Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバ サービス ノート
Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバに固有の機能
バージョン 2 930 W DC 電源、UCSC-PSU2V2-930DC の取り付け
バージョン 1 930 W DC 電源、UCSC-PSU-930WDC の取り付け
930 W DC(バージョン 2)電源、UCSC-PSU2V2-930DC
930 W DC(バージョン 1)電源仕様、UCSC-PSU-930WDC
このマニュアルは、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』を補完するものです。このマニュアルでは、Cisco UCS C240 M4 サーバと Network Equipment Building System(NEBS)対応の Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバの違いについて説明します。このマニュアルの構成は、次のとおりです。
• 「Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバに固有の機能」
• 「関連資料」
Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバのインストールおよびサービス提供については『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』を参照できますが、NEBS サーバに固有の以下の例外とルールに注意してください。
• 「電源」
• 「DIMM」
• 「CPU」
Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバは次の NEBS 準拠レベルに対して認定されています。
NEBS サーバは、1 つまたは 2 つの 1200 W AC 電源装置(Cisco PID UCSC-PSU2V2-1200W=)を使用できます。
• サーバは、この AC 電源装置を使用する場合に NEBS レベル 1 準拠の認定を受けています。
• これらの電源装置は、電源装置が 2 つある場合、1+1 の冗長性によりホットスワップ可能です。
• これらの電源装置に関する情報については、「電源装置の仕様」を参照してください。
• 電源装置の交換方法の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の第 3 章を参照してください。
NEBS サーバは、1 つまたは 2 つの 930 W、-48 VDC 電源装置(バージョン 2 Cisco PID UCSC-PSU2V2-930DC またはバージョン 1 Cisco PID UCSC-PSU-930WDC=)を使用できます。
• サーバは、この DC 電源装置を使用する場合に NEBS レベル 3 準拠の認定を受けています。
• これらの電源装置は、電源装置が 2 つある場合、1+1 の冗長性によりホットスワップ可能です。
• これらの電源装置に関する情報については、「電源装置の仕様」を参照してください。
• DC 電源装置の交換方法の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の第 3 章を参照してください。
1200 W AC 電源装置は内部アースがあるため、サポートされる AC 電源コードが使用されている場合は、追加でアースを接続する必要はありません。
930 W DC 電源装置を使用する場合は、サーバ シャーシからラックのアース グラウンドに追加で接続する必要があります。アース ラグおよびアース線と共に使用するネジ穴はシャーシの背面パネルにあります。
注 シャーシの接地点は M5 ネジ用に合う大きさです。接地点は 0.625 インチ(15.86 mm)間隔で配置されます。独自のネジ、アース ラグとアース線を提供する必要があります。必要なアース ラグは、Panduit LCD10-14AF-L またはその同等品です。ユーザが提供するアース ケーブルは 14 AWG(2 mm)、最低 60 °C のワイヤか、現地の規定で許可されるものでなければなりません。
シャーシ背面パネルのアース ラグのネジ穴の位置については、図 1-1を参照してください。
図 1-1 Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバの背面パネル(DC 電源バージョン)
• 「バージョン 2 930 W DC 電源、UCSC-PSU2V2-930DC の取り付け」
• 「バージョン 1 930 W DC 電源、UCSC-PSU-930WDC の取り付け」
警告 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022
警告 この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。ステートメント 1045
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告 DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075
バージョン 2 930 W DC 電源を使用する場合は、キー付きコネクタのある 3 線ケーブルを使用して、電源装置の固定電源コンセントに電源をつなぎます。「バージョン 1 930 W DC 電源、UCSC-PSU-930WDC の取り付け」も参照してください。
ステップ 1 感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにします。
ステップ 2 付属の 3 線コネクタ ケーブルを、施設の DC 電源に接続します。
注 付属のコネクタ ケーブルには 8 AWG ゲージ導線が含まれています。推奨される施設のワイヤ ゲージは 8 AWG です。施設の最小ワイヤ ゲージは 10 AWG です。
ステップ 3 付属のコネクタ ケーブルを電源装置の電源コンセントに接続します。コネクタはコンセントにロックされるため、極性が正しく調整されます。
ステップ 4 施設の DC 電源の電力を回路ブレーカーで元に戻します。
図 1-2 バージョン 2 930 W、-48 VDC 電源装置コネクタ ブロック
バージョン 1 930 W DC 電源を使用する場合は、絶縁をはがしたワイヤを、取り外し可能なコネクタ ブロックに接続します。「バージョン 2 930 W DC 電源、UCSC-PSU2V2-930DC の取り付け」も参照してください。
ステップ 1 感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにします。
ステップ 2 電源装置から DC 電源コネクタ ブロックを取り外します。(このコネクタのスペア PID は UCSC-CONN-930WDC= です)。
電源装置からコネクタ ブロックを取り外すには、コネクタ内部の上部にあるオレンジのプラスチック ボタンを電源装置に向けて押し、コネクタ ブロックを引き出します。
ステップ 3 使用する DC ワイヤの 15mm(.59 インチ)絶縁体を取り除きます。
注 推奨ワイヤ ゲージは 8 AWG です。最小ワイヤ ゲージは 10 AWG です。
ステップ 4 オレンジのプラスチック ボタンの位置を上部に合わせて、図 1-3に示すようにコネクタをそろえます。
ステップ 5 小さなドライバを使用して、下部のスプリング ケージ ワイヤ コネクタのバネ式ワイヤ固定レバーを押し下げます。グリーンのワイヤ(アース線)を開口部に挿入して、レバーを離します。
ステップ 6 小さなドライバを使用して、中間のスプリング ケージ ワイヤ コネクタのワイヤ固定レバーを押し下げます。黒のワイヤ(DC マイナス)を開口部に挿入して、レバーを離します。
ステップ 7 小さなドライバを使用して、上部のスプリング ケージ ワイヤ コネクタのワイヤ固定レバーを押し下げます。赤のワイヤ(DC プラス)を開口部に挿入して、レバーを離します。
ステップ 8 電源装置にコネクタ ブロックを挿入して戻します。赤(DC プラス)ワイヤが電源装置のラベル「+ DC」と合っていることを確認します。
図 1-3 バージョン 1 930 W、-48 VDC 電源装置コネクタ ブロック
NEBS サーバは、小型フォーム ファクタのドライブ、16 ドライブ バージョンの Cisco UCS C240 M4 サーバを使用します。最大 16 台のドライブがサポートされます。
• 前面パネルおよびドライブ ベイの番号付けについては、図 1-4 を参照してください。
• ドライブの交換方法の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の第 3 章を参照してください。
• サポートされる RAID コントローラおよびケーブル配線の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の付録 C を参照してください。
図 1-4 Cisco UCS C240 M4 NEBS サーバ
NEBS サーバは 32 GB の最大 DIMM サイズをサポートします。
DIMM の収容および交換方法の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の第 3 章を参照してください。
• NEBS レベル 1 準拠サーバ:Intel Xeon E5-2697 または E5-2698
• NEBS レベル 3 準拠サーバ:Intel Xeon E5-2658
CPU の収容および交換方法の詳細については、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』の第 3 章を参照してください。
• 「930 W DC(バージョン 2)電源、UCSC-PSU2V2-930DC」
• 「930 W DC(バージョン 1)電源仕様、UCSC-PSU-930WDC」
図 1-5 に、バージョン 1 930 W DC 電源装置の背面を示しますが、LED とその状態は、バージョン 2 930 W DC 電源装置および 1200 W AC 電源装置の場合と同じです。LED の状態の説明については、 表 1-1 を参照してください。
表 1-2 に、各 1200 W AC 電源装置(Cisco PID UCSC-PSU2V2-1200W=)の仕様を示します。
表 1-4 に、各 930 W の DC 電源の仕様を示します (Cisco PID UCSC-PSU-930WDC)。
次の情報は NEBS GR-1089 の使用である仕様、「 Electromagnetic Compatibility and Electrical Safety--Generic Criteria for Network Telecommunications 」に基づいています。
この内容は「 Regulatory Compliance and Safety Information For Cisco UCS C-Series Servers 」にも記載されています。
• Cisco Unified Computing System(UCS)には、外部のサージ保護デバイス(SPD)が AC 電源供給装置で使用される展開用の AC 電源ポートがあります(国内の電気規定の定義を参照してください)。
• Cisco UCS は、Common Bonding Network(CBN)の設置用に設計されています。
• Cisco UCS は、国内の電気規定が適用されるネットワーク通信設備や場所に設置できます。
• 電導経路を必ず本製品のシャーシと製品を搭載するラックまたは筺体の金属面との間に設置するか、またはアース導体に接続するようにしてください。ネジ山を形成するタイプの取り付けネジを使用して塗料または非導電コートを除去し、金属間接点を作ることにより必ず電気的導通を確保してください。取り付け金具と筺体またはラックとの接触面の塗料または非導電コートはすべて除去してください。設置する前に必ず表面の汚れを除去し、腐食防止剤を塗布してください。
• このシステムへの DC 戻り接続は、システム フレームとシャーシ(DC-I)から絶縁したままにする必要があります。
• 装置またはサブアセンブリのイントラビルディング RJ-45 イーサネット ポートでは、シールドされた建物内配線または、両端がアースに接続された配線を使用する必要があります。
このマニュアルは、『 Cisco UCS C240 M4 Server Installation and Service Guide 』を補完するものです。Cisco Unified Computing System(UCS)C シリーズ ラックマウント サーバのマニュアル セットについては、次のリンク先にあるロードマップ ドキュメントも参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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