目次
Cisco IP Phone 8841、8851、および 8861 のアクセシビリティ機能
聴覚障がい者向けアクセシビリティ機能
視覚障がい者向けアクセシビリティ機能
運動障がい者向けアクセシビリティ機能
聴覚障がい者向けアクセシビリティ機能
この項では、聴覚障がい者向けアクセシビリティ機能について説明します。
図 1 は、Cisco IP Phone 8841、8851、および 8861 の聴覚障がい者向け標準機能を示しており、セットアップは不要です(例外として特記されている場合は除く)。
画像は Cisco IP Phone 8861 です。
図 1に示されている機能について、次の表で説明しています。表の下の追加機能を参照してください。
図 1 聴覚障がい者向け機能--Cisco IP Phone 8861
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ビジュアル メッセージ受信インジケータ(ハンドセット) |
このビジュアル インジケータは 360 度すべての角度から確認できます。また、オーディオ メッセージ受信インジケータもあります。ユーザは、[ユーザ オプション(User Options)] Web ページにログインし、メッセージ インジケータの設定にアクセスして、ハンドセットのボイス メッセージ ライトや電話機のオーディオ ボイス メッセージ インジケータを変更します。ユーザは設定のオンとオフを切り替えます。 システム管理者は設定を変更できます。 |
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電話機能の状態のビジュアル通知 |
電話機能の状態のビジュアル通知について、次の操作を実行します。 • ミュート ボタンおよびスピーカフォン ボタンのオンとオフを切り替えて、電話機の状態を表示できます。 • ミュート ボタンを使用してマイクロフォンのオンとオフを切り替えます。マイクロフォンがミュートになっているとき、ボタンは点灯しています。 • スピーカフォン ボタンを使用してスピーカフォンのオンとオフを切り替えます。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。 |
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調整可能な呼出音、音の間隔、および音量 |
呼出音、音の間隔、および音量は次のように調整できます。 • 電話機のメニューで [アプリケーション(Applications)] > [設定(Preferences)] を選択します。 • 電話機の呼出音の音量レベルを調節します。ハンドセットが受け台に置かれていて、ヘッドセット ボタンとスピーカフォン ボタンがオフになっている場合に、音量ボタンを押すと音が大きくなります。 システム管理者は設定を変更できます。 |
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インライン アンプのサポート(ハンドセット) |
Cisco IP Phone のハンドセットは、サードパーティ製のインライン アンプをサポートします。ユーザはアンプをハンドセットとコードに接続し、ハンドセットと IP フォンの間に配置します。 Cisco IP Phone は、次のサードパーティ製インライン アンプをサポートします。 • Clarity HA-40 Inline Amplifier for Corded Phone • Plantronics EHA40 Inline Amplifier |
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Hearing Aid Compatible(HAC)ハンドセット |
Cisco IP Phone のハンドセットは、次のアクセシビリティ機能をサポートします。 • Hearing Aid Compatible • 補聴器の磁気結合 • アメリカ障がい者法(ADA)に規定された連邦通信委員会(FCC)の音量要件 • セクション 508 音量要件(業界標準のインライン ハンドセット アンプを使用することによって実現される) |
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音響結合 TTY および TDD のサポート(ハンドセット) |
Cisco IP Phone は、次の TTY および TDD 機能をサポートします。 • 業界大手メーカー製の音響結合または直接接続の TTY • 電話回線を介したリアルタイムのテキスト転送 • Hearing Carry Over(HCO)電話機および Voice Carry Over(VCO)電話機 • G.711 で動作する VoIP ネットワーク TTY の設定については、システム管理者にお問い合わせください。 |
サードパーティ製の聴覚障がい者向けアクセシビリティ アプリケーションについては、次の項目も参照してください。
• Cisco IP Phone は、次の機能をサポートする NexTalk などのサードパーティ製アクセシビリティ アプリケーションとのインターフェイスを提供します。
– ページング
– ビジュアル通知
– ビデオ リレー、テキスト リレー、TTY トラフィック、またはボイス サービスをサポートする単一の番号サービスを提供する機能
• NexTalk の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.nextalk.com
サードパーティ製アプリケーションの詳細については、システム管理者にお問い合わせください。
視覚障がい者向けアクセシビリティ機能
この項では、視覚障がい者向けアクセシビリティ機能について説明します。
図 2 は、Cisco IP Phone 8841、8851、および 8861 でサポートされる機能を示します。
画像は Cisco IP Phone 8861 です。
機能が標準であり、例外として特記されている場合を除き、設定は不要です。
図 2に示されている機能について、次の表で説明しています。表の下の追加機能を参照してください。
図 2 視覚障がい者向けアクセシビリティ機能--Cisco IP Phone 8861
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着信コールの高コントラスト ビジュアルおよびオーディオ アラート |
Cisco IP Phone では、電話機が着信コールを受信するとオーディオ アラートが鳴り、ハンドセットにビジュアル アラートが示されます。着信コールの間はハンドセットのライト ストリップが点滅し、ボイス メッセージを受信すると点灯したままになります。 |
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回線ボタンおよび機能ボタン |
ユーザは回線ボタンを使用して、発信、応答、特定回線のコールへの切り替えを実行できます。短縮ダイヤル、回線ステータス、プライバシー、サイレント(DND)、サービス URL などの機能を機能ボタンに割り当てられます。 電話機のプログラマブル機能ボタンはシステム管理者が設定します。 |
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バックライト付き LCD 画面およびプログラマブル コントラスト |
低視力のユーザ向けに、コントラスト調整が可能です。 |
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アプリケーション、ボイス メッセージ、連絡先、保留、転送、および会議へのアクセスに使用する大きなボタン |
これらの大きなボタンを使用して、電話機のアプリケーション、ボイス メッセージ、会社や個人の電話帳、および各コール機能に簡単にアクセスできます。 |
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電話機能の状態のオーディオ通知 |
次のように電話機の状態を示すことができます。 • ミュート ボタンおよびスピーカフォン ボタンのオンとオフを切り替えて、電話機の状態を表示できます。 • ミュート ボタンを使用してマイクロフォンのオンとオフを切り替えます。ミュートをオンにすると、電話機でビープ音が 1 回鳴り、ミュートをオフにすると、電話機でビープ音が 2 回鳴ります。 • スピーカフォン ボタンを使用してスピーカフォンのオンとオフを切り替えます。 |
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標準の 12 キー レイアウト |
Cisco IP Phone のキーパッドは、標準的な 12 キー レイアウトになっており、ユーザは既存の電話と同じ使い慣れた位置のキー(キー 5 の突起を含む)を使用できます。 |
視覚障がい者向けの機能については、次の項目も参照してください。
• サードパーティ製の視覚障がい者向けアクセシビリティ アプリケーション
Cisco IP Phone 8841、8851、および 8861 では、Tenacity accessaphone などのサードパーティ製アクセシビリティ アプリケーション用のインターフェイスが提供されます。
Tenacity accessaphone(AAP)は、Cisco IP Phone の補助的なテクノロジーです。Telephony Application Programming Interface(TAPI)とコンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)プラグインを使用して、AAP は、Cisco エンドポイントの機能を監視および制御する機能を拡張します。主要な拡張機能は、キーボードと Text-to-Speech を使用したフルアクセスです。
AAP テクノロジーでは、着信コールの発信者 ID、電話履歴情報のフルアクセス、電話機の状態などをオーディオ通知できます。Tenacity の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.tenacitycorp.com
サードパーティ製アプリケーションの詳細については、システム管理者にお問い合わせください。
• 調整可能なフットスタンド
調整可能なフットスタンドは 0 ~ 60 度の角度に簡単に調整でき、電話機ディスプレイを最適な表示角度にして、ボタンやキーにアクセスしやすくなるよう設定できます。
運動障がい者向けアクセシビリティ機能
この項では、運動障がい者向けアクセシビリティ機能について説明します。
図 3 は、例外として特記されている場合を除き、Cisco IP Phone 8841、8851、および 8861 でサポートされる機能を示します。
画像は Cisco IP Phone 8861 です。
図 3に示されている機能について、次の表で説明しています。表の下に示された追加機能を参照してください。
図 3 運動障がい者向け機能--Cisco IP Phone 8861
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操作が簡単な間隔の広い蛍光ボタン |
電話機の設定に応じて、プログラマブル可能な機能ボタンからユーザは次の機能にアクセスできます。 • 電話回線およびインターコム回線(回線ボタン) • 短縮ダイヤル番号(短縮ダイヤル ボタン、短縮ダイヤル回線ステータス機能を含む) • Web ベースのサービス(個人アドレス帳など) • 電話機能(プライバシーなど) 表示されるボタンの色によって、回線の状態が次のように示されます。 • 緑、点灯:アクティブ コールまたは双方向のインターコム コール • 緑、点滅:保留中のコール • オレンジ、点灯:プライバシーが有効、一方向のインターコム コール、サイレントがアクティブ、またはハント グループにサインイン中 • オレンジ、点滅:着信コールまたは復帰コール • 赤色に点灯:リモート回線の使用中(共有回線または回線ステータス) |
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アプリケーション、ボイス メッセージ、連絡先、保留、転送、および会議へのアクセスに使用する大きなボタン |
これらの大きなボタンを使用して、電話機のアプリケーション、ボイス メッセージ、会社や個人の電話帳、および各コール機能に簡単にアクセスできます。 |
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内蔵スピーカフォン |
ユーザはスピーカフォン ボタンのオンとオフを切り替えて、電話機の状態を表示できます。スピーカフォンがオンになっているとき、ボタンは点灯しています。 |
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触覚対応ボタンと機能(キー 5 の突起を含む) |
Cisco IP Phone のキーパッドでは触覚に対応したボタンが採用されており、既存の電話と同じ使い慣れた位置のキーを使用し、キー 5 の突起を「基点」として簡単に移動できます。 新しいキーの位置を覚える必要はありません。 |