クイック スタート ガイド Cisco Performance Routing Engine(ESR-PRE2)
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
Cisco Performance Routing Engine(ESR-PRE2)は、Parallel eXpress Forwarding(PXF)を使用してレイヤ2とレイヤ3のパケット ルーティングと転送を行う、シングル スロットのモジュールです。
このアップグレードは、シスコ ルータのコンソール インターフェイスをよく理解している、資格のあるエンジニアが行う必要があります。
• これはサービスに影響を与えるハードウェア アップグレードです。アップグレード作業の間、ユーザ トラフィックにルータを使用できなくなります。また、アップグレードが完了するまで、トラフィックを再開できません。
• 同じシャーシでPREまたはPRE1とPRE2を組み合わせて使用することはできません。同じシャーシにこれらを組み合わせて搭載してはなりません。
• 搭載するPRE2モジュールは、オンボード ブート フラッシュにコンフィギュレーションではなくヘルパー イメージ(eboot)を保管しておく必要があります。また、ROMMONで起動するように設定する必要があります。各PRE2モジュールはこの状態で出荷されます。
シャーシからPREまたはPRE1を取り外すと、ローカル コンフィギュレーションが失われます。モジュールを取り外す前に、TFTPサーバまたはメディア カードにコンフィギュレーション情報を保存する必要があります。
現在のPREまたはPRE1のメディア カードを引き続き使用する場合は、スタートアップ コンフィギュレーション、実行コンフィギュレーション、および最新のPRE2イメージを(TFTPサーバから)メディア カードに保存できます。
ステップ1 プライマリPREまたはPRE1にコンソールを接続します。
ステップ2 スタートアップ コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションを既存の着脱式メディア カードにコピーします。
ステップ3 TFTPサーバからメディア カードにPRE2のフル イメージをダウンロードします。
ステップ4 冗長PREまたはPRE1を使用している場合は、その情報を冗長PREまたはPRE1のメディア カードに保存します。
ステップ5 モジュールからメディア カードを取り外して保管します。
ステップ1 プライマリPREまたはPRE1のコンソールを接続します。
ステップ2 TFTPサーバにスタートアップ コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションを保存します。
(注) モジュールはホットスワップ可能です。ただし、モジュールを取り外すと、すべてのトラフィックが打ち切られます。問題が起きないように、ルータの電源をオフにすることを推奨します。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在しています。メンテナンス時には十分に注意してください。
ステップ5 両方のイジェクト レバーを外側に同時に開き、バックプレーンからモジュールを外します。
ステップ6 スロットからPRE/PRE1を引き出し、静電気防止用マットの上に置くか、または静電気防止用袋に収納します。
ステップ7 冗長PRE/PRE1を交換する場合は、ステップ3~ステップ6を繰り返します。
(注) PRE2を1台搭載する場合は、正常に動作させるために、必ず、スロットAに取り付けてください。冗長PRE2はスロットBに取り付けます。この場合、スロットAにプライマリPRE2を取り付けて設定したあとで取り付けてください。
ステップ2 PRE2とバックプレーンの両方でコネクタを点検します。ピンが曲がっていたり、破損していたりすると、システム誤動作の原因になります。
ステップ3 PRE2モジュールをシャーシ スロットAのガイドに慎重に合わせます。
ステップ4 バックプレーンに装着した手応えを感じるまで、スロットにモジュールを押し込みます。
ステップ5 イジェクト レバーを同時に閉じて、PRE2をバックプレーンにしっかりと装着します。
ステップ7 すべてのケーブルを元どおりPRE2に接続し、さらにコンソールに接続します。
ステップ8 旧メディア カードにファイルを保存している場合は、新しいメディア カードを旧メディア カードに交換します。
ステップ9 ルータの電源をオンにします。PRE2のPower-on Self-Test(POST;電源投入時セルフテスト)が実行されます。FAIL LEDが瞬間的に点灯してから消灯し、ROMMONモードで起動します。
ステップ10 メディア カードまたはTFTPサーバからフル イメージ(利用できる場合)を起動します。
フル イメージを利用できない場合は、オンボード ブート フラッシュからヘルパー イメージを起動します。起動後、最初のコンフィギュレーション ダイアログのプロンプトが表示されます。
ステップ11 TFTPサーバにアクセスしてフル イメージまたは保存したコンフィギュレーション ファイルを取得しなければならない場合は、コンフィギュレーション ダイアログを開始し、TFTPサーバにアクセスするために必要な情報を入力します。
フル イメージを起動した場合は、スタートアップ コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションの情報を復元し、新しいイメージに合わせてブート変数を設定します。アップグレードはこれで完了です。
ヘルパー イメージから起動した場合は、フル イメージをダウンロードし、スタートアップ コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションの情報を復元し、ブート変数を新しいイメージに設定し、ルータをリロードします。アップグレードはこれで完了です。
1. FAIL LEDが瞬間的に点灯してから消灯し、STATUS LEDが点滅を開始し、PRE2のディスプレイに進行状況を示すメッセージが表示されます。
3. PRE2のSTATUS LEDがグリーンで点灯します。
4. 冗長PRE2の起動シーケンスは、STATUS LEDが消灯したままであることと最終メッセージを除いて同じです。最終メッセージは、PRE2がスタンバイ状態であることを示すIOS STBYになります。
このシーケンスどおりにならない場合、STATUS LEDが消灯している場合、またはFAIL LEDがイエローの場合は、次の確認を行ってください。
1. 他のモジュールのLEDは点灯しているかどうか。点灯していない場合は、電源サブシステムに問題がないか調べてください。
2. 他のモジュールのLEDが点灯している場合は、スロットからPRE2を取り外し、コネクタ ピンが曲がったり破損したりしていないかどうかを確認して、もう一度取り付けます。バックプレーンときちんとかみ合っていて、PRE2がしっかり固定されているかどうかを確認します。
3. PRE2モジュール内部イーサネット インターフェイス(ethernet0/0/0)のステータスを確認します。この内部インターフェイスがdownの場合は、PRE2がスロットに正しく装着されていないか、またはハードウェア障害が発生した可能性があります。PRE2の内部イーサネット インターフェイス( ethernet 0/0/0 )とモジュールの外部ファスト イーサネット インターフェイス( fastethernet 0/0/0 )を混同しないでください。外部ファスト イーサネット インターフェイスはネットワーク管理とリモート アクセスに使用します。
ACO1スイッチ |
PRE2インストレーションおよびアップグレード情報(uBR):
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2209/prod_module_installation_guides_list.html
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10krns/index.htm
Cisco uBR10000ソフトウェア コンフィギュレーション情報:
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/index.htm
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10rcsi.htm
PRE2インストレーションおよびアップグレード情報(ESR):
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/aggr/10000/8hwdocs/cardinst/prelc.htm
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/aggr/10000/10krn/index.htm
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/aggr/10000/config/index.htm