この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Catalyst 3650 スイッチの設置方法と接続方法について説明します。また、スイッチをスタック構成にする際のプランニングおよび接続上の考慮事項についても取り上げます。
1. 設置の準備
3. スイッチの設置
7. 次の作業
スイッチの初期設定、スイッチの IP アドレスの割り当て方法、および電源情報については、Cisco.com にあるスイッチのクイック スタート ガイドを参照してください。
スイッチを設置する前に、次の項を注意深く読み、理解してください。
ここでは、設置の基本的な注意事項と警告事項について説明します。警告の各国語版は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 3650 Switch 』( http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst3650/hardware/regulatory/compliance/cat3650_rcsi.html )に記載されています。インストレーション手順を開始する前に、ここに記載されている内容をお読みください。
警告 電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。金属は電源やアースに接触すると、過熱して重度のやけどを引き起こしたり、金属類が端子に焼き付いたりすることがあります。ステートメント 43
警告 他の装置の上にシャーシを積み重ねないでください。シャーシが落下すると、大けがをしたり、装置が損傷したりすることがあります。ステートメント 48
警告 セントラル オフィス環境で使用するイーサネット ケーブルにはシールドが必要です。ステートメント 171
警告 Voice over IP(VoIP)サービスおよび緊急コール サービスは、電源障害や停電が発生している場合は機能しません。電源が復旧した後、VoIP および緊急コール サービスへ再びアクセスできるように機器のリセットまたは再設定をする必要がある場合があります。米国では、この緊急番号は 911 です。国内の緊急番号を確認しておく必要があります。ステートメント 361
警告 スイッチに接続できる Cisco の外部電源は PWR-RPS2300 だけです。ステートメント 387
警告 雷が発生しているときは、システムに手を加えたりケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019
警告 必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 この装置が設置された建物の外部の接続に関しては、集積回路保護が施された、認定されたネットワーク終端装置を通して、10/100/1000 イーサネット ポートに接続する必要があります。ステートメント 1044
警告 システムの過熱を防止するために、周囲温度が次の推奨最高値を超える場所では使用しないでください。推奨最高温度:
113 °F(45 °C)ステートメント 1047
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告 通気の妨げにならないように、通気口の周囲に少なくとも次の隙間を確保してください。
7.6 cm(3 インチ)ステートメント 1076
(注) この製品の接地アーキテクチャは、DC 絶縁(DC-I)です。
スイッチを設置する前に、次の注意事項が守られていることを確認してください。
– スイッチの背面パネルからのスペースは 11.1 cm(4.4 インチ)以上。
– AC 電源コードが AC 電源コンセントからスイッチの背面パネル上のコネクタに届く。
– SFP または SFP+ モジュールの最小曲げ半径およびコネクタ長の制限を満たしている。詳細は、対応する SFP または SFP+ モジュールのマニュアルを参照してください。
– ラックの背面に、オプションの Cisco RPS 2300 モジュールを接続するための十分な余裕があること。
– Network Equipment Building Systems(NEBS)GR-63-CORE(DC 電源のみ)
ラック、卓上、または棚にスイッチを設置する前に、スイッチに電源を投入し、スイッチが POST を正常に実行することを確認します。PC をスイッチに接続し、Express Setup を実行するために実行されるべき手順については、『 Catalyst 3650 Switch Getting Started Guide 』の「Running Express Setup」のセクション( http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/catalyst3650/hardware/quick/guide/cat3650_gsg.html )を参照してください。
(注) スイッチに RPS を接続する場合は、RPS をスタンバイ モードにします。正常動作時に RPS をアクティブ モードに設定します。
警告 スイッチに接続できる Cisco の外部電源は PWR-RPS2300 だけです。ステートメント 387
POST が正常に完了したら、スイッチから電源コードを取り外します。“スイッチの設置,”の説明に従って、スイッチをラック、卓上、または棚に設置します。
Catalyst 3650 スイッチは、データ スタック構成を使用して帯域幅を共有できます。
スイッチ スタックの基本概念および管理手順については、『 Cisco Catalyst 3650 Series Switches Software Configuration Guides 』( http://www.cisco.com/c/en/us/support/switches/catalyst-3650-series-switches/products-installation-and-configuration-guides-list.html )を参照してください。
スタック構成をイネーブルにするには、StackWise アダプタがスタッキング ポートに取り付けられている必要があります。StackWise ケーブルはスタッキング ポートの StackWise アダプタを接続します。スタック構成で発注したスイッチには、StackWise アダプタがあらかじめ取り付けられています。スイッチがスタック構成で発注されていない場合、アダプタを別に購入して取り付ける必要があります。
スタック内のスイッチどうしを接続する前に、スタック構成に関する次の注意事項を確認してください。
(注) Catalyst 3650 および Catalyst 3850 スイッチの組み合わせを含むスイッチ スタックを含めることはできません。
図 2-1 は、付属の 0.5 m の StackWise ケーブルを使用した接続の推奨例です。この例では、スタック内のスイッチは垂直ラックまたは卓上に設置されています。この構成で冗長接続機能が可能になります。
この接続例(図 2-1)では、付属している 0.5 m の StackWise ケーブルを使用しています。この例では、冗長接続を実現するフルリング構成を示しています。
図 2-1 0.5 m の StackWise ケーブルを使用した、ラックまたは卓上での Catalyst 3650 スイッチのデータ スタック
図 2-2 は、スイッチを並列接続する場合の推奨例です。1 m および 3 m の StackWise ケーブルを使用してスイッチを接続します。この構成で冗長接続機能が可能になります。
図 2-2 横に並べて設置した最大 4 台のスイッチによるデータ スタック
ここでは、データ スタックの帯域幅とデータ スタックの区分について図示しながら説明します。
図 2-3 は、全帯域幅と冗長性を備えた StackWise ケーブル接続を実現する、Catalyst 3650 スイッチのデータ スタックを示しています。
図 2-4 は、StackWise ケーブル接続が不完全な Catalyst 3650 スイッチのスタック例を示します。このようなスタックでは、帯域幅を半分しか使用できません。また、接続の冗長性も確保されません。
図 2-4 使用できる帯域幅が半分になるデータ スタックの例
図 2-5 および図 2-6 は、フェールオーバー条件の Catalyst 3650 スイッチのデータ スタックです。図 2-5 では、リンク 2 の StackWise ケーブルが不良です。したがって、このスタック構成では帯域幅を半分しか使用できず、接続の冗長性も確保されません。図 2-6 では、リンク 2 が不良です。したがって、このスタックは 2 つのスタックに分離し、最上部と最下部のスイッチがこのスタックの中でアクティブ スイッチになります。最下部のスイッチがメンバ(アクティブ スイッチでもなく、スタンバイ スイッチでもないスイッチ)の場合、このスイッチはリロードされます。
図 2-6 フェールオーバー条件でデータ スタックが区分される例
スタック内のスイッチに電源を投入する前に、次の注意事項を確認してください。
– 特定のスイッチをアクティブ スイッチにする場合は、そのスイッチに最高のプライオリティを設定します。複数のスイッチでプライオリティが等しい場合は、MAC アドレス値が最も小さいスイッチがアクティブ スイッチになります。
– 特定のスイッチをアクティブ スイッチにする場合は、最初にそのスイッチの電源を投入します。このスイッチは、再選択が必要になるまでアクティブ スイッチの状態を維持します。その後 2 分経過してから、スタックにある残りのスイッチの電源を投入します。アクティブ スイッチにするスイッチが特にない場合は、1 分以内にスタックにあるすべてのスイッチの電源を投入します。これらのスイッチはアクティブ スイッチの候補となります。2 分経過してから電源を投入したスイッチは、アクティブ スイッチの選択対象から外されます。
スイッチの電源を切らずにスタックを変更した場合、次の結果が発生する可能性があります。
– 電源を切らずに、稼働している複数のスイッチをスタックから切り離した場合。
– 電源を切らずに複数のスタック ケーブルを取り外した場合。
– 電源を切らずにいずれかのスイッチをスタックから切り離した場合。
– 電源を切らずにいずれかのスタック ケーブルを取り外した場合。
(注) これらの結果は、スイッチがどのように接続されているかによって異なります。スタックを分割せずに、複数台のスイッチをスタックから切り離すことができます。
スタックの再選定が発生する条件や、アクティブ スイッチの手動選択が必要になる条件については、次の URL で、スイッチのソフトウェアのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。
スタック メンバを同一のモデルと交換した場合、新たなスイッチ(プロビジョニングされるスイッチとも呼びます)は交換されたスイッチと同じメンバ番号を使用すると、交換されたスイッチとまったく同じ設定で機能します。
アクティブ スイッチを削除したり、電源の入ったスタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックを追加したりしないかぎり、メンバーシップの変更中も、スイッチ スタックの動作は間断なく継続されます。
(注) スイッチ スタックには、必ず 1 個のアクティブ スイッチおよび 1 個のスタンバイ スイッチがあります。アクティブ スイッチには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。アクティブ スイッチが使用不可能になった場合、スタンバイ スイッチがアクティブ スイッチの役割を担い、スタックは継続して動作します。
新しく作成されたスイッチ スタックにアクティブ スイッチまたはスタンバイ スイッチがない場合、スイッチ スタックはリロードし、新しいアクティブ スイッチを選定します。
(注) スイッチ スタックに追加または削除するスイッチの電源がオフであることを確認します。
スタック メンバを追加または削除した後には、スイッチ スタックが全帯域幅で稼働していることを確認してください。スタック モード LED が点灯するまで、スタック メンバの Mode ボタンを押します。スタック内のすべてのスイッチでは、右側の最後の 2 つのポート LED がグリーンに点灯します。スイッチ モデルに応じて、右側の最後の 2 つのポートは 10 ギガビット イーサネット ポートまたは Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュール ポート(10/100/1000 ポート)になります。スイッチの一方または両方の LED がグリーンでない場合、スタックは全帯域幅で稼働していません。
ここに示す図では、Catalyst 3650-48 PoE+ スイッチを例として取り上げています。他の Catalyst 3650 スイッチも、同様の手順で設置できます。
19 インチ ラックにスイッチを設置するには、ここで説明する手順に従ってください。
|
|
スイッチには、19 インチ ブラケットが付属しています。違うタイプのラックにスイッチを設置する場合は、スイッチの付属品ではないオプションのブラケット キットが必要になります。図 2-7 は、マウント ブラケットおよび部品番号を示しています。
|
|
||
|
|
||
|
|
スイッチをラックに搭載するには、No. 8 フラットヘッド ネジを 4 本使用して、ブラケットの長い側をスイッチの前面または背面のマウント位置に取り付けます(図 2-8)。4 本のネジを使用して、フロントマウント位置にブラケットを取り付けます。
|
|
|
|
|
図 2-9 Catalyst 3650-24PDM および Catalyst 3650-48FQM スイッチのブラケットの接続
スイッチにブラケットを取り付けてから、付属の小ネジでブラケットをラックに取り付けます(図 2-10)。ブラックの小ネジを使用して、左右いずれかのブラケットにケーブル ガイドを取り付けます。
|
|
||
|
|
スイッチの設置が完了したら、スイッチの設定の詳細について“スイッチを設置したあとの作業” sectionを参照してください。
スイッチを卓上または棚に設置する場合は、マウントキットの中からゴム製の脚が付いた粘着ストリップを取り出します。シャーシ底面のくぼみにゴム製の脚を 4 つ取り付けます(図 2-11 を参照)。
|
スイッチの設置が完了したら、スイッチの設定の詳細について“スイッチを設置したあとの作業” sectionを参照してください。
スイッチが設置された後、さまざまなオプションを使用して、スイッチを設定できます。
StackWise ケーブルを接続する前に、“スイッチのデータ スタックのプランニング” sectionを確認します。スイッチの相互接続には必ずシスコ認定の StackWise ケーブルを使用してください。
手順 1 StackWise ケーブルからダスト カバーを取り外し、後で使用できるように保管しておきます。
スタック構成をイネーブルにするには、StackWise アダプタが StackWise ポートに取り付けられている必要があります。デフォルト設定では、StackWise アダプタ ブランクが StackWise ポートに取り付けられています。StackWise スタック構成をスイッチと一緒に発注した場合、StackWise アダプタは StackWise ポートにすでに取り付けられており、手順 4 に進むことができます。
手順 2 図 2-12 に示すように、スタッキング キット(または Torx T15 ドライバ)で提供される Torx T15 アレン キーを使用して目的の StackWise ポートから StackWise アダプタ ブランクを取り外します。後で使用できるように保管しておきます。
手順 3 図 2-13 に示すように、StackWise アダプタを目的の StackWise ポートに取り付け、提供された Torx T15 キーまたは Torx T15 ドライバを使用して固定します。
(注) StackWise アダプタの取り外しまたは取り付け前に、ファン モジュールを取り外す必要はありません。システムの電源がオンのときに取り付ける場合は、ファンは常に取り付けられた場所のまま動かさない必要があります。
手順 4 StackWise ケーブルをスイッチの背面パネルの StackWise ポートに接続します。
a. StackWise ポートの StackWise アダプタと StackWise ケーブル コネクタの位置を合わせます。
b. StackWise ケーブル コネクタを図 2-14 に示すように、StackWise ポートに挿入します。シスコのロゴがコネクタの上面にあることを確認します。
手順 5 ケーブルのもう一端を他のスイッチのポートに接続し、指でネジを締め付けます。ネジをきつく締めすぎないようにしてください。
図 2-12 StackWise ポートから StackWise アダプタ ブランクを取り外す
|
|
||
|
|
||
|
|
図 2-13 StackWise ポートへの StackWise アダプタの取り付け
|
|||
|
|
||
|
|
図 2-14 StackWise アダプタへの StackWise ケーブルの接続
|
|
||
|
|
(注) • コネクタから StackWise ケーブルを取り外す必要がある場合は、接続しているネジを完全に外します。コネクタを使用しない場合は、ダスト カバーを取り替えてください。
この項では、SFP および SFP+ モジュールの着脱方法について説明します。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
(注) • SFP モジュール ポートの埃よけプラグ、または光ファイバ ケーブルのゴム製キャップは、ケーブルを接続する準備が整うまでは取り外さないでください。これらのプラグおよびキャップは、モジュール ポートやケーブルを汚れや周辺光から保護する役割を果たします。
SFP または SFP+ モジュールを取り付けるには、次の手順に従ってください。
手順 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用して、ストラップの機器側をアース表面に接続します。
手順 2 SFP モジュールは、送信側(TX)および受信側(RX)の印があるほうが上面です。
SFP モジュールによっては、送信側と受信側(TX と RX)の印の代わりに、接続の方向を示す矢印が付いている場合もあります。
手順 3 ベールクラスプ ラッチ付きの SFP モジュールの場合は、ロック解除の位置までラッチを開きます。
手順 4 モジュールをスロットの開口部に合わせて、コネクタをスロットの奥にはめ込みます。
手順 5 モジュールにベール クラスプ ラッチが付いている場合は、ラッチを閉じて SFP モジュールを固定します。
図 2-16 アップリンク ポートに取り付けられた SFP モジュールへの SFP ケーブルの接続
SFP または SFP+ モジュールを取り外すには、次の手順に従ってください。
手順 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用して、ストラップの機器側をアース表面に接続します。
手順 2 SFP モジュールからケーブルを取り外します。ケーブル コネクタ プラグを再び取り付ける際には、送信(TX)と受信(RX)を間違えないように注意してください。
手順 3 光インターフェイスを清潔に保つために、SFP モジュールの光ポートにダスト プラグを取り付けます。
手順 4 ベールクラスプ ラッチ付きのモジュールの場合は、ベールを下げて、モジュールを取り外します。指でラッチを開けない場合は、小型のマイナス ドライバなどの細長い工具を使用してラッチを開きます。
手順 5 SFP モジュールを持ち上げて、スロットからゆっくり引き出します。
手順 6 SFP モジュールは、静電気防止用袋に収めるか、その他の保護環境下に置いてください。
10/100/1000 イーサネット ポートは、RJ-45 コネクタとイーサネット ピン割り当てを使用します。最大ケーブル長は 328 フィート(100 m)です。100BASE-TX と 1000BASE-T のトラフィックでは、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の UTP ケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックでは、カテゴリ 3 またはカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。
スイッチ上では、自動ネゴシエーション機能がデフォルトでイネーブルになっています。この機能がイネーブルになっていると、スイッチ ポートは接続先装置の速度で動作するように自動的に設定されます。接続先の装置が自動ネゴシエーションをサポートしていない場合は、ポートの速度およびデュプレックスのパラメータを明示的に設定できます。性能を最大限に引き出すために、ポートで速度とデュプレックスの両方を自動ネゴシエートするか、接続の両端でポート速度とデュプレックスのパラメータを設定します。
簡易接続の場合、スイッチの Automatic Medium-Dependent Interface crossover(auto-MDIX)機能はデフォルトでイネーブルに設定されています。auto-MDIX 機能がイネーブルになっている場合は、スイッチで銅線イーサネット接続に必要なケーブル タイプが検出され、それに応じてインターフェイスが設定されます。したがって、10/100/1000 イーサネット ポートへの接続には、接続先装置のタイプに関係なく、クロス ケーブルとストレート ケーブルのいずれも使用できます。
自動ネゴシエーションおよび Auto-MDIX をイネーブルまたはディセーブルにする方法の詳細については、Cisco.com で提供されているスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
Auto-MDIX がディセーブルの場合は、 表 2-1 に従って正しいケーブルを選択し、スイッチの 10/100/1000 イーサネット ポートを他の装置に接続します。
|
|
|
---|---|---|
1.100BASE-TX と 1000BASE-T のトラフィックでは、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の 4 ツイスト ペア ケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックでは、カテゴリ 3 またはカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。 |
100M/1G/2.5G/5G/10G イーサネット ポートは、RJ45 コネクタとイーサネット ピン配置を使用します。これらのポートは、10 Mbps の速度をサポートしていません。100 Mbps および 1 Gbps のトラフィックでは、100 m の最大ケーブル長で、カテゴリ 5/5e/6 のシールドなしツイストペア(UTP)ケーブルが必要です。2.5 Gbps のトラフィックでは、100 m の最大ケーブル長でカテゴリ 5e/6/6a UTP ケーブルが必要です。5 Gbps のトラフィックでは、70 m の最大ケーブル長で、カテゴリ 5e の UTP ケーブル、100 m の最大ケーブル長で、カテゴリ 6/6a の UTP ケーブルが必要です。10 Gbps のトラフィックでは、55 m の最大ケーブル長で、カテゴリ 6 の UTP ケーブル、100 m の最大ケーブル長で、カテゴリ 6a の UTP ケーブルが必要です。
10/100/1000 PoE+ ポートおよび Cisco UPOE ポートには、“10/100/1000 イーサネット ポートの接続” sectionの説明にあるものと同様な自動ネゴシエーション設定およびケーブル要件があります。これらのポートは、PoE または PoE+ インライン パワーを提供できます。
PoE インライン パワーは、IEEE 802.3af 規格に準拠した装置のほか、Cisco 独自規格の Cisco IP Phone および Cisco Aironet アクセス ポイントをサポートします。各ポートは最大 15.4 W の PoE 電力を供給できます。
PoE+ インライン パワーは、IEEE 802.3at 標準に準拠した装置をサポートし、すべてのスイッチ ポートに対して 1 ポートあたり最大 30 W の PoE+ 電力を供給します。
Cisco UPOE ポートは、接続されたデバイスに、ポートあたり最大 60 W の電力を提供します。
(注) IEEE 802.3af をフル サポートしていない Cisco IP Phone やアクセス ポイントなど、レガシー装置の多くは、クロス ケーブルでスイッチに接続すると PoE をサポートしない場合があります。
警告 Voice over IP(VoIP)サービスおよび緊急コール サービスは、電源障害や停電が発生している場合は機能しません。電源が復旧した後、VoIP および緊急コール サービスへ再びアクセスできるように機器のリセットまたは再設定をする必要がある場合があります。米国では、この緊急番号は 911 です。国内の緊急番号を確認しておく必要があります。ステートメント 361
警告 絶縁されていない金属接点、導体、または端子を Power over Ethernet(PoE)回路の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。危険性を認識しているユーザまたは保守担当者だけに立ち入りが制限された場所を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。ステートメント 1072
デフォルト設定で十分な場合は、これ以上のスイッチの設定作業は必要ありません。デフォルト設定は、次のいずれかの管理オプションを使用して変更できます。