Cisco Unified Communications Manager リリース 8.0(1) の IP アドレスおよびホスト名の変更
IP アドレスで定義したサーバのクラスタ IP アドレスの変更
IP アドレスで定義したサブスクライバ サーバのクラスタ IP アドレスの変更
IP アドレスで定義したパブリッシャ サーバのクラスタ IP アドレスの変更
ホスト名で定義したサブスクライバ サーバのクラスタ IP アドレスの変更
ホスト名で定義したパブリッシャ サーバのクラスタ IP アドレスの変更
このマニュアルでは、Cisco Unified Communications Manager サーバの IP アドレスまたはホスト名を変更する手順を説明します。この IP アドレスの変更が必要になる理由として、サーバを別のセグメントに移動する場合や IP アドレスが重複している問題を解決する場合など、さまざまな状況が考えられます。
• 「IP アドレスで定義したサーバのクラスタ IP アドレスの変更」
次の作業を実行して、ご使用のシステムで IP アドレスの変更が可能であることを確認します。
(注) アドレスの変更が可能であることを示す結果がこの作業の実行で得られない場合は、見つかった問題をすべて解決するまでこの手順を実行しないようにします。
ステップ 1 クラスタにあるすべてのサーバを調べ、それらのノードの定義で IP アドレスを使用しているか、ホスト名を使用しているかを確認します。
• 最初のノードの Cisco Unified Communications Manager Administration で [システム] > [サーバ] を選択して [検索] をクリックします。クラスタにあるすべてのサーバが一覧表示されます。
• あとで参照できるように、このサーバのリストを記録しておきます。
ステップ 2 クラスタにあるノードごとに、ホスト名と IP アドレスの両方のインベントリが保存されていることを確認します。
ステップ 3 アクティブな ServerDown 警告が発生していないか調べ、クラスタにあるすべてのサーバが正常に稼動していて、利用可能であることを確認します。これを確認するには、最初のノードで Real Time Monitoring Tool(RTMT; リアルタイム監視ツール)またはコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用します。
• RTMT を使用して確認するには、Alert Central にアクセスし、ServerDown 警告が発生していないか調べます。
• 最初のノードで CLI を使用して確認するには、次のコマンドを入力してアプリケーションのイベント ログを調べます。
ステップ 4 クラスタにあるすべての Cisco Unified Communications Manager ノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べ、すべてのサーバがデータベースの変更内容を正常に複製していることを確認します。これを確認するには、RTMT または CLI コマンドを使用します。
• RTMT を使用して確認するには、Database Summary にアクセスしてレプリケーションのステータスを調べます。
• CLI を使用して確認するには、次の例のようにコマンドを入力します。
この場合は、Replicate_State オブジェクトの値として 2 が示されています。Replicate_State に示される値は次のとおりです。
– 0:レプリケーションは開始されていません。これは、サブスクライバが存在していないことが原因です。または、Database Layer Monitor サービスが現在実行されていないうえ、サブスクライバをインストールした後も実行されていないことが原因です。
– 1:レプリケーションは作成されていますが、そのカウントが正しくありません。
– 3:このクラスタではレプリケーションが正常に実行されていません。
ステップ 5 ネットワークの接続と DNS サーバの設定を確認するには、次の例のように CLI コマンドを入力します。
ステップ 6 手動で DRS バックアップを実行し、すべてのノードとアクティブなすべてのサービスが正しくバックアップされていることを確認します。詳細については、次の URL で、ご使用のリリースの『 Disaster Recovery System Administration Guide 』を参照してください。
http://cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_documentation_roadmaps_list.html
ステップ 7 セキュリティが有効なクラスタ(クラスタ セキュリティ モード 1 - 混合)について、Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)ファイルを更新します。
(注) セキュリティをサポートしているすべての IP 電話では、CTL ファイルが必ずダウンロードされます。このファイルには、その電話からの通信が許可されている TFTP サーバの IP アドレスが記述されています。TFTP サーバの IP アドレスを変更した場合は、その新しい IP アドレスを CTL ファイルに追加する必要があります。これにより、該当の電話からその TFTP サーバと通信できるようになります。
既存の CTL ファイルへの新しい TFTP サーバの追加など、CTL ファイルの更新と管理の方法の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide Release 8.0(1) 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html
ここでは、IP アドレスで定義したサーバのクラスタ IP アドレスを変更する方法について説明します。ホスト名で定義したサーバのクラスタ IP アドレスを変更する方法については、「ホスト名で定義したサーバのクラスタ IP アドレスの変更」を参照してください。
• 「IP アドレスで定義したサブスクライバ サーバのクラスタ IP アドレスの変更」
• 「IP アドレスで定義したパブリッシャ サーバのクラスタ IP アドレスの変更」
クラスタの各サーバを IP アドレスで定義している場合にサブスクライバ サーバの IP アドレスを変更するには、ここに示す手順を使用します。IP アドレスを正しく変更するには、この手順のすべての作業を完了する必要があります。
(注) Cisco Unified Communications Manager のパブリッシャ サーバに対するサブスクライバ サーバを定義する場合、またはサブスクライバ サーバの定義方法を指定する場合は、[システム] > [サーバ] を選択します。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager Administration のウィンドウで次の作業を実行します。
b. サブスクライバ サーバの IP アドレスを新しい IP アドレスに変更します。
ステップ 2 クラスタにあるすべてのノードで CLI コマンド run sql select name,nodeid from ProcessNode を実行して、IP アドレスの変更がサブスクライバ サーバのデータベースに複製されていることを確認します。このコマンドの出力例を次に示します。
ステップ 3 新しいデフォルト ゲートウェイ アドレスを必要とする別のサブネットにサーバを移動する場合は、次の例のように set network gateway CLI コマンドを使用してデフォルト ゲートウェイを変更します。
ステップ 4 次の作業を実行して、サブスクライバ サーバの IP アドレスを変更します。
a. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。
このコマンドでは、サーバの新しい IP アドレスを ip_address で指定し、サーバの新しいネットワーク マスクを netmask で指定します。
(注) Cisco Unified Communications Operating System を使用してデフォルト ゲートウェイとサーバの IP アドレスを変更することもできます。Cisco Unified Communications Operating System の管理ページで、[設定] > [IP] > [イーサネット] を選択します。
ステップ 5 パブリッシャ ノードも含め、クラスタにある他のすべてのサーバを再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services など、ローカルにある名前解決ファイルを更新します。
(注) システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
クラスタの各サーバを IP アドレスで定義している場合にパブリッシャ サーバの IP アドレスを変更するには、ここに示す手順を使用します。
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager Administration のウィンドウで次の作業を実行します。
ステップ 2 クラスタにあるすべてのノードで CLI コマンド run sql select name,nodeid from ProcessNode を実行して、IP アドレスの変更がサブスクライバ サーバのデータベースに複製されていることを確認します。このコマンドの出力例を次に示します。
ステップ 3 新しいデフォルト ゲートウェイ アドレスを必要とする別のサブネットにサーバを移動する場合は、次の例のように set network gateway CLI コマンドを使用してデフォルト ゲートウェイを変更します。
ステップ 4 パブリッシャ サーバの IP アドレスを変更するには、次のいずれかの作業を実行します。
• Cisco Unified Communications Operating System の管理ページで IP アドレスを変更するには
1. [設定] > [IP] > [イーサネット] を選択します。
3. [保存] をクリックします。サーバが自動的に再起動します。
• CLI コマンドを使用して IP アドレスを変更するには
1. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。
このコマンドでは、サーバの新しい IP アドレスを ip_address で指定し、サーバの新しいネットワーク マスクを netmask で指定します。
ステップ 5 パブリッシャ サーバが自動的に起動した後、すべてのサブスクライバ サーバを再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services など、ローカルにある名前解決ファイルを更新します。
(注) システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
ステップ 6 手動で DRS バックアップを実行し、すべてのノードとアクティブなすべてのサービスが正しくバックアップされていることを確認します。詳細については、ご使用のリリースの『 Disaster Recovery System Administration Guide 』を参照してください。
ここでは、ホスト名で定義したサーバのクラスタ IP アドレスを変更する方法について説明します。IP アドレスで定義したサーバのクラスタ IP アドレスを変更する方法については、「IP アドレスで定義したサーバのクラスタ IP アドレスの変更」を参照してください。
• 「ホスト名で定義したサブスクライバ サーバのクラスタ IP アドレスの変更」
• 「ホスト名で定義したパブリッシャ サーバのクラスタ IP アドレスの変更」
クラスタの各サーバをホスト名で定義している場合にサブスクライバ サーバの IP アドレスを変更するには、ここに示す手順を使用します。
ステップ 1 新しい IP アドレスを指すようにサブスクライバ サーバの DNS レコードを変更します。必ず順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードの両方を正しく更新します。これらのレコードを正しく更新するには、DNS キャッシュをリフレッシュする必要があります。
(注) DNS サーバは、ネットワーク インフラストラクチャを構成する要素の 1 つです。Cisco Unified Communications Manager サーバは、DNS サービスを実行せず、また実行することもできません。
ステップ 2 すべてのクラスタ ノードで CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を使用して、DNS の変更が他のノードに伝搬されていることを確認します。
ステップ 3 新しいデフォルト ゲートウェイ アドレスを必要とする別のサブネットにサーバを移動する場合は、次の例のように set network gateway CLI コマンドを使用してデフォルト ゲートウェイを変更します。
ステップ 4 次の作業を実行して、サブスクライバ サーバの IP アドレスを変更します。
a. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。
このコマンドでは、サーバの新しい IP アドレスを ip_address で指定し、サーバの新しいネットワーク マスクを netmask で指定します。
(注) Cisco Unified Communications Operating System を使用してデフォルト ゲートウェイとサーバの IP アドレスを変更することもできます。Cisco Unified Communications Operating System の管理ページで、[設定] > [IP] > [イーサネット] を選択します。
ステップ 5 パブリッシャ サーバも含め、クラスタにある他のすべてのサーバを再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services など、ローカルにある名前解決ファイルを更新します。
(注) システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
ステップ 6 すべてのクラスタ ノードで CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を使用して、DNS の変更が他のノードに伝搬されていることを確認します。
ステップ 7 手動で DRS バックアップを実行し、すべてのノードとアクティブなすべてのサービスが正しくバックアップされていることを確認します。詳細については、ご使用のリリースの『 Disaster Recovery System Administration Guide 』を参照してください。
ホスト名で各サーバを定義している場合にパブリッシャ サーバの IP アドレスを変更するには、ここに示す手順を使用します。
ステップ 1 新しい IP アドレスを指すようにサブスクライバ サーバの DNS レコードを変更します。必ず順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードの両方を正しく更新します。
(注) DNS サーバは、ネットワーク インフラストラクチャを構成する要素の 1 つです。Cisco Unified Communications Manager サーバは、DNS サービスを実行せず、また実行することもできません。
ステップ 2 すべてのクラスタ ノードで CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を使用して、DNS の変更が他のノードに伝搬されていることを確認します。
ステップ 3 クラスタにあるサブスクライバ サーバごとに、Cisco Unified Communications Operating System の管理ウィンドウ(http:// subscriber_ip_address /cmplatform)で次の作業を実行します。
a. [設定] > [IP] > [パブリッシャ] を選択します。
ステップ 4 新しいデフォルト ゲートウェイ アドレスを必要とする別のサブネットにサーバを移動する場合は、次の例のように set network gateway CLI コマンドを使用してデフォルト ゲートウェイを変更します。
ステップ 5 CLI を使用して次の作業を実行し、パブリッシャ サーバの IP アドレスを変更します。
a. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。
このコマンドでは、サーバの新しい IP アドレスを ip_address で指定し、サーバの新しいネットワーク マスクを netmask で指定します。
(注) Cisco Unified Communications Operating System を使用してデフォルト ゲートウェイとサーバの IP アドレスを変更することもできます。Cisco Unified Communications Operating System の管理ページで、[設定] > [IP] > [イーサネット] を選択します。
ステップ 6 set network ip コマンドの実行によってパブリッシャ サーバが自動的に再起動した後、すべてのサブスクライバ サーバを再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services など、ローカルにある名前解決ファイルを更新します。
(注) システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
ステップ 7 CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を実行し、サブスクライバ ノードのローカル解決が新しい IP アドレスにも解決されることを確認します。
ステップ 8 Cisco Unified Communications Manager Administration のウィンドウで、[システム] > [エンタープライズ パラメータ] を選択します。
ステップ 9 電話の URL パラメータで、変更前の IP アドレスで記述されているすべての URL を新しい IP アドレスによる記述に変更します。
ステップ 10 手動で DRS バックアップを実行し、すべてのノードとアクティブなすべてのサービスが正しくバックアップされていることを確認します。詳細については、ご使用のリリースの『 Disaster Recovery System Administration Guide 』を参照してください。
ここでは、パブリッシャ サーバおよびサブスクライバ サーバのホスト名を変更する方法について説明します。
クラスタにあるサブスクライバ サーバのホスト名を変更するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しい IP アドレスを指すようにサブスクライバ サーバの DNS レコードを変更します。必ず順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードを正しく更新します。
(注) DNS サーバは、ネットワーク インフラストラクチャを構成する要素の 1 つです。Cisco Unified Communications Manager サーバは、DNS サービスを実行せず、また実行することもできません。
• サーバを IP アドレスで定義していて、目的のサーバでホスト名を変更するだけであればステップ 6 に進みます。
• IP アドレスを変更する場合またはサーバをホスト名で定義している場合は、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 Cisco Unified Communications Manager の管理ウィンドウで次の作業を実行します。
b. [サーバの設定] でサーバのホスト名および IP アドレス(またはそのいずれか)を変更します。
ステップ 4 CLI コマンド run sql select name,nodeid from ProcessNode を入力して、クラスタにあるすべてのノードにホスト名の変更または IP アドレスの変更が複製されていることを確認します。
ステップ 5 クラスタにあるすべてのノードでこの手順を繰り返します。
ステップ 6 次のいずれかの作業を実行して、サーバのホスト名を変更します。
1. CLI コマンド set network hostname ホスト名 を入力します。
2. Yes と入力して Enter キーを押します。新しいホスト名を反映してサーバが自動的に再起動します。
• Cisco Unified Communications Operating System の管理ページでホスト名を変更するには
1. [設定] > [IP] > [イーサネット] を選択します。
2. IP アドレスを変更し、必要に応じてデフォルト ゲートウェイを新しいアドレスに変更します。
3. [保存] ボタンをクリックすると、変更内容を反映してサーバが自動的に再起動します。
(注) ホスト名を変更すると、自己署名証明書が自動的に再生成されます。サーバが自動的に再起動しても、CTL クライアントを再実行して CTL ファイルを更新しないと、このサーバへのセキュア接続はできません。
ステップ 7 サーバの IP アドレスと同時にそのホスト名も変更し、さらにそのサーバを新しいサブネットに移動する場合は、まず CLI コマンド set network gateway IP アドレス を使用して、サーバのデフォルト ゲートウェイを新しいアドレスに変更します。
(注) 次の手順の前にデフォルト ゲートウェイを変更するときは、サーバを新しいサブネットに移動していること、およびそのサーバから該当のゲートウェイにアクセスできることを確認します。Cisco Unified Communications Manager サーバが起動するとき、Verify Network スクリプトによって、そのサーバからデフォルト ゲートウェイにアクセスできるかどうかの確認が行われます。サーバが起動時にデフォルト ゲートウェイと通信できないと Verify Network スクリプトが失敗するので、起動に時間がかかることがあります。DHCP を手動で設定していて DHCP にアクセスできない場合、またはサーバに対して IP アドレスを指定していない場合、システムは起動せず、Verify Network の起動処理段階で待機状態を継続します。
ステップ 8 サーバの IP アドレスも変更する場合は、次の作業を実行して IP アドレスを変更します。
a. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。このコマンドでは、ip_address でサーバの新しい IP アドレスを指定し、netmask でサーバの新しいネットワーク マスクを指定します。
b. Yes と入力して Enter キーを押します。新しい IP アドレスを反映してサーバが自動的に再起動します。
ステップ 9 パブリッシャ サーバも含め、クラスタにある他のすべてのサーバを再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services などのローカル名解決ファイルを更新します。
システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
ステップ 10 すべてのクラスタ ノードで CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を使用して、DNS の変更が他のノードに伝搬されていることを確認します。
すべてのクラスタ ノードで utils diagnose module validate_network コマンドを使用する方法もあります。この診断モジュールでは、DNS クライアント サービスが正しく設定されているかどうか、サーバから DNS サーバに接続できるかどうか、順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードが存在し、サーバの IP アドレスとホスト名に合わせて設定されているかどうかを確認できます。
(注) 変更内容が伝搬されていないノードがある場合は、以降の手順に進まないでください。
ステップ 11 パブリッシャ サーバで utils dbreplication reset all を実行して、もう一度クラスタ全体のレプリケーションを設定します。
次の手順を使用して、パブリッシャ サーバのホスト名を変更します。
ステップ 1 パブリッシャ サーバの DNS レコードを新しいホスト名で変更します。IP アドレスも同時に変更する場合は、その変更も DNS サーバに反映されることを確認します。必ず順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードを正しく更新します。
(注) DNS サーバは、ネットワーク インフラストラクチャを構成する要素の 1 つです。Cisco Unified Communications Manager サーバは、DNS サービスを実行せず、また実行することもできません。
(注) 各サーバを IP アドレスで定義していて、目的のサーバでホスト名を変更するだけであれば、ステップ 2 からステップ 5 の手順を省略します。
ステップ 2 Cisco Unified Communications Manager の管理ウィンドウで次の作業を実行します。
b. [サーバの設定] でサーバのホスト名および IP アドレス(またはそのいずれか)を変更します。
ステップ 3 CLI コマンド run sql select name, nodeid from ProcessNode を入力して、クラスタにあるすべてのノードにホスト名の変更または IP アドレスの変更が複製されていることを確認します。
ステップ 4 クラスタにあるすべてのノードでこの手順を繰り返します。
ステップ 5 クラスタにあるサブスクライバ サーバごとに、Cisco Unified Communications Operating System の管理ウィンドウ(http:// subscriber_ip_address /cmplatform または http:// subscriber_ip_address /iptplatform)で次の作業を実行します。
a. [設定] > [IP] > [パブリッシャ] を選択します。
b. パブリッシャ サーバのホスト名および IP アドレス(またはそのいずれか)を変更します。
(注) サブスクライバ サーバで CLI コマンドの set network cluster publisher ip または set network cluster publisher hostname を使用して、それぞれパブリッシャ サーバの IP アドレスまたはホスト名を変更できます。
ステップ 6 パブリッシャ サーバで、次の作業を実行してそのサーバのホスト名を変更します。
a. CLI コマンド set network hostname ホスト名 を入力します。
b. Yes と入力して Enter キーを押します。新しいホスト名を反映してサーバが自動的に再起動します。
(注) ホスト名を変更すると、自己署名証明書が自動的に再生成されます。サーバが自動的に再起動しても、CTL クライアントを再実行して CTL ファイルを更新しないと、このサーバへのセキュア接続はできません。
ステップ 7 サーバの IP アドレスと同時にそのホスト名も変更し、さらにそのサーバを新しいサブネットに移動する場合は、まず CLI コマンド set network gateway IP アドレス を使用して、サーバのデフォルト ゲートウェイを新しいアドレスに変更します。
(注) 次の手順の前にデフォルト ゲートウェイを変更するときは、サーバを新しいサブネットに移動していること、およびそのサーバから該当のゲートウェイにアクセスできることを確認します。Cisco Unified Communications Manager サーバが起動するとき、デフォルト ゲートウェイにアクセスできるかどうかの確認が Verify Network スクリプトで行われます。サーバが起動時にデフォルト ゲートウェイと通信できないと Verify Network スクリプトが失敗するので、起動に時間がかかることがあります。DHCP を手動で設定していて DHCP にアクセスできない場合、またはサーバに対して IP アドレスを指定していない場合、システムは起動せず、Verify Network の起動処理段階で待機状態を継続します。
ステップ 8 サーバの IP アドレスも変更する場合は、次の作業を実行してその IP アドレスを変更します。
a. CLI コマンド set network ip eth0 ip_address netmask を入力します。このコマンドでは、ip_address でサーバの新しい IP アドレスを指定し、netmask でサーバの新しいネットワーク マスクを指定します。
b. Yes と入力して Enter キーを押します。新しい IP アドレスを反映してサーバが自動的に再起動します。
ステップ 9 CLI または Cisco Unified Communications Operating System の管理ページから、クラスタにある他のサーバを、パブリッシャ サーバも含めてすべて再起動し、hosts、rhosts、sqlhosts、services などのローカル名解決ファイルを更新します。1 つのノードを変更するたびに、クラスタ全体を再起動する必要があります。
(注) システムを再起動しないと、これらのファイルは更新されません。また、これらのファイルを更新した後は、Cisco DB や Cisco Tomcat などのコア ネットワーク サービスを再起動する必要があります。サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IP アドレスの変更を有効にすることができます。
ステップ 10 すべてのクラスタ ノードで CLI コマンドの utils network host および show tech network hosts を使用して、DNS の変更が他のノードに伝搬されていることを確認します。
すべてのクラスタ ノードで utils diagnose module validate_network コマンドを使用する方法もあります。この診断モジュールでは、DNS クライアント サービスが設定されているかどうか、DNS サーバに接続できるかどうか、順方向(A)レコードと逆方向(PTR)レコードが存在し、サーバの IP アドレスとホスト名に合わせて設定されているかどうかを確認できます。
ステップ 11 パブリッシャ ノードで utils dbreplication reset all を実行して、もう一度クラスタ全体のレプリケーションを設定します。
クラスタの IP アドレスを変更した後、次の作業を実行します。
ステップ 1 セキュリティが有効なクラスタ(クラスタ セキュリティ モード 1 - 混合)について、CTL ファイルを更新します。
既存の CTL ファイルへの新しい TFTP サーバの追加など、CTL ファイルの更新と管理の方法の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide Release 8.0(1) 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html
ステップ 2 CTL ファイルを更新した後は、クラスタにあるすべてのノードを再起動します。
ステップ 3 アクティブな ServerDown 警告が発生していないか調べ、クラスタにあるすべてのサーバが正常に稼動していて、利用可能であることを確認します。これを確認するには、最初のノードで Real Time Monitoring Tool(RTMT; リアルタイム監視ツール)またはコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用します。
• RTMT を使用して確認するには、Alert Central にアクセスし、ServerDown 警告が発生していないか調べます。
• 最初のノードで CLI を使用して確認するには、次のコマンドを入力してアプリケーションのイベント ログを調べます。
ステップ 4 クラスタにあるすべての Cisco Unified Communications Manager ノードでデータベース レプリケーションのステータスを調べ、すべてのサーバがデータベースの変更内容を正常に複製していることを確認します。これを確認するには、RTMT または CLI コマンドを使用します。
• RTMT を使用して確認するには、Database Summary にアクセスしてレプリケーションのステータスを調べます。
• CLI を使用して確認するには、次の例のようにコマンドを入力します。
この場合は、Replicate_State オブジェクトの値として 2 が示されています。Replicate_State に示される値は次のとおりです。
– 0:レプリケーションは開始されていません。これは、サブスクライバが存在していないことが原因です。または、Database Layer Monitor サービスが現在実行されていないうえ、サブスクライバをインストールした後も実行されていないことが原因です。
– 1:レプリケーションは作成されていますが、そのカウントが正しくありません。
– 3:このクラスタではレプリケーションが正常に実行されていません。
ステップ 5 Cisco Unified レポート ツールで Unified CM Database Status レポートを生成します。そのレポートにエラーや警告が記録されていないか確認します。
ステップ 6 Cisco Unified レポート ツールで Unified CM Cluster Overview レポートを生成します。そのレポートにエラーや警告が記録されていないか確認します。
ステップ 7 utils netdump CLI コマンドを使用して、netdump サーバとクライアントを再設定します。詳細については、『 Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide 』の「Appendix A」を参照してください。
ステップ 8 手動で DRS バックアップを実行し、すべてのノードとアクティブなすべてのサービスが正しくバックアップされていることを確認します。詳細については、ご使用のリリースの『 Disaster Recovery System Administration Guide 』を参照してください。
(注) ノードの IP アドレスを変更した後は手動で DRS バックアップを実行する必要があります。これは、DRS ファイルでノードを復元するには、DRS ファイルとノードで IP アドレスとホスト名が一致している必要があるからです。変更後の DRS ファイルには、新しい IP アドレスや新しいホスト名が記録されています。
ステップ 9 関連する IP 電話の URL パラメータをすべて更新します。
ステップ 10 Cisco Unified Communications Manager Administration で [システム] > [エンタープライズ パラメータ] を選択し、関連する IP 電話サービスをすべて更新します。
ステップ 11 Cisco Unified Communications Manager で終端する IPSec トンネルを更新します。
ステップ 12 次のように RTMT のカスタム警告と保存済みプロファイルを更新します。
• パフォーマンス カウンタから得られた RTMT カスタム警告には、サーバの IP アドレスがハードコードで記録されています。これらのカスタム警告を削除し、再設定する必要があります。
• パフォーマンス カウンタを備えた RTMT 保存済みプロファイルには、サーバの IP アドレスがハードコードで記録されています。これらのカウンタをいったん削除してから追加し直した後、プロファイルを保存して新しい IP アドレスで更新する必要があります。
ステップ 13 Cisco Unified Communications Manager で実行している DHCP サーバを更新します。
ステップ 14 関連する他の Cisco Unified Communications コンポーネントで設定上の変更が必要ないか確認し、適宜変更します。このコンポーネントには次のものがあります。
(注) 必要に応じて設定を変更する方法については、ご使用の製品のマニュアルを参照してください。
• Cisco Unified MeetingPlace Express
• Cisco Unified Contact Center Enterprise
• Cisco Unified Contact Center Express
• Cisco Unified Communications Manager でトレース収集や CDR エクスポートに使用し、DRS バックアップの保存先としても機能する SFTP サーバ
• Cisco Unified Communications Manager に登録した IOS ハードウェア リソース(コンファレンス ブリッジ、メディア終端点、トランスコーダ、RSVP エージェント)
• Cisco Unified Communications Manager に登録または統合した IPVC ビデオ MCU
• Cisco Unified Application Environment
• Cisco Unified Personal Communicator
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
本製品には暗号化機能が備わっており、輸入、輸出、配布および使用に適用される米国および他の国での法律を順守するものとします。シスコの暗号化製品を譲渡された第三者は、その暗号化技術の輸入、輸出、配布、および使用を許可されたわけではありません。輸入業者、輸出業者、販売業者、およびユーザは、米国および他の国での法律を順守する責任があります。本製品を使用するにあたっては、関係法令の順守に同意する必要があります。米国および他の国の法律を順守できない場合は、本製品を至急送り返してください。
米国の輸出規制の詳細については、次の URL で参照できます。
http://www.access.gpo.gov/bis/ear/ear_data.html