Microsoft 以外の環境の JTAPI Preferences
Cisco Technical Support Web サイト
ここでは、Cisco CallManager 4.1(2) への Cisco Java Telephony API(JTAPI)クライアント ソフトウェアのインストール方法および設定方法を説明します。
Cisco Java Telephony API(JTAPI)の実装では、JTAPI アプリケーションを実行するすべてのクライアント マシン上にある Java クラスを包含しています。アプリケーションを正しく機能させるには、事前に Cisco JTAPI をインストールしておく必要があります。Cisco CallManager 上であるか、あるいは別のマシン上であるかに関係なく、JTAPI アプリケーションが実行される場所に、Cisco JTAPI クラスがインストールされていることを確認してください。インストレーションには、5 MB のローカル ディスク スペースが必要です。
(注) Cisco CallManager を 4.0 にアップグレード済みである場合は、JTAPI アプリケーションがインストールされているすべてのアプリケーション サーバまたはクライアント ワークステーション上で、JTAPI クライアント ソフトウェアのアップグレードが必要です。JTAPI クライアントをアップグレードしないと、アプリケーションの初期化に失敗します。アップグレード作業をする場合は、Cisco CallManager Administration から適切なクライアントをダウンロードしてください(「Cisco JTAPI ソフトウェアのインストレーション」を参照)。
アップグレードされた JTAPI クライアント ソフトウェアは、旧リリースの Cisco CallManager 上では動作しません。
Cisco JTAPI では、インストールおよび JTAPI Preferences UI で複数の言語がサポートされています。
Cisco JTAPI インストレーション ユーティリティは、ローカル ディスク ドライブに次のソフトウェアをインストールします。
• %SystemRoot%\java\lib に JTAPI java クラスをインストール。
• Program Files\JTAPITools に JTAPI Preferences をインストール。
• Program Files\JTAPITools に JTAPI サンプル アプリケーション(makecall、jtrace)をインストール。
• Program Files\JTAPITools\doc に JTAPI ドキュメントをインストール。
(注) 複数の JTAPI アプリケーションを実行するには、Java 1.1 対応環境(たとえば、Sun JDK 1.1.x、JDK 1.2、JDK 1.3、または Microsoft Virtual Machine(Internet Explorer 4.0 以上にバンドルされている))が必要です。Cisco JTAPI は、Sun JDK1.2 でも動作します。
しかし、Cisco JTAPI で JTPREFS を使用するには、JDK 1.2 以降の環境が必要です。JTPrefs については、「Cisco JTAPI トレースの設定」を参照してください。
Cisco JTAPI を Windows 2000 ワークステーションまたは Windows 2000 サーバにインストールする場合は、Microsoft Virtual Machine の互換バージョンがすでに備えられています。上記以外の Microsoft プラットフォーム(たとえば、Windows 95、Windows 98、および Windows NT など)にインストールする場合は、コマンド「java /?」を実行し、コンソールの先頭に出力されるバージョンをチェックすることにより、Microsoft Virtual Machine の現在のバージョンを確認します。
Cisco JTAPI ソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco JTAPI クライアント ソフトウェアをインストールするコンピュータに、ログインします。
ステップ 2 すべての Windows プログラムを閉じます。
ステップ 4 次の Cisco CallManager Administration に移動します。
http:// Name /CCMAdmin/main.asp
Name には、Cisco CallManager の名前または IP アドレスを指定します。
ステップ 5 Application > Install Plugins の順に選択します。
(注) インストレーション ソフトウェアが指示するデフォルト ドライブに、Cisco JTAPI ソフトウェアをインストールしてください。たとえば、
Windows NT が C:\WINNT にインストールされている場合のデフォルト ディレクトリは、C:\WINNT\Java\lib です。
JTAPI のインストレーションを検証するには、JTAPI を経由してコールを発信できる makecall アプリケーションを使用します。makecall アプリケーションを使用する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Windows NT コマンドラインから、Cisco JTAPI Tools をインストールしたディレクトリまで移動します。デフォルトでは、このディレクトリは
Program Files\JTAPITools です。
java makecall < server name > < login > < password > 1000 < phone1 > < phone2 >
server name には、Cisco CallManager のホスト名または IP アドレス(たとえば、CTISERVER)を指定します。
phone1 および phone2 は、ユーザ設定に従ってユーザによって制御される、IP Phone または仮想電話機の電話番号を示します。詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
login および password には、Cisco CallManager User Configuration ウィンドウで設定したユーザ ID とパスワードを使用します。
JTAPI Preferences ユーザ インターフェイス ユーティリティのツールを使用して、インストールされている JTAPI のバージョンを確認することもできます。
この機能を使用すると、アプリケーションは、起動時に HTTP 要求経由で Cisco CallManager Web サーバに自身を認識させ、必要な JTAPI API のバージョンを持つ応答を受信することができます。アプリケーションは、サーバから入手可能なバージョンとアプリケーション クラスパス内のローカルのバージョンとを比較し、アップグレードが必要かどうかを判断します。
アプリケーションは、アップデートされた API のインスタンスを生成する初期プロセスに変更を加え、サーバにインストールされたコンポーネントを検出し、必要に応じてコンポーネントをダウンロードします。
この機能は、Cisco CallManager と一致するようアプリケーションが jtapi.jar コンポーネントをリフレッシュできるようにするため、また、アプリケーションが jtapi.jar を一元展開し、その jtapi.jar に自動アップデートできるようにするために使用します。
この機能の実行に必要な API は、updater.jar の形式でパッケージされています。jtapi.jar および updater.jar は、バージョンの比較に使用する標準のマニフェストでパッケージされています。アプリケーションが Version クラスのインスタンスを生成する必要はありません。Version クラスのインスタンスを生成すると、API がアップグレード時に書き込み保護される可能性があるためです。
ロケーションとコンポーネントを指定してこの機能を使用すると、サーバから jtapi.jar をダウンロードし、ローカル ディレクトリに直接コピーできます。アプリケーションは、ダウンロード済みの jtapi.jar で上書きするか、または新しい jtapi.jar にアクセスするようにクラスパスを変更することができます。
(注) 自動インストールを使用しても、JTAPI Preferences、TAPITestTools、
updater.jar、および javadoc の各コンポーネントはアップグレードされません。アプリケーションにこれらのコンポーネントが必要な場合は、Cisco CallManager プラグイン ページから JTAPI をインストールします。
Cisco JTAPI tracing preferences アプリケーション(JTAPI Preferences)を使用して、トレース レベルとトレース宛先を設定します。デフォルトでは、Cisco JTAPI Preferences は、Program Files\JTAPITools ディレクトリにインストールされます。Cisco JTAPI Preferences ユーティリティを開くには、 [スタート]>[プログラム]> Cisco JTAPI > JTAPI Preferences の順に選択してください。
この項では、Cisco JTAPI preferences アプリケーションの使用法を説明します。構成は、次のとおりです。
• トレース レベル
• ログ先
• 詳細設定
図 1 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[トレース レベル]タブを示しています。このウィンドウのタイトルには、JTAPI バージョン番号が表示されます。
[トレース レベル]タブでは、次の JTAPI トレース レベルを使用可能または使用不可にすることができます。
次のリストで記述されているように、[デバッグ レベル]ウィンドウでその他のデバッグ レベルを使用可能にしたり、使用不可にしたりすることができます。
• JTAPI デバッグ:JTAPI 方式とイベントのトレース
• JTAPIIMPL デバッグ:内部 JTAPI インプリメンテーションのトレース
• CTI デバッグ:JTAPI インプリメンテーションに送信される Cisco CallManager イベントのトレース
• CTIIMPL デバッグ:内部 CTICLIENT インプリメンテーションのトレース
図 2 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[ログ先]タブを示しています。
[ログ先]タブでは、JTAPI がトレースを作成する方法、およびトレースが保存される方法を設定できます。 表 1 では、ログ先の設定フィールドについて説明します。
図 3 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの Cisco CallManager タブを示しています。
このタブでは、Cisco CallManager のリストを定義しておくことが可能です。その定義により、JTAPI アプリケーションが、オプションの Cisco CallManager の接続性をユーザに提供できるようになります。
図 4 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[詳細設定]タブを示しています。
Cisco JTAPI Preferences アプリケーションで[詳細設定]タブを使用して、 表 2 内のパラメータを設定できます。トラブルシューティングとデバッグのためだけに、これらの低レベルのパラメータが必要になる場合があります。
(注) Cisco Technical Assistance Center(TAC)からの特別な指示がある場合を除いて、表 2 のパラメータを変更しないようにお勧めします。
Microsoft 以外の環境では、jtapi.ini ファイルを手動で作成し、CLASSPATH に入れる必要があります。次のリストは、サンプル値と共にパラメータ名を示しています。
JTAPI アプリケーションでは、ユーザをディレクトリの中で管理し、1 つ以上のデバイスを制御する特権をユーザに与える必要があります。JTAPI アプリケーションを使用する前に、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「新規ユーザの追加」を参照して、ユーザを追加し、ユーザにデバイスを割り当てる手順を実行してください。ユーザに割り当てられるデバイスのリストは、ユーザがアプリケーションから制御する(たとえば、電話をかける、電話に応答する)必要がある電話機を表しています。
シスコのマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com でご利用いただけます。また、技術的なサポートやリソースを活用していただくために、他にも複数の方法を用意しています。ここでは、シスコシステムズから技術情報を入手する方法を紹介します。
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Cisco Technical Support Web サイトでは、シスコ製品やシスコの技術に関するトラブルシューティングにお役立ていただけるように、オンラインでマニュアルやツールを提供しています。この Web サイトは、24 時間 365 日、いつでも利用可能です。URL は次のとおりです。
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Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト
( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインの TAC Service Request Tool を使用すると、S3 と S4 のサービス リクエストを短時間でオープンできます(S3:ネットワークに軽微な障害が発生した、S4:製品情報が必要である)。状況を入力すると、その状況を解決するための推奨手段が自動的に検索されます。これらの推奨手段で問題を解決できない場合は、Cisco TAC のエンジニアが対応します。TAC Service Request Tool には、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
S1 または S2 のサービス リクエストの場合、またはインターネットにアクセスできない場合は、Cisco TAC に電話でお問い合せください(S1:ネットワークがダウンした、S2:ネットワークの機能が著しく低下した)。S1 および S2 のサービス リクエストには、Cisco TAC のエンジニアがすぐに割り当てられ、業務を円滑に継続できるようサポートします。
シスコでは、報告されるサービス リクエストを標準化するために、シビラティを定義しています。
シビラティ 1(S1):ネットワークがダウンした、または業務に致命的な影響がある。シスコはお客様と協力し、必要なリソースをすべて投入して 24 時間体制で問題解決に取り組みます。
シビラティ 2(S2):使用中のネットワークのパフォーマンスが著しく低下した、またはシスコ製品の不備により業務の中核的な部分に悪影響がある。シスコはお客様と協力し、専任のリソースを投入して通常の営業時間の範囲で問題解決に取り組みます。
シビラティ 3(S3):ネットワークのパフォーマンスが十分ではないが、ほとんどの業務を継続できる。シスコはお客様と協力し、リソースを投入して通常の営業時間の範囲で満足いただけるレベルまでサービスを回復します。
シビラティ 4(S4):シスコ製品の機能、インストール、コンフィギュレーションについて、情報または支援が必要である。業務にほとんど影響しない、またはまったく影響しない。
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