この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章の内容は、次のとおりです。
デバイスに正常にアクセスすると、コンソール ポートのターミナル ウィンドウまたはリモート ワークステーションに、次の例のような CLI プロンプトが表示されます。
User Access Verification login: admin Password:<password> Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software TAC support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 2002-2013, Cisco Systems, Inc. All rights reserved. The copyrights to certain works contained in this software are owned by other third parties and used and distributed under license. Certain components of this software are licensed under the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php switch#
デフォルトのデバイス ホスト名を変更できます。
CLI プロンプトから、次の方法を実行できます。
(注) |
通常の動作では、ユーザ名の大文字と小文字が区別されます。 ただし、コンソール ポートを介してデバイスに接続する場合、ユーザ名がどのように定義されているかに関係なく、すべて大文字でログイン ユーザ名を入力できます。 正しいパスワードを入力すれば、デバイスにログインできます。 |
ここでは、Cisco NX-OS CLI でのコマンド モードについて説明します。
最初にログインしたときは、Cisco NX-OS ソフトウェアは EXEC モードになります。 EXEC モードで使用可能なコマンドには、デバイスの状態および構成情報を表示する show コマンド、clear コマンド、ユーザがデバイス コンフィギュレーションに保存しない処理を実行するその他のコマンドがあります。
グローバル コンフィギュレーション モードでは、広範なコマンドにアクセスできます。 この用語は、デバイスに全体的な影響を与える特性または特徴を示しています。 グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを入力すると、デバイスをグローバルに設定することができます。また、さらに特定のコンフィギュレーション モードを開始して、インターフェイスやプロトコルなどの特定の要素を設定することもできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始する、特定のコンフィギュレーション モードの 1 例です。 デバイスのインターフェイスを設定するには、インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
インターフェイスごとに多くの機能をイネーブルにする必要があります。 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、イーサネット インターフェイスや管理インターフェイス(mgmt 0)などの、デバイス上のインターフェイスの動作が変更されます。
インターフェイスの設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
グローバル コンフィギュレーション モードから、サブインターフェイスと呼ばれる VLAN インターフェイスを設定するためのコンフィギュレーション サブモードにアクセスできます。 サブインターフェイス コンフィギュレーション モードでは、1 つの物理インターフェイスに複数の仮想インターフェイスを設定できます。 サブインターフェイスは、別個の物理インターフェイスとしてプロトコルに認識されます。
また、サブインターフェイスは、プロトコルによる単一インターフェイスでの複数のカプセル化を可能にします。 たとえば、IEEE 802.1Q カプセル化を設定して、サブインターフェイスを VLAN に関連付けることができます。
サブインターフェイスの設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | interface type number.subint 例: switch(config)# interface ethernet 2/2.1 switch(config-subif)# |
設定する VLAN インターフェイスを指定します。 CLI は、指定した VLAN インターフェイスに対するサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
Cisco NX-OS ソフトウェアを使用すると、現在のコマンド モードを保存し、機能を設定してから、以前のコマンド モードを復元することができます。 push コマンドでコマンド モードを保存し、pop コマンドでコマンド モードを復元します。
switch# configure terminal switch(config)# event manager applet test switch(config-applet)# push switch(config-applet)# configure terminal switch(config)# username testuser password newtest switch(config)# pop switch(config-applet)#
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | exit 例: switch(config-if)# exit switch(config)# |
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、以前のコンフィギュレーション コマンド モードに戻ります。 |
||
ステップ 2 | end 例: switch(config-if)# end switch# |
現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 3 | Ctrl-Z 例: switch(config-if)# ^Z switch# |
(任意) 現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。
|
モード |
アクセス方法 |
プロンプト |
終了方法 |
---|---|---|---|
EXEC |
ログイン プロンプトから、ユーザ名とパスワードを入力します。 |
switch# |
終了してログイン プロンプトに戻るには、exit コマンドを使用します。 |
グローバル コンフィギュレーション |
EXEC モードで、configure terminal コマンドを使用します。 |
switch(config)# |
終了して EXEC モードに戻るには、end または exit コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。 |
インターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードで、interface コマンドを使用してインターフェイスを指定します。 |
switch(config-if)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。 |
サブインターフェイス コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードで、interface コマンドを使用してサブインターフェイスを指定します |
switch(config-subif)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。 |
VRF コンフィギュレーション |
グローバル コンフィギュレーション モードで、vrf コマンドを使用して、ルーティング プロトコルを指定します。 |
switch(config-vrf)# |
終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。 |
デフォルト以外の VRF に対する EXEC |
EXEC モードで、routing-context vrf コマンドを使用して、VRF を指定します。 |
switch-red# |
終了してデフォルトの VRF に戻るには、routing-context vrf default コマンドを使用します。 |
文字 |
説明 |
---|---|
% | パーセント |
# | ポンド、ハッシュ、または番号 |
... |
省略符号 |
| | 縦線 |
< > |
より小さい、またはより大きい |
[ ] |
角カッコ |
{ } |
波カッコ |
キーストローク |
説明 |
|
---|---|---|
Ctrl+A |
カーソルを行の先頭に移動します。 |
|
Ctrl+B |
カーソルを 1 文字左に移動します。 複数行にわたってコマンドを入力するときは、左矢印キーまたは Ctrl+B キーを繰り返し押してシステム プロンプトまでスクロール バックして、コマンド エントリの先頭まで移動できます。あるいは Ctrl+A キーを押してコマンド エントリの先頭に移動します。 |
|
Ctrl+C |
コマンドを取り消して、コマンド プロンプトに戻ります。 |
|
Ctrl+D |
カーソル位置にある文字を削除します。 |
|
Ctrl+E |
カーソルを行の末尾に移動します。 |
|
Ctrl+F |
カーソルを 1 文字右に移動します。 |
|
Ctrl+G |
コマンド ストリングを削除せずに、コマンド モードを終了して以前のコマンド モードに戻ります。 |
|
Ctrl+K |
カーソル位置からコマンド ラインの末尾までのすべての文字を削除します。 |
|
Ctrl+L |
現在のコマンド ラインを再表示します。 |
|
Ctrl+N |
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
|
Ctrl+O |
端末画面をクリアします。 |
|
Ctrl+P |
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
|
Ctrl-R |
現在のコマンド ラインを再表示します。 |
|
Ctrl+T |
カーソルの下の文字を、カーソルの右にある文字と置き換えます。 カーソルが 1 文字右に移動します。 |
|
Ctrl+U |
カーソル位置からコマンド ラインの先頭までのすべての文字を削除します。 |
|
Ctrl+V |
次のキーストロークに関する特別な意味を削除します。 たとえば、正規表現で疑問符(?)を入力する前に、Ctrl+V を押します。 |
|
Ctrl+W |
カーソルの左にある単語を削除します。 |
|
Ctrl+X、H |
入力したコマンドの履歴を表示します。 このキーの組み合わせを使用するときは、Ctrl キーと X キーを同時に押してリリースしてから、H を押します。 |
|
Ctrl+Y |
バッファ内の最新のエントリを呼び出します(キーを同時に押します)。 |
|
Ctrl-Z |
コンフィギュレーション セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。 有効なコマンドを入力してから、コマンドラインの最後で Ctrl+Z を使用すると、コマンドの結果の設定がまず実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。 |
|
上矢印キー |
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。 |
|
下矢印キー |
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。 |
|
右矢印キー 左矢印キー |
コマンド ストリング上でカーソルを前後に移動して、現在のコマンドを編集します。 |
|
? | 使用可能なコマンドのリストを表示します。 |
|
Tab |
ワードの最初の文字を入力して Tab キーを押すと、ワードが補完されます。 文字に一致するすべてのオプションが表示されます。 タブを使用して、次の項目を入力します。 例: switch(config)# xm<Tab> switch(config)# xml<Tab> switch(config)# xml server |
|
例: switch(config)# c<Tab> callhome class-map clock cdp cli control-plane switch(config)# cl<Tab> class-map cli clock switch(config)# cla<Tab> switch(config)# class-map |
||
例: switch# cd bootflash:<Tab> bootflash:/// bootflash://sup-1/ bootflash://sup-active/ bootflash://sup-local/ bootflash://module-27/ bootflash://module-28/ |
||
例: switch# cd bootflash://mo<Tab> bootflash://module-27/ bootflash://module-28/ switch# cd bootflash://module-2
|
コマンドの最初の数文字を入力することで、コマンドおよびキーワードを省略できます。 省略形には、コマンドまたはキーワードを一意に識別でき得る文字数を含める必要があります。 コマンドの入力で問題が生じた場合は、システム プロンプトを確認し、疑問符(?)を入力して使用できるコマンドのリストを表示してください。 コマンド モードが間違っているか、間違った構文を使用している可能性があります。
コマンド |
省略形 |
---|---|
configure terminal |
conf t |
copy running-config startup-config |
copy run start |
interface ethernet 1/2 |
int e 1/2 |
show running-config |
sh run |
完全なコマンド名を思い出せない場合や、入力の作業量を減らす場合は、コマンドの先頭の数文字を入力して、Tab キーを押します。 コマンドライン パーサーは、入力されたストリングがコマンド モードで一意である場合に、コマンドを補完します。 キーボードに Tab キーがない場合は、代わりに Ctrl+I キーを押します。
コマンドは、コマンドが一意になるのに十分な文字が入力されていれば、CLI によって認識されます。 たとえば、EXEC モードで conf と入力すると、CLI はエントリを configure コマンドと関連付けることができます。これは、conf で始まるコマンドが configure コマンドしかないためです。
次の例では、Tab キーを押したときに、CLI によって EXEC モードで conf の一意の文字列が認識されます。
switch# conf<Tab> switch# configure
コマンド補完機能を使用すると、CLI によって完全なコマンド名が表示されます。 コマンドは、Return キーまたは Enter キーを押すまで、CLI によって実行されません。 この機能により、完全なコマンドが省略形によって意図したものでない場合に、コマンドを修正できます。 入力した一連の文字に対して、対応するコマンドが複数ある場合は、一致するコマンドのリストが表示されます。
たとえば、co<Tab> と入力すると、EXEC モードで利用可能な、co で始まるすべてのコマンドがリストされます。
switch# co<Tab> configure copy switch# co
コマンド エントリを補完できるよう、入力した文字は再びプロンプトに表示されることに注意してください。
一部の機能では、コンフィギュレーション サブモード階層が 1 つのレベル以上ネストされます。 この場合は、Present Working Context(PWC)に関する情報を表示できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | where detail 例: switch# configure terminal switch(config)# interface mgmt0 switch(config-if)# where detail mode: conf interface mgmt0 username: admin routing-context vrf: default |
PWC を表示します。 |
大部分のコンフィギュレーション コマンドには no 形式があり、これを使用して、機能をディセーブルにしたり、デフォルト値に戻したり、設定を削除したりできます。
次に、機能をディセーブルにする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature tacacs+ switch(config)# no feature tacacs+
次に、機能をデフォルト値に戻す例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# banner motd #Welcome to the switch# switch(config)# show banner motd Welcome to the switch switch(config)# no banner motd switch(config)# show banner motd User Access Verification
次に、機能の設定を削除する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# radius-server host 10.10.2.2 switch(config)# show radius-server retransmission count:0 timeout value:1 deadtime value:1 total number of servers:1 following RADIUS servers are configured: 10.10.1.1: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813 10.10.2.2: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813 switch(config)# no radius-server host 10.10.2.2 switch(config)# show radius-server retransmission count:0 timeout value:1 deadtime value:1 total number of servers:1 following RADIUS servers are configured: 10.10.1.1: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813
次に、EXEC モードでコマンドの no 形式を使用する例を示します。
switch# cli var name testinterface ethernet1/2 switch# show cli variables SWITCHNAME="switch" TIMESTAMP="2013-05-12-13.43.13" testinterface="ethernet1/2" switch# cli no var name testinterface switch# show cli variables SWITCHNAME="switch" TIMESTAMP="2013-05-12-13.43.13"
ここでは、Cisco NX-OS CLI での CLI 変数について説明します。
Cisco NX-OS ソフトウェアは、CLI Commands での変数の定義および使用をサポートします。
CLI 変数は、次の方法で参照できます。
CLI 変数には、次の特性があります。
Cisco NX-OS は、TIMESTAMP という事前定義の変数をサポートします。 この変数は、コマンドを実行するときの YYYY-MM-DD-HH.MM.SS フォーマットの現在時刻を参照します。
(注) |
TIIMESTAMP 変数名は大文字と小文字を区別します。 文字はすべて大文字です。 |
CLI セッションの間だけ有効な CLI セッション変数を定義できます。 これらの変数は定期的に実行するスクリプトに役立ちます。 丸括弧で名前を囲み、変数の前にドル記号($)を付けることによって、変数を参照できます。たとえば、$(variable-name) です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | cli var name variable-name variable-text 例: switch# cli var name testinterface ethernet 2/1 |
CLI セッション変数を設定します。 variable-name 引数は、31 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。 variable-text 引数は、200 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。スペースを含めることができます。 |
ステップ 2 | show cli variables 例: switch# show cli variables |
(任意) CLI 変数の設定を表示します。 |
CLI セッションの終了後やデバイスのリロード後に保持される CLI 変数を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | cli var name variable-name variable-text 例: switch(config)# cli var name testinterface ethernet 2/1 |
CLI 固定変数を設定します。 変数名は、英数字の文字列で指定します。大文字と小文字が区別されます。変数名の先頭は英字にする必要があります。 31 文字以内で指定します。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show cli variables 例: switch# show cli variables |
(任意) CLI 変数の設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ここでは、コマンド エイリアスについて説明します。
コマンド エイリアスを定義して、使用頻度の高いコマンドを置き換えることができます。 コマンド エイリアスは、コマンド構文の全体または一部を表すことができます。
コマンド エイリアスには、次の特性があります。
コマンド エイリアスはすべてのユーザ セッションに対してグローバルです。
コマンド エイリアスは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存しておけば、再起動後も維持されます。
コマンド エイリアス変換は常にすべてのコンフィギュレーション モードまたはサブモードのすべてのキーワードの中で最優先されます。
コマンド エイリアスの設定は他のユーザ セッションに対してただちに有効になります。
Cisco NX-OS ソフトウェアには、デフォルトのエイリアス alias が用意されています。このエイリアスは、show cli alias コマンドと同等であり、ユーザ定義のエイリアスをすべて表示します。
デフォルトのコマンド エイリアス alias は、削除することも変更することもできません。
エイリアスは最大深度 1 までネストできます。 1 つのコマンド エイリアスは、有効なコマンドを参照する必要がある別のコマンド エイリアスを参照できますが、その他のコマンド エイリアスは参照できません。
コマンド エイリアスは必ず、コマンドラインの最初のコマンド キーワードを置き換えます。
任意のコマンド モードでコマンドのコマンド エイリアスを定義できます。
コマンド エイリアス内で CLI 変数を参照すると、変数参照ではなくその変数の現在の値がエイリアス内で使用されます。
コマンド エイリアスは show コマンドの検索およびフィルタリングに使用できます。
よく使用するコマンドにはコマンド エイリアスを定義できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | cli alias name alias-name alias-text 例: switch(config)# cli alias name ethint interface ethernet |
コマンド エイリアスを設定します。 エイリアス名は英数字で表します。大文字と小文字は区別されません。先頭は英字にする必要があります。 30 文字以内で指定します。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | alias 例: switch# alias |
(任意) コマンド エイリアス設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
Cisco NX-OS デバイス上の他のすべてのユーザが使用できない、現在のユーザ セッション用のコマンド エイリアスを作成できます。 また、コマンド エイリアスを保存し、現在のユーザ アカウントであとで使用することもできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | terminal alias [persist] alias-name command-string 例: switch# terminal alias shintbr show interface brief |
現在のユーザ セッション用のコマンド エイリアスを設定します。 ユーザ アカウントであとで使用するようにエイリアスを保存するには、persist キーワードを使用します。
|
ここでは、複数のタスクを実行するためにコマンドのスクリプトを作成する方法について説明します。
ファイルでコマンドのリストを作成し、CLI からこれらのコマンドを実行できます。 コマンド スクリプトでは CLI 変数を使用できます。
(注) |
CLI プロンプトではスクリプト ファイルを作成できません。 スクリプト ファイルはリモート デバイスで作成して、Cisco NX-OS デバイスの bootflash: または volatile: ディレクトリにコピーすることができます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | run-script [bootflash: | volatile:] filename 例: switch# run-script testfile |
デフォルト ディレクトリのファイル内のコマンドを実行します。 |
端末に情報をエコーできます。これは、コマンド スクリプトで特に役立ちます。 CLI 変数を参照し、エコーされるテキストでフォーマット オプションを使用できます。
フォーマット オプション |
説明 |
---|---|
\b |
バック スペースを挿入します。 |
\c |
テキスト ストリングの最後にある改行文字が削除されます。 |
\f |
フォーム フィード文字が挿入されます。 |
\n |
改行文字が挿入されます。 |
\r |
テキスト行の最初に戻ります。 |
\t |
水平タブ文字が挿入されます。 |
\v |
垂直タブ文字が挿入されます。 |
\\ |
バックスラッシュ文字が表示されます。 |
\nnn |
対応する ASCII 8 進文字が表示されます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | echo [backslash-interpret] [text] 例: switch# echo This is a test. This is a test. |
backslash-interpret キーワードは、テキスト ストリングにフォーマット オプションが含まれることを示します。 text 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。空白を含めることができます。 200 文字以内で指定します。 デフォルトは空白行です。 |
コマンド アクションを一定の時間、遅延できます。これは、コマンド スクリプト内で特に役に立ちます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | sleep seconds 例: switch# sleep 30 |
遅延をある秒数発生させます。 有効な範囲は 0 ~ 2147483647 です。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアは、CLI で状況依存ヘルプを提供します。 コマンド内の任意の位置に疑問符(?)を使用することで、有効な入力オプションを表示できます。
CLI では、入力エラーを特定するためにキャレット(^)記号が使用されます。 ^ 記号は、コマンド ストリング内の誤ったコマンド、キーワード、または引数が入力された位置に表示されます。
出力例 |
説明 |
---|---|
switch# clock ? set HH:MM:SS Current Time switch# clock |
EXEC モードの clock コマンドのコマンド構文を表示します。 switch の出力は、clock コマンドの使用に set キーワードが必要であることを示しています。 |
switch# clock set ? WORD HH:MM:SS Current Time switch# clock set |
時刻を設定するためのコマンド構文を表示します。 ヘルプ出力は、クロックの設定に現在時刻が必要であること、および時刻のフォーマット方法を示しています。 |
switch# clock set 13:32:00<CR> % Incomplete command switch# |
現在時刻を追加します。 CLI は、コマンドが不完全であることを示しています。 |
switch# <Ctrl-P> switch# clock set 13:32:00 |
入力した直前のコマンドを表示します。 |
switch# clock set 13:32:00 ? <1-31> Day of the month switch# clock set 13:32:00 |
clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。 |
switch# clock set 13:32:00 18 ? April Month of the year August Month of the year December Month of the year February Month of the year January Month of the year July Month of the year June Month of the year March Month of the year May Month of the year November Month of the year October Month of the year September Month of the year switch# clock set 13:32:00 18 |
clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。 |
switch# clock set 13:32:00 18 April 13<CR> % Invalid input detected at '^' marker. |
クロック設定に日付を追加します。 CLI は、13 の位置にキャレット記号(^)を使用してエラーを示しています。 |
switch# clock set 13:32:00 18 April ? <2000-2030> Enter the year (no abbreviation) switch# clock set 13:32:00 18 April |
この年に対応する適切な引数を表示します。 |
switch# clock set 13:32:00 18 April 2013<CR> switch# |
clock set コマンドの正しい構文を入力します。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアは、show コマンドなどの、CLI 出力での検索およびフィルタリングのための正規表現をサポートしています。 正規表現では大文字と小文字が区別され、また複雑な一致要件を設定することができます。
他のキーボード文字(! や ~ など)を、単一文字パターンとして使用することもできますが、特定のキーボード文字は、正規表現で使用されると特殊な意味を持ちます。
文字 |
特別な意味 |
||
---|---|---|---|
. | スペースを含む任意の単一文字と一致します。 |
||
* | 0 個以上のパターンのシーケンスと一致します。 |
||
+ | 1 個以上のパターンのシーケンスと一致します。 |
||
? | 0 または 1 回のパターンと一致します。 |
||
^ | ストリングの先頭と一致します。 |
||
$ | ストリングの末尾と一致します。 |
||
_(アンダースコア) |
カンマ(,)、左波カッコ({)、右波カッコ(})、左カッコ(()、右カッコ())、ストリングの先頭、ストリングの末尾、またはスペースと一致します。
|
これらの特殊文字を単一文字パターンとして使用するときは、各文字の前にバックスラッシュ(\)を置いて特別な意味を除外してください。 次の例には、ドル記号($)、アンダースコア(_)、およびプラス記号(+)にそれぞれ一致する単一文字パターンが含まれています。
\$ \_ \+
文字、数字、または特別な意味を持たないキーボード文字を連結して、複数文字のパターンを指定することもできます。 たとえば、a4% は複数文字の正規表現です。
複数文字パターンでは、順序が大切です。 a4% という正規表現は、文字が a、4、パーセント記号(%)の順に並んでいる場合に一致します。 ストリングの中に a4% という文字がその順序で含まれていないと、パターン マッチングは失敗します。 複数文字正規表現 a. (文字 a の後にピリオド)は、ピリオド文字の特別な意味を使用して、文字 a の後に任意の単一文字が続くストリングと一致します。 この例では、ab、a!、または a2 というストリングはすべてこの正規表現と一致します。
特殊文字の特別な意味は、特殊文字の前にバックスラッシュを挿入することで無効にできます。 たとえば、表現 a\. がコマンド構文で使用されている場合、ストリング a. だけが一致します。
特殊文字を使用してストリング内での正規表現の位置を指定することで、正規表現パターンをストリングの先頭または末尾と一致させることができます。
文字 |
説明 |
---|---|
^ | ストリングの先頭と一致します。 |
$ | ストリングの末尾と一致します。 |
たとえば、正規表現 ^con は con で始まる文字列に一致し、sole$ は sole で終わる文字列に一致します。
(注) |
^ 記号は、角カッコで囲まれた範囲に論理関数「not」を指定する場合にも使用されます。 たとえば、正規表現 [^abcd] が示す範囲は、a、b、c、d のいずれでもない任意の単一文字と一致します。 |
多くの場合、show コマンドの出力は、長くて煩雑になります。 Cisco NX-OS ソフトウェアでは、情報を簡単に見つけ出すために、出力の検索およびフィルタリングを行うことができます。 検索およびフィルタリングのオプションは、show コマンドの末尾にパイプ記号(|)を付け、その後に指定します。 CLI の状況依存ヘルプ機能を使用してオプションを表示できます。
switch# show running-config | ? cut Print selected parts of lines. diff Show difference between current and previous invocation (creates temp files: remove them with 'diff-clean' command and don't use it on commands with big outputs, like 'show tech'!) egrep Egrep - print lines matching a pattern grep Grep - print lines matching a pattern head Display first lines human Output in human format last Display last lines less Filter for paging no-more Turn-off pagination for command output perl Use perl script to filter output section Show lines that include the pattern as well as the subsequent lines that are more indented than matching line sed Stream Editor sort Stream Sorter sscp Stream SCP (secure copy) tr Translate, squeeze, and/or delete characters uniq Discard all but one of successive identical lines vsh The shell that understands cli command wc Count words, lines, characters xml Output in xml format (according to .xsd definitions) begin Begin with the line that matches count Count number of lines end End with the line that matches exclude Exclude lines that match include Include lines that match
Cisco NX-OS CLI には、show コマンドと併用してコマンド出力の検索やフィルタリングを実行できる、一連のキーワードが用意されています。
キーワードの構文 |
説明 |
---|---|
begin string show version | begin Hardware |
検索ストリングと一致するテキストが含まれている行から表示を開始します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
count show running-config | count |
コマンド出力の行数を表示します。 |
cut [-d character] {-b | -c | -f | -s} show file testoutput | cut -b 1-10 |
出力行の一部分だけを表示します。 一定のバイト数(-b)、文字数(-vcut [-d character] {-b | -c | -f | -s})、またはフィールド数(-f)を表示できます。 また、-d キーワードを使用して、デフォルトのタグ文字以外のフィールド デリミタを定義することもできます。 - s キーワードは、デリミタが含まれない行の表示を抑制します。 |
end string show running-config | end interface |
検索ストリングの最後の一致になるまですべての行を表示します。 |
exclude string show interface brief | exclude down |
検索ストリングが含まれていない行をすべて表示します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
head [lines lines] show logging logfile | head lines 50 |
出力の先頭を指定の行数だけ表示します。 デフォルトの行数は 10 です。 |
human show version | human |
terminal output xml コマンドを使用して出力形式が XML に設定されている場合に、出力を通常形式で表示します。 |
include string show interface brief | include up |
検索ストリングが含まれている行をすべて表示します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。 |
last [lines] show logging logfile | last 50 |
出力の末尾を指定の行数だけ表示します。 デフォルトの行数は 10 です。 |
no-more show interface brief | no-more |
途中で停止せずにすべての出力を表示します。画面の一番下に「––More––」プロンプトは表示されなくなります。 |
sscp SSH-connection-name filename show version | sscp MyConnection show_version_output |
Streaming Secure Copy(sscp)を使用して出力を名前付き SSH 接続にリダイレクトします。 名前付きの SSH 接続は、ssh name コマンドを使用して作成できます。 |
wc [bytes | lines | words] show file testoutput | wc bytes |
文字数、行数、または単語数を表示します。 デフォルトでは、行数、単語数、および文字数を表示します。 |
xml show version | xml |
出力を XML 形式で表示します。 |
show コマンドからの出力と、そのコマンドを以前に実行したときの出力を比較できます。
diff-clean [all-session] [all-users]
キーワード | 説明 |
---|---|
all-sessions | 現在のユーザのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 |
all-users | すべてのユーザのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、現在および以前のすべてのユーザ セッションに対する最新の show コマンドの出力の一時ファイルを作成します。 これらの一時ファイルを削除するには、diff-clean コマンドを使用します。
diff-clean [all-sessions | all-users]
デフォルトでは、diff-clean コマンドによって現在のユーザのアクティブ セッションに対する一時ファイルが削除されます。 all-sessions キーワードを指定すると、現在のユーザの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。 all-users キーワードを指定すると、すべてのユーザの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。
Global Regular Expression Print(grep)および Extended grep(egrep)コマンドライン ユーティリティを使用して、show コマンド出力をフィルタリングすることができます。
grep と egrep の構文は次のとおりです。
{grep | egrep} [count] [ignore-case] [invert-match] [line-exp] [line-number] [next lines] [prev lines] [word-exp] expression}]
パラメータ |
説明 |
---|---|
count |
一致した行の合計数のみを表示します。 |
ignore-case |
一致した行の大文字と小文字の相違を無視するように指定します。 |
invert-match |
表現が一致しない行を表示します。 |
line-exp |
行に完全に一致する行だけを表示します。 |
line-number |
一致した各行の前の行番号を表示するように指定します。 |
next lines |
一致した行の後に表示する行数を指定します。 デフォルトは 0 です。 有効な範囲は 1 ~ 999 です。 |
prev lines |
一致した行の前に表示する行数を指定します。 デフォルトは 0 です。 有効な範囲は 1 ~ 999 です。 |
word-exp |
単語が完全に一致する行だけを表示します。 |
expression |
出力を検索するための正規表現を指定します。 |
less ユーティリティを使用して、show コマンド出力の内容を 1 画面ずつ表示できます。 「:」プロンプトにおいて less コマンドを入力できます。 使用可能な less コマンドをすべて表示するには、「:」プロンプトで h を入力します。
AWK はテキスト出力を要約する単純かつ強力なユーティリティです。 パイプ(|)の後にこのユーティリティを使用し、コマンドのテキスト出力をさらに処理できます。 Cisco NX-OS は、埋め込みプログラムを引数として使用する mini AWK をサポートしています。
次に、mini AWK ユーティリティを使用して show ip route summary vrf all コマンドのテキスト出力を要約する例を示します。
switch# show ip route summary vrf all | grep "Total number of routes" Total number of routes: 3 Total number of routes: 10 switch# show ip route summary vrf all | grep "Total number of routes" | awk '{ x = x + $5} END { print x }' 13
ストリーム エディタ(sed)ユーティリティを次のように使用して、show コマンド出力のフィルタリングや操作を実行できます。
sed command
command 引数には、sed ユーティリティのコマンドを指定します。
sort ユーティリティを使用して、show コマンド出力をフィルタリングできます。
sort ユーティリティの構文は次のとおりです。
sort [-M] [-b] [-d] [-f] [-g] [-i] [-k field-number[.char-position][ordering]] [-n] [-r] [-t delimiter] [-u]
パラメータ |
説明 |
---|---|
-M |
月でソートします。 |
-b |
先頭のブランク(空白文字)を無視します。 デフォルトのソートでは、先頭のブランクが考慮されます。 |
-d |
ブランクと英数字のみを比較してソートします。 デフォルトのソートでは、すべての文字が考慮されます。 |
-f |
小文字を大文字として処理します。 |
-g |
一般的な数値を比較してソートします。 |
-i |
印刷可能な文字だけを使用してソートします。 デフォルトのソートでは、印刷不可能な文字も考慮されます。 |
-k field-number[.char-position][ordering] |
キー値に従ってソートします。 デフォルトのキー値はありません。 |
-n |
数値ストリングの値に従ってソートします。 |
-r |
ソート結果の順序を逆にします。 デフォルトのソート出力は昇順です。 |
-t delimiter |
指定のデリミタを使用してソートします。 デフォルトのデリミタは空白文字です。 |
-u |
ソート結果から重複行を取り除きます。 ソート出力では重複行が表示されます。 |
show コマンド出力の --More–- プロンプトで出力の検索やフィルタリングを実行できます。
コマンド |
説明 |
---|---|
[lines]<space> |
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。 |
[lines]z |
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。 lines 引数を使用すると、その値が新しいデフォルト画面サイズになります。 |
[lines]<return> |
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行を表示します。 初期のデフォルトは 1 行です。 オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。 |
[lines]d または [lines]Ctrl+Shift+D |
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行をスクロールします。 初期のデフォルトは 11 行です。 オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。 |
q または Q または Ctrl+C |
--More–- プロンプトを終了します。 |
[lines]s |
指定した行数か現在のデフォルトの行数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 デフォルトは 1 行です。 |
[lines]f |
指定した画面数か現在のデフォルトの画面数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 デフォルトは 1 画面です。 |
= |
現在の行番号を表示します。 |
[count]/expression |
正規表現に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 正規表現の複数回の繰り返しで行を検索する場合は、オプションの count 引数を使用します。 このコマンドにより、他のコマンドで使用可能な現在の正規表現が設定されます。 |
[count]n |
現在の正規表現に次に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 複数の一致をスキップする場合は、オプションの count 引数を使用します。 |
{! | :![shell-cmd]} |
shell-cmd 引数に指定したコマンドをサブシェルで実行します。 |
. |
前のコマンドを繰り返します。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアの CLI では、現在のユーザ セッションのコマンド履歴にアクセスできます。 コマンドを呼び出し、そのまま再実行できます。また、実行前に修正することも可能です。 コマンド履歴はクリアすることもできます。
コマンド履歴内のコマンドを呼び出して、必要に応じて修正し、再入力できます。
次に、コマンドを呼び出して再入力する例を示します。
switch(config)# show cli history 0 11:04:07 configure terminal 1 11:04:28 show interface ethernet 2/24 2 11:04:39 interface ethernet 2/24 3 11:05:13 no shutdown 4 11:05:19 exit 5 11:05:25 show cli history switch(config)# !1 switch(config)# show interface ethernet 2/24
Ctrl+P と Ctrl+N のキーストローク ショートカットを使用してコマンドを呼び出すこともできます。
CLI 履歴から再呼び出しするコマンドを制御するには、Ctrl+P キーストローク ショートカットと Ctrl+N キーストローク ショートカットを使用します。 Cisco NX-OS ソフトウェアは、現在のコマンド モード以上のコマンド モードのすべてのコマンドを再呼び出しします。 たとえば、グローバル コンフィギュレーション モードで作業をしている場合は、コマンド呼び出しキーストローク ショートカットを使用すると、EXEC モード コマンドとグローバル コンフィギュレーション モード コマンドの両方が呼び出されます。
Ctrl+P および Ctrl+N キーストローク ショートカットを使用して CLI 履歴からコマンドを呼び出し、コマンドを再発行する前に編集することができます。 デフォルトの編集モードは、emacs です。 編集モードを vi に変更できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | [no] terminal edit-mode vi [persist] 例: switch# terminal edit-mode vi |
ユーザ セッションの CLI 編集モードを vi に変更します。 persist キーワードを使用すると、現在のユーザ名の設定がセッション間で保持されます。 emacs の使用に戻すには、no を使用します。 |
show cli history コマンドを使用して、コマンド履歴を表示できます。
show cli history コマンドの構文は次のとおりです。
show cli history [lines] [config-mode | exec-mode | this-mode-only] [unformatted]
デフォルトで表示される行数は 12 であり、出力にはコマンド番号とタイムスタンプが含まれます。
次に、コマンド履歴をデフォルトの行数だけ表示する例を示します。
switch# show cli history
次に、コマンド履歴の 20 行を表示する例を示します。
switch# show cli history 20
次に、コマンド履歴内のコンフィギュレーション コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history config-mode
次に、コマンド履歴内の EXEC コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history exec-mode
次に、現在のコマンド モードに関するコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config-if)# show cli history this-mode-only
次に、コマンド番号とタイムスタンプなしでコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history unformatted
多くの機能について、作業を続行する前に確認を求めるプロンプトが、Cisco NX-OS ソフトウェアによって CLI に表示されます。 これらのプロンプトをイネーブルにしたり、ディセーブルにしたりできます。 デフォルトではイネーブルになっています。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | [no] terminal dont-ask [persist] 例: switch# terminal dont-ask |
CLI 確認プロンプトをディセーブルにします。 persist キーワードを使用すると、現在のユーザ名の設定がセッション間で保持されます。 デフォルトではイネーブルになっています。 CLI 確認プロンプトをイネーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。 |
表示する CLI の色は次のように変更できます。
デフォルトの色は、ターミナル エミュレータ ソフトウェアにより送信されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | terminal color [evening] [persist] 例: switch# terminal color |
ターミナル セッションに対して CLI 画面の色を設定します。 evening キーワードはサポートされません。 persist キーワードを使用すると、現在のユーザ名の設定がセッション間で保持されます。 デフォルト設定は保持されません。 |
slot コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュール セッションからモジュールにコマンドを直接送信できます。
slot の構文は次のとおりです。
slot slot-number [quoted] command-string
デフォルトでは、command-string 引数内のキーワードと引数はスペースで区切られます。 モジュールに複数のコマンドを送信するには、スペース文字、セミコロン(;)、スペース文字でコマンドを区切ります。
quoted キーワードは、コマンド ストリングの先頭と末尾に二重引用符(")が使用されることを示します。 スーパーバイザ モジュール セッションでだけサポートされている diff などのフィルタリング ユーティリティにモジュール コマンド出力をリダイレクトする場合は、このキーワードを使用します。
次に、モジュール情報を表示したり、フィルタリングしたりする例を示します。
switch# slot 27 show version | grep lc
次に、スーパーバイザ モジュール セッションに関するモジュール情報をフィルタリングする例を示します。
switch# slot 27 quoted "show version" | diff switch# slot 28 quoted "show version" | diff -c *** /volatile/vsh_diff_1_root_8430_slot__quoted_show_version.old Wed Apr 29 20:10:41 2013 --- - Wed Apr 29 20:10:41 2013 *************** *** 1,5 **** ! RAM 1036860 kB ! lc27 Software BIOS: version 6.20 system: version 6.1(2)I1(1) [build 6.1(2)] --- 1,5 ---- ! RAM 516692 kB ! lc28 Software BIOS: version 6.20 system: version 6.1(2)I1(1) [build 6.1(2)] *************** *** 12,16 **** Hardware bootflash: 0 blocks (block size 512b) ! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 34 second(s) --- 12,16 ---- Hardware bootflash: 0 blocks (block size 512b) ! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 42 second(s)
CLI を使用して show コマンドの出力を電子メール アドレスに送信することができます。これには、パイプ演算子(|)を使用します。
(注) |
電子メールの設定は再設定するまで、すべての show コマンドで持続されます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | 電子メール 例: switch(config)# email switch(config-email)# |
電子メールコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | smtp-host ip-address smtp-port port 例: switch(config-email)# smtp-host 198.51.100.1 smtp-port 25 |
SMTP ホスト IP アドレスおよび SMTP ポート番号を指定します。 |
ステップ 4 | vrf management 例: switch(config-email)# vrf management |
電子メール転送用の VRF を指定します。 |
ステップ 5 | from email-address 例: switch(config-email)# from admin@Mycompany.com |
送信者の電子メール アドレスを指定します。 |
ステップ 6 | reply-to email-address 例: switch(config-email)# reply-to admin@Mycompany.com |
受信者の電子メール アドレスを指定します。 |
ステップ 7 | exit 例: switch(config-email)# exit switch(config)# |
電子メールコンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 | show email 例: switch# show email |
電子メールの設定を表示します。 |
ステップ 10 | show-command | email subject subject email-address 例: switch# show interface brief | email subject show-interface admin@Mycompany.com Email sent |
パイプ演算子(|)を使用し、指定した show コマンドの出力を件名付きで電子メール アドレスに送信します。 |
スーパーバイザ モジュールの起動時に、特殊な BIOS イメージが、システム起動用の有効な nx-os イメージを自動的にロードしたり、検索しようとしたりします。 有効な nx-os イメージが見つからない場合は、次の BIOS ローダー プロンプトが表示されます。
loader>
loader> プロンプトから Cisco NX-OS ソフトウェアをロードする方法については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Troubleshooting Guide』を参照してください。
ここでは、CLI の使用例を示します。
次の例では、show コマンド出力をファイルにリダイレクトするときに $(TIMESTAMP) を使用します。
switch# show running-config > rcfg.$(TIMESTAMP) Preparing to copy....done switch# dir 12667 May 01 12:27:59 2013 rcfg.2013-05-01-12.27.59 Usage for bootflash://sup-local 8192 bytes used 20963328 bytes free 20971520 bytes total
次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を参照する例を示します。
switch# show interface $(testinterface) Ethernet2/1 is down (Administratively down) Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0000.0000.0000 (bia 0019.076c.4dac) MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA auto-duplex, auto-speed Beacon is turned off Auto-Negotiation is turned on Input flow-control is off, output flow-control is off Auto-mdix is turned on Switchport monitor is off Last clearing of "show interface" counters never 5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec L3 in Switched: ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes L3 out Switched: ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes Rx 0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets 0 bytes Tx 0 output packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 bytes 0 input error 0 short frame 0 watchdog 0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc 0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop 0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble 0 input discard 0 output error 0 collision 0 deferred 0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier 0 babble 0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
次に、コマンド エイリアスを定義する例を示します。
cli alias name ethint interface ethernet cli alias name shintbr show interface brief cli alias name shintupbr shintbr | include up | include ethernet
次に、コマンド エイリアスを使用する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# ethint 2/3 switch(config-if)#
次の例では、スクリプト ファイル内で指定されている CLI コマンドを表示します。
switch# show file testfile configure terminal interface ethernet 2/1 no shutdown end show interface ethernet 2/1
次の例では、run-script コマンドの実行時の出力を表示します。
switch# run-script testfile `configure terminal` `interface ethernet 2/1` `no shutdown` `end` `show interface ethernet 2/1 ` Ethernet2/1 is down (Link not connected) Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0019.076c.4dac (bia 0019.076c.4dac) MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA Port mode is trunk auto-duplex, auto-speed Beacon is turned off Auto-Negotiation is turned on Input flow-control is off, output flow-control is off Auto-mdix is turned on Switchport monitor is off Last clearing of "show interface" counters 1d26.2uh 5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec Rx 0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets 0 bytes Tx 0 output packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 bytes 0 input error 0 short frame 0 watchdog 0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc 0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop 0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble 0 input discard 0 output error 0 collision 0 deferred 0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier 0 babble 0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset
次に、パイプ演算子(|)を使用して show interface brief コマンドの出力を電子メール アドレスに送信する例を示します。
switch<config># email switch(config-email)# smtp-host 198.51.100.1 smtp-port 25 switch(config-email)# vrf management switch(config-email)# from admin@Mycompany.com switch(config-email)# reply-to admin@Mycompany.com switch(config-email)# exit switch(config)# exit switch# show email SMTP host: 198.51.100.1 SMTP port: 25 Reply to: admin@Mycompany.com From: admin@Mycompany.com VRF: management switch# show interface brief | email subject show-interface admin@Mycompany.com Email sent
<snip> --------------------------------------------------------------------- Ethernet VLAN Type Mode Status Reason Speed Port Interface Ch # --------------------------------------------------------------------- Eth1/1 -- eth trunk up none 10G (D) -- Eth1/2 -- eth routed down Link not connected auto(D) -- Eth1/3 -- eth routed up none 10G (D) -- Eth1/4 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/5 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/6 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/7 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/8 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/9 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/10 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- <snip>
ここでは、CLI に関する追加情報について説明します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco NX-OS ライセンス設定 |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
目次
- コマンドライン インターフェイスの概要
- CLI プロンプトの概要
- コマンド モード
- EXEC コマンド モード
- グローバル コンフィギュレーション コマンド モード
- インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
- サブインターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
- コマンド モードの保存と復元
- コンフィギュレーション コマンド モードの終了
- コマンド モードの概要
- 特殊文字
- キーストローク ショートカット
- コマンドの短縮形
- 部分的なコマンド名の補完
- コマンド階層での場所の特定
- コマンドの no 形式の使用方法
- CLI 変数の設定
- CLI 変数について
- CLI セッション限定の変数の設定
- 固定 CLI 変数の設定
- コマンド エイリアス
- コマンド エイリアスについて
- コマンド エイリアスの定義
- ユーザ セッション用のコマンド エイリアスの設定
- コマンド スクリプト
- コマンド スクリプトの実行
- 端末への情報のエコー
- コマンド処理の遅延
- 状況依存ヘルプ
- 正規表現について
- 特殊文字
- 複数文字のパターン
- 位置指定
- show コマンド出力の検索とフィルタリング
- フィルタリングおよび検索のキーワード
- diff ユーティリティ
- grep および egrep ユーティリティ
- less ユーティリティ
- Mini AWK ユーティリティ
- sed ユーティリティ
- sort ユーティリティ
- --More-- プロンプトからの検索およびフィルタリング
- コマンド履歴の使用方法
- コマンドの呼び出し
- CLI 履歴の再呼び出しの制御
- CLI 編集モードの設定
- コマンド履歴の表示
- CLI 確認プロンプトのイネーブルまたはディセーブル
- CLI 画面の色の設定
- モジュールへのコマンドの送信
- 電子メールでのコマンド出力の送信
- BIOS ローダー プロンプト
- CLI の使用例
- システム定義のタイムスタンプ変数の使用方法
- CLI セッション変数の使用方法
- コマンド エイリアスの定義
- コマンド スクリプトの実行
- 電子メールでのコマンド出力の送信
- CLI に関する追加情報
- CLI の関連資料
この章の内容は、次のとおりです。
- CLI プロンプトの概要
- コマンド モード
- 特殊文字
- キーストローク ショートカット
- コマンドの短縮形
- 部分的なコマンド名の補完
- コマンド階層での場所の特定
- コマンドの no 形式の使用方法
- CLI 変数の設定
- コマンド エイリアス
- コマンド スクリプト
- 状況依存ヘルプ
- 正規表現について
- show コマンド出力の検索とフィルタリング
- --More-- プロンプトからの検索およびフィルタリング
- コマンド履歴の使用方法
- CLI 確認プロンプトのイネーブルまたはディセーブル
- CLI 画面の色の設定
- モジュールへのコマンドの送信
- 電子メールでのコマンド出力の送信
- BIOS ローダー プロンプト
- CLI の使用例
- CLI に関する追加情報
CLI プロンプトの概要
デバイスに正常にアクセスすると、コンソール ポートのターミナル ウィンドウまたはリモート ワークステーションに、次の例のような CLI プロンプトが表示されます。
User Access Verification login: admin Password:<password> Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software TAC support: http://www.cisco.com/tac Copyright (c) 2002-2013, Cisco Systems, Inc. All rights reserved. The copyrights to certain works contained in this software are owned by other third parties and used and distributed under license. Certain components of this software are licensed under the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php switch#デフォルトのデバイス ホスト名を変更できます。
CLI プロンプトから、次の方法を実行できます。
(注)
通常の動作では、ユーザ名の大文字と小文字が区別されます。 ただし、コンソール ポートを介してデバイスに接続する場合、ユーザ名がどのように定義されているかに関係なく、すべて大文字でログイン ユーザ名を入力できます。 正しいパスワードを入力すれば、デバイスにログインできます。
コマンド モード
- EXEC コマンド モード
- グローバル コンフィギュレーション コマンド モード
- インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
- サブインターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
- コマンド モードの保存と復元
- コンフィギュレーション コマンド モードの終了
- コマンド モードの概要
グローバル コンフィギュレーション コマンド モード
手順グローバル コンフィギュレーション モードでは、広範なコマンドにアクセスできます。 この用語は、デバイスに全体的な影響を与える特性または特徴を示しています。 グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを入力すると、デバイスをグローバルに設定することができます。また、さらに特定のコンフィギュレーション モードを開始して、インターフェイスやプロトコルなどの特定の要素を設定することもできます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
(注) CLI プロンプトが変わり、グローバル コンフィギュレーション モードに入ったことが示されます。
インターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
手順インターフェイス コンフィギュレーション モードは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始する、特定のコンフィギュレーション モードの 1 例です。 デバイスのインターフェイスを設定するには、インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
インターフェイスごとに多くの機能をイネーブルにする必要があります。 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、イーサネット インターフェイスや管理インターフェイス(mgmt 0)などの、デバイス上のインターフェイスの動作が変更されます。
インターフェイスの設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 interface type number
例:switch(config)# interface ethernet 2/2 switch(config-if)#設定するインターフェイスを指定します。
CLI により、指定したインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードになります。
(注) CLI プロンプトが変わり、インターフェイス コンフィギュレーション モードに入ったことが示されます。
サブインターフェイス コンフィギュレーション コマンド モード
手順グローバル コンフィギュレーション モードから、サブインターフェイスと呼ばれる VLAN インターフェイスを設定するためのコンフィギュレーション サブモードにアクセスできます。 サブインターフェイス コンフィギュレーション モードでは、1 つの物理インターフェイスに複数の仮想インターフェイスを設定できます。 サブインターフェイスは、別個の物理インターフェイスとしてプロトコルに認識されます。
また、サブインターフェイスは、プロトコルによる単一インターフェイスでの複数のカプセル化を可能にします。 たとえば、IEEE 802.1Q カプセル化を設定して、サブインターフェイスを VLAN に関連付けることができます。
サブインターフェイスの設定の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 interface type number.subint
例:switch(config)# interface ethernet 2/2.1 switch(config-subif)#設定する VLAN インターフェイスを指定します。
CLI は、指定した VLAN インターフェイスに対するサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
(注) CLI プロンプトが変わり、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードに入ったことが示されます。
コマンド モードの保存と復元
Cisco NX-OS ソフトウェアを使用すると、現在のコマンド モードを保存し、機能を設定してから、以前のコマンド モードを復元することができます。 push コマンドでコマンド モードを保存し、pop コマンドでコマンド モードを復元します。
次に、コマンド モードを保存し、復元する例を示します。switch# configure terminal switch(config)# event manager applet test switch(config-applet)# push switch(config-applet)# configure terminal switch(config)# username testuser password newtest switch(config)# pop switch(config-applet)#コンフィギュレーション コマンド モードの終了
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 exit
例:switch(config-if)# exit switch(config)#現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、以前のコンフィギュレーション コマンド モードに戻ります。
ステップ 2 end
例:switch(config-if)# end switch#現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。
ステップ 3 Ctrl-Z
例:switch(config-if)# ^Z switch#(任意) 現在のコンフィギュレーション コマンド モードを終了して、EXEC モードに戻ります。
注意 有効なコマンドを入力してから、コマンド ラインの最後で Ctrl+Z を押すと、CLI によってそのコマンドが実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。 ほとんどの場合、exit または end コマンドを使用してコンフィギュレーション モードを終了する必要があります。
コマンド モードの概要
この表は、主なコマンド モードの概要を示しています。
表 1 コマンド モードの概要モード
アクセス方法
プロンプト
終了方法
EXEC
ログイン プロンプトから、ユーザ名とパスワードを入力します。
switch#終了してログイン プロンプトに戻るには、exit コマンドを使用します。
グローバル コンフィギュレーション
EXEC モードで、configure terminal コマンドを使用します。
switch(config)#終了して EXEC モードに戻るには、end または exit コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。
インターフェイス コンフィギュレーション
グローバル コンフィギュレーション モードで、interface コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
switch(config-if)#終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。
終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。
サブインターフェイス コンフィギュレーション
グローバル コンフィギュレーション モードで、interface コマンドを使用してサブインターフェイスを指定します
switch(config-subif)#終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。
終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。
VRF コンフィギュレーション
グローバル コンフィギュレーション モードで、vrf コマンドを使用して、ルーティング プロトコルを指定します。
switch(config-vrf)#終了してグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。
終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用するか、Ctrl+Z を押します。
デフォルト以外の VRF に対する EXEC
EXEC モードで、routing-context vrf コマンドを使用して、VRF を指定します。
switch-red#終了してデフォルトの VRF に戻るには、routing-context vrf default コマンドを使用します。
キーストローク ショートカット
次の表に、EXEC モードおよびコンフィギュレーション モードの両方で使用されるコマンド キーの組み合わせを示します。
表 3 キーストローク ショートカットキーストローク
説明
Ctrl+A
カーソルを行の先頭に移動します。
Ctrl+B
カーソルを 1 文字左に移動します。 複数行にわたってコマンドを入力するときは、左矢印キーまたは Ctrl+B キーを繰り返し押してシステム プロンプトまでスクロール バックして、コマンド エントリの先頭まで移動できます。あるいは Ctrl+A キーを押してコマンド エントリの先頭に移動します。
Ctrl+C
コマンドを取り消して、コマンド プロンプトに戻ります。
Ctrl+D
カーソル位置にある文字を削除します。
Ctrl+E
カーソルを行の末尾に移動します。
Ctrl+F
カーソルを 1 文字右に移動します。
Ctrl+G
コマンド ストリングを削除せずに、コマンド モードを終了して以前のコマンド モードに戻ります。
Ctrl+K
カーソル位置からコマンド ラインの末尾までのすべての文字を削除します。
Ctrl+L
現在のコマンド ラインを再表示します。
Ctrl+N
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。
Ctrl+O
端末画面をクリアします。
Ctrl+P
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。
Ctrl-R
現在のコマンド ラインを再表示します。
Ctrl+T
カーソルの下の文字を、カーソルの右にある文字と置き換えます。 カーソルが 1 文字右に移動します。
Ctrl+U
カーソル位置からコマンド ラインの先頭までのすべての文字を削除します。
Ctrl+V
次のキーストロークに関する特別な意味を削除します。 たとえば、正規表現で疑問符(?)を入力する前に、Ctrl+V を押します。
Ctrl+W
カーソルの左にある単語を削除します。
Ctrl+X、H
入力したコマンドの履歴を表示します。
このキーの組み合わせを使用するときは、Ctrl キーと X キーを同時に押してリリースしてから、H を押します。
Ctrl+Y
バッファ内の最新のエントリを呼び出します(キーを同時に押します)。
Ctrl-Z
コンフィギュレーション セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。
有効なコマンドを入力してから、コマンドラインの最後で Ctrl+Z を使用すると、コマンドの結果の設定がまず実行コンフィギュレーション ファイルに追加されます。
上矢印キー
コマンド履歴の前のコマンドを表示します。
下矢印キー
コマンド履歴の次のコマンドを表示します。
右矢印キー
左矢印キー
コマンド ストリング上でカーソルを前後に移動して、現在のコマンドを編集します。
? 使用可能なコマンドのリストを表示します。
Tab
ワードの最初の文字を入力して Tab キーを押すと、ワードが補完されます。 文字に一致するすべてのオプションが表示されます。
タブを使用して、次の項目を入力します。
例:
switch(config)# xm<Tab> switch(config)# xml<Tab> switch(config)# xml server例:
switch(config)# c<Tab> callhome class-map clock cdp cli control-plane switch(config)# cl<Tab> class-map cli clock switch(config)# cla<Tab> switch(config)# class-map例:
switch# cd bootflash:<Tab> bootflash:/// bootflash://sup-1/ bootflash://sup-active/ bootflash://sup-local/ bootflash://module-27/ bootflash://module-28/例:
switch# cd bootflash://mo<Tab> bootflash://module-27/ bootflash://module-28/ switch# cd bootflash://module-2
(注) cd コマンドを使用してリモート マシンにアクセスできません。 スロット 27 で、cd bootflash://module-28 コマンドを入力すると、「Changing directory to a non-local server is not allowed」というメッセージが表示されます。
コマンドの短縮形
部分的なコマンド名の補完
完全なコマンド名を思い出せない場合や、入力の作業量を減らす場合は、コマンドの先頭の数文字を入力して、Tab キーを押します。 コマンドライン パーサーは、入力されたストリングがコマンド モードで一意である場合に、コマンドを補完します。 キーボードに Tab キーがない場合は、代わりに Ctrl+I キーを押します。
コマンドは、コマンドが一意になるのに十分な文字が入力されていれば、CLI によって認識されます。 たとえば、EXEC モードで conf と入力すると、CLI はエントリを configure コマンドと関連付けることができます。これは、conf で始まるコマンドが configure コマンドしかないためです。
次の例では、Tab キーを押したときに、CLI によって EXEC モードで conf の一意の文字列が認識されます。
switch# conf<Tab> switch# configureコマンド補完機能を使用すると、CLI によって完全なコマンド名が表示されます。 コマンドは、Return キーまたは Enter キーを押すまで、CLI によって実行されません。 この機能により、完全なコマンドが省略形によって意図したものでない場合に、コマンドを修正できます。 入力した一連の文字に対して、対応するコマンドが複数ある場合は、一致するコマンドのリストが表示されます。
たとえば、co<Tab> と入力すると、EXEC モードで利用可能な、co で始まるすべてのコマンドがリストされます。
switch# co<Tab> configure copy switch# coコマンド エントリを補完できるよう、入力した文字は再びプロンプトに表示されることに注意してください。
コマンド階層での場所の特定
コマンドの no 形式の使用方法
大部分のコンフィギュレーション コマンドには no 形式があり、これを使用して、機能をディセーブルにしたり、デフォルト値に戻したり、設定を削除したりできます。
次に、機能をディセーブルにする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature tacacs+ switch(config)# no feature tacacs+次に、機能をデフォルト値に戻す例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# banner motd #Welcome to the switch# switch(config)# show banner motd Welcome to the switch switch(config)# no banner motd switch(config)# show banner motd User Access Verification次に、機能の設定を削除する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# radius-server host 10.10.2.2 switch(config)# show radius-server retransmission count:0 timeout value:1 deadtime value:1 total number of servers:1 following RADIUS servers are configured: 10.10.1.1: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813 10.10.2.2: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813 switch(config)# no radius-server host 10.10.2.2 switch(config)# show radius-server retransmission count:0 timeout value:1 deadtime value:1 total number of servers:1 following RADIUS servers are configured: 10.10.1.1: available for authentication on port:1812 available for accounting on port:1813次に、EXEC モードでコマンドの no 形式を使用する例を示します。
switch# cli var name testinterface ethernet1/2 switch# show cli variables SWITCHNAME="switch" TIMESTAMP="2013-05-12-13.43.13" testinterface="ethernet1/2" switch# cli no var name testinterface switch# show cli variables SWITCHNAME="switch" TIMESTAMP="2013-05-12-13.43.13"CLI 変数の設定
CLI 変数について
CLI セッション限定の変数の設定
手順CLI セッションの間だけ有効な CLI セッション変数を定義できます。 これらの変数は定期的に実行するスクリプトに役立ちます。 丸括弧で名前を囲み、変数の前にドル記号($)を付けることによって、変数を参照できます。たとえば、$(variable-name) です。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 cli var name variable-name variable-text
例:switch# cli var name testinterface ethernet 2/1CLI セッション変数を設定します。 variable-name 引数は、31 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。 variable-text 引数は、200 文字以内の英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。スペースを含めることができます。
ステップ 2 show cli variables
例:switch# show cli variables(任意) CLI 変数の設定を表示します。
固定 CLI 変数の設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 cli var name variable-name variable-text
例:switch(config)# cli var name testinterface ethernet 2/1CLI 固定変数を設定します。 変数名は、英数字の文字列で指定します。大文字と小文字が区別されます。変数名の先頭は英字にする必要があります。 31 文字以内で指定します。
ステップ 3 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 show cli variables
例:switch# show cli variables(任意) CLI 変数の設定を表示します。
ステップ 5 copy running-config startup-config
例:switch(config)# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
コマンド エイリアス
コマンド エイリアスについて
コマンド エイリアスを定義して、使用頻度の高いコマンドを置き換えることができます。 コマンド エイリアスは、コマンド構文の全体または一部を表すことができます。
コマンド エイリアスには、次の特性があります。
コマンド エイリアスはすべてのユーザ セッションに対してグローバルです。
コマンド エイリアスは、スタートアップ コンフィギュレーションに保存しておけば、再起動後も維持されます。
コマンド エイリアス変換は常にすべてのコンフィギュレーション モードまたはサブモードのすべてのキーワードの中で最優先されます。
コマンド エイリアスの設定は他のユーザ セッションに対してただちに有効になります。
Cisco NX-OS ソフトウェアには、デフォルトのエイリアス alias が用意されています。このエイリアスは、show cli alias コマンドと同等であり、ユーザ定義のエイリアスをすべて表示します。
デフォルトのコマンド エイリアス alias は、削除することも変更することもできません。
エイリアスは最大深度 1 までネストできます。 1 つのコマンド エイリアスは、有効なコマンドを参照する必要がある別のコマンド エイリアスを参照できますが、その他のコマンド エイリアスは参照できません。
コマンド エイリアスは必ず、コマンドラインの最初のコマンド キーワードを置き換えます。
任意のコマンド モードでコマンドのコマンド エイリアスを定義できます。
コマンド エイリアス内で CLI 変数を参照すると、変数参照ではなくその変数の現在の値がエイリアス内で使用されます。
コマンド エイリアスは show コマンドの検索およびフィルタリングに使用できます。
コマンド エイリアスの定義
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 cli alias name alias-name alias-text
例:switch(config)# cli alias name ethint interface ethernetコマンド エイリアスを設定します。 エイリアス名は英数字で表します。大文字と小文字は区別されません。先頭は英字にする必要があります。 30 文字以内で指定します。
ステップ 3 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 alias
例:switch# alias(任意) コマンド エイリアス設定を表示します。
ステップ 5 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ユーザ セッション用のコマンド エイリアスの設定
手順Cisco NX-OS デバイス上の他のすべてのユーザが使用できない、現在のユーザ セッション用のコマンド エイリアスを作成できます。 また、コマンド エイリアスを保存し、現在のユーザ アカウントであとで使用することもできます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 terminal alias [persist] alias-name command-string
例:switch# terminal alias shintbr show interface brief現在のユーザ セッション用のコマンド エイリアスを設定します。 ユーザ アカウントであとで使用するようにエイリアスを保存するには、persist キーワードを使用します。
(注) persist キーワードは短縮しないでください。
コマンド スクリプト
コマンド スクリプトの実行
手順ファイルでコマンドのリストを作成し、CLI からこれらのコマンドを実行できます。 コマンド スクリプトでは CLI 変数を使用できます。
(注)
CLI プロンプトではスクリプト ファイルを作成できません。 スクリプト ファイルはリモート デバイスで作成して、Cisco NX-OS デバイスの bootflash: または volatile: ディレクトリにコピーすることができます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 run-script [bootflash: | volatile:] filename
例:switch# run-script testfileデフォルト ディレクトリのファイル内のコマンドを実行します。
端末への情報のエコー
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 echo [backslash-interpret] [text]
例:switch# echo This is a test. This is a test.backslash-interpret キーワードは、テキスト ストリングにフォーマット オプションが含まれることを示します。 text 引数は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別されます。空白を含めることができます。 200 文字以内で指定します。 デフォルトは空白行です。
状況依存ヘルプ
Cisco NX-OS ソフトウェアは、CLI で状況依存ヘルプを提供します。 コマンド内の任意の位置に疑問符(?)を使用することで、有効な入力オプションを表示できます。
CLI では、入力エラーを特定するためにキャレット(^)記号が使用されます。 ^ 記号は、コマンド ストリング内の誤ったコマンド、キーワード、または引数が入力された位置に表示されます。
次の表に、状況依存ヘルプの出力例を示します。
表 6 状況依存ヘルプの例出力例
説明
switch# clock ? set HH:MM:SS Current Time switch# clockEXEC モードの clock コマンドのコマンド構文を表示します。
switch の出力は、clock コマンドの使用に set キーワードが必要であることを示しています。
switch# clock set ? WORD HH:MM:SS Current Time switch# clock set時刻を設定するためのコマンド構文を表示します。
ヘルプ出力は、クロックの設定に現在時刻が必要であること、および時刻のフォーマット方法を示しています。
switch# clock set 13:32:00<CR> % Incomplete command switch#現在時刻を追加します。
CLI は、コマンドが不完全であることを示しています。
switch# <Ctrl-P> switch# clock set 13:32:00入力した直前のコマンドを表示します。
switch# clock set 13:32:00 ? <1-31> Day of the month switch# clock set 13:32:00clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。
switch# clock set 13:32:00 18 ? April Month of the year August Month of the year December Month of the year February Month of the year January Month of the year July Month of the year June Month of the year March Month of the year May Month of the year November Month of the year October Month of the year September Month of the year switch# clock set 13:32:00 18clock set コマンドに対する追加の引数を表示します。
switch# clock set 13:32:00 18 April 13<CR> % Invalid input detected at '^' marker.クロック設定に日付を追加します。
CLI は、13 の位置にキャレット記号(^)を使用してエラーを示しています。
switch# clock set 13:32:00 18 April ? <2000-2030> Enter the year (no abbreviation) switch# clock set 13:32:00 18 Aprilこの年に対応する適切な引数を表示します。
switch# clock set 13:32:00 18 April 2013<CR> switch#clock set コマンドの正しい構文を入力します。
正規表現について
特殊文字
他のキーボード文字(! や ~ など)を、単一文字パターンとして使用することもできますが、特定のキーボード文字は、正規表現で使用されると特殊な意味を持ちます。
次の表に、特別な意味を持つキーボード文字を示します。
表 7 特別な意味を持つ特殊文字文字
特別な意味
. スペースを含む任意の単一文字と一致します。
* 0 個以上のパターンのシーケンスと一致します。
+ 1 個以上のパターンのシーケンスと一致します。
? 0 または 1 回のパターンと一致します。
^ ストリングの先頭と一致します。
$ ストリングの末尾と一致します。
_(アンダースコア)
カンマ(,)、左波カッコ({)、右波カッコ(})、左カッコ(()、右カッコ())、ストリングの先頭、ストリングの末尾、またはスペースと一致します。
(注) アンダースコアは、BPG 関連のコマンドの場合にのみ正規表現として扱われます。
これらの特殊文字を単一文字パターンとして使用するときは、各文字の前にバックスラッシュ(\)を置いて特別な意味を除外してください。 次の例には、ドル記号($)、アンダースコア(_)、およびプラス記号(+)にそれぞれ一致する単一文字パターンが含まれています。
\$ \_ \+
複数文字のパターン
文字、数字、または特別な意味を持たないキーボード文字を連結して、複数文字のパターンを指定することもできます。 たとえば、a4% は複数文字の正規表現です。
複数文字パターンでは、順序が大切です。 a4% という正規表現は、文字が a、4、パーセント記号(%)の順に並んでいる場合に一致します。 ストリングの中に a4% という文字がその順序で含まれていないと、パターン マッチングは失敗します。 複数文字正規表現 a. (文字 a の後にピリオド)は、ピリオド文字の特別な意味を使用して、文字 a の後に任意の単一文字が続くストリングと一致します。 この例では、ab、a!、または a2 というストリングはすべてこの正規表現と一致します。
特殊文字の特別な意味は、特殊文字の前にバックスラッシュを挿入することで無効にできます。 たとえば、表現 a\. がコマンド構文で使用されている場合、ストリング a. だけが一致します。
show コマンド出力の検索とフィルタリング
多くの場合、show コマンドの出力は、長くて煩雑になります。 Cisco NX-OS ソフトウェアでは、情報を簡単に見つけ出すために、出力の検索およびフィルタリングを行うことができます。 検索およびフィルタリングのオプションは、show コマンドの末尾にパイプ記号(|)を付け、その後に指定します。 CLI の状況依存ヘルプ機能を使用してオプションを表示できます。
switch# show running-config | ? cut Print selected parts of lines. diff Show difference between current and previous invocation (creates temp files: remove them with 'diff-clean' command and don't use it on commands with big outputs, like 'show tech'!) egrep Egrep - print lines matching a pattern grep Grep - print lines matching a pattern head Display first lines human Output in human format last Display last lines less Filter for paging no-more Turn-off pagination for command output perl Use perl script to filter output section Show lines that include the pattern as well as the subsequent lines that are more indented than matching line sed Stream Editor sort Stream Sorter sscp Stream SCP (secure copy) tr Translate, squeeze, and/or delete characters uniq Discard all but one of successive identical lines vsh The shell that understands cli command wc Count words, lines, characters xml Output in xml format (according to .xsd definitions) begin Begin with the line that matches count Count number of lines end End with the line that matches exclude Exclude lines that match include Include lines that match
- フィルタリングおよび検索のキーワード
- diff ユーティリティ
- grep および egrep ユーティリティ
- less ユーティリティ
- Mini AWK ユーティリティ
- sed ユーティリティ
- sort ユーティリティ
フィルタリングおよび検索のキーワード
Cisco NX-OS CLI には、show コマンドと併用してコマンド出力の検索やフィルタリングを実行できる、一連のキーワードが用意されています。
次の表に、CLI 出力のフィルタリングや検索を行うためのキーワードを示します。
表 9 フィルタリングおよび検索のキーワードキーワードの構文
説明
begin string
例:show version | begin Hardware検索ストリングと一致するテキストが含まれている行から表示を開始します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。
count
例:show running-config | countコマンド出力の行数を表示します。
cut [-d character] {-b | -c | -f | -s}
例:show file testoutput | cut -b 1-10出力行の一部分だけを表示します。 一定のバイト数(-b)、文字数(-vcut [-d character] {-b | -c | -f | -s})、またはフィールド数(-f)を表示できます。 また、-d キーワードを使用して、デフォルトのタグ文字以外のフィールド デリミタを定義することもできます。 - s キーワードは、デリミタが含まれない行の表示を抑制します。
end string
例:show running-config | end interface検索ストリングの最後の一致になるまですべての行を表示します。
exclude string
例:show interface brief | exclude down検索ストリングが含まれていない行をすべて表示します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。
head [lines lines]
例:show logging logfile | head lines 50出力の先頭を指定の行数だけ表示します。 デフォルトの行数は 10 です。
human
例:show version | humanterminal output xml コマンドを使用して出力形式が XML に設定されている場合に、出力を通常形式で表示します。
include string
例:show interface brief | include up検索ストリングが含まれている行をすべて表示します。 検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。
last [lines]
例:show logging logfile | last 50出力の末尾を指定の行数だけ表示します。 デフォルトの行数は 10 です。
no-more
例:show interface brief | no-more途中で停止せずにすべての出力を表示します。画面の一番下に「––More––」プロンプトは表示されなくなります。
sscp SSH-connection-name filename
例:show version | sscp MyConnection show_version_outputStreaming Secure Copy(sscp)を使用して出力を名前付き SSH 接続にリダイレクトします。 名前付きの SSH 接続は、ssh name コマンドを使用して作成できます。
wc [bytes | lines | words]
例:show file testoutput | wc bytes文字数、行数、または単語数を表示します。 デフォルトでは、行数、単語数、および文字数を表示します。
xml
例:show version | xml出力を XML 形式で表示します。
diff ユーティリティ
show コマンドからの出力と、そのコマンドを以前に実行したときの出力を比較できます。
diff-clean [all-session] [all-users]
次の表で、diff ユーティリティのキーワードについて説明します。
キーワード 説明 all-sessions 現在のユーザのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 all-users すべてのユーザのすべてのセッション(過去および現在のセッション)から比較の一時ファイルが削除されます。 Cisco NX-OS ソフトウェアでは、現在および以前のすべてのユーザ セッションに対する最新の show コマンドの出力の一時ファイルを作成します。 これらの一時ファイルを削除するには、diff-clean コマンドを使用します。
diff-clean [all-sessions | all-users]
デフォルトでは、diff-clean コマンドによって現在のユーザのアクティブ セッションに対する一時ファイルが削除されます。 all-sessions キーワードを指定すると、現在のユーザの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。 all-users キーワードを指定すると、すべてのユーザの過去および現在の全セッションに対する一時ファイルが削除されます。
grep および egrep ユーティリティ
Global Regular Expression Print(grep)および Extended grep(egrep)コマンドライン ユーティリティを使用して、show コマンド出力をフィルタリングすることができます。
grep と egrep の構文は次のとおりです。
{grep | egrep} [count] [ignore-case] [invert-match] [line-exp] [line-number] [next lines] [prev lines] [word-exp] expression}]
次の表に、grep と egrep のパラメータを示します。
表 10 grep および egrep のパラメータパラメータ
説明
count
一致した行の合計数のみを表示します。
ignore-case
一致した行の大文字と小文字の相違を無視するように指定します。
invert-match
表現が一致しない行を表示します。
line-exp
行に完全に一致する行だけを表示します。
line-number
一致した各行の前の行番号を表示するように指定します。
next lines
一致した行の後に表示する行数を指定します。 デフォルトは 0 です。 有効な範囲は 1 ~ 999 です。
prev lines
一致した行の前に表示する行数を指定します。 デフォルトは 0 です。 有効な範囲は 1 ~ 999 です。
word-exp
単語が完全に一致する行だけを表示します。
expression
出力を検索するための正規表現を指定します。
Mini AWK ユーティリティ
AWK はテキスト出力を要約する単純かつ強力なユーティリティです。 パイプ(|)の後にこのユーティリティを使用し、コマンドのテキスト出力をさらに処理できます。 Cisco NX-OS は、埋め込みプログラムを引数として使用する mini AWK をサポートしています。
次に、mini AWK ユーティリティを使用して show ip route summary vrf all コマンドのテキスト出力を要約する例を示します。
switch# show ip route summary vrf all | grep "Total number of routes" Total number of routes: 3 Total number of routes: 10 switch# show ip route summary vrf all | grep "Total number of routes" | awk '{ x = x + $5} END { print x }' 13sort ユーティリティ
sort ユーティリティを使用して、show コマンド出力をフィルタリングできます。
sort ユーティリティの構文は次のとおりです。
sort [-M] [-b] [-d] [-f] [-g] [-i] [-k field-number[.char-position][ordering]] [-n] [-r] [-t delimiter] [-u]
次の表に、sort ユーティリティのパラメータの説明を示します。
表 11 sort ユーティリティのパラメータパラメータ
説明
-M
月でソートします。
-b
先頭のブランク(空白文字)を無視します。 デフォルトのソートでは、先頭のブランクが考慮されます。
-d
ブランクと英数字のみを比較してソートします。 デフォルトのソートでは、すべての文字が考慮されます。
-f
小文字を大文字として処理します。
-g
一般的な数値を比較してソートします。
-i
印刷可能な文字だけを使用してソートします。 デフォルトのソートでは、印刷不可能な文字も考慮されます。
-k field-number[.char-position][ordering]
キー値に従ってソートします。 デフォルトのキー値はありません。
-n
数値ストリングの値に従ってソートします。
-r
ソート結果の順序を逆にします。 デフォルトのソート出力は昇順です。
-t delimiter
指定のデリミタを使用してソートします。 デフォルトのデリミタは空白文字です。
-u
ソート結果から重複行を取り除きます。 ソート出力では重複行が表示されます。
--More-- プロンプトからの検索およびフィルタリング
show コマンド出力の --More–- プロンプトで出力の検索やフィルタリングを実行できます。
次の表に、--More–- プロンプト コマンドの説明を示します。
表 12 --More-- プロンプト コマンドコマンド
説明
[lines]<space>
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。
[lines]z
指定した行数か現在の画面サイズ分の出力行を表示します。 lines 引数を使用すると、その値が新しいデフォルト画面サイズになります。
[lines]<return>
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行を表示します。 初期のデフォルトは 1 行です。 オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。
[lines]d または [lines]Ctrl+Shift+D
指定した行数か現在のデフォルトの行数で出力行をスクロールします。 初期のデフォルトは 11 行です。 オプションの lines 引数を使用すると、その値がこのコマンドで表示する新しいデフォルトの行数になります。
q または Q または Ctrl+C
--More–- プロンプトを終了します。
[lines]s
指定した行数か現在のデフォルトの行数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 デフォルトは 1 行です。
[lines]f
指定した画面数か現在のデフォルトの画面数だけ出力をスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 デフォルトは 1 画面です。
=
現在の行番号を表示します。
[count]/expression
正規表現に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 正規表現の複数回の繰り返しで行を検索する場合は、オプションの count 引数を使用します。 このコマンドにより、他のコマンドで使用可能な現在の正規表現が設定されます。
[count]n
現在の正規表現に次に一致する行までスキップし、1 画面分の出力行を表示します。 複数の一致をスキップする場合は、オプションの count 引数を使用します。
{! | :![shell-cmd]}
shell-cmd 引数に指定したコマンドをサブシェルで実行します。
.
前のコマンドを繰り返します。
コマンド履歴の使用方法
Cisco NX-OS ソフトウェアの CLI では、現在のユーザ セッションのコマンド履歴にアクセスできます。 コマンドを呼び出し、そのまま再実行できます。また、実行前に修正することも可能です。 コマンド履歴はクリアすることもできます。
コマンドの呼び出し
コマンド履歴内のコマンドを呼び出して、必要に応じて修正し、再入力できます。
次に、コマンドを呼び出して再入力する例を示します。
switch(config)# show cli history 0 11:04:07 configure terminal 1 11:04:28 show interface ethernet 2/24 2 11:04:39 interface ethernet 2/24 3 11:05:13 no shutdown 4 11:05:19 exit 5 11:05:25 show cli history switch(config)# !1 switch(config)# show interface ethernet 2/24Ctrl+P と Ctrl+N のキーストローク ショートカットを使用してコマンドを呼び出すこともできます。
CLI 編集モードの設定
手順Ctrl+P および Ctrl+N キーストローク ショートカットを使用して CLI 履歴からコマンドを呼び出し、コマンドを再発行する前に編集することができます。 デフォルトの編集モードは、emacs です。 編集モードを vi に変更できます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 [no] terminal edit-mode vi [persist]
例:switch# terminal edit-mode viユーザ セッションの CLI 編集モードを vi に変更します。 persist キーワードを使用すると、現在のユーザ名の設定がセッション間で保持されます。
emacs の使用に戻すには、no を使用します。
コマンド履歴の表示
show cli history コマンドを使用して、コマンド履歴を表示できます。
show cli history コマンドの構文は次のとおりです。
show cli history [lines] [config-mode | exec-mode | this-mode-only] [unformatted]
デフォルトで表示される行数は 12 であり、出力にはコマンド番号とタイムスタンプが含まれます。
次に、コマンド履歴をデフォルトの行数だけ表示する例を示します。
switch# show cli history次に、コマンド履歴の 20 行を表示する例を示します。
switch# show cli history 20次に、コマンド履歴内のコンフィギュレーション コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history config-mode次に、コマンド履歴内の EXEC コマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history exec-mode次に、現在のコマンド モードに関するコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config-if)# show cli history this-mode-only次に、コマンド番号とタイムスタンプなしでコマンド履歴内のコマンドだけを表示する例を示します。
switch(config)# show cli history unformattedCLI 確認プロンプトのイネーブルまたはディセーブル
手順多くの機能について、作業を続行する前に確認を求めるプロンプトが、Cisco NX-OS ソフトウェアによって CLI に表示されます。 これらのプロンプトをイネーブルにしたり、ディセーブルにしたりできます。 デフォルトではイネーブルになっています。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 [no] terminal dont-ask [persist]
例:switch# terminal dont-askCLI 確認プロンプトをディセーブルにします。 persist キーワードを使用すると、現在のユーザ名の設定がセッション間で保持されます。 デフォルトではイネーブルになっています。
CLI 確認プロンプトをイネーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
CLI 画面の色の設定
モジュールへのコマンドの送信
slot コマンドを使用して、スーパーバイザ モジュール セッションからモジュールにコマンドを直接送信できます。
slot の構文は次のとおりです。
slot slot-number [quoted] command-string
デフォルトでは、command-string 引数内のキーワードと引数はスペースで区切られます。 モジュールに複数のコマンドを送信するには、スペース文字、セミコロン(;)、スペース文字でコマンドを区切ります。
quoted キーワードは、コマンド ストリングの先頭と末尾に二重引用符(")が使用されることを示します。 スーパーバイザ モジュール セッションでだけサポートされている diff などのフィルタリング ユーティリティにモジュール コマンド出力をリダイレクトする場合は、このキーワードを使用します。
次に、モジュール情報を表示したり、フィルタリングしたりする例を示します。
switch# slot 27 show version | grep lc次に、スーパーバイザ モジュール セッションに関するモジュール情報をフィルタリングする例を示します。
switch# slot 27 quoted "show version" | diff switch# slot 28 quoted "show version" | diff -c *** /volatile/vsh_diff_1_root_8430_slot__quoted_show_version.old Wed Apr 29 20:10:41 2013 --- - Wed Apr 29 20:10:41 2013 *************** *** 1,5 **** ! RAM 1036860 kB ! lc27 Software BIOS: version 6.20 system: version 6.1(2)I1(1) [build 6.1(2)] --- 1,5 ---- ! RAM 516692 kB ! lc28 Software BIOS: version 6.20 system: version 6.1(2)I1(1) [build 6.1(2)] *************** *** 12,16 **** Hardware bootflash: 0 blocks (block size 512b) ! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 34 second(s) --- 12,16 ---- Hardware bootflash: 0 blocks (block size 512b) ! uptime is 0 days 1 hours 45 minute(s) 42 second(s)電子メールでのコマンド出力の送信
手順CLI を使用して show コマンドの出力を電子メール アドレスに送信することができます。これには、パイプ演算子(|)を使用します。
(注)
電子メールの設定は再設定するまで、すべての show コマンドで持続されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 configure terminal
例:switch# configure terminal switch(config)#グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 電子メール
例:switch(config)# email switch(config-email)#電子メールコンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 smtp-host ip-address smtp-port port
例:switch(config-email)# smtp-host 198.51.100.1 smtp-port 25SMTP ホスト IP アドレスおよび SMTP ポート番号を指定します。
ステップ 4 vrf management
例:switch(config-email)# vrf management電子メール転送用の VRF を指定します。
ステップ 5 from email-address
例:switch(config-email)# from admin@Mycompany.com送信者の電子メール アドレスを指定します。
ステップ 6 reply-to email-address
例:switch(config-email)# reply-to admin@Mycompany.com受信者の電子メール アドレスを指定します。
ステップ 7 exit
例:switch(config-email)# exit switch(config)#電子メールコンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 8 exit
例:switch(config)# exit switch#グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 9 show email
例:switch# show email電子メールの設定を表示します。
ステップ 10 show-command | email subject subject email-address
例:switch# show interface brief | email subject show-interface admin@Mycompany.com Email sentパイプ演算子(|)を使用し、指定した show コマンドの出力を件名付きで電子メール アドレスに送信します。
CLI の使用例
CLI セッション変数の使用方法
$( variable-name ) 構文を使用して変数を参照できます。次に、ユーザ定義の CLI セッション変数を参照する例を示します。
switch# show interface $(testinterface) Ethernet2/1 is down (Administratively down) Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0000.0000.0000 (bia 0019.076c.4dac) MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA auto-duplex, auto-speed Beacon is turned off Auto-Negotiation is turned on Input flow-control is off, output flow-control is off Auto-mdix is turned on Switchport monitor is off Last clearing of "show interface" counters never 5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec L3 in Switched: ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes L3 out Switched: ucast: 0 pkts, 0 bytes - mcast: 0 pkts, 0 bytes Rx 0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets 0 bytes Tx 0 output packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 bytes 0 input error 0 short frame 0 watchdog 0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc 0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop 0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble 0 input discard 0 output error 0 collision 0 deferred 0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier 0 babble 0 Rx pause 0 Tx pause 0 resetコマンド スクリプトの実行
次の例では、スクリプト ファイル内で指定されている CLI コマンドを表示します。
switch# show file testfile configure terminal interface ethernet 2/1 no shutdown end show interface ethernet 2/1次の例では、run-script コマンドの実行時の出力を表示します。
switch# run-script testfile `configure terminal` `interface ethernet 2/1` `no shutdown` `end` `show interface ethernet 2/1 ` Ethernet2/1 is down (Link not connected) Hardware is 10/100/1000 Ethernet, address is 0019.076c.4dac (bia 0019.076c.4dac) MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA Port mode is trunk auto-duplex, auto-speed Beacon is turned off Auto-Negotiation is turned on Input flow-control is off, output flow-control is off Auto-mdix is turned on Switchport monitor is off Last clearing of "show interface" counters 1d26.2uh 5 minute input rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bytes/sec, 0 packets/sec Rx 0 input packets 0 unicast packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets 0 bytes Tx 0 output packets 0 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 bytes 0 input error 0 short frame 0 watchdog 0 no buffer 0 runt 0 CRC 0 ecc 0 overrun 0 underrun 0 ignored 0 bad etype drop 0 bad proto drop 0 if down drop 0 input with dribble 0 input discard 0 output error 0 collision 0 deferred 0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier 0 babble 0 Rx pause 0 Tx pause 0 reset電子メールでのコマンド出力の送信
次に、パイプ演算子(|)を使用して show interface brief コマンドの出力を電子メール アドレスに送信する例を示します。
switch<config># email switch(config-email)# smtp-host 198.51.100.1 smtp-port 25 switch(config-email)# vrf management switch(config-email)# from admin@Mycompany.com switch(config-email)# reply-to admin@Mycompany.com switch(config-email)# exit switch(config)# exit switch# show email SMTP host: 198.51.100.1 SMTP port: 25 Reply to: admin@Mycompany.com From: admin@Mycompany.com VRF: management switch# show interface brief | email subject show-interface admin@Mycompany.com Email sentadmin@Mycompany.com に「show-interface」という件名で送信される電子メールにコマンドの出力が表示されます。<snip> --------------------------------------------------------------------- Ethernet VLAN Type Mode Status Reason Speed Port Interface Ch # --------------------------------------------------------------------- Eth1/1 -- eth trunk up none 10G (D) -- Eth1/2 -- eth routed down Link not connected auto(D) -- Eth1/3 -- eth routed up none 10G (D) -- Eth1/4 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/5 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/6 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/7 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/8 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/9 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- Eth1/10 -- eth routed down Link not connected auto (D) -- <snip>