SFPギガビット イーサネット インターフェイス コンバータ モジュールおよびケーブルの仕様
欧州、オーストラリア、ニュージーランド ― クラスBに関する通告
スロット スプリッタおよびハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り付け
ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り付け
ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの設定
ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードおよびスロット スプリッタの取り外し
ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り外し
ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードのアップグレード
Cisco Technical Support Webサイト
このインストレーション ガイドでは、Cisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータのCisco Half-Height Gigabit Ethernet(HHGE;ハーフハイト ギガビット イーサネット)Line Cardの取り付け手順および基本的なトラブルシューティングについて説明します。
このマニュアルは、シスコ製品およびヘッドエンド ケーブルの取り付け手順を熟知しているフィールド サービス技術者を対象にしています。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
• 「製品概要」
• 「安全上の警告」
• 「スロット スプリッタおよびハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り付け」
• 「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードおよびスロット スプリッタの取り外し」
Cisco HHGEライン カード(図2)は、ギガビット イーサネット ポートを1つ備えており、スイッチとコア ルータへのトランク アップリンクを提供します。全二重モードで最大1 Gbpsの稼働が可能なIEEE 802.3z準拠のイーサネット インターフェイスをCisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータに提供します。ライン カードは、各種のギガビット イーサネット インターフェイス タイプ(SX、LX/LH、およびZX)をサポートするSmall Form-Factor Pluggable(SFP)GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュールを使用します。インターフェイス タイプは、いつでも変更またはアップグレードが可能です。
(注) シスコで購入されたSFP GBICモジュールだけがギガビット イーサネット ライン カードのソフトウェアで機能します。
Cisco HHGEライン カードには、次の利点があります。
• 1000BASE-SX、1000BASE-LX、または1000BASE-ZX GBICに対するOIRをサポート(IEEE 802.3z仕様の記述に準拠)
• Cisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータに搭載されているCisco HHGEライン カードは、Performance Routing Engine(PRE2)と併用する必要があります。PRE1が搭載されている場合には、このカードはサポートされません。
• Cisco HHGEライン カードは、3/0/0、3/1/0、4/0/0、または4/1/0のWANスロットに取り付ける必要があります。図1を参照してください。
• HHGEライン カードでは、シスコが提供するHHGEライン カードに付属のSFPモジュールだけが機能します。未認証のSFPモジュール(シスコから直接購入していないモジュール)は、HHGEライン カードでは機能しません。
このライン カードの前面プレートには次のLEDがあり、動作中のポート ステータスだけでなく、ライン カードのステータスを継続的に表示します(図2を参照)。
• FAIL(イエロー) ― このLEDは、Power-on Self-Test(POST;電源投入時セルフテスト)時に点灯しますが、正常に動作しているライン カードでは、POSTの終了後に消灯します。動作中にライン カードに障害が発生した場合は、このLEDが点灯し、アラーム イベントが発生します。
–ギガビット イーサネット以外のSFP GBICが装着されている場合
• LINK(グリーン) ― このLEDが点灯しているときは、キャリア信号を検知していることを示します。ネゴシエーションが(両端で)イネーブルになっている場合は、動作が正常に完了したことを示し、ポートはトラフィックを送受信することができます。
(注) ライン カードが内部ループバック状態にある場合も、このLEDが点灯することがあります。
このLEDが消灯している場合、キャリア信号が検知されず、ネゴシエーションが失敗したか、ポートが管理上のダウン状態になっていることを示します。
–RX(グリーン) ― このステータスLEDが点灯している場合は、パケット受信中であることを示します。このLEDが消灯している場合、ライン カードはパケットを受信していません。
–TX(グリーン) ― このステータスLEDが点灯している場合は、パケット送信中であることを示します。このLEDが消灯している場合、ライン カードはパケットを送信していません。
(注) ライン カードは全二重モードで動作しているので、RXおよびTXの両方のLEDが同時に点灯することがあります。
前面プレートのLEDを使用したライン カードのトラブルシューティングの詳細については、「インストレーションのトラブルシューティング」を参照してください。
HHGEライン カードは、SFP GBICテクノロジーに基づく単一のイーサネット インターフェイスをサポートします。次に、このライン カードでサポートされるSFPを示します。
• 1000BASE-SX SFP ― SFP-GE-S。1000BASE-SX SFPは、最長550 mの通常のマルチモード光ファイバ リンク距離で動作します。
• 1000BASE-LX/LH SFP ― SFP-GE-L。1000BASE-LX/LH SFPは、最長10,000 mの通常のシングルモード光ファイバ リンク距離で動作します。
• 1000BASE-ZX SFP ― GLC-ZX-SM。1000BASE-ZX SFPは、最長70 kmの通常のシングルモード光ファイバ リンク距離で動作します。プレミアム シングルモード光ファイバまたは分散シフト型シングルモード光ファイバを使用すると、最長100 kmのリンク距離が可能です。SFPは23 dBの光ファイバ リンク バジェットを提供します(正確なリンク距離は、光ファイバの品質、スプライス数、コネクタなど、さまざまな要素によって異なります)。
使用されるシングルモード光ファイバの距離が短い場合は、レシーバーの過負荷を防ぐためにインライン光減衰器の挿入が必要になることがあります。光ファイバ ケーブル距離が25 km未満の場合は常に、リンクの両端で、5 dBまたは10 dBのインライン光減衰器を光ファイバ ケーブル プラントおよびGLC-ZX-SM上の受信ポート間に挿入する必要があります。
(注) 必要なライン カードSFP GBICは、ライン カードに搭載されて出荷されています。シスコは、別途SFP GBICを販売しているので、SFP GBICモジュールを変更するだけで、このラインカードでサポートされているギガビット イーサネット インターフェイスのタイプを変更できます。
表 1 に、ギガビット イーサネット ライン カードでサポートされるインターフェイス タイプを示します。
SFPの詳細については、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5000/products_data_sheet09186a008014cb62.html
安全に関する適合規格の詳細については、次のURLにある『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco uBR10012 Universal Broadband Router』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10rcsi.htm
表 2 に、Cisco HHGEライン カード、スロット スプリッタ カード、およびGBICモジュールの部品番号および仕様を示します。
• パワー バジェット:7.5 dB(マルチモード光ファイバ)、8 dB(シングルモード) |
|
• キャリア カードの取り付け場所の制約事項については、「制約事項」を参照してください。 |
この装置は、以下に記載した国際適合規格の要件に準拠しています。
このマニュアルに記載された装置は、無線周波エネルギーを生成および放射する可能性があります。シスコシステムズの指示する設置手順に従わずに装置を設置した場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスBデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの仕様は、住宅地で使用したときに、このような干渉を防止する適切な保護を規定したものです。ただし、特定の設置条件において干渉が起きないことを保証するものではありません。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAまたはクラスBのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
米国シスコシステムズ社では、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります。
この装置は、次の記述に記載されているように情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)によって規定されたクラスB要件に適合しています。
警告 この装置は、VCCIの基準に基づくクラスB情報技術製品です。この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
このライン カードは、次の安全に関する規格を満たしています。
• UL60950/CAN/CSA-C22.2 No. 60950-00、第3版、2000年12月1日発行、IEC 60950規格より緩やかと考えられる暫定変更なし
• EN60950、修正条項(Amendment)1~4付き、LVD指令に対するCEマーキング用
このライン カードは、次のNetworking Equipment-Building Systems(NEBS)規格を満たしています。
• Telcordia SR-3580 Criteria Levels(基準レベル)、1995年11月発行
• GR1089-Core:Electromagnetic Compatibility & Electrical Safety(電磁適合性および電気製品の安全性)、1999年2月発行
• GR63-Core:Physical Protection Requirements(物理的防護の要件)、2002年4月発行
このマニュアルに記載されている作業を始める前に、次の作業を行ってください。
• 次の安全に関する注意事項を確認し、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Installation Guide 』に記載されている電気製品の安全性およびESD(静電気放電)による損傷防止手順を確認します。
• 取り付け作業を開始する前に、必要な工具および器具がすべて揃っていることを確認します(取り付けに関する注意事項を参照)。
• 端末コンソールをPRE2に接続し、ライン カードを取り付けてから設定します。
• 取り付け時に次のオンライン マニュアルにアクセスできるようにしてください。
–『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide 』
–『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Troubleshooting Guide 』
–『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide 』
ここでは、電気機器を取り扱う際に従うべき安全上の注意事項を示します。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシの取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
ESDにより、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。AC入力電源シェルフおよびそのAC電源モジュールには、金属フレームに固定されたプリント基板が含まれています。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。金属フレームは、ESDからカードを保護しますが、モジュールを扱うときには必ず、静電気防止用ストラップを着用してください。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト/アンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。シャーシからカードを取り外す前に、ストラップの装置側をシャーシまたはラックマウントの塗装されていない金属部分に固定します。
• フレームは端だけを持ち、カード コンポーネントまたはコネクタ ピンには決して触れないでください。
• 取り外したモジュールは、静電気防止用シートの上に置くか、または静電気防止用袋に入れてください。モジュールを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• モジュールと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からカードを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
(注) 警告の最後にあるステートメント番号(例:ステートメント1071)は、『Cisco uBR10012 Regulatory Compliance and Safety Information』に記載されている警告および各国語版を示しています。
Cisco uBR10012ユニバーサル ブロードバンド ルータのライン カードはホットスワップ対応です。したがって、システムの稼働中にライン カードの取り外し/取り付けができます。ソフトウェアに通知したり、システムの電源をリセットしたりする必要はありません。この機能により、システムがすべてのルーティング情報を維持したままライン カードの追加、取り外し、または取り付けができるので、セッションが中断されることもありません。
アップグレードの詳細については、「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードのアップグレード」を参照してください。
• スロット3またはスロット4のどちらか、あるいはその両方にスロット スプリッタが取り付けられている
次のURLにある『 Configuring the Cisco Half-Height Gigabit Ethernet Line Card 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/ub10ksw/index.htm
次のURLにある『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/scg/index.htm
ここでは、Cisco uBR10012ルータにライン カードを取り付ける手順について説明します。内容は次のとおりです。
• 「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り付け」
• 「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの設定」
ハーフハイト ライン カードは、スロット スプリッタを装備したスロットに取り付ける必要があります。これにより、2枚のハーフハイト ライン カードを収容できます。スロット スプリッタのどちらのスロットも使用していない場合は、空いているスロットにブランクの前面プレートを取り付ける必要があります。
次の手順で、Cisco uBR10012シャーシのスロット3またはスロット4にスロット スプリッタを取り付けます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、ストラップの反対側をシャーシのESDソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します(図3)。
ステップ 2 片手でスロット スプリッタの前面を持ち、もう一方の手をスプリッタの下に入れます。スプリッタをカード ケージ スロットの前に置きます。
ステップ 3 スロット スプリッタの上下の端を慎重にシャーシ上下のガイドに合わせ、前面がシャーシと揃うまでスロットにスプリッタを差し込みます。
(注) 図3に表示されているスロット スプリッタには、オープン スロット(上部)とスロット カバー付きのスロット(下部)がそれぞれ1つずつあります。
ステップ 4 上下の非脱落型ネジを締めて、スロット スプリッタをシャーシに固定します(図4)。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
次の手順で、取り付けたスロット スプリッタにHHGEライン カードを取り付けます。スロット スプリッタの取り付けについては、「スロット スプリッタの取り付け」を参照してください。
ライン カードを交換する場合は、この作業を始める前に「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り外し」を参照してください。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、ストラップの反対側をシャーシのESDソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 片手でライン カードの前面プレートを持ち、もう一方の手をカード フレームの下に入れてカードを支えます。カードをスプリット スプリッタの前に置きます。
ステップ 3 ライン カードの上下の端を慎重にスロット スプリッタの上下のガイドに合わせ、スプリッタにライン カードを半分ほど差し込みます。
ステップ 4 イジェクト レバーは必ず図のような開いた状態にして、バックプレーン コネクタに装着された手応えを感じるまでスプリッタにライン カードを押し込みます。
ステップ 5 非脱落型ネジがスプリッタの非脱落型ネジの穴にぴったり合っていることを確認します。非脱落型ネジがぴったり合っていないと、カードがバックプレーンに適切に装着されません。
ステップ 6 両方のイジェクト レバーを同時に(前面プレートに平行になるまで)内側に回転させ、カードをバックプレーンに完全に装着します(図6)。
ライン カードは、POSTを繰り返します。FAIL LEDは、POST時に点灯しますが、正常に動作しているライン カードでは、POSTの終了後に消灯します。FAIL LEDが点灯し続ける場合は、「インストレーションのトラブルシューティング」を参照してください。
ステップ 7 上下の非脱落型ネジを締めて、スロット スプリッタにライン カードを固定します(図7)。
ライン カードを正常に取り付けたあとは、ネットワークで使用するためにライン カードを設定します。ライン カードの設定については、次のURLにある『 Configuring Half-Height Gigbit Ethernet Line Cards 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/ub10ksw/index.htm
また、次のURLにある『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/scg/index.htm
(注) このライン カードを同じシャーシ スロットで交換して取り付ける場合は、ライン カードを設定する必要はありません。以前のカードで使用した設定情報がPRE2から自動的にダウンロードされます。
HHGEライン カードはSFPモジュールが搭載された状態で出荷されます。SFPモジュールを交換する必要がある場合は、次の手順で行います。
ご使用のHHGEライン カードには、シスコが提供するSFPモジュールのみを使用してください。各SFPモジュールには、SFP製造元がセキュリティプログラミングした内蔵シリアルEEPROM(電気的消去再書き込み可能ROM)が搭載されています。その情報により、シスコは(Cisco IOSソフトウェアを介して)、そのSFPモジュールがシスコによってテストされ、承認されたモジュール タイプであることを識別および確認します。シスコによってテスト、承認されたSFPモジュールでは、ライン カードが正常に機能します。未認証のSFPモジュール(シスコから直接購入していないモジュール)では、HHGEライン カードが動作しません。
さまざまなメーカーの各種SFPモジュールでは、さまざまな方式でロッキング ピンを解除してSFPモジュールを取り外します。図8に、2種類のモジュール タイプを示します。
図8 マイラー タブSFPモジュールおよびベール クラスプSFPモジュール
• マイラー タブSFP ― マイラー タブを同時に引っ張ってロッキング ピンを解除し、SFPモジュールをレセプタクルから外します。
• ベール クラスプSFP ― ベール クラスプを開いてロッキング ピンを解除し、SFPモジュールをレセプタクルから外します。
次の手順で、HHGEライン カードからSFPモジュールを取り外します。
(注) SFPモジュールはシステムに電源が投入されているときでも取り外しできますが、インターフェイスはシャットダウンします。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、ストラップの反対側をシャーシのESDソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 SFPモジュールから光ファイバ ケーブル コネクタを取り外します(図9)。
再接続できるように、それぞれのケーブル コネクタ プラグがTXまたはRXのどちらであるか書き留めておいてください。
ステップ 3 次のようにロックを解除してSFPモジュールを取り外します。
1. マイラー タブSFPモジュール ― 丁寧に、しっかりとプラスチック タブを引っ張ってロッキング ピンを解除し、SFPモジュールを外します(図10)。
2. ベール クラスプ モジュール ― ベール クラスプを開いてロッキング ピンを解除し、SFPモジュールを外します(図10)。
ステップ 4 取り外したSFPモジュールの光ポートにダスト プラグを差し込んで、光インターフェイスを清潔に保ちます。次に、モジュールを静電気防止用袋に入れるなどして、静電気から保護します。
次の手順で、HHGEライン カードにSFPモジュールを装着します。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、ストラップの反対側をシャーシのESDソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ライン カードのポートにSFPモジュールを静かに差し込んで、エッジ コネクタがコネクタとしっかりかみ合うようにします。SFPモジュール底部の三角形のピンが所定の場所に収まると、カチッと音がします(図11)。
ステップ 3 SFPモジュールの光ポートからダスト プラグを外して、LCタイプ光ファイバ ケーブル コネクタをSFPモジュールに差し込みます(図11を参照)。
ここでは、(新規ライン カードへの更新またはアップグレードの目的で)シャーシからHHGEライン カードおよびスロット スプリッタを適切に取り外す手順について説明します。内容は次のとおりです。
• 「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り外し」
次の手順で、スロット スプリッタからHHGEライン カードを取り外します。
ステップ 2 ライン カードのポートに接続しているネットワーク ケーブルを外します。
ステップ 3 上下の非脱落型ネジを緩め、前面プレートから離れるようにします(図12)。
ステップ 4 両方のイジェクト レバーを同時に外側に回転させ、バックプレーンからライン カードを外します(図13)。
ステップ 5 スロット スプリッタからライン カードを抜き取り、静電気防止用シートの上に置くか、静電気防止用袋に入れます。
ステップ 6 交換用のライン カードを取り付けない場合は、スロットにブランク前面プレートを取り付けます。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
次の手順で、シャーシからスロット スプリッタを取り外します。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、ストラップの反対側をシャーシのESDソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 「ハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードの取り外し」の説明に従ってスプリッタからライン カードを取り外します。
スロット スプリッタには、バックプレーンからカードを取り外すためのイジェクト レバーがないので、ライン カードは、スプリッタを外す前に取り外す必要があります。
ステップ 3 スロット スプリッタの上下にある非脱落型ネジを緩めます(図14)。
ステップ 4 スロットからスプリッタを取り出します(図15)。
ステップ 5 交換用スプリッタまたはライン カードを取り付けない場合は、スロットにフルスロット ブランク前面プレートを取り付けます。
次の例は、スロット3のHHGEライン カードを設定するための構文を示します。
次の手順で、HHGEインターフェイスの基本設定を作成します(インターフェイスをイネーブルにし、IPルーティングを指定します)。インターフェイスのIPアドレスなど必要な情報を用意しておきます。
ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション プロンプトで、インターフェイス コマンドを入力して、設定する新しいインターフェイスを指定します。
ステップ 2 次の例のように、ip addressコンフィギュレーション サブコマンドを使用して、インターフェイスにIPアドレスとサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 3 必要に応じて、HHGEライン カードの設定を変更します。また、必要であればリモート デバイスの設定も変更して、両方が同じ設定になるようにします。詳細については、表 3の「リモート側の設定」を参照してください。
次の表では、デフォルト値を変更する際に使用するコマンドを取り上げ、接続のリモート エンドで同一の値(または正反対の値)を設定する必要があるかどうかを示します。
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要な他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加して、インターフェイスの特性を調整します。
ステップ 5 no shutdownコマンドを入力して、インターフェイスをイネーブルにします。
ステップ 6 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて実行して設定を完了したら、 Ctrl キーを押しながらZキーを押して、コンフィギュレーション モードを終了します。
設定を完了したら、 show interface gigabitEthernet slot/subslot/port コマンドを使用して設定を確認します。
ここでは、2枚のフルハイト ギガビット イーサネット ライン カードをハーフハイト ギガビット イーサネット ライン カードにアップグレードする手順について説明します。
(注) ルータにPRE2が搭載されていて、最新のIOSソフトウェアであるIOSソフトウェア リリース12.3(13)BC以降を使用していることを確認してください。
フルハイトGigEライン カードからHHGEライン カードにアップグレードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 トラフィックがスロット3およびスロット4を通過していることを確認します。
ステップ 2 スロット3のライン カードを管理上のシャットダウンにし、トラフィックがスロット4の経路を通るようにします。
ステップ 3 スロット3のフルハイト ライン カードを取り外します。
ステップ 4 スロット3にスロット スプリッタを取り付けます。
ステップ 5 ハーフハイト カードを3/0/0または3/1/0のスロット スプリッタに取り付けます。
ステップ 6 3/0/0または3/1/0のスロットのイーサネット カードを設定し、起動します。
次のURLにある『 Configuring the Half-Height Gigabit Ethernet Line Card for the Cisco uBR10012 Universal Broadband Router 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/ub10ksw/index.htm
ステップ 7 スロット4のGigEライン カードに対してこの手順を繰り返します。
インストレーションのトラブルシューティングについては、 表4 に記載の手順を実行してください。ライン カード前面プレート上のポートLEDの配置については、図2を参照してください。FAIL LEDが示すのはライン カードのステータスだけです。
光ファイバ ケーブル コネクタとレセプタクルの清掃については、『 Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections 』を参照してください。このマニュアルでは、光ファイバ接続部を適切に清掃するために必要な手順および備品について、図や写真を使用して詳しく説明しています。このマニュアルを参照するには、次のURLからアクセスしてください。
『Cisco uBR10000 Series Universal Broadband Router Release Notes』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10krns/index.htm
『Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/scg/index.htm
『Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/hig/index.htm
『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco uBR10012 Universal Broadband Router』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10rcsi.htm
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.comで入手することができます。また、テクニカル サポートおよびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
シスコの最新のマニュアルは、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のDocumentation DVDパッケージでご利用いただけます。Documentation DVDは定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このDVDパッケージは、単独で入手することができます。
Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、OrderingツールまたはCisco MarketplaceからCisco Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD=)を発注できます。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Orderingツールからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
シスコでは、無償のSecurity Vulnerability Policyポータルを次のURLで提供しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html
• シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。
シスコ製品に関するセキュリティ勧告および注意のリストが以下のURLで確認できます。
勧告および注意事項が変更された際に、リアルタイムで確認したい場合は、以下のURLからProduct Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)にアクセスできます。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html
シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に社内でテストを実施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めております。お客様がシスコ製品の脆弱性を発見したと思われる場合は、次のPSIRTにご連絡ください。
• 緊急度の高い問題 ― security-alert@cisco.com
• 緊急度の低い問題 ― psirt@cisco.com
無効な暗号鍵または失効した暗号鍵は使用しないでください。PSIRTと通信する際は、次の公開鍵サーバの一覧に記載されている有効な公開鍵を使用してください。
http://pgp.mit.edu:11371/pks/lookup?search=psirt%40cisco.com&op=index&exact=on
Cisco Technical Supportでは、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い24時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.comのCisco Technical Support Webサイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、Technical Assistance Center(TAC)では、電話でのサポートも提供しています。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。
Cisco Technical Support Webサイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。Cisco Technical Support Webサイトは、1年中いつでも利用することができます。次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/techsupport
Cisco Technical Support Webサイト上のツールにアクセスする際は、いずれもCisco.comのログインIDおよびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLで登録手続きを行ってください。
http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do
(注) テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、Cisco Product Identification(CPI)ツールを使用して、製品のシリアル番号をご確認ください。CPIツールへは、Documentation & Toolsの下にあるTools & Resourcesリンクをクリックして、Cisco Technical Support Webサイトからアクセスできます。Alphabetical Indexドロップダウン リストからCisco Product Identification Toolを選択するか、Alerts & RMAsの下にあるCisco Product Identification Toolリンクをクリックしてください。CPIツールは、製品IDまたはモデル名、ツリー表示、または特定の製品に対するshowコマンド出力のコピー&ペーストによる3つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル番号のラベルの場所がハイライトされた製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えておいてください。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインのTAC Service Requestツールを使えば、S3およびS4の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Service Requestツールが推奨される解決方法を提供します。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TACの技術者が対応します。TAC Service Requestツールは次のURLからアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
問題がS1またはS2であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話でTACにご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1およびS2の問題にはTACの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)
EMEA:+32 2 704 55 55
米国: 1 800 553-2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度1(S1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度2(S2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度3(S3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度4(S4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• Cisco Marketplaceでは、さまざまなシスコの書籍、参考資料、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplaceには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Pressの最新の出版情報などについては、次のURLからアクセスしてください。
• 『 Packet 』は、シスコシステムズが発行するテクニカル ユーザ向けの季刊誌で、インターネットやネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。『Packet』には、ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する記事をはじめ、ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、認定やトレーニングに関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースへのリンクが盛り込まれています。『Packet』には、次のURLからアクセスしてください。
• 『 iQ Magazine 』は、シスコのテクノロジーを使って収益の増加、ビジネス効率の向上、およびサービスの拡大を図る方法について学ぶことを目的とした、シスコシステムズが発行する成長企業向けの季刊誌です。この季刊誌は、実際の事例研究や事業戦略を用いて、これら企業が直面するさまざまな課題や、問題解決の糸口となるテクノロジーを明確化し、テクノロジーの投資に関して読者が正しい決断を行う手助けをします。『iQ Magazine』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/iqmagazine
• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』には、次のURLからアクセスしてください。
• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次のURLからアクセスしてください。