Cisco MDS 9000 ファミリー
コマンド クイック リファレンス
このクイック リファレンス カードには、Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチの設定、管理、およびトラブルシューティングに使用する一般的なコマンドが記載されています。 太字は、ユーザ入力を示します。 斜体は、ユーザ定義の入力を示します。
(注) コマンドは、段階的な順序で表示されてはいません。
Cisco SAN-OS コマンドに関する詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family Command Reference 』を参照してください。 コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用した Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチの設定に関する詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide 』を参照してください。
シスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport
ショートカット
|
|
? |
使用できるコマンドやコマンドの引数を表示します。 |
Tab |
コマンドの一部を入力するとそのコマンドを補完します。 |
Ctrl+Z |
EXEC モードに戻ります。 |
do |
後に続くコマンドを EXEC モードから実行します。 |
exit |
前回のプロンプト レベルへ戻ります。 |
no |
後に続くコマンドを無効にします。 |
| (パイプ文字) |
このコマンドに include および exclude 修飾子を使用すると、出力結果をフィルタリングします。 |
> |
出力結果をファイルへリダイレクトします。 |
プロンプトおよびモード
EXECモード:
コンフィギュレーション モード:
コンフィギュレーション サブモード:
基本的なコンフィギュレーションと
コンフィギュレーション管理
スイッチのセットアップ モードを開始します。
switch# show running-config
実行コンフィギュレーションを表示します。
switch# copy running-config startup-config
現在のコンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存します。
switch# install all system bootflash:image kickstart bootflash:image
Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチのすべてのモジュールをアップグレードします。 通常、イメージは bootflash: 内にあります。
switch# clock set HH:MM:SS
スイッチのクロックを設定します。
コンフィギュレーション モードを開始します。
switch(config)# clock timezone
switch(config)# summer-time timezone 1 starting weekday 5 ending weekday
タイム ゾーンと夏時間を設定します。ここで、1 は夏時間の最初の週であり、5 は最後の週です。
switch(config)# ssh key range
SSH 鍵( dsa , rsa ,または rsa1 )を生成します。有効範囲はビットで指定します。
switch(config)# ssh server enable
SSH サーバをイネーブルにします(デフォルトでは Telnet がイネーブルになっています)。
インターフェイス コンフィギュレーション コマンド
switch(config)# interface fc slot/port
スロットおよびポートごとにインターフェイスを指定します。
switch(config-if)# no shutdown
インターフェイスをイネーブルにします。
switch(config)# interface mgmt0
switch(config-if)# no shutdown
switch(config-if)# ip address address netmask
IP アドレスとネットワーク マスクを定義します。
switch(config-if)# switchport description description
インターフェイスの記述を定義します。 記述は 80 文字以内で入力します。
switch(config)# ip default-gateway destination-ip-address
switch(config)# ip route destination-ip-address destination-prefix-mask nexthop-destination-ip-address
デフォルト ゲートウェイとスタティック ルートを定義します。
ユーザ コマンド
switch(config)# username name
ユーザ名を 32 文字以下で定義します。
switch(config)# username name password password expire YYYY-MM-DD
有効期限が設定されたユーザ アカウントおよびパスワードの作成または更新を行います。
switch(config)# role name name
ユーザに新しい役割を割り当てたり、既存の役割のプロファイルを変更します。 役割名は 16 文字以内で入力します。
switch(config-role)# description description
新しく作成した役割に記述を追加します。 記述は 64 文字以内で入力します。
スイッチに設定されているすべての役割を表示します。
ライセンス コマンド
ライセンスは、Cisco MDS 9000 ファミリーのすべてのスイッチで使用できます。 対象機能のライセンスをインストールすると、指定されたプレミアム機能にアクセスできるようになります。
switch# show license host-id
ライセンス キー ファイルの入手に必要な、スイッチのシリアル番号を表示します。
switch# install license bootflash:license_file.lic
ライセンスをインストールします。
スイッチにインストールされているすべてのライセンスを表示します。
ライセンス ファイルを .tar ファイルにバックアップします。
switch# show license usage license-name
特定のライセンスに対するアクティブな機能を表示します。
FCIP コマンド
FCIP をイネーブルにします。
switch(config)# interface gigabitethernet slot/port
ギガビット イーサネット インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
switch(config-if)# ip address address netmask
ギガビット イーサネット インターフェイスの IP アドレスとネットワーク マスクを入力します。
switch(config)# fcip profile profile-id
接続内の両方のスイッチに対して FCIP 接続のプロファイルを作成します。 プロファイルの ID は 1 ~ 255 です。
switch(config-profile)# ip address ip-address
ギガビット イーサネット インターフェイスのローカル IP アドレスにプロファイルを関連付けます。 接続内の両方のスイッチに対して関連付けを行います。
switch(config)# interface fcip interface_number
指定の FCIP インターフェイスを、 1 ~ 255 の範囲で設定します。
switch(config-if)# use-profile profile-id
FCIP インターフェイスにプロファイルを割り当てます。
switch(config-if)# peer-info ipaddr ip-address
FCIP インターフェイスにピア IP アドレス情報を割り当てます。 スイッチ 2 の IP アドレス情報をスイッチ 1 に割り当て、スイッチ 1 の IP アドレス情報をスイッチ 2 に割り当てます。
VSAN コマンド
switch(config)# vsan database
switch(config-vsan-db)# vsan vsan-id
vsan-id の範囲を指定して VSAN を作成します。
switch(config-vsan-db)# vsan vsan-id name vsan-name
VSAN に記述を追加します。ここで、 vsan-id は VSAN であり、 vsan-name はVSANの記述です。
switch(config-vsan-db)# vsan vsan-id interface type slot/port
VSAN にインターフェイスを追加します。ここで、 vsan-id はVSAN 番号であり、 type および slot/port はインターフェイスです。
switch(config-vsan-db)# vsan vsan-id interface type slot/port - port
指定した範囲のインターフェイスを同じライン カードから VSAN に追加します。
すべての VSAN を表示します。
switch# show vsan membership
VSAN 内のすべてのポートを表示します。
Fcdomain コマンド
switch(config)# fcdomain restart vsan vsan-id
データ トラフィックを中断せずに VSAN を再設定します。
switch(config)# fcdomain restart disruptive vsan vsan-id
データ トラフィックを中断して VSAN を再設定します。
switch (config)# fcdomain domain id preferred vsan vsan-id
優先させるドメイン ID を要求するように、指定 VSAN 内のスイッチを設定します。
switch(config)# fcdomain domain id static vsan vsan-id
指定した ID のみを受け取り、ドメイン ID が許可されない場合は VSAN 内のローカル インターフェイスを隔離状態にするように、指定 VSAN 内のスイッチを設定します。
エイリアス、ゾーン、およびゾーン セット コマンド
switch# show flogi database
ファブリックにログインしているデバイスを表示します。 エイリアスおよびゾーニングの pWWN をこのデータベースから取得します。
switch# show fcns database
VSAN ごとにデバイス名のサーバ登録情報を表示します。
switch(config)# fcalias name alias-name vsan vsan-id
デバイスのエイリアス マッピングを設定します。ここで、 alias-name は VSAN 内のカノニカル名です。
switch(config-fcalias)# member pwwn hh:hh:hh...
pWWN
hh:hh:hh... の fcalias name へのマッピングを定義します。pWWN は FLOGI または FCNS データベースから読み込まれます。
switch(config)# zone name name vsan vsan-id
VSAN 内に名前付きゾーンを作成します。
switch(config-zone)# member fcalias name
名前付き FC エイリアスで参照されるノードをゾーンに追加します。
switch(config-zone)# member pwwn hh:hh:hh...
pWWN
hh:hh:hh...
で参照されるデバイスをゾーンに追加します。
switch(config)# zoneset name name vsan vsan-id
switch(config-zoneset)# member name
VSAN 内に名前付きゾーン セットを作成し、名前付きゾーンをゾーン セットに追加します。
switch(config)# zoneset distribute full vsan vsan-id
アクティブなゾーン セットだけではなく、VSAN のゾーン セットすべてを配信するようにスイッチを設定します。
エイリアス マッピングを表示します。
ゾーン マッピングを表示します。
すべてのゾーン セットを表示します。
switch# show zoneset active
それぞれの VSAN に対してアクティブなゾーン セットを表示します。ログインしたデバイスや通信中のデバイスの情報を含みます。
Inter-VSAN Routing コマンド
switch(config)# ivr enable
switch(config-ivr-topology-db)# autonomous-fabric-id fabric-id switch-wwn hh:hh:hh... vsan-ranges 1-32 vsan-ids
IVR ルーティングをイネーブルにし、それぞれの VSAN がファブリック内のどのスイッチに常駐するかを定義します。 明示的な VSAN 定義を使用することも、範囲で指定することもできます。
switch(config)# ivr zone name name
switch(config-ivr-zone)# member pwwn hh:hh:hh... vsan vsan-id
名前付きの IVR ゾーンを作成します。 メンバーを指定するには、一意の識別子(エイリアスや pWWN など)と VSAN を使用する必要があります。
switch(config)# ivr zoneset name name
switch(config-ivr-zoneset)# member name
IVR ゾーン セットを作成し、メンバー ゾーンを追加します。
switch(config)# ivr zoneset activate name name
IVR ゾーン セットを有効にし、ファブリック内のゾーンをイネーブルにします。
switch# show ivr vsan-topology
switch# show ivr zoneset active
switch# show ivr tech-support
CFS コマンド
Cisco Fabric Services (CFS)は、ファブリック内の設定を自動的に同期させるための共通のインフラストラクチャを提供します。 CFS は、さまざまな Cisco SAN-OS アプリケーションで使用されています。 NTP CFS アプリケーションをサポートするコマンドの例を、以下に示します。
switch# config term
switch(config)# ntp distribute
NTP 設定のファブリックへの配信をイネーブルにします。 CFS のおかげで、この処理を実行するのはアプリケーションの存続期間中に 1 度だけで済みます。
switch(config)# ntp server hostname|ip- address
NTP サーバでアソシエーションを形成します。
switch(config)# ntp commit
アクティブな NTP 設定に対する変更を確定します。
switch(config)# ntp abort
提案された変更を廃棄します。
switch(config)# show ntp pending-diff
アクティブな NTP 設定と、 ntp commit コマンドを実行した場合に有効になる変更案との差異を表示します。
switch# show cfs application
すべてのアプリケーションの CFS 情報を表示します。
switch# show cfs application name name
指定されたアプリケーションの CFS 情報を表示します。
トラブルシューティング コマンド
switch# fcping fcid fcid vsan vsan-id
switch# fcping pwwn hh:hh:hh... vsan vsan-id
ファイバ チャネル フレーム経由でエコーを送信し、宛先デバイスがログインされており、通信中であるかどうかを特定します。
switch# fctrace fcid fcid vsan vsan-id
N ポートへのルートをトレースします。
switch(config)# fcanalyzer local brief limit-captured-frames 0
コンソール セッションに対する制御フレームをキャプチャします。
switch# show tech-support details
次のコマンドを実行します。
show version 、 show environment 、 show module 、 show run 、 show hardware 、 show interface 、 show accounting log 、 show process 、 show license 、および show system health 。
show tech details コマンドの gzip ファイル(show_tech_out.gz)を揮発性ファイル システム上に作成します。 次に、このファイルは揮発性メモリに保存されます。
switch# show interface brief
switch# show interface fc slot/port trunk vsan
switch# show fspf internal route vsan
switch# show topology vsan vsan-id
switch# show device-alias
switch# show fspf internal route vsan vsan-id
switch# show logging logfile
switch# show logging last lines