Cisco Unified IP Phone 7942G/7962G ユーザ ガイド
Extension Mobility(EM; エクステンション モビリティ)プロファイルを使用した電話の発信
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意 |
このガイドでは、複数回線に対応する Cisco Unified IP Phone モデル 7942G および 7962G の操作手順と機能について説明します。7942G には 2 つの回線、7962G には 6 つの回線が備わっています。
この項では、Cisco Unified IP Phone の各コネクタを示し、それぞれについて説明します。
電話機を接続するときは、受話器受けを調整すると、受話器台から落ちない位置に受話器を設置できます。受話器を調整するには、次の手順を実行します。
1. 受話器を電話機の脇に置いて、受話器受けにある四角形のプラスチックつまみを引き抜きます。
3. つまみを受話器受けに差し込んで、戻します。回転したつまみの上側から、突起部分が突き出た状態になります。受話器を受話器受けに戻します。
この項では、Cisco Unified IP Phone の操作方法について説明します。また、ソフトキーと電話機能についても説明します。
(注) 電話機や設置場所によって設定が異なるため、ここで説明するすべての機能が、ご使用の電話機にも適用されるとは限りません。詳細については、管理者にお問い合せください。
ご使用の Cisco Unified IP Phone には、通話機能およびオプションに対応するソフトキーが備わっています。ソフトキーは LCD 画面の下部に表示され、対応するボタンにより実行されます。ソフトキーは、電話機の状態に応じて変化します。
次に、Cisco Unified IP Phone で使用できるソフトキーの一覧を示します。機能はシステム設定によって異なります。
• 番号をダイヤルしてから、[ダイヤル]ソフトキーを押します。
• 自分の内線の 回線 ボタンを押してから、ダイヤルします。
• ヘッドセットを使用している場合は、 ヘッドセット ボタンを押してから、ダイヤルします。
• 番号をダイヤルしてから、ヘッドセット ボタンを押します。
• 短縮ダイヤル番号を設定している場合は、短縮ダイヤル ボタンを押します。
• ディレクトリから番号を選択した場合は、 [ダイヤル] ソフトキーを押します。
(注) 誤入力した数字を消去するには、バックスペース(<<)ソフトキーを使用します。
–複数の通話が保留になっている場合は、 ナビゲーション ボタンを使用して目的の通話を選択してから、 [復帰] を押します。
–複数の回線で複数の通話が保留になっている場合は、ピックアップする回線の回線ボタンを押します。他の回線のアクティブなコールは、自動的に保留になります。
(注) 保留機能を実行すると音楽やトーンが再生されることがあるため、リモート会議システムにダイヤルしたときは保留の使用を避けてください。電話機でローカルに作成する会議の場合は、会議中に音楽やトーンを鳴らすことなく通話を保留にできます。
• 通話中に、 ミュート ボタンを押します。 ミュート ボタンが点灯し、自分の声が相手に聞こえないことを示します。
ミュート機能を無効にするには、次のいずれかの方法に従います。
• スピーカフォンでミュートを使用している場合は、受話器を取り上げます。
通話中に別の通話が着信した場合は、ご使用の電話機の設定によって、コール待機音が鳴るか、または受話器受けのインジケータ ランプが点滅します。
2. [応答] ソフトキーを押して、通話に応答します。元の通話は、自動的に保留になります。
1. ナビゲーション ボタンを使用して、通話を選択し直します。
1. 受話器を取り上げるか、スピーカフォン ボタンを押すか、または回線ボタンを押して、Cisco Unified IP Phone の使用可能な回線を選択します。ダイヤル トーンが聞こえることを確認します。
(注) 新しいメッセージが 1 つ以上あると、受話器の Message-Waiting Indicator(MWI; メッセージ受信インジケータ)が点灯します。MWI が機能するのは、電話機で MWI が設定されている場合だけです。
(注) 電話システムで使用するボイス メッセージ サービスは、会社が決定します。最も正確で詳細な情報については、ご使用のボイス メッセージ サービスに付属のドキュメントを参照してください。
2. [呼出音タイプ]に対応する 2 を押すか、または ナビゲーション ボタンを使用して[呼出音タイプ]までスクロールし、[選択]ソフトキーを押します。
3. ナビゲーション ボタンを使用して、呼出音タイプのリストをスクロールします。サンプルを聞くには、 [再生] ソフトキーを押します。
4. 目的の呼出音を強調表示してから、 [選択] ソフトキーを押します。
6. 設定を保存する場合は、 [保存] ソフトキーを押します。設定を変更せずに終了して前のメニューに戻る場合は、 [キャンセル] ソフトキーを押します。
2. [コントラスト]に対応する 1 を押すか、または[選択]ソフトキーを使用します。
3. [ダウン]または[アップ]ソフトキーを使用して、コントラストを変更します。
6. [OK] ソフトキーを押して、コントラストの設定を選択します。
7. 設定を保存する場合は、 [保存] ソフトキーを押します。設定を変更せずに終了して前のメニューに戻る場合は、 [キャンセル] ソフトキーを押します。
8. [終了] ソフトキーを押して、メイン ディレクトリ メニューに移動します。
(注) 以降の手順では、必要に応じて、キーパッドを使用して情報を入力します。誤入力した数字を消去するには、バックスペース(<<)ソフトキーを押します。
Cisco Unified IP Phone にプリセットされている通話転送先(ボイスメールなど)に着信通話を転送するには
(注) 通話転送先が設定されていない場合、[サイレント]ソフトキーを押すと呼出音が鳴らなくなります。
コール パークを使用すると、電話機のユーザは、指定したパーキング スポットで通話を保留にすることができます。システム内の誰でも、このパーキング スポットから通話を再開できます。
(注) コール パーク スロットの番号については、管理者にお問い合せください。
Cisco Unified Communications Manager Express システムにより、使用可能なコール パーク スロットが自動的に選択され、その番号が Cisco Unified IP Phone の画面に表示されます。
• [転送]ソフトキーを押した後に、管理者から提供されたコール パーク スロットの番号を押します。
コール ブロッキングは、電話機の不正使用を防止します。この機能は、指定された時刻と曜日または日付に、指定された番号パターンを照合することで実装されます。個々の電話機ユーザは、コール ブロッキング オーバーライド機能を使用して、定義済みのコール ブロッキングを無効にできます。
(注) ご自分の Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)については、管理者にお問い合せください。
コール ブロッキングが有効になっている場合に電話をかけるには
1. 通話中に、 [転送] ソフトキーを押します。通話が保留になります。
3. 通話が応答されるのを待ちます。転送受信者と話します。その後、 [転送] ソフトキーを押すか、または受話器を置きます。
1. [不在] ソフトキーを押します。確認のビープ音が鳴ります。
2. すべての通話の自動転送先となる番号をダイヤルします。その番号に電話をかけるときと同様に、正確に番号をダイヤルします。市内局番も含める必要があります。
電話機の表示が更新され、通話が自動転送されることを示します。
3. シャープ キー( # )または [終了] ソフトキーを押します。
(注) 通話をボイスメールに自動転送するには、ボイスメール番号を手動で入力するか、または[不在]ソフトキー、メッセージ ボタン、[終了]ソフトキーの順に押します。すべてのコールの転送が設定されている場合、ディスプレイにコール転送アイコンが表示されます。
通話を短縮ダイヤル番号に自動転送するには、[不在]ソフトキー、短縮ダイヤル ボタン、[終了]ソフトキーの順に押します。
保留中の通話、または別の内線番号に着信している通話をピックアップするには
2. ピックアップする Cisco Unified IP Phone の内線番号をダイヤルします。通話の制御が自分の電話機に移行します。
ピックアップ グループに属する番号に着信している通話を選択してピックアップするには
• [G ピック]ソフトキーを押します。Cisco Unified Communications Manager Express システム全体で 1 つのピックアップ グループしか定義されていない場合は、通話の制御が自分の電話機に移行します。
• 呼び出し音が鳴っている電話機と自分の電話機が同一のピックアップ グループに属している場合は、アスタリスク( * )を押して、通話の制御を自分の電話機に移行します。
• 呼び出し音が鳴っている電話機と自分の電話機がそれぞれ異なるピックアップ グループに属している場合は、呼び出し音が鳴っている電話機のピックアップ グループ番号をダイヤルして、通話の制御を自分の電話機に移行します。
1. 通話中に、 [次へ] ソフトキー、 [会議] ソフトキーの順に押して新しい回線を開始し、最初の通話相手を保留にします。
3. 接続したら、再度 [会議] ソフトキーを押して、新しい通話相手を電話会議に追加します。
Cisco Unified IP Phone への 2 人または 3 人の発信者(一方がアクティブ状態で、他方が保留状態)の間で電話会議を確立するには
• Cisco Unified IP Phone で [会議] ソフトキーを押します。
Cisco Unified IP Phone にすでに存在し、それぞれ別の回線ボタンを使用している 2 番目と 3 番目の発信者(一方がアクティブ状態で、他方が保留状態)の間で電話会議を確立するには、次の手順を実行します。
1. Cisco Unified IP Phone で [会議] ソフトキーを押します。
(注) 参加者が 3 人または 8 人のアドホック会議は、システム管理者が設定します。
3. 電話機をオフフックにして、[ミートミー]ソフトキーを押し、ミートミー会議の番号をダイヤルします。他のすべての参加者も、ミートミー会議の番号にダイヤルすることによって会議に参加します。
電話会議の開始者は、次のいずれかの方法を使用できます(機能はシステム設定によって異なります)。
通話の開始者は、アクティブなコール、専用回線コール、または電話会議を[LiveRcd]ソフトキーを使用して録音できます。通話を録音するには、次の手順を実行します。
管理者によって設定されたローカル電話ディレクトリにアクセスするには
2. ナビゲーション ボタンの 上矢印 または 下矢印 を押すか、あるいは 4 を押して、[ローカルディレクトリ]を選択します。
3. ナビゲーション ボタンの 上矢印 または 下矢印 を押して、[姓]、[名]、または[番号]の各フィールド検索オプションのいずれかを選択します。
4. キーパッドを使用して、エントリの姓または名を入力します。
文字を入力するには、目的の文字が割り当てられている番号キーを選択し、その文字の位置に対応する回数分、選択した番号キーを押します。たとえば、B を入力するには 2 キーを 2 回押し、C を入力するには 2 キーを 3 回押します。データを入力しているときに修正するには、バックスペース( << )ソフトキーを使用します。
5. [検索] ソフトキーを押して、入力値に対応する番号を検索します。
6. 複数の検索結果が表示された場合は、ナビゲーション ボタンの 上矢印 または 下矢印 を使用して、目的の番号を選択します。
管理者によって Cisco Unified IP Phone の短縮ダイヤル インスタンスが 1 つ以上定義されている場合、ロックされていない番号を再プログラムしたり、ダイヤル文字列が含まれていないインスタンスに対して番号をプログラムしたりすることができます。
1. 受話器を取り上げるか、 [発信] ソフトキーを押すか、または回線ボタンを押して、使用可能な電話回線を選択します。ダイヤル トーンが聞こえることを確認します。
3. プログラムする短縮ダイヤル ボタンを押します。このボタンに対するプログラムの開始の確認として、短いビープ音が鳴ります。
4. 短縮ダイヤル番号を入力します。電話機のディスプレイに番号が表示されます。短縮ダイヤル番号を入力しているときに、誤入力した数字を消去するには、バックスペース( << )ソフトキーを使用します。
2. 同じ短縮ダイヤル ボタンをもう一度押すことにより、短縮ダイヤル番号の入力を終了して、新しい短縮ダイヤル番号を保存します。
3. 受話器を置きます。または、別の短縮ダイヤルのプログラムを続ける場合は、対象の短縮ダイヤル ボタンを押して、この手順を繰り返します。
1. 使用可能な Cisco Unified IP Phone 回線を選択し(オフフックまたは [発信] )、ダイヤル トーンを確認します。
2. ディレクトリ ボタンを押すか、または ナビゲーション ボタンで[ディレクトリ]を探して [選択] ソフトキーを押します。
3. ナビゲーション ボタンを使用して、オプションをスクロールします。 [選択] ソフトキーを使用して、短縮ダイヤル オプションを選択します。
–[ローカル短縮ダイヤル]を選択するには、 5 を押します。
–[Personal Speed Dial]を選択するには、 6 を押します(機能はシステム設定によって異なります)。
4. ナビゲーション ボタンを使用して、短縮ダイヤル電話リストをスクロールします。
2. ナビゲーション ボタンを使用してスクロールし、目的の通話リストを選択します。 [選択] ソフトキーを押します。または、
–[不在履歴]を選択するには、キーパッドで 1 を押します。
–[着信履歴]を選択するには、キーパッドで 2 を押します。
1. ナビゲーション ボタンを使用して、通話履歴リストをスクロールします。
2. [選択] ソフトキーを使用して、電話番号を選択します。電話機のディスプレイに番号が表示されます。
3. 電話機のディスプレイに表示されている番号をダイヤルするには
電話機のディスプレイに表示されている番号を編集してからダイヤルするには
1. [編集] ソフトキーを押して、電話機のディスプレイに表示されている番号の先頭にカーソルを置きます。
2. キーパッドを使用して、必要に応じて数字を編集します。誤入力した数字を消去するには、バックスペース( << )ソフトキーを使用します。
Cisco Unified Communications Manager Express は、インターコム機能をサポートしています。この機能を使用すると、互いに短縮ダイヤルする 2 台の電話機の専用のインターコム ペアを使用して、一方向の音声接続およびボタンを押して応答する音声接続が可能になります。
1. スピーカ ボタンを押し、ダイヤル トーンを確認します。
2. 短縮ダイヤル ボタンを押すか、電話番号をダイヤルして、インターコム通話を開始します。
(注) 呼び出された Cisco Unified IP Phone は、設定に応じてミュートがオンまたはオフの状態のままスピーカフォン モードで自動的に通話に応答します。電話機では、受信者に着信通話を知らせるビープ音が鳴ります。
呼出音を鳴らさずに、通話のアラートおよび情報を画面表示によって通知するには、サイレント(DND)を使用します。通話は、通常の話中転送および無応答時転送で処理されます。
1. [次へ] ソフトキーを押して、 [サイレント] ソフトキーを探します。
2. [サイレント] ソフトキーを押します。電話が DND モードになったことを示すテキスト メッセージが表示されます。
(注) [サイレント]ソフトキーを押すと、通話は電話機に設定されている通話転送先に即座に転送されます。通話転送先が設定されていない場合、[サイレント]ソフトキーを押すと呼出音が鳴らなくなります。
エクステンション モビリティ(EM)を使用すると、ユーザは Cisco Unified IP Phone を一時的に自分の電話機として機能するように設定できます。ユーザが EM にログインすると、ユーザのプロファイル(回線ボタン、機能、定義されているサービスなど)が電話機に適用されます。
1. サービス ボタンを押し、[Extension Mobility]を選択します。
3. [Submit]を押します。ユーザ プロファイルと設定値が、電話機に一時的に設定されます。
(注) エクステンション モビリティは、管理者がユーザのために設定する必要があります。