Catalyst 4500-X DC 入力電源装置インストレーション ノート
このマニュアルでは、Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ シャーシでの DC 入力電源装置の取り付けおよび取り外しについて説明します。
750 W DC 入力電源装置には、前面から背面へのエアーフロー方式の C4KX-PWR-750DC-F 電源装置(赤紫色のリリース レバー)と、背面から前面へのエアーフロー方式の C4KX-PWR-750DC-R 電源装置(青色のリリース レバー)の 2 種類があります。どちらの電源装置も 750 W の電力を供給します。図 1 に、DC 入力電源装置の各部を示します。
DC 入力電源装置の前面パネルの左下に 2 個の LED があります。(図 1 を参照)。2 個の LED により、電源のステータスが示されます。 表 1 に各 LED のステータスの意味を示します。
ステップ 1 電源装置を梱包パッケージから取り出し、梱包材を取り除きます。
ステップ 2 新しい電源装置が使用環境に対して適切なエアーフローの方向(前面から背面または背面から前面)であることを確認します。電源装置のリリース レバー(図 1 を参照)は、前面から背面へのエアーフローの場合は赤紫色、背面から前面のエアーフローの場合は青色に色分けされています。
(注) シャーシは、すべてのファン アセンブリおよび電源装置をポーリングすることにより、エアーフローの正しい方向を判別します。すべての装置のエアーフローの方向は同じである必要があります。交換した電源装置または冗長電源装置のエアーフローの方向がファン アセンブリのエアーフローの方向と一致しない場合は、システム ソフトウェアにより電力の供給が停止され、コンソールに電源装置の不一致を示すエラー メッセージが表示されます。
ステップ 3 電源装置の DC プラグにある 2 本の非脱落型ネジ(図 1 を参照)を緩め、DC プラグを電源装置から取り外します。(図 2 を参照)。
ステップ 4 DC プラグの上部にある 2 本のコード固定ネジを緩めます。
ステップ 5 DC 電源コード末端の被覆を約 1/4 インチ(6.5 mm)剥き取ります。
ステップ 6 DC 電源コード末端のプラス(+)側を DC プラグのプラス(+)側に挿入し、コード固定ネジを締めてコードをプラグに固定します。(図 3 を参照)。
ステップ 7 DC 電源コード末端のマイナス(-)側を DC プラグのマイナス(-)側に挿入し、コード固定ネジを締めて DC 電源コードをプラグに固定します。
ステップ 8 シャーシの電源装置ベイが空の場合は、ステップ 9 に進みます。すでにシャーシの電源装置ベイに取り付けられている電源装置を交換する場合は、「電源装置の取り外し」に進みます。シャーシの電源装置ベイが空で、電源装置ブランク カバーが取り付けられている場合は、次のステップに従ってブランク カバーを取り外します(図 4 を参照)。
a. 電源装置ベイからブランク カバーを取り外すには、ブランク カバーの 2 つの固定クリップを親指と人差し指でつかみます。
b. 2 つのクリップをつかんだ状態で、ブランク カバーを電源装置ベイから引き抜きます。
(注) Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ シャーシの冗長電源装置ベイが使用されていない場合は、電源装置ブランク カバー(部品番号 C4KX-PWR-BLANK=)を取り付け、シャーシの正しいエアーフローを維持する必要があります。
ステップ 9 電源装置を両手で持ち上げ、電源装置ベイ前面の取り付け位置に合わせたら、ベイ内に押し込みます。
ステップ 10 電源装置がベイ内にしっかり装着されるように、電源装置のハンドルを強く押します。(図 5 を参照)。
(注) 電源装置がベイに完全に押し込まれると、固定クリップのラッチがはまってロックされます。電源装置のリリース レバーのラッチがはまるとカチッという音がします。
ステップ 11 設置場所の電力要件およびアース要件がすべて満たされ、シャーシが適切にアースされていることを確認します。
ステップ 12 DC 入力電源装置に接続する DC 回路に電気が流れていないことを確認します。さらに予防策として、回路の作業をしている場合に誤って電源が再投入されないように、電源回路ブレーカーに適切な安全フラグおよびロックアウト装置を設置するか、または回路ブレーカーのハンドルに粘着テープを貼り付けます。
ステップ 13 DC 回路ブレーカーに DC 電源コードを接続します。
(注) 導線は、使用する地域および国の取り付け要件および電気規定に適したサイズのものを使用します。使用できるのは銅線だけです。
ステップ 14 DC プラグを電源装置のコネクタに接続し、2 本の非脱落型ネジを締めて固定します。(図 6 を参照)。
ステップ 15 マジックテープ ストラップを DC 電源コードに巻き付けてしっかりと締め、DC 電源コードを電源装置のハンドルに固定します。
• DC 電源コードが電源プラグに確実に接続され、コードの芯線がむき出しになっている箇所がない。
• 電源プラグが電源装置に完全に挿入され、2 本の非脱落型ネジが締まっている。
ステップ 17 DC 電源回路ブレーカーのスイッチ ハンドルから安全フラグおよびロックアウト装置、またはテープを取り除き、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをオン(|)の位置にして DC 電源を再投入します。
(注) DC 入力電源装置にはオン/オフ スイッチがありません。DC 電源を再投入すると、Catalyst 4500-X DC 入力電源装置とシャーシの電源がオンになります。
ステップ 18 電源装置の 2 個の LED を目視で確認して、正常に動作していることを確認します。FAIL LED が消灯し、OK LED が緑色に点灯しているはずです。また、前面パネルの PS LED(PS1 または PS2 のいずれか)が緑色に点灯していることを確認します。
シャーシから DC 入力電源装置を取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 取り外す電源装置に電力を供給する、DC 回路への DC 電源がオフになっていることを確認します。さらに予防策として、回路の作業をしている場合に誤って電源が再投入されないように、DC 電源回路ブレーカーに適切な安全フラグおよびロックアウト装置を設置するか、または回路ブレーカーのハンドルに粘着テープを貼り付けます。
ステップ 2 マジックテープ ストラップを緩めて、DC 電源コードを動かせるようにします。
ステップ 3 2 本の非脱落型ネジを緩め、電源装置から DC プラグを取り外します。
ステップ 4 人差し指を電源装置のハンドルに添え、親指を電源装置のリリース レバーに添えます。(図 7 を参照)。
ステップ 5 人差し指と親指でつかみ、電源装置のハンドルを引っ張ってシャーシのベイから電源装置を引き抜きます。
(注) 電源装置の長さは約 12.5 インチ(31.75 cm)です。シャーシから電源装置を引き抜く際に、もう片方の手を装置の下に添えて支えます。
ステップ 8 電源装置を取り外したベイに別の電源装置を取り付けない場合は、電源装置ブランク カバー(部品番号 C4KX-PWR-BLANK=)を空いた箇所に取り付けてください。シャーシに新しい電源装置を取り付ける場合は、「電源装置の取り付け」の手順を参照してください。
表 2 に、750 W DC 入力電源装置の電気仕様を示します。
表 3 に、Catalyst 4500-X シリーズ スイッチをサポートするマニュアルの一覧を示します。これらのマニュアルは http://www.cisco.com/ から入手できます。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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