Cisco TelePresence IX5000 および IX5200
Touch 10 デバイスに関する問題を解決するためのテーブルのスイッチのリセット
補助ディスプレイを使用したシステムの初回設定後に必要な再起動
Cisco TelePresence System の Cisco Unified Communications Manager の設定
システムの電源投入および CiscoTelePresence Administration Software GUI のイネーブル化
スタティック ネットワーク アドレスを使用する IX5000 または IX5200 システムの設定
初回設定後に必要な補助ディスプレイを使用したシステムの再起動
発行日:2014 年 12 月 10 日
改訂日:2016 年 8 月 18 日
この章では、Cisco TelePresence IX システムを初めて設定するために実行する作業について説明します。この章の内容は次のとおりです。
• 「変更点の概要」
• 「必須の初回電源オンおよびソフトウェア インストール手順」
• 「Touch 10 デバイスに関する問題を解決するためのテーブルのスイッチのリセット」
• 「補助ディスプレイを使用したシステムの初回設定後に必要な再起動」
• 「Cisco TelePresence System の Cisco Unified Communications Manager の設定」
• 「システムの電源投入および Cisco TelePresence Administration Software GUI のイネーブル化」
• 「スタティック ネットワーク アドレスを使用する IX5000 または IX5200 システムの設定」
• ソフトウェア ダウンロード ページのパスを含むように「即時ソフトウェア アップグレードの要件」が更新されました。 • クルミ材テーブルの設置環境でカメラの位置合わせが失敗すると、より多くの手順が必要となる可能性があります。「初回設定の実行」のステップ 5 が更新され、これらの情報が含まれるようになりました。 |
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• システムのスタティック IP アドレスを設定した場合、ドメイン名も必要です。 set network IP static CLI コマンドを使用するか、混合モードでシステムを設定します。「スタティック ネットワーク アドレスを使用する IX5000 または IX5200 システムの設定」 が更新され、これらの情報が含まれるようになりました。 • 「代替 TFTP サーバの設定(オプション)」セクションは、「Cisco TelePresence System の Cisco Unified Communications Manager の設定」のステップ 4 で情報がカバーされるようになったので、削除されました。 • 「必須の初回電源オンおよびソフトウェア インストール手順」のタイトルが、その内容を正しく反映するように変更されました。前のタイトルは、「Touch 10 設定の問題を防ぐ」でした。 |
IX システムは、IX ソフトウェアの下位レベルのバージョンがあらかじめロードされています。システムを使用してコールを発信および受信する前に、Cisco.com でシステムを最新バージョンにアップグレードする必要があります。
プリロードされたソフトウェアでのいくつかの問題のため、ソフトウェアをロードする前に、システムを次のように変更してください(Unified CM および IX システム管理 GUI へのサインインが必要です)。
• システムが Unified CM のセキュア モードに設定されていないことを確認します。アップグレードを実行してシステムを Unified CM に登録した後、セキュア モードが必要な場合は Unified CM でシステムの設定を変更します。
• 証明書信頼リスト(CTL)がシステム上に存在していないことを確認し、存在している場合は削除します。
– 確認するには、初期システム ブート後、IX システム管理 GUI にログインします(デフォルトのユーザ名とパスワードは admin/cisco です)。
– IX システムに、DHCP 経由で割り当てられた IP アドレスがあれば、ネットワークからそのアドレスを使用します。
– そうでない場合、ラップトップを EX1 イーサネット ジャックに接続し、IP アドレスに 169.254.1.1 を使用します(169.254.1.X サブネットでラップトップにスタティック IP アドレスを割り当てる必要がある場合があります)。
– [設定(Configuration)] > [コール制御マネージャ(Call Control Manager)] に移動し、[証明書信頼リストの削除(Delete Certificate Trust List)] をクリックします。
– 詳細については、『 Administration Guide for Cisco TelePresence Software Release IX 8 』で、「 Understanding the Fields In the Interface 」の項の「 Certificates 」を参照してください。
ヒント ブラウザによっては、[設定(Configuration)] ページに直接移動できません。問題がある場合は、[モニタリング(Monitoring)] をクリックしてから [設定(Configuration)] をクリックしてください。
変更を実行した後、初回セットアップを開始する前に、Cisco.com から最新の IX ソフトウェア バージョンをロードして、IX システムにロードする必要があります。次のリンクから IX ソフトウェアを取得します(Cisco.com のサインイン ID が必要)。
https://software.cisco.com/download/navigator.html
[製品(Products)] > [コラボレーション エンドポイント(Collaboration Endpoints)] > [TelePresence IX 5000 シリーズ(TelePresence IX 5000 Series)] というパスから IX リリース ソフトウェアに移動し、システムのモデルを選択します。ソフトウェア ダウンロード ページで、最新リリースを選択します。
コメント システムに 8.0.3 よりも前のリリースのソフトウェアがある場合、8.1.x にアップグレードする前に 8.0.3 または 8.0.4 または 8.0.5 にアップグレードする必要があります。8.0.3 以前のリリースから 8.1.x への直接アップグレードは機能しません。
システム ソフトウェアの初めてのアップグレード中に次の症状が現れることがありますが、これは問題ではありません。
• 画面が、経過表示バーのある青い進捗画面からブランク画面に変わります。
是正措置を実行せず、アップグレードが完了するのをお待ちください。
詳細については、「Cisco TelePresence System の Cisco Unified Communications Manager の設定」を参照してください。
物理的にシステムをインストールした後、電源を投入する前に、次の手順を使用してシステムを設定します。
これらの手順を完了しないか、正しい順番で完了しなかった場合、テーブル内のスイッチまたは Touch 10 デバイスが機能しなくなる可能性があります。
ステップ 1 テーブル構造に電力が供給されていないことを確認します。
テーブル構造内の PDU が「オフ」の位置になっているか、プラグが壁から抜かれているのを確認します。
ステップ 2 デバイスの背面からイーサネット ケーブルを抜いて、Touch 10 デバイスを取り外します。
ステップ 3 Cisco.com の最新のソフトウェア イメージにシステムをアップグレードします。
システムが イメージをダウンロードするには、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)に登録されている必要があります。この手順を完了するための詳細については、「Cisco TelePresence System の Cisco Unified Communications Manager の設定」を参照してください。
ステップ 4 ソフトウェアのアップグレード後に、システムの再起動が完了するのを待ちます。
ステップ 5 PDU スイッチの電源をオンにするか、テーブルから電源ケーブルを接続して、テーブルの PDU の電源を入れます。
ステップ 6 システムの初回設定手順を実行します。詳細については、「初回設定の実行」を参照してください。
ステップ 7 Touch 10 デバイスにイーサネット ケーブルを接続し直します。
イーサネット ケーブルが各 Touch 10 にしっかりと固定されていること、およびケーブル コネクタが「パチン」という音を立てて Touch 10 とスイッチ側両方のジャックにしっかり接続されたことを確認します。
コメント 1 つの Touch 10 デバイスが必要です。IX5000 システムでは、第 1 列にさらに 5 つのオプションの Touch デバイスを接続できます。IX5200 システムでは、第 1 列と第 2 列の間に 8 つの Touch デバイスを追加で接続できます(第 1 列テーブルに 3 つ、第 2 列テーブルに 6 つ)。
ステップ 8 Touch 10 がアップグレードされるまで待ちます。
アップグレード プロセスには約 5 分かかります。Touch 10 が数回再起動し、開始シーケンスが数回発生します。
このプロセスの間、デバイスのプラグを抜いたり、Touch 10 上のボタンを押したりしないでください。
コメント 10 分後に、Touch デバイスが初期化されていなければ、IX5000 管理 GUI にログインし、[再起動/リセット(Restart/Reset)] をクリックして、コーデックを再起動します。GUI のデフォルトの IP アドレスは 169.254.1.1 であり、デフォルトのユーザ名とパスワードは admin と cisco です。すでにコーデックを設定している場合、IP アドレスは異なっています。
前の手順に従って、(a)スイッチの電源をオンにしてから、完全に起動するまで 10 分以上待ち、(b)システムが再起動してから、Touch 10 デバイスをスイッチに接続します。この手順を行うと、次の問題が解決します。
• テーブルのスイッチが起動し、コーデックから設定を受信するのに約 10 分かかる。スイッチの電源を入れてから初回設定を実行すると、スイッチがブートアップ プロセスを完了するための十分な時間を確保できます。
• 初回設定が完了すると、システムが再起動します。この再起動は、Touch 10 デバイスを接続する前に必要です。
Touch 10 が初期化されない問題が発生した場合は、「Touch 10 デバイスに関する問題を解決するためのテーブルのスイッチのリセット」の手順に従ってテーブルのスイッチをリセットします。
Touch 10 デバイスの画面がブランクになる場合、または初期化されずにメンテナンス モードのままになる場合、テーブルのスイッチがコーデックから設定を受信していないことが原因である可能性があります。これが発生すると、Touch 10 デバイスはスイッチから Power over Ethernet(PoE)を受信しません。この状態になると、スイッチをリセットして工場出荷時の初期状態に戻し、次の手順に従ってコーデックを再起動する必要があります。
ステップ 1 Mode ボタンを押したまま 11 秒待ちます。
コメント Mode ボタンは、電源プラグと同じ側のスイッチの前面および底面にあります。
3 秒後にスイッチの LED が点滅を開始し、7 秒後に点滅しなくなります。その後、スイッチが再起動し、設定が失われます。
ステップ 2 IX5000 管理 GUI にログインし、[再起動/リセット(Restart/Reset)] をクリックして、コーデックを再起動します。
GUI のデフォルトの IP アドレスは 169.254.1.1 であり、デフォルトのユーザ名とパスワードは admin と cisco です。
すでにコーデックを設定している場合、IP アドレスは異なります。
スイッチの設定が回復し、Touch 10 デバイスが正常に初期化します。
ヒント この問題を防ぐには、「必須の初回電源オンおよびソフトウェア インストール手順」の説明に従って、電源オン手順を実行します。
IX システムで補助ディスプレイを使用する場合は、ディスプレイが検出されるように、初回設定が完了した後にシステムを再起動する必要があります。再起動後に、初回設定を再実行して補助ディスプレイの設定を確認できます。詳細については、 CSCur46966 を参照してください。
システムを使用する前に、Unified CM でシステムを設定する必要があります。
Unified CM でデバイスを設定する前に、システムを設定してこの章のすべての手順を完了することができますが、デバイスを登録するまでは、次のどの操作も完了することはできません。
• Touch デバイスのソフトウェアは Unified CM からダウンロードすることはできません。ログにエラーを受信します。
• IX5000 管理 GUI のデバイスの説明は正しくありません。
Unified CM でデバイスを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Unified CM ソフトウェアが最低限必要なデバイス パックのバージョンであることを確認します。
9.1.2 の最小デバイス パックのバージョンは 9.1(2.13063)で、10.5 の最小デバイス パックのバージョンは 10.5(1.12016)です。古いバージョンにはデバイス タイプとして Cisco TelePresence IX5000 がありません。
ヒント IX5200 の場合は、デバイス タイプを Cisco TelePresence IX5000(18 席)として設定します。
ステップ 2 Unified CM サーバに Cisco TelePresence Administration Software のイメージをロードします。
コメント お使いの Unified CM がすでに必要な IX5000 ソフトウェアをロードしている場合は、この手順を省略できます。
ステップ 3 Unified CM で、システムをデバイスとして登録します。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Configuration Guide for the Cisco TelePresence System 』の「 Configuring a Cisco TelePresence Device 」の項を参照してください。
ステップ 4 IX システム管理 GUI を使用して、Unified CM サーバ用の TFTP サーバをシステムに追加します。次の手順を実行します。
a. ユーザ admin としてシステムの IX システム管理 GUI にログインします。デフォルトのパスワードは cisco です。
b. [設定(Configuration)] アイコン(画面の左側にある歯車)をクリックします。
c. [コール制御マネージャ(Call Control Manager)] セクションまで下にスクロールします。
d. [コール制御マネージャ(Call Control Manager)] 領域で TFTP サーバを入力します。
Cisco TelePresence デバイスを使用した Unified CM の設定の詳細については、『 Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System 』のドキュメントを参照してください。
Unified CM でシステムを設定するには、コーデックの MAC アドレスが必要です。コーデックには 2 つの MAC アドレスがあります。アップリンクと EX1 イーサネット接続に最も近いアドレスを使用してください。図 1 に例を示します。
ヒント このアドレスは、システムの起動時に表示されるブルー スクリーンにも表示されます。
CTS Administration Software をロードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 次の手順を実行して、システムの電源を入れます。
コメント システムにすでに電源が入っている場合はこの手順を省略し、ステップ 2に進みます。
コメント この手順は 2 人で行うとより簡単ですが、必要なのは 1 人のみです。
1. 手袋を着用し、上部角でファスキアの左側を持ち、外側に引き出します。ファスキアをヒンジから外側に動かせるようにします。
2. ファスキアの左側を地面に配置し、まっすぐ立てておきます。結合部をねじったり、過度な負荷をかけたりしないでください。
3. システムの中心を動かし、ファスキアの中央を外側に引き、その部分を地面に配置します。
4. ファスキアの左上隅で右端を持ち、外側に引いて、それを地面に配置します。
中央と側面のセクションを垂直にし、直立に保たれるようにします。
b. 左下と右下のディスプレイ フレームに取り付けた 2 台の PDU をオンにします。
コーデックをオンにした後、IX5000 ディスプレイ コーデックがアクティブになります。中央のディスプレイに、ブートアップの進捗を示す白いチェック マークが表示されます。図 2 に示すようにすべてのチェック マークが表示された段階でブートアップが完了します。
ヒント システムが Unified CM に登録されていない場合は、ブートアップ プロセス中に表示される MAC アドレスを書き留めておきます。MAC アドレスは、Unified CM にシステムを登録する際に必要です。
ステップ 2 図 2に示すように、画面右上に表示される IP アドレスを書き留めておきます。システムがすでに起動している場合は、Touch 10 デバイスの左上をタップし、[情報(Info)] をタップして、システム IP アドレスを書き留めておきます。この情報は、Cisco TelePresence System Administration にサインインするときに使用します。この IP アドレスは、Cisco TelePresence System Administration にサインインするか、セキュア シェル(SSH)を使用して IX5000 にサインインするまで表示されます。
コメント 表示された IP アドレスが 192.168.100.2 の場合は、システムと DHCP サーバが通信できないか、システムで DHCP が使用されていません。ネットワークで DHCP が使用されていない場合、「スタティック ネットワーク アドレスを使用する IX5000 または IX5200 システムの設定」のように、システムに固定 IP アドレスを設定します。
ステップ 3 まだ設定していない場合は、Cisco Unified Communications Manager GUI を設定します。Cisco Unified Communications Manager の設定手順の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Installation Guide for the Cisco TelePresence System 』を参照してください。
ステップ 4 ネットワークに接続されているコンピュータのブラウザを開きます。
ステップ 5 URL フィールドに、ステップ 2 でメモした IP アドレスを入力して Enter を押します。ブラウザで Cisco TelePresence System Administration が起動します。
ヒント IP アドレスを書き留めておらず、ディスプレイに表示されなくなった場合は、Touch 10 制御デバイスの左上隅に表示される番号をタップしてから、[システム情報(System Info)] をタップします。
ステップ 6 次の情報を入力して、システムにログインします。
– [ユーザ名:(Username:)] admin(大文字と小文字が区別される)
– [パスワード:(Password:)] cisco(大文字と小文字が区別される)
システムにスタティック アドレスを割り当てる手順は、次のとおりです。
コメント ドメイン名を設定する必要がある場合、スタティック アドレスを使用してドメイン名を設定するオプションは IX 管理 GUI で使用できません。代わりに、ステップ 4 に示すように、set network IP static CLI コマンドを使用します。
あるいは、システムが DHCP を使用している場合、混合モードを使用できます。このモードでは、IP アドレスを指定できますが、DHCP を使用して残りのネットワーク設定を割り当てます。混合モードを選択するには、DHCP エリアの [混合(Mixed)] ボタンをクリックします。
ステップ 2 イーサネット ケーブルに DHCP 対応の PC を接続します。
ステップ 3 PC のセッション IP アドレスを検索します。
ヒント お使いの PC が Windows ベースの場合、[検索(Search)] ボックスで cmd と入力して(または [スタート(Start)] > [ファイル名を指定して実行(Run)] をクリックして、cmd と入力して)ターミナル ウィンドウをオープンし、次に ipconfig と入力して、セッション IP アドレスを検索します。
ステップ 4 次のいずれかの方法で、CLI コマンドまたは IX5000 管理 GUI を使用して、ネットワーク アドレスを設定します。
CLI コマンドを使用してアドレスを設定するには 、次の手順を実行します。
a. セキュア シェル(SSH)クライアントを使用して、IP アドレス 169.254.1.1 で CLI セッションを開きます。デフォルトのユーザ名/パスワードは、 admin / cisco です。
b. 次のコマンドを入力して、スタティック ネットワーク IP アドレスを設定します。
set network IP static ip-address ip-subnet ip-gateway [ dns-address1 ][ dns-address2 ][ domain-name ]
ip-subnet は、システムの IP サブネット マスクです。
ip-gateway は、システムの IP ゲートウェイです。
– dns-address1 は、DNS サーバ 1 の IP アドレスです(オプション)。
– dns-address2 は、DNS サーバ 2 の IP アドレスです(オプション)。
– domain-name は、ネットワークのドメイン名です(オプション)。
IX5000 管理 GUI を使用してアドレスを設定するには、次の手順を実行します。
a. サポートされている Web ブラウザを使用して、IP アドレス 169.254.1.1 を入力し、Cisco TelePresence システムの GUI にログインします。
b. メッセージに従ってユーザ名とパスワードを入力します。デフォルトでは、ユーザ名は admin 、パスワードは cisco です。
c. [設定(Configuration)] をクリックします。
d. [DHCP] 領域で、[静的(Static)] をクリックします。
e. スタティック IP アドレス、サブネット マスク、IP ゲートウェイ、DNS サーバ、およびネットワークのドメイン名を入力します。
次の例では、Cisco TelePresence システムの IP アドレスに 10.0.0.2 を、サブネットに 255.255.255.0 を、ゲートウェイに 10.0.0.1 を、DNS サーバに 172.16.1.5 を、ドメイン名に Cisco.com を指定します。
IX システムで補助ディスプレイを使用する場合は、ディスプレイが検出されるように、初回設定が完了した後にシステムを再起動する必要があります。再起動後に、初回設定に戻って補助ディスプレイの設定を確認できます。詳細については、 CSCur46966 のリリース ノートのエンクロージャ(シスコの登録ユーザのみ)を参照してください。
IX システムでは、ホワイトボードのプロジェクションをサポートしています。また、ホワイトボードの音声が会議参加者に聞こえるように、ホワイトボードの正面に配置されるマイクをサポートします。
ここでは、ホワイトボードおよびホワイトボード マイクの配置の要件について説明します。
ヒント 3x5 フィートのホワイトボードの比率は 15:9 であり、この値は正しい比率に近づいています。
ホワイトボードがこの比率にない場合、比率が正しくなるまでホワイトボードの境界内にある赤色のターゲットを調整できます。
• 最小または最大寸法はありませんが、ホワイトボードは 3 台のカメラのいずれか 1 台の視野に完全に収まる必要があります。投影される領域が 2 台のカメラの間でオーバーラップすることは可能ですが、1 台のカメラのビューに完全に収まる必要があります。
– システムを設置する前にホワイトボードを壁に配置する場合は、各カメラの画角を計算し、それに応じてホワイトボードを配置できます。各カメラには 44 度の画角があります(±2 度)。カメラは 11 度オーバーラップします(±2 度)。これらの角度を図 4に示します。
– 会議出席者や物理的な遮蔽物が表示をブロックしていると、ホワイトボードの高さを計画することがより困難になります。カメラの視野内に収まる限り、ホワイトボードはテーブルの高さの下に配置することもできます。
• ホワイトボードは後ろの壁、または横の壁にも配置できます。配置に関係なく、ソフトウェアがホワイトボードの歪みを直し、正しく表示します。
図 4に、正しいホワイトボードの配置と、不適切なホワイトボードの配置を示します。最初の 2 台のホワイトボードは右のカメラの表示領域に収まります。1 台は横の壁に配置されており、もう 1 台は後ろの壁に配置されています。どちらの配置も許容範囲内です。
3 台目のホワイトボードは中央と左のカメラの領域でオーバーラップしており、それは許容されますが、どちらのカメラの視野全体にも収まっていないため、許容されません。
コメント 図 4 に、2 台のホワイトボードを示します。ただし、システムあたり 1 台のホワイトボードのみを設定し、ホワイトボードのカメラを使用できます。
• 適切な照明はホワイトボード イメージを向上します。照明が不適切なホワイトボード領域は、会議で共有したときに、きめが粗く見えます。
ホワイトボード設定の問題が発生した場合、次の考えられる原因を確認します。
• ホワイトボード領域の照明が不適切なため、ターゲットとカメラの表示可能領域との間に十分なコントラストがない。ホワイトボード領域のルクスのレベルを、部屋の他の部分と同じレベルにするのが理想的です。ホワイトボードを部屋の暗い隅に配置すると、ホワイトボードの設定が失敗する可能性があるだけでなく、ホワイトボードの設定が成功した場合でも、共有時に暗く、きめが粗く見える可能性があります。
照明を修正できない場合は、初回設定に成功するまで、外部光源を使用してホワイトボード領域を一時的に照らすことができます。ただし、照明が不適切なホワイトボード領域は、共有時に照明が不適切に見えることに注意してください。
• カメラの表示可能領域の何か(たとえば、ホワイトボードの赤いインク)が、赤い色のホワイトボード ターゲットとホワイトボードの間で、検出問題を引き起こしている。
ステップ 1 次の構文を使用して、IX5000 管理 GUI にログインします。
ip-address は、システムの起動中に書き留めた IP アドレスです(例については図 2を参照)。
ヒント IP アドレスを書き留めておらず、ディスプレイに表示されなくなった場合は、Touch 10 制御デバイスの左上隅に表示される番号をタップしてから、[システム情報(System Info)] をタップします。
ステップ 2 左のメニューで、[初回設定(First-Time Setup)] をクリックします。
ステップ 3 [設定の開始(Start Setup)] をクリックします。
ステップ 4 次の手順に従って、メインおよび補助ディスプレイ(ある場合)の初期設定を実行します。
a. 3 台のメイン ディスプレイのほかに補助ディスプレイがある場合は、[はい(Yes)] をクリックし、そうでない場合は、[いいえ(No)] をクリックして、ステップc.に進みます。
b. 適切な補助ディスプレイのレイアウトをクリックし、[完了(Done)] をクリックします。
ヒント 誤って [はい(Yes)] をクリックした場合に、システムに補助ディスプレイがないときは、[キャンセル(Cancel)] をクリックして次のステップに進みます。
c. グラフィックにディスプレイの正しい位置が表示された場合は、[続行(Continue)] をクリックします。そうでなければ、[設定の終了(Exit Setup)] をクリックして、システムの電源を切り、システムの配線を確認します。
ケーブルのホット スワップは必要ありません。ケーブル配線を変更した後は、必ずシステムを起動または再起動するようにしてください。
ステップ 5 次の手順を実行し、システムのカメラの位置合わせを実行します。
a. ターゲットの後ろの線が、中央と横のテーブルトップ間の継ぎ目にぴったり合うように、カメラ ターゲット(システムに同梱)を配置します。
b. ターゲットの後ろの端がテーブルの背面の端とぴったり揃っていることを確認してください。
c. テーブルトップの、特に背面の端がクリアになるようにし、[続行(Continue)] をクリックしてテストを開始します。
テストが失敗した場合は、ターゲットが正しく配置されていることと、テーブル端に障害物がないことを確認して、初回設定を最初から再実行してください。
IX システムがクルミ材テーブルとともに設置されているときにカメラの位置合わせの問題が継続する場合、テーブルの縁とテーブル パターンの間にコントラストの衝突が発生している可能性があります。この場合、カメラの調整を完了するには、以下の手順を実行します。
– 図に示すように、テーブルの縁の全長に沿って黒い半グルー テープを貼ります。
1 インチのテープをテーブルに沿って露出させ、カメラ検出用に縁をはっきりと形成するようにする必要があります。推奨テープは、3M 黒色プラスティック テープ/MFG 部品番号 MMM 19-RD です。
– テープをテーブルの縁からはがし、テープから残留物を取り除きます。
d. テストが完了したら、[続行(Continue)] をクリックしてセットアップを検証します。
座ったまま、カメラ間を移動します。ディスプレイの間でオブジェクトが縮小されたり拡張されたりしないことを確認します。
ヒント 左と中央のディスプレイ、および中央と右のディスプレイの間で腕を動かし、正しい長さで腕が表示されることを確認します。
e. 14 シートまたは 18 シートの座席の場合、次のプロンプトが表示されます:
[2 つのターゲット(2 targets)] または [4 つのターゲット(4 targets)] をクリックします。
f. カメラの設定に問題がなければ、[続行(Continue)] をクリックして、スタンドアップ ビューを確認します。
立ち上がり、カメラ間を移動します。カメラの位置合わせが正しく実行されなかった場合は、[設定の終了(Exit Setup)] をクリックして、初回設定を最初から再実行してください。
コメント スタンドアップ ビューは、参加者の身長が最高 6 フィート(183 cm)に設計されています。これより高い参加者は、画面に完全に収まらない場合があります。この状態は正常であり、テストは無効ではありません。カメラのビューに十分収まるように後ろに移動します。
g. 座ったときと立ったときの両方のビューが受け入れ可能であれば、[続行(Continue)] をクリックして、カメラのホワイト バランスのキャリブレーションに進みます。
h. ホワイト バランスが完了したら、[続行(Continue)] をクリックして、ホワイトボードの設定に進みます。
ステップ 6 システムにホワイトボードがある場合は、次の手順を実行してホワイトボードの表示をセットアップします。
• ホワイトボードの縦横比は 16:9 である必要があります。これ以外の縦横比では、ホワイトボードを再生したときに引き伸ばされたり、縮んだりする場合があります。
• ホワイトボードは 1 台のカメラの表示可能領域に完全に収まっている必要があります。例については、図 4 を参照してください。
a. 4 つの赤い磁気ターゲット(システムに同梱)をホワイトボードのターゲットの隅に合わせます。ホワイトボードの比率が 16:9 でない場合は、比率が 16:9 になるまでターゲットを移動します。
ヒント ホワイトボードが磁気でない場合は、ターゲットの裏にテープを貼ります。
c. ホワイトボードが正しく選択され、ホワイトボードが 1 台のカメラのビューに完全に収まっていない場合は、[ホワイトボードの選択(Select Whiteboard)] をクリックします。イメージが正しく選ばれない場合は、ターゲットを移動し、[再キャプチャ(Re-Capture)] をクリックします。
d. [続行(Continue)] をクリックし、スピーカーの設定に進みます。
ステップ 7 システムがすべてのシステム スピーカーからの音を再生するのを聞きます。音が正常に聞こえたら、[続行(Continue)] をクリックし、マイク接続テストに進みます。スピーカーから音が再生されない場合は、[設定の終了(Exit Setup)] をクリックし、システムの電源をオフにし、スピーカーのケーブル配線を確認して、システム バックアップの電源をオンにし、初回設定を再実行します。
ステップ 8 テーブルが片付いていることを確認し、部屋にノイズがないことを確認したら、[続行(Continue)] をクリックします。
ステップ 9 テストに合格したら、[続行(Continue)] をクリックします。テストが何らかの問題を検出した場合は、[設定の終了(Exit Setup)] をクリックして問題を修正し、初回設定に戻ります。
ステップ 10 マイクロのコネクタ テストに進みます。マイク バーの前に座ります。マイク バーの片側に向かって話すか(単一マイク バーに 2 つのセグメントがあります)、マイク バーの片側を爪でひっかきます。
画面のアイコンが点灯し、マイク バーが有効になっていることを示します。
ステップ 11 [続行(Continue)] をクリックします。マイク バーのすべてのセグメント(第 1 列に合計 6 ヵ所、第 2 列に合計 12 ヵ所)でこのテストを繰り返します。問題が見つかった場合は、[設定の終了(Exit Setup)] をクリックして、マイク バー、TDM、およびホスト CPU コーデック間のマイクのケーブル配線を確認します。
ヒント 問題がすべてのマイク バーに影響する場合、TDM とコーデック間のケーブル配線を確認します(TDM は第 1 列にあり、該当する場合は第 2 列のケーブル管理パネルにあります)。問題が 1 つのマイク バーにある場合は、マイク バーと TDM 間のケーブル配線を確認します。
コメント 音声コンポーネントはホットプラグ可能ではありません。動作している接続を変更する必要がある場合、IX システムを再起動し、初回画面を再実行する必要があります。
ステップ 12 [続行(Continue)] をクリックし、反響テストに進みます。
ステップ 13 反響テストを実行するには、[続行(Continue)] をクリックします。このテストが完了するまでに、通常は数分かかります。
ステップ 14 ノイズ レベル テストに移動するには [続行(Continue)] をクリックします。
ステップ 15 部屋が静かであることを確認したら、[続行(Continue)] をクリックし、ノイズ レベル テストを開始します。テスト中は静かにします。
ステップ 16 ノイズ レベル テストが完了したら、[続行(Continue)] をクリックします。
ヒント ノイズ レベルと反響テストを実行したら、「ノイズ レベルと反響テストの結果の取得と読み込み」の手順に従って結果をダウンロードおよび表示します。
ステップ 17 次の手順に従ってホワイトボードのマイク(存在する場合)をセットアップしてください:
コメント ホワイトボードのマイクの詳細については、「ホワイトボードのマイクの要件」を参照してください。
a. ホワイトボードに最も近いマイク バーの前で通常どおり話します。
b. ホワイトボードの近くに行き、ホワイトボードの前で通常どおり話します。
c. 2 つのサウンド バーが同じレベルになるまで、プリアンプのゲイン ダイヤル ノブを調整します。
ステップ 18 テストが完了したら、適切な FTS テストすべてに、緑色のチェック マークが表示されていることを確認します。システムにホワイトボードが含まれている場合、9 つのテストすべてにチェック マークが表示される必要があります。システムがホワイトボードを含まない場合、ホワイトボード設定とホワイトボード マイクのキャリブレーションを除くすべてのテストに、チェック マークが表示される必要があります。
ホワイトボード マイクはホワイトボードの前にいる人が話している場合に使用されます。発表中の参加者が聞こえるようにすることができます。
ホワイトボード マイクは次の条件を満たしている必要があります。
• マイクは全方位(無線またはコード配線)であり、100Hz ~ 10KHz(+/- 3dB)の最小周波数特性が必要です。
• マイクには、ゲイン ノブおよび電源(最大入力電圧 +3dBV)の調整可能なプリアンプを含める必要があります。
• 出力ラインは、ホスト CPU コーデックに接続するために 3.5 mm TRS コネクタを使用する必要があります。
図 5に、サンプルのホワイトボード マイクを示します。
• ホワイトボードのマイクは床から約 8 フィート(2.44 メートル)、およびホワイトボードから約 18 インチ(46 cm)である必要があります。
ヒント 有線または無線のマイクを使用できます。ブームは必要ありません。
ノイズ レベルと反響テストの実行後、管理 GUI で [ロゴ(Logs)] > [レポート(Reports)] に移動して、レポートを取得できます。ファイル名が Noise と RT60 で始まる .html ファイルのリストが表示されます。[ダウンロード(Download)] をクリックし、HTML ブラウザでレポートを開きます。
図 7 [レポート(Reports)] 画面と RT60 およびノイズ レベル HTML ファイル例。
HTML ファイルの情報の大部分は、文字通りの意味です。フィールドの詳細は、次のとおりです。
• MicBar 列(RT60 および環境雑音の結果用):MicBar エリア 1、2、および 3 の数字は左、中央、右のマイク バーをそれぞれ示します。2 列型システムであれば、4 ~ 9 は、左から右の順に第 2 列のマイク バーを示します。
• 0.0 の結果(RT60 反響テストのみ):RT60 測定値が 0.0 の場合、結果が範囲外だったことを示します。この状態の原因としては、室内での高レベルのノイズが考えられます。テストを繰り返すと、0.0 以上の有効な結果が表示されます。テストを数回再実行してもまだ結果が 0.0 の場合、室内の反響が非常に大きく、TelePresence コールの音声品質に悪影響が生じます。反響と室内のノイズを軽減するために、部屋に音響調整パネルを追加するなどの是正措置が必要になる可能性があります。