Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ サービス統合型ルータのメモリおよび Power over Ethernet の取り付け
警告 オン/オフ スイッチのあるシステムを扱う場合は、電源をオフにし、電源コードを外してください。ステートメント 1
このマニュアルでは、Cisco 880 シリーズおよび Cisco 890 シリーズ Integrated Services Router(ISR; サービス統合型ルータ)のメモリおよび Power over Ethernet(PoE)の取り付け方法を説明します。説明する内容は、次のとおりです。
• 安全上の警告
• シャーシを開く
• シャーシを閉じる
(注) Cisco ISR 880 シリーズおよび Cisco ISR 890 シリーズでアップグレード可能なオプションは、メモリおよび PoE だけです。他の内部モジュールを取り外したり、取り付けたりしないでください。
警告 この装置には、アースを施す必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技師に確認してください。ステートメント 1024
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 取り付け手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 電源に接続されている装置を扱う場合は、事前に指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外しておいてください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して大やけどをしたり、金属類が端子に焼き付くことがあります。ステートメント 43
警告 装置の電源がオン/オフにかかわらず、WAN ポート内部には危険なネットワーク間電圧がかかっています。感電事故を防ぐため、WAN ポート付近で作業する場合は十分に注意してください。ケーブルを取り外す場合は、装置側から先にケーブルを切り離してください。ステートメント 1026
• 付属品
• 取り付け手順
ステップ 1 「シャーシを開く」の指示に従って、シャーシを開けます。
ステップ 2 システム ボード上の DIMM ソケットの位置を確認します。DIMM ソケットの位置については、図 1 を参照してください。
ステップ 3 既存の DIMM がある場合は、ソケットの端にあるバネ仕掛けのクリップを DIMM が外れるまで静かに引き、DIMM を静かに引き上げてソケットから取り外します。図 2を参照してください。
ステップ 4 図 3 に示すように、DIMM と DIMM ソケットの位置を合わせて、DIMM ソケットに DIMM を 45 度の角度で差し込みます。
ステップ 5 図 3 に示すように、バネ仕掛けのクリップにカチッとはまるまで、ゆっくりと DIMM をシステム ボードの方向へ押し下げます。
ステップ 6 「シャーシを閉じる」の指示に従って、シャーシを閉じます。
• 付属品
• 取り付け手順
警告 装置の取り付けは、地域および国の電気規則に適合している必要があります。ステートメント 1074
警告 絶縁されていない金属接点、導線、または端子を Power over Ethernet(PoE)回路の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。危険性を認識しているユーザまたは保守担当者だけに出入りが制限された場所を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1072
ステップ 1 「シャーシを開く」の指示に従って、シャーシを開けます。
ステップ 2 システム ボード上の 3 つの金属製支柱の穴の位置を確認します。PoE コネクタの位置については、
図 4 を参照してください。2 つの支柱の穴は、穴を囲む星形によって識別されます。3 つ目の穴には、ネジが取り付けられています。
ステップ 4 図 5 に示すように、アクセサリ キットに含まれる金属製支柱を取り付けます。ノッチが 2 つある 2 本の金属製支柱を、2 つの星形の支柱の穴に取り付けます。ノッチが 1 つある金属製支柱を、3 つ目の穴に取り付けます。1/4 インチのナット ドライバを使用してノッチが 1 つある支柱を締め、次に、3/16 インチのナット ドライバを使用してノッチが 2 つある支柱を締めます。
図 5 Power over Ethernet カードの取り付け
ヒント カードの取り付け方向が間違っていると、3 つのネジ穴は 3 本の金属製支柱と一致しません。
ステップ 5 3 本の金属製支柱の上に PoE カードを置き、PoE カードのネジ穴を金属製支柱に合わせます。
ステップ 6 PoE コネクタにしっかりと固定されるまで、PoE カードをシステム ボードの方向へ押し下げます。
ステップ 7 アクセサリ キットに含まれるネジを PoE カードに差し込み、さらに金属製支柱に差し込みます。図 5を参照してください。プラス ドライバを使用して、ネジを慎重に締めます。
ステップ 8 ルータを閉じてから(「シャーシを閉じる」を参照)、PoE 電源装置を AC 電源コンセントに接続します。PoE 電源装置を AC 電源コンセントに接続する場合は、 『Cisco 860 Series, Cisco 880 Series, and Cisco 890 Series Hardware Installation Guide』 の 「Connecting Power over Ethernet」 を参照してください。
シャーシを開くには、No.2 プラス ドライバ、リスト ストラップ、および静電気防止用マットが必要です。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
ステップ 2 ルータの背面パネルからすべてのケーブルを取り外します。
ステップ 3 No.2 プラス ドライバを使用して、背面パネルの中央およびルータの側面にあるネジを取り外します。
図 6 に、ネジの位置を示します。ネジは、すべての Cisco 880 シリーズ ISR と同じ位置にあります。
ステップ 4 ルータのネジがある両側に手を当てます。シャーシ カバーを指でゆっくりと外側へ開けて、ルータから取り外し、シャーシ カバーを持ち上げます。シャーシ カバーのフロントエンドは、シャーシに接続されたままです。図 7 に、シャーシの開け方を示します。
ステップ 5 ルータの底面を静電気防止用マットの上に置きます。
シャーシを閉じるには、No.2 プラス ドライバおよびリスト ストラップが必要です。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
ステップ 3 No.2 プラス ドライバを使用して、ネジを取り付けます。