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この章では、安全に Catalyst 6500 シリーズ スイッチのイーサネット スイッチング モジュールを取り付け、取り外し、および動作確認する方法について説明します。次の項で構成されています。
• 「安全性」
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次の警告は、一般的な警告で、マニュアル全体に適用されます。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 TNV に接触しないように、シャーシを開く前に電話線を取り外してください。ステートメント 1041
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 93
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
ここでは、安全にイーサネット スイッチング モジュールを取り付けて動作を確認する方法について説明します。
これらの工具は、シャーシにスイッチング モジュールを取り付けるために必要です。
シャーシに WS-X68xx または WS-X69xx モジュールの 1 つまたは複数を取り付ける場合は、これらのモジュールに直接隣接するスロット(上下または左右)に、別のモジュールまたはスイッチング モジュール フィラー プレート(シスコ部品番号 WS-X6K-SLOT-CVR-E または SLOTBLANK-09)が装着されている必要があります。隣接スロットが未使用で、現在空きスロット カバー(シスコ部品番号 WS-X6K-SLOT-CVR)が取り付けられている場合は、NEBS 準拠にするには空きスロット カバーをスイッチング モジュール フィラー プレートに取り替える必要があります。
シャーシにイーサネット スイッチング モジュールを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
(注) モジュールを取り付けるスロットまたはシャーシの制限については、ソフトウェア リリース ノートまたは第 2 章を参照してください。
ステップ 3 WS-X68xx または WS-X69xx モジュールを取り付けるときは、取り付けるスロットに隣接する 2 つのスロットが未使用の場合に、何らかのモジュールまたはスイッチング モジュール フィラー プレート(シスコ部品番号 SLOTBLANK-09 または WS-X6K-SLOT-CVR-E)が取り付けられていることを確認してください。スロットに空きスロット カバー(シスコ部品番号 WS-X6K-SLOT-CVR)がある場合は、NEBS 準拠にするには空きスロット カバーをスイッチング モジュール フィラー プレートに取り替える必要があります。
ステップ 4 インターフェイス機器(モジュール ポートに直接取り付ける着脱式トランシーバなど)を収納できる十分なスペースがあるかを確認します。可能であれば、モジュール フィラー プレートだけが取り付けられている空スロットと空スロットの間に、モジュールを取り付けてください。
ステップ 5 新しいモジュール用の追加のネットワーク インターフェイス ケーブルを受け入れる、十分なケーブル ガイドがシャーシに取り付けられていることを確認します。
ステップ 6 シャーシに取り付けられているすべてのモジュールについて、非脱落型ネジがしっかりと締まっていることを確認します。
(注) このアクションにより、新規または交換用モジュール用の空きスペースを最大化するために、すべてのモジュールの EMI ガスケットが完全に圧縮されることが保証されます。非脱落型ネジが緩んでいると、取り付けられているモジュールの EMI ガスケットによって隣接するモジュールが空きスロットの方向へ押されるため、空きスペースが狭くなり、モジュールの取り付けが難しくなります。
ステップ 7 選択したスロットを覆うモジュール フィラー プレートの 2 本のなべネジを外して、フィラー プレートを取り外します。
(注) 既存のモジュールを取り外す必要がある場合は、「イーサネット スイッチング モジュールの取り外し」を参照してください。
ステップ 8 新しいモジュールを輸送用パッケージから取り出し、さらに静電気防止出荷袋から取り出します。
ステップ 9 新しいモジュールの両方のイジェクト レバーを完全に開きます(図 3-1 を参照)。
ステップ 10 シャーシのスロットの方向(水平または垂直)に応じて、次の 2 つの手順のいずれかを実行します。
a. 新しいモジュールをスロットの位置に合わせます。(図 3-1 を参照)。モジュール キャリアの両側をシャーシ スロットの両端にあるスロット ガイドに揃えます。
b. モジュールをスロットに静かに押し込みます。モジュール上端の EMI ガスケットがすぐ上のスロットのモジュールまたはカバー プレートと接触して、モジュール イジェクト レバーが両方ともモジュール前面プレートから 45 度程度に閉じるまで押してください。(図 3-2 を参照)。
c. 両手の親指と人差し指で 2 つのイジェクト レバーをつかんでゆっくりと押し下げ、モジュールの EMI ガスケットとその上のモジュールまたはカバー プレートとの間に 0.040 インチ(1 mm)程度の小さな隙間を作ります。(図 3-2 を参照)。
(注) 曲がったり壊れたりするおそれがあるため、レバーを強く押し下げないでください。
図 3-2 水平スロット シャーシの EMI ガスケットの調整
d. 左右のイジェクト レバーをゆっくりと押し下げながら同時に閉じて、モジュールをバックプレーン コネクタに完全に装着します。イジェクト レバーが完全に閉じると、モジュールの前面プレートにぴったり重なった状態になります。(図 3-3 を参照)。
(注) モジュールがバックプレーン コネクタに完全に装着されていないと、エラー メッセージが表示されることがあります。
(注) 非脱落型ネジを締める前に、イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してください。
f. モジュールのステータス LED が点灯していることを確認します。
• ステータス LED がオレンジからグリーンに変化した場合、モジュールは正常にブート プロセスを終了してオンラインになっています。
• ステータス LED がオレンジのまま、またはレッドになった場合、ブート プロセスが正常に終了せず、エラーが発生した可能性があります。オレンジまたはレッドのステータス LED ステートの詳細については、第 2 章の各モジュールの LED 表を参照してください。
(注) スイッチ シャーシを通るエアー フローが一定に保たれるように、空のスロットにスイッチング モジュール フィラー プレート(シスコ部品番号 800-00292-01)を取り付ける必要があります。
図 3-3 水平スロット シャーシのイジェクト レバーを閉じる
a. モジュールをスロットの位置に合わせます。(図 3-4 を参照)。スイッチング モジュールのフレームの両側が、シャーシ スロットの上下のスロット ガイドに揃っていることを確認します。
b. モジュールをスロットに静かに押し込みます。モジュール右端の EMI ガスケットが隣接スロットのモジュールまたはカバー プレートと接触して、モジュール イジェクト レバーが両方ともモジュール前面プレートから 45 度程度に閉じるまで押してください。(図 3-5 を参照)。
図 3-5 垂直スロット シャーシの EMI ガスケットの調整
c. 両手の親指および人差し指で 2 つのイジェクト レバーをつかみ、左方向に弱い力をかけてモジュールを約 0.040 インチ(1 mm)動かし、モジュールの EMI ガスケットと隣のモジュールまたはカバー プレートとの間に小さな隙間を作ります。(図 3-5 を参照)。
(注) 曲がったり壊れたりするおそれがあるため、イジェクト レバーを強く押しすぎないでください。
d. イジェクト レバーをゆっくりと押し下げて両方のレバーを同時に内側に閉じ、モジュールをバックプレーン コネクタに完全に装着します。イジェクト レバーが完全に閉じると、モジュールの前面プレートにぴったり重なった状態になります。(図 3-6 を参照)。
図 3-6 垂直スロット シャーシのイジェクト レバーを閉じる
(注) 非脱落型ネジを締める前に、イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してください。
f. モジュールのステータス LED が点灯していることを確認します。
• ステータス LED がオレンジからグリーンに変化した場合、モジュールは正常にブート プロセスを終了してオンラインになっています。
• ステータス LED がオレンジのまま、またはレッドになった場合、ブート プロセスが正常に終了せず、エラーが発生した可能性があります。オレンジまたはレッドのステータス LED ステートの詳細については、第 2 章の各モジュールの LED 表を参照してください。
ここでは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチ シャーシからイーサネット スイッチング モジュールを取り外す手順について説明します。
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
シャーシからモジュールを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
ステップ 2 モジュールに取り付けられているネットワーク インターフェイス ケーブルを外します。
ステップ 3 シャーシに取り付けられているすべてのモジュールについて、非脱落型ネジがしっかりと締まっていることを確認します。
(注) この手順により、取り外されたモジュールによって作られたスペースが維持されます。非脱落型ネジが緩んでいると、取り付けられているモジュールの EMI ガスケットによってモジュールが空きスロットの方向へ押されるため、空きスペースが狭くなり、モジュールの取り外しが難しくなります。
ステップ 4 モジュールの 2 本の非脱落型ネジを緩めます。2 本の非脱落型ネジをシャーシから完全に取り外したことを確認します。
ステップ 5 シャーシのスロットの方向(水平または垂直)に応じて、次の 2 つの手順のいずれかを実行します。
a. 両手の親指を左右のイジェクト レバーに掛け、レバーを一緒に外側に回して、モジュールをバックプレーン コネクタから外します。
b. モジュール前面の端をつかみ、モジュールをスロットの途中まで引き出します。反対の手をモジュールの底面に当てて、モジュールの重量を支えます。モジュールの回路に手を触れないでください。
a. 両手の親指をモジュールの上下にあるイジェクト レバーに当て、両方のレバーを同時に外側に回転させて、モジュールをバックプレーン コネクタから外します。
b. モジュールの両端を持ち、モジュールをスロットからまっすぐに引き出します。モジュールの回路に手を触れないでください。
ステップ 6 取り外したモジュールを、静電気防止用マットの上に置くか、静電気防止用袋に収めるか、すぐに別のスロットに取り付けます。
ステップ 7 スロットを空のままにするときに、隣に WS-X68xx または WS-X69xx モジュールがある場合は、シャーシを通る適切なエアー フローを維持するために、モジュール フィラー プレート(シスコ部品番号 SLOTBLANK-09 または WS-X6K-SLOT-CVR-E)を取り付ける必要があります。未使用のスロットに空きスロット カバー(シスコ部品番号 WS-X6K-SLOT-CVR)を取り付けないでください。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを所定の位置に取り付けた状態で、システムを動作させてください。ステートメント 1029
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
一部の Catalyst 6500 モジュールでは、着脱式トランシーバがモジュール ポート ソケットに取り付けられていることが必要です。これらのトランシーバは通常、モジュールには同梱されておらず、取り付けはモジュールをシャーシ スロットに取り付けた後に行う必要があります。ここでは、さまざまな種類の着脱式トランシーバをモジュールに取り付ける方法について説明します。
(注) トランシーバの取り付けに関する追加情報については、トランシーバ付属の取り付けに関する注意事項を参照してください。
GBIC トランシーバは、光または銅線のネットワークとスイッチング モジュールとのインターフェイスとなる、1000BASE-X デバイスです。さまざまなタイプの GBIC トランシーバがありますが、すべてが同じフォーム ファクタを共有します。GBIC トランシーバのタイプの詳細(推奨されるケーブル長など)については、「1 GB トランシーバ」を参照してください。すべての GBIC トランシーバは、モジュールの前面プレートを介してアクセス可能なソケットに取り付けられます。ここでは、GBIC トランシーバをモジュールに正しく取り付ける手順を説明します。
GBIC トランシーバの取り付けに必要な工具は、次のとおりです。
• 静電気放電の発生を防止するためのリスト ストラップまたはその他の接地デバイス。
• パッケージから取り出した GBIC トランシーバを置くための、静電気防止用マットまたは静電気防止用袋。
• 光ファイバの端面のクリーニング ツールと検査機器。光ファイバ インターフェイスの点検および清掃の詳細については、次の URL にあるドキュメントを参照してください。
tap://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
モジュール ポートに GBIC トランシーバを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
ステップ 2 GBIC トランシーバを保護パッケージから取り出し、その GBIC トランシーバがネットワークに対して正しいタイプであることを確認します。
(注) これが光 GBIC トランシーバの場合は、この時点で GBIC から光ボア プラグを取り外さないでください。
ステップ 3 親指と人差し指で GBIC トランシーバの両側をつかんで、GBIC トランシーバをモジュールのポート ソケット開口部に揃え、ソケットのフラップを通して慎重に GBIC を挿入し、GBIC モジュール ソケットに押し込みます。(光 GBIC を取り付ける場合は図 3-7 を参照し、銅線 GBIC を取り付ける場合は図 3-8 を参照してください)。
ステップ 4 GBIC トランシーバをソケットに押し込み続けると、カチッという音が聞こえますが、この音は GBIC がソケット コネクタに完全に収まり、ソケットにロックされたことを示します。
(注) GBIC トランシーバには、誤挿入を防ぐためにトランシーバの両側にガイドの溝があります。(図 3-9 を参照)。
図 3-7 光 GBIC トランシーバの取り付け(わかりやすいようにプラグは外してあります)
図 3-8 銅線(1000BASE-T)GBIC トランシーバの取り付け
SFP トランシーバは、光または銅線ネットワークとスイッチング モジュールとのインターフェイスとなります。さまざまなタイプの SFP トランシーバがありますが、すべてが同じフォーム ファクタを共有します。SFP トランシーバのタイプの詳細(推奨されるケーブル長など)については、付録 B を参照してください。ここでは、SFP トランシーバをモジュール ポート ソケットに正しく取り付ける手順を説明します。
SFP トランシーバ モジュールには、ポート ソケットに SFP トランシーバを固定するためのラッチ デバイスが 3 種類あります。
• 図 3-10 に、マイラー タブ ラッチ付きの SFP トランシーバを示します。
• 図 3-11 に、アクチュエータ ボタン ラッチ付きの SFP トランシーバを示します。
• 図 3-12 に、ベールクラスプ ラッチ付きの SFP を示します。
使用する SFP トランシーバのラッチ タイプを確認してから、次の取り付けおよび取り外し作業を行ってください。
図 3-10 マイラー タブ ラッチ付きの SFP トランシーバ
図 3-11 アクチュエータ ボタン ラッチ付きの SFP トランシーバ
図 3-12 ベールクラスプ ラッチ付きの SFP トランシーバ
SFP トランシーバを正しく取り付けるのに必要な工具は、次のとおりです。
• 静電気放電の発生を防止するためのリスト ストラップまたはその他の接地デバイス。
• パッケージから取り出した SFP トランシーバを置くための、静電気防止用マットまたは静電気防止用袋。
• 光ファイバの端面のクリーニング ツールと検査機器。光ファイバ インターフェイスの点検および清掃の詳細については、次の URL にあるドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
(注) SFP トランシーバの取り外しおよび取り付けを行うと、耐用年数が短くなる可能性があります。絶対に必要な場合以外は SFP トランシーバの取り外しおよび取り付けを行わないでください。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
ステップ 2 SFP トランシーバを保護パッケージから取り出し、SFP トランシーバ本体のラベルを調べて、ネットワークに対して正しいモデルであることを確認します。送信(TX)および受信(RX)のマークがある面を上にして、SFP トランシーバをソケット開口部の前に揃えます。
(注) 光 SFP トランシーバについては、指示がない限り、光ボア ダスト プラグを外さないでください。
(注) 一部の SFP トランシーバでは TX と RX の代わりに、SFP トランシーバ コネクタから出る矢印(送信方向すなわち TX)およびコネクタに向かう矢印(受信方向すなわち RX)がマーキングされています。
(注) SFP モジュールのソケット構成はシスコのモジュールごとに異なります。ラッチが上向きの場合と下向きの場合があります。SFP トランシーバを、シスコ デバイスに合わせて正しい向きに取り付けてください。
ステップ 3 SFP トランシーバをソケットに差し込んで SFP トランシーバ コネクタがソケット コネクタにしっかりとはまり込むまでスライドさせます。(図 3-13 を参照)。
a. ベール クラスプが付いている SFP トランシーバでは、ベール クラスプを下方向に回転する(ロック解除の位置にする)ことができるように、光ボアのダスト プラグを取り外す必要があります。
b. ベール クラスプを下方向に回転します(ロック解除の位置)。
c. SFP トランシーバ コネクタが完全に収まるまで、モジュール ポート ソケットに SFP トランシーバを完全に押し込みます。
d. ベール クラスプを上方向にいっぱいまで回転させます。ソケット内に SFP トランシーバがロックされます。
e. すぐに光ボア ダスト プラグを取り付けます。ネットワーク インターフェイス ケーブルを取り付ける準備が整うまで、そのままにしてください。
図 3-13 SFP トランシーバをトランシーバ ソケットに差し込む
ステップ 4 SFP トランシーバにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する準備ができました。手順については、「ネットワーク インターフェイス ケーブルの取り付け」を参照してください。
ここでは、10GBASE XENPAK トランシーバをモジュールに取り付ける方法について説明します。さまざまなタイプの XENPAK トランシーバがありますが、すべてが同じフォーム ファクタを共有します。XENPAK トランシーバの詳細(推奨されるケーブル長など)については、「10 GB トランシーバ」を参照してください。
XENPAK トランシーバの取り付けに必要な工具は、次のとおりです。
• XENPAK トランシーバおよび XENPAK ポート カバーの非脱落型ネジを緩めたり、または締める小型マイナス ドライバ。
• 静電気放電の発生を防止するためのリスト ストラップまたはその他の接地デバイス。
• XENPAK トランシーバを置くための、静電気防止用マットまたは静電気防止用袋。
• 光ファイバの端面のクリーニング ツールと検査機器。光ファイバ接続の点検および清掃の詳細については、次の URL に掲載されているドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
XENPAK トランシーバを 10GBASE イーサネット モジュールに取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
ステップ 2 モジュールの前面プレートにポート カバーを固定している 2 本の M3 なべネジを緩めて取り外し、ポート カバーを取り外します。ポート カバーと 2 本のネジを再使用できるように保管しておきます。
ステップ 3 XENPAK トランシーバを保護パッケージから取り出します。これが光 XENPAK の場合は、この時点で XENPAK から光ボア プラグを取り外さないでください。XENPAK トランシーバのラベルを調べて、使用しているネットワークに対して正しいモデルであることを確認します。
ステップ 4 XENPAK トランシーバをモジュール前面プレートの開口部に揃えて、XENPAK トランシーバを開口部に差し込み、XENPAK トランシーバの前面プレートがモジュールの前面プレートと接触するまで押します。(図 3-14 を参照)。これで、XENPAK トランシーバがモジュール ポート ソケットに完全に収まります。
ステップ 5 2 個の非脱落型ネジを締め付けて、XENPAK トランシーバをポート ソケット内に固定します。非脱落型ネジの斜め締めや締めすぎを避けてください。
ステップ 6 XENPAK トランシーバにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する準備ができました。
(注) 手順については、「ネットワーク インターフェイス ケーブルの取り付け」を参照してください。
ここでは、10GBASE X2 トランシーバを取り付ける方法について説明します。X2 トランシーバの詳細(推奨されるケーブル長など)については、「10 GB トランシーバ」を参照してください。
X2 トランシーバ モジュールを取り付けるのに必要な工具は、次のとおりです。
• X2 トランシーバのポート カバーを取り外す小型マイナス ドライバ。
• 静電気放電の発生を防止するためのリスト ストラップまたはその他の接地デバイス。
• X2 トランシーバを置くための、静電気防止用マットまたは静電気防止用袋。
• 光ファイバの端面のクリーニング ツールと検査機器。光ファイバ接続の点検および清掃の詳細については、次の URL に掲載されているドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
モジュール ポートに X2 トランシーバを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 静電気防止用アース ストラップを手首とアースに接続します。
(注) 静電気防止用アース ストラップの正しい装着方法がよくわからない場合は、「静電気防止用アース ストラップの装着」を参照してください。
ステップ 2 小型マイナス ドライバを使用して、モジュールの前面プレートのトランシーバ ソケット開口部を覆っているポート カバーを取り外します。ポート カバーは将来の使用に備えて保管しておいてください。
(注) ドライバの歯を差し込むときは、ポート カバー上の 2 つの矢印を参考にしてください。
ステップ 3 X2 トランシーバを保護パッケージから取り出し、X2 トランシーバ本体のラベルを調べて、ネットワークに対して正しいモデルであることを確認します。
(注) WS-X6708-10G および WS-X6716-10G イーサネット モジュールでは、特定のタイプの X2 トランシーバの使用に関する注意事項があります。詳細については、第 2 章のモジュールの説明を参照してください。X2 トランシーバ本体の部品番号ラベルの位置については、図 3-15 を参照してください。
(注) これが光 X2 トランシーバの場合は、この時点で光ボア プラグを取り外さないでください。
ステップ 4 システム モジュール前面パネルのトランシーバ ソケットに X2 トランシーバを挿入します。(図 3-16 を参照)。そのまま、X2 トランシーバの EMI ガスケットがシステム モジュールの前面プレートにしっかり接触するまで、X2 トランシーバをソケット内に押し込みます。X2 トランシーバがソケット コネクタと接続されます。
ステップ 5 X2 トランシーバのラッチが完全にかみ合っていることを確認してください。トランシーバのラッチ スリーブをシステム モジュールの前面プレートに向けてスライドさせて、X2 トランシーバを固定します。(図 3-16 を参照)。
図 3-16 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り付け
ここでは、モジュールにネットワーク インターフェイス ケーブル(光および銅線)を接続する方法について説明します。
コネクタの光ボアからダスト プラグを取り外して何らかの接続を行う前に、次のガイドラインに目を通してください。
• 接続の準備ができるまで、未接続の光ファイバ ケーブル コネクタおよびトランシーバの光ファイバ ケーブル用の穴には常に保護用ダスト プラグを付けておきます。
• 接続の直前に、SC または LC コネクタの端面を必ず点検および清掃してください。光ファイバの点検および清掃に関するマニュアルの場所については、光ファイバ接続の点検および清掃に関する「ヒント」を参照してください。
• 光ファイバ ケーブルを抜き差しするときは、光ファイバ ケーブルではなく SC または LC コネクタ ハウジングをしっかりつかんでください。
光インターフェイス ケーブルを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ネットワーク インターフェイス ケーブルの光コネクタからダスト プラグを外します。ダスト プラグは将来の使用に備えて保管しておいてください。
ステップ 2 ただちに光コネクタの光ファイバ端面を点検および清掃します。
ヒント 光ファイバ接続の点検および清掃の詳細については、次の URL に掲載されているドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
ステップ 3 トランシーバの光ボアからダスト プラグを取り外します。
(注) LX/LH GBIC に MMF(マルチモード ファイバ)を接続して使用する場合は、GBIC と MMF ケーブルとの間にパッチ コードを取り付ける必要があります。
(注) 読み取り専用 WDM GBIC(WDM-GBIC-REC=)には 1 つだけ光ボアがあります(受信)。
ステップ 4 ただちにトランシーバにネットワーク インターフェイス ケーブルの光コネクタを接続します。
モード コンディショニング パッチ コードは、LX/LH GBIC または LX/LH SFP トランシーバとともに使用することが推奨され、MMF による信頼性の高いレーザー伝送が可能になります。
シングルモード光ファイバ上で動作するように設計されている未調整レーザー光源をマルチモード光ファイバ ケーブルに直接接続すると、ディファレンシャル モード遅延(DMD)と呼ばれる影響により、光ファイバ ケーブルのモード帯域幅が劣化します。
この劣化により、信頼性のある伝送を保証できるリンク距離(トランスミッタとレシーバ間の距離)が短くなります。DMD の影響は、レーザー光源のラウンチ特性を調整することによって避けられます。この調整を行うには、モード コンディショニング パッチ コードの使用が有効です。
モード コンディショニング パッチ コードは、コネクタ ハードウェアで終端する一対の光ファイバで構成された光ファイバ ケーブル アセンブリです。具体的には、モード コンディショニング パッチ コードは中心から外れてグレーデッドインデックス型マルチモード光ファイバに固定結合されたシングルモード光ファイバ(図 3-17 と図 3-18 のオフセットを参照)で構成されています。図 3-17 と図 3-18 に、モード コンディショニング パッチ コード アセンブリを示します。
図 3-17 SC(GBIC トランシーバ)コネクタ付きのモード コンディショニング パッチ コード
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図 3-18 LC(SFP トランシーバ)コネクタ付きのモード コンディショニング パッチ コード
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モード コンディショニング パッチ コード アセンブリは、トランスミッタに接続されるシングルモードおよびマルチモード間のオフセット ラウンチ光ファイバ、およびレシーバに接続される従来型のグレーデッドインデックス型マルチモード光ファイバという、2 本の光ファイバからなります。プラグ間のパッチ コードを使用することにより、マルチモードの 1000BASE-LX/LH リンクの電力バジェットが最大になります。
(注) IEEE 規格に適合するためには、モード コンディショニング パッチ コードが必要です。IEEE では、特定タイプの光ファイバ ケーブルのコアがリンク距離に対して適正ではないことを確認しています。この問題を解決するには、モード コンディショニング パッチ コードを使用して、中心から正確なオフセットをとった位置からレーザー光を送出する必要があります。パッチ コードの出力端において、GBIC-LX/LH は、1000BASE-LX 用の IEEE 802.3z 規格に準拠しています。
銅線ネットワークにトランシーバを接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 トランシーバの RJ-45 コネクタにネットワーク ケーブルの RJ-45 コネクタを差し込みます。
(注) 1000BASE-T 対応のスイッチまたはリピータに接続する場合は、カテゴリ 5 の 4 ツイストペア クロス ケーブルを使用します。
ステップ 2 ネットワーク ケーブルの反対側を、1000BASE-T 対応ターゲット デバイスの RJ-45 ポートに差し込みます。
ここでは、スーパーバイザ エンジンまたはスイッチング モジュールの取り付けを確認する方法について説明します。
Cisco IOS ソフトウェアを実行する Catalyst 6500 シリーズ スイッチの取り付けを確認するには、『 Catalyst 6500 Series Switch IOS Software Configuration Guide 』を参照してください。
• 「接続の確認」
システムが新しいモジュールを認識し、オンラインに移行させたことを確認するには、 show module または show port [ mod_num/port_num ] コマンドを入力します。
次に、 show module コマンドの出力例を示します。
スイッチング モジュール ポートの接続を確認するには、次の作業を行います。
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ホストが応答しない場合には、必要に応じてスイッチの IP アドレスおよびデフォルト IP ルートをチェックしてください。 |
たとえば、server1 というホストに ping を実行するには、次のコマンドを入力します。
スイッチング モジュールの取り付けと接続を確認したら、モジュールを設定する必要があります。モジュールの設定の詳細については、『 Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide 』または『 Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide 』を参照してください。すべての Catalyst 6500 シリーズ スイッチ コマンドの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Switch Command Reference 』または『 Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Command Reference 』を参照してください。