目次
- Cisco UCS リリース 2.2 へのファームウェア アップグレード
- バージョンをまたがるファームウェアのサポート
- ファームウェア アップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
- 設定の変更とアップグレードに影響を与える可能性がある設定
- ファームウェア アップグレードのハードウェアに関する注意事項および制限事項
- アップグレードのファームウェアおよびソフトウェアに関する注意事項および制約事項
- 自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
- リリース 2.2 へのアップグレードに関する注意事項
- Cisco UCS リリース 2.2 ファームウェアのダウンロード
- ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件
- シスコからのソフトウェア バンドルの入手
- 離れた場所からのファブリック インターコネクトへのファームウェア イメージのダウンロード
- ローカル ファイル システムからファブリック インターコネクトへのファームウェア イメージのダウンロード
- Cisco UCS Release 2.2 へのファームウェア アップグレード
- Cisco UCS Release 2.2 へのファームウェア アップグレードのオプション
- 自動インストール を使用したリリース 2.1 からのアップグレード手順の概要
- リリース 2.1 からの手動アップグレード手順の概要
Cisco UCS リリース 2.2 へのファームウェア アップグレード
Cisco UCS リリース 2.2 へのファームウェア アップグレードは、スタンドアロン ファブリック インターコネクトおよびサーバの予定されたメンテナンス ウィンドウで計画する必要があります。
このファームウェア アップグレードでは、次のデータ トラフィックの中断を想定しておく必要があります。
クラスタ設定のファブリック インターコネクトについては、正しい手順に従うとデータ トラフィックの中断は最小になります。ファブリック インターコネクト間のフェールオーバーにより、ファブリック インターコネクトおよび I/O モジュールのリブートに必要な長時間の中断が避けられます。
スタンドアロン ファブリック インターコネクトでは、サーバのリブートに必要な最大 1 分間と、ファブリック インターコネクトおよび I/O モジュールのリブートに必要な約 10 分間、データ トラフィックが中断されます。
サーバについては、各サーバをアップグレードする場合は、サーバのリブートの間データが中断されます。
シスコでは、ファームウェアを管理および更新するための一連のベスト プラクティスを『Cisco UCS B-Series Firmware Management Guides』と次のテクニカル ノートで保持しています。『Unified Computing System Firmware Management Best Practices』
(注)
Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトから、Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトへのアップグレード方法については、『Upgrading Cisco UCS B-Series Hardware』を参照してください。
バージョンをまたがるファームウェアのサポート
Cisco UCS はバージョンをまたがるファームウェアをサポートしています。サーバ(ホスト ファームウェア(FW)、BIOS、CIMC、アダプタ FW およびドライバ)で以前のリリースの B バンドルまたは C バンドルと同時に使用できる Cisco UCS Manager A バンドル ソフトウェア(Cisco UCS Manager、Cisco NX-OS、IOM のファームウェア)については、該当するリリースの『Release Notes for Cisco UCS Software(Cisco UCS ソフトウェアのリリース ノート)』を参照してください。
Cisco UCSM リリース 2.2以降では、アダプタのファームウェア バージョンが Cisco UCSM のリリース バージョンと異なります。
重要:バージョンをまたがるファームウェアを設定する場合は、サーバのエンドポイントのファームウェアのバージョンが Cisco UCS ドメインの設定に対応するようにする必要があります。
ファームウェア アップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
Cisco UCS ドメインのエンドポイントのファームウェアをアップグレードする前に、次の注意、ガイドライン、および制約事項を考慮してください。
(注)
Cisco UCS Manager GUI では、リリースでサポートされていないオプションを選択できません。 Cisco UCS ドメイン に、アップグレード後のリリースでサポートされていないハードウェアが含まれている場合、Cisco UCS Manager GUI では、そのハードウェアのオプションとしてファームウェアが表示されず、アップグレードできません。
ファームウェアをアップグレードする前に、すべてのエラーを解消してください。
設定の変更とアップグレードに影響を与える可能性がある設定
Cisco UCS ドメインの設定に応じて、アップグレード後に設定を変更するには、次の変更が必要な場合があります。障害などの問題を回避するには、必要な変更を行ってからアップグレードすることを推奨します。
Cisco UCS リリース 2.1(2) 以降へのアップグレードがサービス プロファイル レベルで定義されているイニシエータ IQN に及ぼす影響
2 つの iSCSI vNIC があり、両方が同じイニシエータ IQN(Cisco UCS リリース 2.0(1) でサポート)を使用している場合は、アップグレードすると、単一のサービス プロファイル レベルのイニシエータ IQN が作成され、iSCSI vNIC のイニシエータ IQN はリセットされて値を失います。
Cisco UCS リリース 2.0(1) のサービス プロファイル全体において、iSCSI vNIC で同じイニシエータ IQN が使用されている場合は、アップグレードすると、サービス プロファイル レベルの重複したイニシエータ IQN が生成されます。このような構成では、サービス プロファイル レベルで定義された重複イニシエータ IQN を持つ各 iSCSI vNIC に対してエラーが生成されます。これらのエラーは、サービス プロファイル レベルの重複イニシエータ IQN を変更すると解消されます。サービス プロファイル関連の操作(ホスト ファームウェア パッケージのアップデートなど)を実行する前に、これらのエラーを解消する必要があります。
デフォルトのメンテナンス ポリシーの設定を「ユーザ確認応答」にする
デフォルトのメンテナンス ポリシーは、ホスト メンテナンス ポリシーによるサーバ ファームウェアのアップグレードなど、大きな影響を及ぼす変更がサービス プロファイルに加えられた場合にただちにサーバがリブートするように設定されています。サーバ トラフィックの予期せぬ中断を避けるため、デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更することを推奨します。
デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更すると、大きな影響を及ぼす変更のリストが保留中のアクティビティと共に一覧表示されます。これにより、サーバのリブートを制御することができます。
FCoE VLAN ID とイーサネット VLAN ID のオーバーラップは Cisco UCS リリース 2.0 以降では許可されない
注意
Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、イーサネット VLAN と FCoE VLAN で VLAN ID のオーバーラップが可能でした。ただし、Cisco UCS リリース 2.0 以降では、VLAN ID のオーバーラップは許可されません。アップグレード中に Cisco UCS Manager で VLAN ID のオーバーラップが検出されると、重大なエラーが生成されます。VLAN ID を再設定しない場合、Cisco UCS Manager によって重大なエラーが生成され、オーバーラップしている VLAN のイーサネット トラフィックがドロップされます。このため、イーサネットと FCoE の VLAN ID がオーバーラップしていないことを確認してから、Cisco UCS リリース 2.2 にアップグレードすることを推奨します。
アップリンク トランクの設定で VLAN ID 1 がネイティブ VLAN として定義および設定されている場合、イーサネット VLAN 1 ID を別の値に変更すると、ファブリック インターコネクトでネットワークの中断やフラッピングが生じ、その結果、HA イベントが発生して、大量のトラフィックが取り込まれ、サービスを一時的に使用できなくなります。
Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、VSAN の FCoE VLAN ID を明示的に設定しなかった場合、Cisco UCS Manager は、デフォルトの VSAN のデフォルト FCoE VLAN として VLAN 1 を割り当てました(デフォルトの VSAN ID 1 を使用)。これらのリリースでは、VLAN 1 は、イーサネット トラフィックのデフォルト VLAN としても使用されました。このため、FCoE VLAN および 1 つ以上のイーサネット VLAN のデフォルト VLAN ID を受け入れた場合は、VSAN の FCoE VLAN またはイーサネット VLAN の VLAN ID を再設定する必要があります。
Cisco UCS リリース 2.2 の新規インストールでは、デフォルトの VLAN ID は次のようになります。
FCoE ストレージ ポートのネイティブ VLAN に対して VLAN ID 4048 が使用されている場合に、Cisco UCS リリース 1.4 からリリース 2.0 にアップグレードすると、デフォルトの VLAN ID は次のようになります。
(注)
Cisco UCS ドメインでデフォルト VLAN ID の 1 つが使用されているため VLAN のオーバーラップが発生している場合は、1 つ以上のデフォルト VLAN ID を、使用または予約されていない VLAN ID に変更します。リリース 2.0 以降では ID が 3968 ~ 4047 の VLAN は予約されます。
予約済み範囲の ID を持つ VSAN は正常に動作しない
予約範囲の ID を持つ VSAN は、アップグレード後に正常に動作しません。次を実行して、Cisco UCS Manager で設定されている VSAN が予約済み範囲に含まれないようにします。
Cisco UCS ドメイン FC スイッチ モードを使用する予定の場合は、ID が 3040 ~ 4078 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
Cisco UCS ドメイン FC エンドホスト モードを使用する予定の場合は、ID が 3840 ~ 4079 の範囲にある VSAN を設定しないでください。
VSAN に予約済み範囲の ID がある場合は、その VSAN ID を、使用または予約されていない VSAN ID に変更します。
IQN 名は各 iSCSI vNIC で一意である必要がある
Cisco UCS ドメインが iSCSI ブート用に設定されている場合は、Cisco UCS リリース 2.0(1) から リリース 2.0(2) 以降にアップグレードする前に、複数のサービス プロファイルで使用される iSCSI vNIC がすべて一意のイニシエータ名を持っていることを確認する必要があります。発信側名の変更にはストレージ側の設定も関係しますが、これについてはこのマニュアルでは説明していません。
シスコでは、Cisco UCS ドメイン内の重複する IQN 名を識別する Cisco UCS PowerTool 用のスクリプトを提供しています。詳細については、「Cisco UCS Power Tool の取得と重複した IQN スクリプトの実行」を参照してください。
アップグレード前に、サービス プロファイル全体においてすべての iSCSI vNIC が一意の名前を持っていることを確認しなかった場合は、IQN の重複を警告するために、Cisco UCS Manager で iSCSI vNIC に関するエラーが発生します。また、サービス プロファイル内に重複した IQN 名(同じ名前が両方の iSCSI vNIC で使用されている場合など)がないことを確認しなかった場合は、Cisco UCS によってサービス プロファイルが再設定され、1 つの IQN を持つようになります。この障害をクリアして重複した IQN を再設定する方法の詳細については、『Cisco UCS B-Series Troubleshooting Guide』を参照してください。
ファームウェア アップグレードのハードウェアに関する注意事項および制限事項
Cisco UCS ドメインのハードウェアはアップグレード方法に影響を与えることがあります。エンドポイントをアップグレードする前に、次の注意事項および制約事項を考慮してください。
サーバまたはシャーシのメンテナンスなし
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
アップグレードの実施前や実施中に RAID 構成ハードディスクを交換しない
Cisco UCS インフラストラクチャやサーバ ファームウェアのアップグレードの実施前および実施中は、以下を順守してください。
常にホスト ファームウェア パッケージを使用して Cisco UCS Gen-2 アダプタをアップグレードする
Cisco UCS Gen-2 アダプタは、エンドポイントで直接アップグレードすることはできません。このようなアダプタのファームウェアは、ホスト ファームウェア パッケージを使用してアップグレードする必要があります。
Cisco UCS 82598KR-CI 10-Gigabit Ethernet Adapter はアップグレードできない
Intel ベースのアダプタ カードである Cisco UCS 82598KR-CI 10-Gigabit Ethernet Adapter(N20-AI0002)のファームウェアは、製造元でハードウェアに書き込まれます。このアダプタのファームウェアはアップグレードできません。
ファブリック インターコネクト数
2 つのファブリック インターコネクトのあるクラスタ設定の場合、ファブリック インターコネクト間のフェールオーバーを利用して、データ トラフィックを中断せずに、エンドポイントの直接のファームウェア アップグレードを実行できます。ただし、ホストまたは管理ファームウェア パッケージによってアップグレードする必要があるエンドポイントの場合は、データ トラフィックの中断が避けられません。
単一のファブリック インターコネクトのスタンドアロン設定の場合、エンドポイントの直接のファームウェア アップグレードを実行すると、データ トラフィックの中断を最小にできます。ただし、アップグレードを完了するために、ファブリック インターコネクトをリブートする必要があるため、トラフィックの中断は避けられません。
(注)
NX-OS の内部電源シーケンサ ファームウェアが Cisco UCS アップグレード プロセスの一部として更新された場合、ファブリック インターコネクトはローダ プロンプトを表示します。続行するには、ファブリック インターコネクトをパワーサイクルします。
アップグレードのファームウェアおよびソフトウェアに関する注意事項および制約事項
エンドポイントをアップグレードする前に、次の注意事項および制約事項を考慮してください。
各エンドポイントの適切なタイプのファームウェア アップグレードの決定
アダプタやサーバ CIMC などの一部のエンドポイントは、直接のファームウェア アップグレードか、またはサービス プロファイルに含まれるファームウェア パッケージによって、アップグレードできます。Cisco UCS ドメインの設定によって、これらのエンドポイントのアップグレード方法が決まります。サーバに関連付けられているサービス プロファイルに、ホスト ファームウェア パッケージが含まれる場合、ファームウェア パッケージによって、それらのサーバのアダプタをアップグレードします。同様に、サーバに関連付けられているサービス プロファイルに管理ファームウェア パッケージが含まれる場合、ファームウェア パッケージによって、それらのサーバの CIMC をアップグレードします。
管理ファームウェア パッケージによる CIMC のアップグレードまたは、サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のファームウェア パッケージによるアダプタのアップグレードは、直接のファームウェア アップグレードより優先されます。サーバに関連付けられたサービス プロファイルにファームウェア パッケージが含まれる場合、エンドポイントを直接アップグレードすることはできません。直接のアップグレードを実行するには、サービス プロファイルからファームウェア パッケージを削除する必要があります。
Cisco UCS Manager GUI ですべてのエンドポイントを同時にアクティブにしない
Cisco UCS Manager GUIを使用してファームウェアをアップデートする場合、[Activate Firmware] ダイアログボックスの [Filter] ドロップダウン リストで [ALL] を選択して、すべてのエンドポイントを同時にアクティブにしないでください。多くのファームウェア リリースやパッチには依存関係があるため、ファームウェアの更新を正常に実行するためにエンドポイントを特定の順序でアクティブにする必要があります。この順序はリリースやパッチの内容によって異なります。すべてのエンドポイントをアクティブにしても、更新が目的の順序で実行される保証はなく、エンドポイント、ファブリック インターコネクト、Cisco UCS Manager の間での通信が損なわれる可能性があります。特定のリリースやパッチの依存関係については、当該のリリースやパッチに付属のリリース ノートを参照してください。
使用可能なブートフラッシュおよびワークスペース パーティションの特定
ブートフラッシュ パーティションは、Cisco UCS Manager によって管理されるファームウェア イメージ専用です。アップグレードまたはダウングレードを開始するには、ブートフラッシュ パーティションの最低 20 % が使用可能である必要があります。ブートフラッシュのパーティションが容量の 70 % および 90 % を超えると障害が発生します。
ファブリック インターコネクトのワークスペース パーティションに格納されるのは、テクニカル サポート ファイル、コア ファイル、およびデバッグ プラグインです。アップグレードまたはダウングレードを開始するには、ワークスペース パーティションの最低 20 % が使用可能である必要があります。
アダプタおよび I/O モジュールのアクティベーションの影響
直接のアップグレード時に、アダプタに [Set Startup Version Only] を設定する必要があります。この設定では、アクティブ化されたファームウェアが pending-next-boot 状態に移行し、サーバがすぐにリブートしません。アクティブ化されたファームウェアは、サーバがリブートされるまで、アダプタで実行されているバージョンのファームウェアになりません。ホスト ファームウェア パッケージのアダプタに [Set Startup Version Only] を設定することはできません。
サーバがサービス プロファイルに関連付けられない場合、アクティブ化されたファームウェアは pending-next-boot 状態を維持します。Cisco UCS Manager は、サーバがサービス プロファイルに関連付けられるまで、エンドポイントをリブートせず、ファームウェアをアクティブにしません。必要に応じて、関連付けられていないサーバを手動でリブートまたはリセットして、ファームウェアをアクティブにできます。
I/O モジュールに対して [Set Startup Version Only] を設定した場合、そのデータ パス内のファブリック インターコネクトがリブートされると、I/O モジュールがリブートされます。I/O モジュールに対して、[Set Startup Version Only] を設定しない場合、I/O モジュールがリブートし、トラフィックが中断します。また、Cisco UCS Manager がファブリック インターコネクトと I/O モジュールの間のプロトコルとファームウェア バージョンの不一致を検出した場合、Cisco UCS Manager は、ファブリック インターコネクトのファームウェアに一致するファームウェア バージョンを使用して I/O モジュールを自動的に更新し、ファームウェアをアクティブ化して、I/O モジュールを再度リブートします。
自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
自動インストールを使用して Cisco UCS ドメインのエンドポイントのファームウェアをアップグレードする前に、次の注意、ガイドライン、および制約事項を考慮してください。
(注)
次の注意事項は自動インストールに固有の事項であり、ファームウェア アップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項の項目と併せて考慮する必要があります。
デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーに関する推奨事項
Cisco UCS Manager をアップグレードすると、「default」という名前の新しいホスト ファームウェア ポリシーが作成され、まだホスト ファームウェア ポリシーが含まれていないすべてのサービス プロファイルに割り当てられます。デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーは空白です。いかなるコンポーネントのいかなるファームウェア エントリも含まれていません。このデフォルトのポリシーは、ユーザの確認応答を受けてからサーバをリブートするのではなく、即時にリブートするように設定することもできます。
サーバ ファームウェアのアップグレード時に、Cisco UCS ドメインのブレード サーバやラック マウント サーバのファームウェアをデフォルトのホスト ファームウェア ポリシーに追加できます。アップグレードを完了するには、すべてのサーバをリブートする必要があります。
デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーが割り当てられている各サービス プロファイルは、そこに含まれているメンテナンス ポリシーに従って、関連付けられているサーバをリブートします。メンテナンス ポリシーが即時リブートに設定されている場合は、[Install Server Firmware] ウィザードでの設定の完了後に、アップグレードをキャンセルしたり、サーバのリブートを阻止することはできません。これらのサービス プロファイルに関連付けられているメンテナンス ポリシーを検証して、時限リブートまたはユーザ確認応答のいずれが設定されているかを確認することを推奨します。
(注)
2.1(2a) より前のリリースからアップグレードする場合は、CSCup57496 の影響を受ける可能性があります。手動で CIMC をアップグレードしてサービス プロファイルを関連付けたら、管理ファームウェア パックを削除して CIMC のファームウェアをアクティブにします。詳細については、https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCup57496を参照してください。
使用可能なブートフラッシュ パーティション
ブートフラッシュ パーティションは、Cisco UCS Manager によって管理されるファームウェア イメージ専用です。自動インストールを開始するには、ブートフラッシュ パーティションの少なくとも 20 % が使用可能である必要があります。ブートフラッシュのパーティションが容量の 70 % および 90 % を超えると障害が発生します。
使用可能なワークスペース パーティション
ファブリック インターコネクトのワークスペース パーティションには、テクニカル サポート ファイル、コア ファイル、およびデバッグ プラグインが保存されます。アップグレードまたはダウングレードを開始するには、ワークステーション パーティションの少なくとも 20 % が使用可能である必要があります。
ファブリック インターコネクトの時刻、日付、およびタイムゾーンは同一でなければなりません
クラスタ構成内のファブリック インターコネクトを確実に同期させるには、それらが同じ日付、時刻、タイム ゾーンに設定されていることを確認する必要があります。両方のファブリック インターコネクトに NTP サーバと正しいタイム ゾーンを設定することを推奨します。ファブリック インターコネクトの日付、時刻、タイムゾーンが同期していないと、自動インストール でエラーが発生することがあります。
インフラストラクチャとサーバのファームウェアを同時にアップグレードすることは不可能
インフラストラクチャのファームウェアをサーバのファームウェアと同時にアップグレードすることはできません。インフラストラクチャのファームウェアを先にアップグレードし、次にサーバのファームウェアをアップグレードすることを推奨します。インフラストラクチャのファームウェアのアップグレードが完了するまで、サーバのファームウェアのアップグレードは開始しないでください。
インストール サーバ ファームウェアに対するホスト ファームウェア パッケージと管理ファームウェア パッケージの影響
インストール サーバ ファームウェアでは、ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードするため、Cisco UCS ドメインのすべてのサーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードする必要はありません。ただし、関連するサービス プロファイルにインストール サーバ ファームウェアを設定したときに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれるサーバは、すべて指定したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにアップグレードされます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージだけでなく管理ファームウェア パッケージも含まれている場合は、インストール サーバ ファームウェアでは、管理ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンを使用して、サーバの CIMC をアップグレードします。CIMC は、ホスト ファームウェア パッケージの CIMC の方が管理ファームウェア パッケージの CIMC より新しいバージョンの場合でも、ホスト ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンにはアップグレードされません。ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバの CIMC をアップグレードする場合は、関連付けられたサービス プロファイルから管理ファームウェア パッケージを削除する必要があります。
サービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージが含まれていないサーバに対してインストール サーバ ファームウェアを使用した場合の影響
サーバに関連付けられたサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージが含まれていない場合、このサーバのエンドポイントのアップグレードにインストール サーバ ファームウェアを使用すると、インストール サーバ ファームウェアではデフォルトのホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードします。インストール サーバ ファームウェアでは、デフォルトのホスト ファームウェア パッケージのみ更新できます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルが以前に インストール サーバ ファームウェア のデフォルトのホスト ファームウェア パッケージによって更新されている場合、このサーバの CIMC またはアダプタをアップグレードするには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。
新たに追加されたサーバのサーバ ファームウェアのアップグレード
インストール サーバ ファームウェアを実行した後、Cisco UCS ドメインにサーバを追加すると、新しいサーバのファームウェアはインストール サーバ ファームウェアによって自動的にアップグレードされません。新しく追加したサーバのファームウェアを、最後にインストール サーバ ファームウェアを実行したときに使用したファームウェア バージョンにアップグレードする場合は、エンドポイントをそのサーバのファームウェアに手動でアップグレードする必要があります。インストール サーバ ファームウェアには、ファームウェア バージョンの変更が毎回必要です。サーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードするためにインストール サーバ ファームウェアを再実行することはできません。
(注)
リリース 2.2 へのアップグレードが終了すると、Cisco UCS Manager で [Firmware Auto Sync Server] ポリシーを使用して、新たに検出されたサーバを自動的に更新できます。詳細については、該当する『Cisco UCS B シリーズ ファームウェア管理ガイド』を参照してください。
リリース 2.2 へのアップグレードに関する注意事項
リリース 2.2 へのアップグレード中またはアップグレード後に、次のような注意事項が表示される可能性があります。
不具合 ID
説明
影響を受ける最初のバンドル
リリースで解決済み
CSCut63966
アップグレード中、またはファブリック インターコネクトのリブートまたは電源の再投入後、ブート変数が設定されていないか、または /bootflash、/opt などの SSD のパーティションのいずれかが破損したことが原因で、ファブリック インターコネクトが正常にリロードしない場合があります。ファイル システムの単純な破損や、ファイル システムが読み取り専用になるなど、SSD の破損状況は異なります。
この問題は解決されました。
2.2(1b)A
2.2(1h)A
CSCun00720
Cisco UCS ファブリック インターコネクト 6296 が、電源の再投入、クラッシュ、またはアップグレード後に応答しません。 この問題は解決されました。
2.0(2m)A
2.2(1b)A
Cisco UCS リリース 2.2 ファームウェアのダウンロード
このセクションには、Cisco UCS リリース 2.2 ファームウェアを入手してファブリック インターコネクトにダウンロードする方法が記載されています。
ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件
Cisco UCS ドメインのすべてのエンドポイントが完全に機能し、それらのエンドポイントのファームウェアのアップグレードまたはダウングレードを開始する前に、すべてのプロセスが完了している必要があります。機能状態でないエンドポイントはアップグレードまたはダウングレードすることはできません。たとえば、検出されていないサーバのファームウェアはアップグレードまたはダウングレードできません。最大回数の再試行後に失敗した FSM などの未完了のプロセスによって、エンドポイントのアップグレードやダウングレードが失敗する可能性があります。FSM が実行中の場合、Cisco UCS Manager によって、更新とアクティベーションがキューに入れられ、FSM が正常に完了すると、それらが実行されます。
[Equipment] タブのコンポーネントの周囲の色付けされたボックスは、そのコンポーネントのエンドポイントがアップグレードまたはダウングレードできないことを示していることがあります。エンドポイントのアップグレードを試みる前に、そのコンポーネントのステータスを確認してください。
(注)
Cisco UCS Manager GUI の [Installed Firmware] タブでは、これらの前提条件を実行するための十分な情報が得られません。
Cisco UCS ドメインのファームウェアをアップグレードまたはダウングレードする前に、次の前提条件を実行します。
リリース ノートの内容を確認します。
適切なハードウェアおよびソフトウェア相互運用性の表を参照し、すべてのサーバのオペレーティング システムドライバのレベルが、アップグレード予定の Cisco UCS のリリースに対して正しいレベルになっていることを確認します。
設定を All Configuration バックアップ ファイルにバックアップします。
クラスタ設定の場合、ファブリック インターコネクトの高可用性ステータスに、両方が稼働中であると示されていることを確認します。
スタンドアロン設定の場合、ファブリック インターコネクトの [Overall Status] が [Operable] であることを確認します。
データ パスが稼働中であることを確認します。詳細については、該当する『Firmware Management Guide』の「erifying that the Data Path is Ready」セクションを参照してください。
すべてのサーバ、I/O モジュール、アダプタが完全に機能することを確認します。動作不能なサーバはアップグレードできません。
Cisco UCS ドメインに致命的または重大な障害がないことを確認します。このような障害がある場合は解決してから、システムをアップグレードしてください。致命的または重大な障害があると、アップグレードが失敗する可能性があります。
すべてのサーバが検出されていることを確認します。サーバの電源を入れる必要はありません。また、サーバをサービス プロファイルと関連付ける必要もありません。
ラックマウント サーバを Cisco UCS ドメインに統合する場合、Cisco UCS Manager で管理するシステムにラックマウント サーバをインストールし、統合する方法については、該当する『C-Series Rack-Mount Server Integration Guide』の指示に従います。
iSCSI ブート用に設定された Cisco UCS ドメインの場合は、アップグレードの前に次の手順を実行します。
シスコからのソフトウェア バンドルの入手
はじめる前に手順Cisco UCS ドメインを更新するために、次のどのソフトウェア バンドルが必要なのかを判定します。
Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル:すべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル:ブレード サーバが含まれるすべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル:統合されたラックマウント サーバが含まれる Cisco UCS ドメインのみで必要です。このバンドルには、Cisco UCS Manager がそれらのサーバを管理できるようにするためのファームウェアが含まれており、スタンドアロン C シリーズ ラックマウント サーバには適用されません。
ステップ 1 Web ブラウザで、 Cisco.com を参照します。 ステップ 2 [Support] で [All Downloads] をクリックします。 ステップ 3 中央のペインで、[Servers - Unified Computing] をクリックします。 ステップ 4 入力を求められたら、Cisco.com のユーザ名およびパスワードを入力して、ログインします。 ステップ 5 右側のペインで、次のように必要なソフトウェア バンドルのリンクをクリックします。
バンドル ナビゲーション パス Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル
をクリックします。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル
をクリックします。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル
をクリックします。
ヒント これらのパスからアクセスできる Unified Computing System (UCS) Documentation Roadmap Bundle は、Cisco UCS のすべてのドキュメントのダウンロード可能な ISO イメージです。
ステップ 6 ソフトウェア バンドルをダウンロードする最初のページで、[Release Notes] リンクをクリックしてリリース ノートの最新版をダウンロードします。 ステップ 7 ダウンロードする各ソフトウェア バンドルについて、次の手順を実行します。
ステップ 8 Cisco UCS ドメインをアップグレードする前に、リリース ノートを参照してください。
次の作業
ソフトウェア バンドルをファブリック インターコネクトにダウンロードします。
離れた場所からのファブリック インターコネクトへのファームウェア イメージのダウンロード
手順
(注)
クラスタ セットアップでは、ダウンロードの開始に使用されたファブリック インターコネクトに関係なく、ファームウェア バンドルのイメージ ファイルは両方のファブリック インターコネクトにダウンロードされます。 Cisco UCS Manager は、両方のファブリック インターコネクトにあるすべてのファームウェア パッケージとイメージを同期状態にします。 ファブリック インターコネクトの 1 つがダウンした場合でも、ダウンロードは正常に終了します。 オンラインに復帰したときに、イメージがもう片方のファブリック インターコネクトに同期されます。
次の作業
ファームウェア バンドルのイメージ ファイルが完全にダウンロードされたら、エンドポイント上でファームウェアを更新します。
ローカル ファイル システムからファブリック インターコネクトへのファームウェア イメージのダウンロード
手順
(注)
クラスタ セットアップでは、ダウンロードの開始に使用されたファブリック インターコネクトに関係なく、ファームウェア バンドルのイメージ ファイルは両方のファブリック インターコネクトにダウンロードされます。 Cisco UCS Manager は、両方のファブリック インターコネクトにあるすべてのファームウェア パッケージとイメージを同期状態にします。 ファブリック インターコネクトの 1 つがダウンした場合でも、ダウンロードは正常に終了します。 オンラインに復帰したときに、イメージがもう片方のファブリック インターコネクトに同期されます。
ステップ 1 [Navigation] ペインの [Equipment] タブをクリックします。 ステップ 2 [Equipment] タブの [Equipment] ノードを展開します。 ステップ 3 [Work] ペインの [Firmware Management] タブをクリックします。 ステップ 4 [Installed Firmware] タブをクリックします。 ステップ 5 [Download Firmware] をクリックします。 ステップ 6 [Download Firmware] ダイアログボックスで、[Location of the Image File] フィールドの [Local File System] オプション ボタンをクリックします。 ステップ 7 [Filename] フィールドに、フル パスとイメージ ファイルの名前を入力します。 ファームウェア イメージ ファイルが配置されているフォルダへの正確なパスがわからない場合は、[Browse] をクリックしてファイルにナビゲートします。
ステップ 8 [OK] をクリックします。 Cisco UCS Manager GUI によって、ファームウェア バンドルのファブリック インターコネクトへのダウンロードが開始されます。
ステップ 9 (任意)[Download Tasks] タブで、ダウンロードされたファームウェア バンドルのステータスをモニタします。
(注) Cisco UCS Manager によって、ブートフラッシュの領域が不足していることが報告された場合は、[Packages] タブで古いバンドルを削除して、領域を解放します。ブートフラッシュの空き領域を表示するには、[Equipment] タブのファブリック インターコネクトにナビゲートし、[General] タブの [Local Storage Information] 領域を展開します。
ステップ 10 必要なすべてのファームウェア バンドルがファブリック インターコネクトにダウンロードされるまで、このタスクを繰り返します。
次の作業
ファームウェア バンドルのイメージ ファイルが完全にダウンロードされたら、エンドポイント上でファームウェアを更新します。
Cisco UCS Release 2.2 へのファームウェア アップグレード
ここでは、Cisco UCS ドメインを Cisco UCS Release 2.2 にアップグレードするために従う必要がある手順に関する情報が含まれます。
Cisco UCS Release 2.2 へのファームウェア アップグレードのオプション
Cisco UCS Release 2.2 では、Cisco UCS ドメインでファームウェアをアップグレードするための次のオプションがあります。
自動インストールでのアップグレード:このアップグレード パスでは、Cisco UCS ドメインのファームウェアのアップグレード前のレベルが、そのリリースで最新のファームウェア バージョンである必要があります。このアップグレード オプションを使用するには、Cisco UCS Manager を Cisco UCS Release 2.2 の最新バージョンにアップグレードし、自動インストールを使用して残りのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードする必要があります。このオプションは、すべてのサーバ エンドポイントをアップグレードするために、ホスト ファームウェア パッケージを使用します。
手動アップグレード:このアップグレード パスでは、アップグレード前のファームウェア レベルがそのリリースの特定のレベルである必要はありません。アダプタなどの一部のサーバ エンドポイントを、手動でアップグレードすることを選択できます。
自動インストール を使用したリリース 2.1 からのアップグレード手順の概要
次の一連の手順では、ホスト ファームウェア パッケージをすべてのサーバのサービス プロファイルに含めていると仮定します。適切な手順の詳細については、『Cisco UCS B-Series Firmware Management Guides』を参照してください。
手順の順序は、データ トラフィックの中断を最小限に抑えるように設計されています。この順序に従わないと、ファームウェア アップグレードが失敗し、サーバで Cisco UCS Manager の通信に問題が発生する場合があります。
重要:2.1(3a) または 2.2(1b) より前のリリースからアップグレードする場合は、CSCuh61202 および CSCus64439 の影響を受ける可能性があります。この不具合は、Cisco 1240、Cisco 1280、および Cisco M81KR アダプタの FC トラフィックに影響があります。この状況を回避し、サーバ リブートの回数を削減するには、初めに、ホスト ファームウェア パッケージを使用してアダプタおよびサーバ ファームウェアをアップグレードしてから、対応するインフラストラクチャのアップグレードを行う必要があります。これは通常のアップグレード手順の例外となります。詳細については、https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuh61202 および https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCus64439 を参照してください。
ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件 で説明されているすべての前提条件の手順を実行します。
次のファームウェア イメージを Cisco.com から入手し、それらをファブリック インターコネクトにダウンロードします。詳細については、Cisco UCS リリース 2.2 ファームウェアのダウンロードを参照してください。
Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル:すべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル:ブレード サーバが含まれるすべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル:統合されたラックマウント サーバが含まれる Cisco UCS ドメインのみで必要です。このバンドルには、Cisco UCS Manager がそれらのサーバを管理できるようにするためのファームウェアが含まれており、スタンドアロン C シリーズ ラックマウント サーバには適用されません。
(オプション)Call Home の無効化:Cisco UCS ドメインに Call Home または Smart Call Home が含まれている場合は、Call Home を無効にして、Cisco UCS Manager がコンポーネントを再起動するときに不要なアラートを受信しないようにします。詳細については、「Call Home の無効化」を参照してください。
インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレード:Cisco UCS Manager で、 を選択し、[Install Infrastructure Firmware] をクリックして、フィールドに値を入力し、インフラストラクチャをアップグレードします。詳細については、「自動インストールを使用したインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレード」を参照してください。
データ パスが復元されたことを確認します。詳細については、「データ パスの準備完了の確認」を参照してください。
注意
アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。
ファブリック インターコネクトとサービス プロファイルの両方がフェールオーバー用に設定されていることを確認します。
プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認する前に、セカンダリ ファブリック インターコネクトからデータ パスが正常に復元されていることを確認します。
[保留中のアクティビティ] ダイアログボックスの [ユーザ承認アクティビティ] タブで、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認します。[保留中のアクティビティ] アイコンをクリックしてダイアログボックスを開きます。詳細については、「プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートの承認」を参照してください。
サーバ ファームウェアのアップグレード:[サーバ ファームウェアのインストール] ウィザードで次の手順を実行します。詳細については、「自動インストールを使用したサーバ ファームウェアのアップグレード」を参照してください。
(オプション)Call Home のイネーブル化:ファームウェアをアップグレードする前に Call Home をディセーブルにした場合は、Call Home をイネーブルにします。詳細については、「Call Home の有効化」を参照してください。
リリース 2.1 からの手動アップグレード手順の概要
(注)
次の一連の手順では、ホスト ファームウェア パッケージをすべてのサーバのサービス プロファイルに含めていると仮定します。適切な手順の詳細については、『Cisco UCS B-Series Firmware Management Guides』を参照してください。
手順の順序は、データ トラフィックの中断を最小限に抑えるように設計されています。この順序に従わないと、ファームウェア アップグレードが失敗し、サーバで Cisco UCS Manager の通信に問題が発生する場合があります。
重要:2.1(3a) または 2.2(1b) より前のリリースからアップグレードする場合は、CSCuh61202 および CSCus64439 の影響を受ける可能性があります。この不具合は、Cisco 1240、Cisco 1280、および Cisco M81KR アダプタの FC トラフィックに影響があります。この状況を回避し、サーバ リブートの回数を削減するには、初めに、ホスト ファームウェア パッケージを使用してアダプタおよびサーバ ファームウェアをアップグレードしてから、対応するインフラストラクチャのアップグレードを行う必要があります。これは通常のアップグレード手順の例外となります。詳細については、https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuh61202 および https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCus64439 を参照してください。
ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件 で説明されているすべての前提条件の手順を実行します。
次のファームウェア イメージを Cisco.com から入手し、それらをファブリック インターコネクトにダウンロードします。詳細については、Cisco UCS リリース 2.2 ファームウェアのダウンロードを参照してください。
Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル:すべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル:ブレード サーバが含まれるすべての Cisco UCS ドメインで必要です。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル:統合されたラックマウント サーバが含まれる Cisco UCS ドメインのみで必要です。このバンドルには、Cisco UCS Manager がそれらのサーバを管理できるようにするためのファームウェアが含まれており、スタンドアロン C シリーズ ラックマウント サーバには適用されません。
(オプション)Call Home の無効化:Cisco UCS ドメインに Call Home または Smart Call Home が含まれている場合は、Call Home を無効にして、Cisco UCS Manager がコンポーネントを再起動するときに不要なアラートを受信しないようにします。詳細については、「Call Home の無効化」を参照してください。
Cisco UCS Manager のアクティブ化:この手順を実行するときに [Skip Validation] を選択します。詳細については、「Cisco UCS Manager ソフトウェアのアクティブ化」を参照してください。
I/O モジュールの更新詳細については、「Updating the Firmware on an IOM」または「Updating the Firmware on Multiple Endpoints」を参照してください。
I/O モジュールのアクティブ化:この手順を実行するときに [スタートアップバージョンのみを設定する] を選択します。詳細について、「Activating the Firmware on Multiple IOMs」または「Activating the Firmware on an IOM」を参照して、I/O モジュールを一度に 1 つずつアクティブにします。
下位のファブリック インターコネクトをアクティブにします。詳細については、「従属ファブリック インターコネクトのファームウェアのアクティブ化」を参照してください。
コントロール プレーンの中断を避けるために、プライマリ ファブリック インターコネクトをアップグレード済みのファブリック インターコネクトに手動でフェールオーバーします。詳細については、「ファブリック インターコネクトの強制フェールオーバー」を参照してください。
データ パスが復元されたことを確認します。詳細については、「データ パスの準備完了の確認」を参照してください。
注意
アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。
ファブリック インターコネクトとサービス プロファイルの両方がフェールオーバー用に設定されていることを確認します。
プライマリ ファブリック インターコネクトをリブートする前に、セカンダリ ファブリック インターコネクトからデータ パスが正常に復元されていることを確認します。
I/O モジュールの更新詳細については、「Updating the Firmware on an IOM」または「Updating the Firmware on Multiple Endpoints」を参照してください。
アダプタと CIMC の更新:必要に応じて、最後のアップグレード手順の一部として、ホスト ファームウェア パッケージ内の CIMC およびアダプタをアップグレードできます。ホスト ファームウェア パッケージ内の特定のアダプタをアップグレードする必要があります。詳細については、「アダプタのファームウェアの更新」を参照してください。
アダプタのアクティブ化:この手順を実行するときに [Skip Validation] および [Set Startup Version Only] を選択します。詳細については、「アダプタのファームウェアのアクティブ化」を参照してください。
CIMC のアクティブ化:この手順を実行するときに [Skip Validation] を選択します。詳細については、「サーバの CIMC ファームウェアのアクティブ化」を参照してください。
サーバのホスト ファームウェア パッケージの更新:アップグレードする最後のファームウェアであることが必要です。そのファームウェアを使用したサーバの追加のリブートを避けるため、この手順の実行中にボード コントローラ ファームウェアをアップグレードすることをお勧めします。詳細については、「ホスト ファームウェア パッケージの更新」を参照してください。ホスト ファームウェア パッケージ内の次のファームウェアをアップグレードすることができます。
(オプション)Call Home のイネーブル化:ファームウェアをアップグレードする前に Call Home をディセーブルにした場合は、Call Home をイネーブルにします。詳細については、「Call Home の有効化」を参照してください。
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