IP TCP MSS について
IP TCP 最大セグメント サイズ(MSS)機能を使用すると、スイッチは Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチで発信または終端するすべての TCP 接続の最大セグメント サイズを設定できます。TCP ヘッダー フィールドの MSS は、ホストが単一のセグメントで送受信できる最大データ サイズまたはペイロードです。デフォルトでは、Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチは、IPv4 TCP 接続の場合は 536 バイト、IPv6 TCP 接続の場合は 1240 バイトに設定します。このデフォルト値は、最初の TCP 接続の確立時にスイッチによって設定されます。
TCP 接続の発信元であるスイッチは、MSS を常にユーザ設定の MSS に設定するか、またはルート インターフェイス MTU とプロトコル ヘッダーの差のいずれか小さい方に設定します。したがって、ホスト A は 1460 バイトの提案された MSS を持つ SYN パケットをホスト B に送信します。提案された MSS を持つ SYN パケットを受信した後、ホスト B はホスト A に SYN-ACK パケットを送信し、TCP 接続の提案された MSS 値を受け入れます。ホスト A はホスト B に ACK パケットを送信し、TCP 接続の MSS 値を 1460 に設定します。