Apple iOS 向け AnyConnect リリース ノート

Apple iOS モバイル デバイス 向け AnyConnect

AnyConnect Secure Mobility Client により、リモート ユーザは Cisco ASA 5500 シリーズへのセキュアな VPN 接続を確立できます。このクライアントは、エンタープライズ ネットワークへのシームレスかつセキュアなリモート アクセスを提供し、インストールしたアプリケーションがエンタープライズ ネットワークに直接接続されているかのように通信を行えるようにします。AnyConnect は、IPv4 または IPv6 トンネルを介した IPv4 および IPv6 リソースへの接続をサポートします。

AnyConnect Secure Mobility Client と適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)5500 の管理者向けに作成されたこのドキュメントは、『Cisco AnyConnect Mobile Platforms 管理者 ガイド リリース 4.6』を補足するとともに、Apple iOS デバイス上で動作する AnyConnect のリリースに固有の情報を提供します。

AnyConnect アプリケーションは、Apple iTunes App Store でのみ入手できます。シスコでは、AnyConnect モバイル アプリケーションを配布していません。また、ASA からモバイル アプリケーションを展開することもできません。このモバイル リリースがサポートされている間は、ASA からデスクトップ デバイス用の他の AnyConnect リリースを展開することが可能です。

AnyConnect Mobile のサポート ポリシー

シスコでは、現在 App Store で入手可能な AnyConnect バージョンをサポートしていますが、修正プログラムと拡張機能は、最新のリリース バージョンでのみ提供されます。

AnyConnect のライセンス

ASA ヘッドエンドに接続するには、AnyConnect 4.x Plus または Apex ライセンスが必要ですが、トライアル ライセンスも用意されています。詳細については、『Cisco AnyConnect 発注ガイド』を参照してください。

最新のエンドユーザライセンス契約についてはシスコ エンド ユーザ ライセンス契約、AnyConnect Secure Mobility Client リリース 4.x、を参照してください。

オープン ソース ライセンス通知については、以下を参照してください。 Cisco AnyConnect Secure Mobility Client で使用されているモバイル向けオープン ソース ソフトウェア リリース 4.x

TestFlight による Cisco AnyConnect のベータ テスト

TestFlight でのリリース前のテストには、AnyConnect のベータ ビルドを利用します。TestFlight でのテストに参加するには、https://testflight.apple.com/join/N0QLSq2c の手順に従います。

この TestFlight のリンクで後からオプトアウトすることも可能です。オプトアウトしたら、ベータ ビルドをアンインストールして最新のベータ版ではない AnyConnect を再インストールする必要があります。

ベータ テスト中に問題が見つかった場合は、シスコ(ac-mobile-feedback@cisco.com)に電子メールで速やかに報告してください。Cisco Technical Assistance Center(TAC)は、AnyConnect のベータ版で見つかった問題には対処しません。

Apple iOS で利用可能な AnyConnect のバージョン

Cisco AnyConnect for Apple iOS は、現在複数のバージョンで利用可能です。

  • Cisco AnyConnect

    Cisco AnyConnect は、Apple iOS で利用可能な最新の推奨バージョンです。常に最新の Apple iOS のバグ修正を受けられるように、最新バージョンにアップグレードしてください。

    このバージョンは、Apple iOS 10.3 以降で使用することを推奨します。このバージョンは、iOS が提供する新しい拡張フレームワークを使用して、VPN とそのすべての機能を実装しています。アプリケーション単位 VPN トンネリングはAnyConnect 4.0.07x 以降で完全にサポートされている機能であり、新しい拡張フレームワークでは TCP と UDP の両方のアプリケーションをサポートできます。今後も、新しい Cisco AnyConnect バージョンが、すべての拡張機能とバグ修正を含む唯一のバージョンとなります。番号は、4.0.07x 以降となります。

  • Cisco レガシー AnyConnect

    レガシー AnyConnect 4.0.05x は、11.x. を超える iOS ではサポートされていません。iOS の以降のバージョンとの互換性を確保するには、App Store で使用可能な最新の AnyConnect アプリケーションをインストールします。

    レガシー AnyConnect は Apple iOS 6.0 以降をサポートするバージョンで、今後しばらくの間 App Store で利用可能です。このバージョンは時間をかけて段階的に廃止されますが、最新の推奨バージョンへの移行が容易になるように現在も利用可能です。

    レガシー AnyConnect アプリの Per App VPN トンネリング機能は、TAC サポートを受けません。Per App VPN の使用を希望されるお客様は、新しいバージョンに移行する必要があります。

    レガシー AnyConnect は、重要なセキュリティ上の問題に関する更新のみがなされます。このリリースには、4.0.05x という番号が使用され続けます。

Cisco AnyConnect と Legacy AnyConnect は、異なるアプリ ID を持つ異なるアプリです。次に例を示します。

  • AnyConnect 4.0.07x(およびそれ以降)で新しい拡張フレームワークを使用すると、レガシー AnyConnect 4.0.05 x:AnyConnect の動作が次のように変更されます。AnyConnect は、スプリット包含ネットワークにない場合でも、トンネル DNS サーバのトラフィックがトンネリングされると見なします。

  • AnyConnect アプリケーションを 4.0.05x 以前のバージョンから AnyConnect 4.0.07x または 4.6.x にアップグレードすることはできません。Cisco AnyConnect 4.0.07x(または 4.6.x)は別のアプリケーションで、別の名前とアイコンを使用してインストールされています。

  • AnyConnect の異なるバージョンは、モバイル デバイスに共存できますが、これはシスコではサポートされません。両方のバージョンの AnyConnect がインストールされている状況で接続しようとすると、予期せぬ動作が発生する恐れがあります。デバイスにインストールされている AnyConnect アプリは 1 つだけで、デバイスと環境に適したバージョンであるようにしてください。

  • Legacy AnyConnect バージョン 4.0.05069 以前のリリースを使用してインポートされた証明書は、新しい AnyConnect アプリケーションのリリース 4.0.07072 ではアクセスおよび使用ができません。MDM で導入された証明書は、両方のアプリ バージョンでアクセスおよび使用ができます。

  • 証明書やプロファイルなどの、Legacy AnyConnect アプリにインポートされたアプリ データは、新しいバージョンに更新する場合、削除する必要があります。そうしないと、システムの VPN 設定で引き続き表示されます。Legacy AnyConnect アプリをアンインストールする前にアプリ データを削除します。

  • 現在の MDM プロファイルでは、新しいアプリはトリガーされません。EMM ベンダーは、VPNType(VPN)、VPNSubType(com.cisco.anyconnect)、および ProviderType(パケット トンネル)をサポートする必要があります。AnyConnect は新しいフレームワークで ISE にアクセスできなくなるため、ISE と統合させるには UniqueIdentifier を AnyConnect に渡せる必要があります。設定方法については、EMM ベンダーにお問い合わせください。カスタム VPN タイプが必要な場合もあれば、リリース時にはサポートされていない場合もあります。

AnyConnect 4.0.07x 以降で新しい拡張フレームワークを使用すると、Legacy AnyConnect 4.0.05x からの動作が次のように変更されます。

  • ヘッド エンドに送信されたデバイス ID は、新しいバージョンでは UDID ではなくなり、初期設定へのリセット後には、同じデバイスで作成されたバックアップからデバイスが復元されない限り、デバイス ID が異なるものになります。

  • MDM で導入された証明書だけでなく、AnyConnect で利用可能ないずれかの方法(SCEP、UI 使用 - 手動で、URI ハンドラ)を使用してインポートされた証明書も使用できます。AnyConnect の新しいバージョンでは、電子メールまたはこれらの識別されたもの以外のメカニズムを使用してインポートした証明書を使用できなくなりました。

  • UI を使用して接続エントリを作成する際には、表示された iOS セキュリティ メッセージを受け入れる必要があります。

  • AnyConnect VPN プロファイルからダウンロードしたホスト エントリと同じ名前のユーザが作成したエントリは、アクティブであれば切断されるまで名前は変更されません。また、ダウンロードされたホスト接続エントリは、接続が維持されている間ではなく、接続が解除された後に UI に表示されます。

  • AnyConnect では、split-include ネットワークではない場合でもトンネル DNS サーバのトラフィックがトンネル化されると見なされます。

サポートされている Apple iOS デバイス

Cisco AnyConnect 4.0.07x 以降 は、最新の推奨バージョンで、Apple iOS 10.3 以降を実行するすべての iPhone、iPad、および iPod Touch デバイスで利用可能です。

デバイスが Apple iOS 10.3 以降をサポートしていない場合は、Apple iO 6.0 以降を実行するすべての iPhone、iPad、および iPod Touch デバイスで利用可能な Legacy AnyConnect 4.0.05x のみが使用できます。レガシー AnyConnect の Per App トンネリングには、Apple iOS 8.3 以降が必要です。


(注)  

AnyConnect は、iPhone 上の場合と同じように iPod Touch 上に表示され、動作します。


Apple iOS での AnyConnect のアップグレード

AnyConnect へのアップグレードは、Apple App Store を使用して管理します。Cisco AnyConnect または Legacy AnyConnect のアップグレードが利用可能であることを示す通知を Apple App Store から受けたら、次の手順に従います。


(注)  

AnyConnect アプリケーションを 4.0.05x 以前のバージョンから AnyConnect 4.0.07x または 4.6.x にアップグレードすることはできません。Cisco AnyConnect 4.0.07x(または 4.6.x)は別のアプリケーションで、別の名前とアイコンを使用してインストールされています。

新しいバージョン 4.0.07xxx をインストールする前に、Apple iOS で利用可能な AnyConnect のバージョンを参照してください。Legacy AnyConnect アプリ データをすべて削除し、Legacy AnyConnect アプリを削除してから、新しいバージョンをインストールすることを推奨します。


始める前に

デバイスをアップグレードする前に、AnyConnect VPN セッションが確立されている場合はそのセッションを切断し、AnyConnect アプリケーションが開いている場合は閉じる必要があります。これに失敗した場合は、新しいバージョンの AnyConnect を使用する前に、AnyConnect はデバイスの再起動を要求します。


(注)  

これは、Apple Connect-on-Demand 機能を使用していて、4.0.05032 より前の Legacy AnyConnect リリース、または 9.3 より前の Apple iOS リリースを実行している場合にのみ、お使いの環境に適用されます。AnyConnect の更新後に Connect On-Demand VPN トンネルが適切に確立されるようにするには、ユーザが AnyConnect アプリを手動で開始して接続を確立する必要があります。このようにしないと、次に iOS システムが VPN トンネルを確立しようとするときに、「VPN に接続するにはアプリケーションを起動する必要があります(The VPN Connection requires an application to start up)」というエラー メッセージが表示されます。


手順の概要

  1. iOS のホームページで、[App Store] アイコンをタップします。
  2. [AnyConnect アップグレード通知(AnyConnect upgrade notice)] をタップします。
  3. 新機能を確認します。
  4. [更新(Update)] をクリックします。
  5. [Apple ID パスワード(Apple ID Password)] を入力します。
  6. [OK] をタップします。

手順の詳細


ステップ 1

iOS のホームページで、[App Store] アイコンをタップします。

ステップ 2

[AnyConnect アップグレード通知(AnyConnect upgrade notice)] をタップします。

ステップ 3

新機能を確認します。

ステップ 4

[更新(Update)] をクリックします。

ステップ 5

[Apple ID パスワード(Apple ID Password)] を入力します。

ステップ 6

[OK] をタップします。

AnyConnect の更新が実行されます。


新機能

Apple iOS モバイル端末向け AnyConnect 4.7.03051 の新機能

このリリースでは、Apple iOS の AnyConnect 4.7.03051 の解決済みの問題に記載されている不具合を解決します。

シスコでは、お使いのデバイスが iOS 10 以降をサポートしている場合は、このリリースの AnyConnect にアップグレードし、『Apple iOS での AnyConnect の注意事項と制約事項』と『既知の互換性の問題』で現在の運用に関する留意事項を確認しておくことをお勧めしています。

Apple iOS モバイル端末向け AnyConnect 4.7.02025 の新機能

このリリースでは、Apple iOS の AnyConnect 4.7.02025 の解決済みの問題に記載されている不具合を解決します。

シスコでは、お使いのデバイスが iOS 10 以降をサポートしている場合は、このリリースの AnyConnect にアップグレードし、『Apple iOS での AnyConnect の注意事項と制約事項』と『既知の互換性の問題』で現在の運用に関する留意事項を確認しておくことをお勧めしています。

Apple iOS モバイル端末向け AnyConnect 4.7.01072 の新機能

このリリースでは、Apple iOS の AnyConnect 4.7.01075 の解決済みの問題に記載されている不具合を解決します。

シスコでは、お使いのデバイスが iOS 10 以降をサポートしている場合は、このリリースの AnyConnect にアップグレードし、『Apple iOS での AnyConnect の注意事項と制約事項』と『既知の互換性の問題』で現在の運用に関する留意事項を確認しておくことをお勧めしています。

Apple iOS モバイル端末向け AnyConnect 4.7.00139 の新機能

この AnyConnect のリリースでは、次の新機能が提供され、『Apple iOS の AnyConnect 4.7.00139 の解決済みの問題』に記載されている不具合が解決されます。

  • VPN TLS ECDSA クライアント証明書のサポート。

  • DTLSv1.2 のサポート。

シスコでは、お使いのデバイスが iOS 10 以降をサポートしている場合は、このリリースの AnyConnect にアップグレードし、『Apple iOS での AnyConnect の注意事項と制約事項』と『既知の互換性の問題』で現在の運用に関する留意事項を確認しておくことをお勧めしています。

Apple iOS AnyConnect 機能マトリックス

次の機能は、Apple iOS 端末向け AnyConnect でサポートされます。
カテゴリ:機能 Apple iOS

展開および設定:

アプリケーション ストアからのインストールまたはアップグレード
Cisco VPN プロファイルのサポート(手動インポート)
Cisco VPN プロファイルのサポート(接続中のインポート)
MDM 設定の接続エントリ
ユーザ設定の接続エントリ

トンネリング:

TLS
データグラム TLS(DTLS)
IPsec IKEv2 NAT-T
IKEv2 - raw ESP いいえ
Suite B(IPSec のみ)
TLS 圧縮 あり。32 ビットデバイスのみ
デッド ピア検出
トンネル キープアライブ
複数のアクティブ ネットワーク インターフェイス いいえ
アプリケーションごとのトンネリング あり。Cisco AnyConnect 4.0.09xxx および iOS 10.3 以降が必要です。
フル トンネル(OS により、アプリケーション ストアへのトラフィックなど一部のトラフィックで例外が発生する可能性があります)
スプリット トンネル(スプリットを含む)
ローカル LAN(スプリットを含まない)。*
Split-DNS
自動再接続/ネットワーク ローミング
オンデマンド VPN(宛先により起動) あり。オンデマンドで Apple iOS Connect と互換性があります。
オンデマンド VPN(アプリケーションによって起動) あり。アプリケーション単位 VPN モードで動作している場合のみ。
キー再生成
IPv4 パブリック トランスポート
IPv6 パブリック トランスポート
IPv4 over IPv4 トンネル
IPv6 over IPv4 トンネル
IPv6 over IPv4 トンネル
IPv6 トンネルを介した IPv6
デフォルト ドメイン
DNS サーバの設定
プライベート側プロキシ サポート
プロキシ例外 あり。ただし、ワイルドカードの仕様はサポートされていません。
パブリック側プロキシ サポート いいえ
ログイン前バナー
ログイン後バナー
DSCP の保存 いいえ

接続と切断:

VPN ロード バランシング
バックアップ サーバ リスト
最適ゲートウェイ選択 いいえ

Authentication:

SAML 2.0
クライアント証明書認証
オンライン証明書ステータス プロトコル(OCSP) いいえ
手動によるユーザ証明書の管理
手動によるサーバ証明書の管理
レガシー SCEP の登録 いいえ
SCEP プロキシの登録
自動証明書選択
手動による証明書の選択
スマート カードのサポート いいえ
ユーザ名およびパスワード
トークン/課題
二重認証
グループ URL(サーバ アドレスで指定)
グループの選択(ドロップダウン選択)
ユーザ証明書からのクレデンシャルの事前入力
パスワードの保存 いいえ

ユーザ インターフェイス:

スタンドアロン GUI
ネイティブ OS GUI あり。機能制限があります。
API/URI ハンドラ(以下を参照)
UI のカスタマイゼーション いいえ
UI のローカリゼーション あり。アプリケーションには事前にパッケージ化された言語が含まれています。
ユーザ設定
ワンクリック VPN アクセス用のホーム画面のウィジェット いいえ
AnyConnect に固有のステータス アイコン いいえ

モバイル ポスチャ:(AnyConnect Identity Extension(ACIDex))

シリアル番号または固有 ID のチェック
ヘッドエンドと共有される OS および AnyConnect のバージョン

AnyConnect NVM のサポート

いいえ

URI の処理:

接続エントリの追加
VPN への接続
接続時のクレデンシャルの事前入力
VPN の解除
証明書のインポート
ローカリゼーション データのインポート
XML クライアント プロファイルのインポート
URI コマンドの外部(ユーザ)制御

レポートおよびトラブルシューティング:

統計情報(Statistics)
ロギング/診断情報(DART)

認定:

FIPS 140-2 レベル 1

* オペレーティング システムの実装による ASA の設定に関係なく、iOS デバイスに対してローカル LAN アクセスが有効になります。

適応型セキュリティ アプライアンスの要件

次の機能には、ASA の最小リリースが必要です。


(注)  

現在の AnyConnect Mobile リリースでこれらの機能を使用できるかどうかを確認するには、お使いのプラットフォームの機能マトリックスを参照してください。


  • SAML 認証機能を使用するには、ASA 9.7.1.24、9.8.2.28、9.9.2.1 以降にアップグレードする必要があります。クライアントとサーバ両方のバージョンが最新であることを確認してください。

  • TLS 1.2 を使用するには、ASA 9.3.2 以降にアップグレードする必要があります。

  • アプリケーション単位 VPN トンネリング モードを使用するには、ASA 9.3.2 以降にアップグレードする必要があります。

  • 次のモバイル機能を使用するには、ASA 9.0 にアップグレードする必要があります。

    • IPsec IKEv2 VPN

    • Suite B 暗号化

    • SCEP プロキシ

    • モバイル ポスチャ

  • ASA リリース 8.0(3) および Adaptive Security Device Manager(ASDM)6.1(3) は、モバイル端末の AnyConnect をサポートする最小リリースです。

その他のシスコ ヘッドエンドのサポート

AnyConnect SSL 接続は、Cisco IOS 15.3(3)M 以降/15.2(4)M 以降でサポートされています。

AnyConnect IKEv2 接続は、Cisco ISR g2 15.2(4)M 以降でサポートされています。

AnyConnect SSL および IKEv2 は、Cisco Firepower Threat Defense リリース 6.2.1 以降でサポートされています。

Apple iOS での AnyConnect の注意事項と制約事項

  • AnyConnect の設定は、ユーザ(手動で)または iPhone 設定ユーティリティ(http://www.apple.com/support/iphone/enterprise/)によって生成する AnyConnect VPN クライアント プロファイルによって行うか、エンタープライズ モバイル デバイス マネージャを使用して行うことができます。

  • Apple iOS デバイスは 1 つの AnyConnect VPN クライアント プロファイルのみサポートします。生成された設定の内容は、必ず最新のプロファイルと一致します。たとえば、ユーザが vpn.example1.com に接続してから vpn.example2.com に接続すると、vpn.example2.com からインポートされた AnyConnect VPN クライアント プロファイルにより、vpn.example1.com からインポートされたクライアント プロファイルが置き換えられます。

  • このリリースは、トンネル キープアライブ機能をサポートしています。ただし、デバイスのバッテリ寿命は短くなります。アップデート間隔の値を増やすことでこの問題は軽減します。

  • DHE の非互換性

    AnyConnect リリース 4.6 で導入された DHE 暗号サポートにより、ASA 9.2 より前の ASA バージョンで非互換性の問題が発生します。9.2 より前の ASA リリースで DHE 暗号を使用している場合、これらの ASA バージョンで DHE 暗号を無効にする必要があります。

Apple iOS Connect On-Demand の注意事項:

  • iOS On-Demand ロジックの結果として自動的に接続され、Disconnect on Suspend(一時停止時に接続解除)が設定されている VPN セッションは、デバイスがスリープすると切断されます。デバイスがスリープ状態から起動すると、必要に応じて On-Demand ロジックが VPN セッションを再接続します。

  • AnyConnect は、UI が起動され、VPN 接続が開始されたときにデバイス情報を収集します。そのため、ユーザが iOS の Connect on Demand 機能を使用して最初に接続を行う場合、または OS バージョンなどのデバイス情報が変更された後、AnyConnect がモバイル ポスチャ情報を誤ってレポートする状況が発生します。

  • これは、Apple Connect-on-Demand 機能を使用していて、4.0.05032 より前の Legacy AnyConnect リリース、または 9.3 より前の Apple iOS リリースを実行している場合にのみ、お使いの環境に適用されます。AnyConnect の更新後に Connect On-Demand VPN トンネルが適切に確立されるようにするには、ユーザが AnyConnect アプリを手動で開始して接続を確立する必要があります。このようにしないと、次に iOS システムが VPN トンネルを確立しようとするときに、「VPN に接続するにはアプリケーションを起動する必要があります(The VPN Connection requires an application to start up)」というエラー メッセージが表示されます。

Cisco AnyConnect と Legacy AnyConnect は、異なるアプリ ID を持つ異なるアプリです。次に例を示します。

  • AnyConnect アプリを、レガシー 4.0.05x 以前のバージョンから新しい 4.6.x バージョンにアップグレードすることはできません。Cisco AnyConnect 4.6x は別のアプリで、別の名前とアイコンを使用してインストールされています。

  • AnyConnect の異なるバージョンは、モバイル デバイスに共存できますが、これはシスコではサポートされません。両方のバージョンの AnyConnect がインストールされている状況で接続しようとすると、予期せぬ動作が発生する恐れがあります。デバイスにインストールされている AnyConnect アプリは 1 つだけで、デバイスと環境に適したバージョンであるようにしてください。

  • Legacy AnyConnect バージョン 4.0.05069 以前のリリースを使用してインポートされた証明書は、新しい AnyConnect アプリケーションのリリース 4.0.07072 ではアクセスおよび使用ができません。MDM で導入された証明書は、両方のアプリ バージョンでアクセスおよび使用ができます。

  • 証明書やプロファイルなどの、Legacy AnyConnect アプリにインポートされたアプリ データは、新しいバージョンに更新する場合、削除する必要があります。そうしないと、システムの VPN 設定で引き続き表示されます。Legacy AnyConnect アプリをアンインストールする前にアプリ データを削除します。

  • 現在の MDM プロファイルでは、新しいアプリはトリガーされません。EMM ベンダーは、VPNType(VPN)、VPNSubType(com.cisco.anyconnect)、および ProviderType(パケット トンネル)をサポートする必要があります。AnyConnect は新しいフレームワークで ISE にアクセスできなくなるため、ISE と統合させるには UniqueIdentifier を AnyConnect に渡せる必要があります。設定方法については、EMM ベンダーにお問い合わせください。カスタム VPN タイプが必要な場合もあれば、リリース時にはサポートされていない場合もあります。

AnyConnect 4.6.x 以降で新しい拡張フレームワークを使用すると、Legacy AnyConnect 4.0.05x からの動作が次のように変更されます。

  • ヘッド エンドに送信されたデバイス ID は、新しいバージョンでは UDID ではなくなり、初期設定へのリセット後には、同じデバイスで作成されたバックアップからデバイスが復元されない限り、デバイス ID が異なるものになります。

  • MDM で導入された証明書だけでなく、AnyConnect で利用可能ないずれかの方法(SCEP、UI 使用 - 手動で、URI ハンドラ)を使用してインポートされた証明書も使用できます。AnyConnect の新しいバージョンでは、電子メールまたはこれらの識別されたもの以外のメカニズムを使用してインポートした証明書を使用できなくなりました。

  • UI を使用して接続エントリを作成する際には、表示された iOS セキュリティ メッセージを受け入れる必要があります。

  • AnyConnect VPN プロファイルからダウンロードしたホスト エントリと同じ名前のユーザが作成したエントリは、アクティブであれば切断されるまで名前は変更されません。また、ダウンロードされたホスト接続エントリは、接続が維持されている間ではなく、接続が解除された後に UI に表示されます。

既知の互換性の問題

AnyConnect 4.7. xxxxx

  • スプリット除外設定で IPv6 のみをトンネリングする場合(IPv4 アドレスが割り当てられていない場合)、ASA ヘッドエンドへのスプリット トンネリングは機能しません。

    除外リスト エントリを除き、すべてのトラフィックをトンネリングする必要がありますが、スプリット除外リストは適用されません。すべての IPv6 トラフィックは除外されます。詳細については、「CSCvb80768 :IPv6 Split Exclude & IPv4 DropAll がトンネルからのすべての v6 トラフィックを除外」を参照してください。(レーダー 29623849)。

  • AnyConnect UI が開いたままの状態で、iOS が UI と内部の AnyConnect 拡張機能の間のプロセス間通信(IPC) を誤って切断した場合、UI アクティビティはエラーまたは不正な応答により失敗します。

    これを回復するには、IPC を再確立する AnyConnect UI を閉じてから再起動する必要があります。UI が閉じられたときに予期しない IPC 切断が発生した場合、次回 UI を開くときに、再確立されます。詳細については、「CSCvb95722:失敗して一時停止状態になります(レーダー 29313229)」を参照してください。

  • オンデマンド接続の場合は、更新された VPN 接続プロファイルが ASA によってクライアントにプッシュされたときに、AnyConnect UI を開く必要があります。UI が開かれていない場合、更新されたプロファイルは同期されないため、変更は使用されません。

    残念ながら、新しいプロファイルを同期するために UI を開く ことをユーザーに示すことはありません(Legacy AnyConnect と同様)。したがって、更新された接続エントリが使用されない可能性があります。現時点では回避策はありません。詳細については、「CSCvc35923:オンデマンド AC を使用すると、更新された接続プロファイル(レーダー 30173053) を同期するために AC を開く必要があることをユーザに通知できません。」を参照してください。

  • 管理対象のアプリケーションごとの設定では、アプリケーション トラフィックは、アプリケーションごとに設定され、不適切なタイミングでユーザが作成した(管理対象外の) VPN 接続を通過します。

    詳細については、「CSCvc36024:アプリケーション別:アプリケーションは、非 PAV フルトンネル(レーダー 29513803) を介してトラフィックを渡すことができます。」を参照してください。

未解決および解決済みの AnyConnect の問題

Cisco バグ検索ツールhttps://tools.cisco.com/bugsearch/には、このリリースで未解決および解決済みの次の問題に関する詳細情報が含まれています。バグ検索ツールにアクセスするには、シスコ アカウントが必要です。シスコ アカウントをお持ちでない場合は、https://tools.cisco.com/RPF/register/register.do で登録を行ってください。

Apple iOS の AnyConnect 4.7.03051 の解決済みの問題

ID 見出し

CSCvo90908

証明書の有効期限のしきい値警告が表示されない

CSCvp58245

SAML 認証に失敗すると、[グループ選択(group selection)] ページが開くが、[ブラウザを開く(Open Browser)] ボタンが機能しない

Apple iOS の AnyConnect 4.7.02025 の解決済みの問題

ID 見出し

CSCvo51294

11 インチ iPad Pro で AnyConnect がフルスクリーンで実行されない

CSCvn79145

クリーン アップ ログの保存/拡張機能の回復

CSCvo68322

iPad におけるマルチタスキング機能の導入

CSCvn54093

表示項目がアクセシビリティ テキスト設定の変更によって重複する可能性がある

CSCvo79007

[VPN 詳細(VPN detail)] ページにロードされたパターン イメージは、イメージ ビューを完全にカバーしていない

CSCvo83166

AnyConnect iOS のクリーンアップが終了時にクラッシュする

Apple iOS の AnyConnect 4.7.01075 の解決済みの問題

ID 見出し

CSCvn79065

既存の設定を更新する前に別のアクティブ VPN 設定を選択すると、AnyConnect アプリケーションがクラッシュする

CSCvn79145

クリーン アップ ログの保存/拡張機能の回復

CSCvn79766

AnyConnect の著作権を2019に更新

CSCvn76993

iOS クライアントがスリープ/ウェイク時にクラッシュを確認する

CSCvo20866

より多くのネットワーク拡張ロギングのクリーンアップ

CSCvo36249

[検疫(quarantine)] ダイアログで[切断(Disconnect)]を選択すると、ステータスが [接続(connected)] と表示され、すべてのトラフィックがブロックされる

Apple iOS の AnyConnect 4.7.00139 の解決済みの問題

ID 見出し

CSCvm12157

SVC メッセージ:17/ERROR:再接続してエラーから回復します。

AnyConnect Apple iOS の未解決の問題

ID 見出し
CSCuz38311 AAAA 応答が遅い場合の iOS 4.0.05032/5036 低速接続の確立
CSCuz39092 iOS:4.0.05036 Clarify Drop All Traffic text
CSCvb31542 iOS:内部 CRL を使用したアプリケーション単位の SafariDom 内部サイトにエラー R #28176408 が発生する
CSCuy41307 AnyConnect 接続ステータスが同期されていない
CSCuy99092 [ios] IPSec トラフィックを通過させるには、tungrp で MTU を1380以下にする必要があります