらのルールの格納方法をバックエンドで変更する必要があるため、アップグレードにはさらに長い時間がかかります。