Data Migration Assistant ユーザ ガイド Release 5.1(3)
Cisco Unified CallManager Attendant Console データの移行
4.0 サブスクライバ サーバから 4.0 パブリッシャ データベース サーバへの CAPF 1.0(1) データのコピー
DMA と Cisco Security Agent for Unified CallManager の互換性の確認
技術情報の入手方法、サポートの利用方法、およびセキュリティ ガイドライン
このマニュアルでは、Data Migration Assistant(DMA)について説明し、DMA をインストールして使用する方法および関連情報を示します。
このマニュアルは、Cisco Unified CallManager バージョン 4.0(x) または 4.1(x) を実行している場合に、Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードする準備が整った時点でお読みください。
• 「始める前に」
DMA は、次の各項で説明しているように、Cisco Unified CallManager および Cisco Emergency Responder のデータを移行します。
DMA は、バージョン 4.0(x) および 4.1(x) の Cisco Unified CallManager データを、Cisco Unified CallManager 5.1(3) が読み取り可能な形式でエクスポートすることで、Cisco Unified CallManager データをバージョン 4.0(x) および 4.1(x) から Cisco Unified CallManager 5.1(3) に移行する上での最初のステップを支援します。Cisco Unified CallManager 4.1(x) は Windows 環境で動作し、Cisco Unified CallManager 5.1(3) は Linux 環境で動作するため、DMA は Windows ベースのデータを、Linux がインポートできる形式にエクスポートします。Cisco Unified CallManager 5.1(3) のインストール プロセスで、Cisco Unified CallManager 5.1(3) の必要に応じて、エクスポートされたデータが変換され、それによってデータ移行が完了します。また、DMA は、Cisco Emergency Responder 1.3 を Cisco Emergency Responder 2.0 にアップグレードするためにデータをエクスポートします。詳細については、『 Cisco Emergency Responder Administration Guide 』を参照してください。
DMA は、Tape Archive(TAR; テープ アーカイブ)ファイルにエクスポートしたデータを、指定された場所に保存します。
Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードする前に、Cisco Unified CallManager パブリッシャ サーバ上で DMA をインストールして実行する必要があります。DMA の実行後に Cisco Unified CallManager に設定変更を加えた場合、アップグレードするとその変更が失われます。
DMA は、Cisco Unified CallManager データをエクスポートするだけではなく、次の関連アプリケーションのデータもエクスポートします。
• Cisco Unified CallManager Attendant Console(AC)
• Cisco Extension Mobility(EM; エクステンション モビリティ)
• CDR Analysis and Reporting(CAR)
• Certificate Authority Proxy Function(CAPF; 認証局プロキシ関数)
• Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)
• International Dial Plan(IDP)
• カスタム Music on Hold(MOH; 保留音)ファイル:Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードした後に、このファイルを再度適用する必要があります。
• TFTP 電話機ロード ファイル:Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードした後に、このファイルを再度適用する必要があります。
• Cisco Unified CallManager サブスクライバ サーバ上のファイル:サブスクライバ サーバは、Cisco Unified CallManager アップグレード プロセスの一部として、必要な情報をパブリッシャ サーバから取得します。
DMA を Cisco Unified CallManager パブリッシャ サーバにダウンロードするには、次の手順を実行します。Cisco.com の登録ユーザだけがこのソフトウェアをダウンロードできます。
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/callmgr-51
ステップ 3 プロンプトに従い、必要な情報を入力して、ソフトウェアをダウンロードします。
この項では、DMA のインストールおよびその手順について詳しく説明します。次のトピックについて取り上げます。
• 「インストール前のガイドラインと手順」:DMA をインストールする前に、この情報を確認してください。
• 「DMA のインストール手順」:この手順に従って、DMA をインストールします。
DMA をインストールする前に、次のガイドラインを確認し、適切な手順を実行してください。
• DMA をサーバにインストールする前に、次のいずれかのサポート対象製品がサーバにインストールされていることを確認します。
–Cisco Unified CallManager 4.1(x)(パブリッシャとして設定されていること)
–Cisco Emergency Responder 1.3
(注) DMA インストレーション ウィザードは、サポート対象製品が存在するかどうかを確認します。サーバにサポート対象製品がインストールされていない場合は、DMA をインストールできません。
• Terminal Services を使用して DMA をインストールしないでください。
• Virtual Network Computing(VNC)を使用して DMA をインストールできます。VNC の詳細については、最新バージョンの『 Using Virtual Network Computing 』を参照してください。このマニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/iptel_os/vnc/index.htm
• 以前のバージョンの DMA を必ずアンインストールしてください。詳細な手順については、「DMA の削除」を参照してください。
• DMA は、Cisco Unified CallManager 4.1(x) サーバの C:\ ドライブ上に 4 GB の空きディスク領域を必要とします。
• Cisco Security Agent for Unified CallManager を無効にします(有効になっている場合)。
(注) DMA を実行する前に Cisco Security Agent for Unified CallManager のアンインストールが必要になることがあります。問題がある場合は、詳細についてシスコのサポートにお問い合せください。
CSA を無効および有効にする方法については、『 Installing Cisco Security Agent for Unified CallManager 』を参照してください。このマニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/sec_vir/csa/index.htm
DMA をインストールする前に、「インストール前のガイドラインと手順」の情報を確認してください。
(注) 以前のバージョンの DMA がインストールされている場合は、別のバージョンをインストールする前に、以前のバージョンを削除する必要があります。詳細については、「DMA の削除」を参照してください。
ステップ 1 Windows Administrator としてサーバにログインします。
• DMA インストール ディスクを持っている場合は、そのディスクを挿入します。
• ダウンロードした DMA がある場合は、DMA を保存したフォルダに移動し、 DataMigrationAssistant-5-1-3.exe をダブルクリックします。
ステップ 3 [DMA Welcome] ウィンドウで、[Next] をクリックします。
ステップ 4 ライセンス契約に同意し、[Next] をクリックします。[Informix Password] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 [Informix Password] テキスト ボックスに、Informix Database Server(IDS)のパスワードを入力します。
パスワードは、次の各文字タイプを少なくとも 1 つ使用して 8 ~ 14 文字にする必要があります。
• 特殊文字({ } , . < > : ? / | \ ` ~ ! @ $ ^ & * ( ) _ - +)
(注) Informix パスワードに 3 つのバック スラッシュ文字(\)を使用することはできません。
ステップ 6 [Confirm Password] テキスト ボックスに、パスワードを再度入力します。
[Ready to Install the Program] ウィンドウが表示されます。
ステップ 7 [Ready to Install] ウィンドウで、 [Install] をクリックします。
インストールが開始されます。[Installing Data Migration Assistant] ウィンドウに、インストールの進捗状況が表示されます。
約 20 分後、[InstallShield Wizard Completed] ウィンドウが表示されます。
ステップ 8 [InstallShield Wizard Completed] ウィンドウで、 [Finish] をクリックします。
ステップ 9 [Yes] をクリックして、サーバを再起動します。
別の DMA バージョンをインストールする前に、DMA、および DMA と共にインストールされたアプリケーションを削除する必要があります。DMA を削除するには、次の各項の手順を実行します。
• 「Informix Dynamic Server の削除」
• 「Informix Client SDK のアンインストール」
Informix サービスを停止するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[管理ツール]>[コンピュータの管理]>[サービスとアプリケーション]>[サービス] を選択します。
ステップ 2 次の各サービスを右クリックして、 [停止] を選択します。
• Informix Dynamic Server Message Service
• Informix Server Discovery Process for SNMP
ステップ 3 「DMA のアンインストール」の説明に従って、DMA の削除を続行します。
Informix Dynamic Server(IDS)を削除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 IDS アプリケーションをアンインストールします。
a. [スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[アプリケーションの追加と削除] の順に選択します。
b. [アプリケーションの追加と削除]ウィンドウで、 [Informix Dynamic Server] を選択します。
c. [削除] をクリックします。[Uninstall Informix Dynamic Server] ダイアログボックスが表示されます。
d. アンインストール方法 [Remove all database server files and all database information] を選択し、 [OK] を選択します。[Uninstall All Files and Configuration] ダイアログボックスが表示されます。
e. [Yes] をクリックしてすべてのファイルを削除します。[Delete User Account] ダイアログボックスが表示されます。
f. [Yes] を選択して informix ユーザ アカウントを削除します。Informix Storage Manager(ISM)サーバを削除するかどうかの確認を求められます。
g. [Yes] を選択して Informix Storage Manager(ISM)サーバを削除します。SNMP 拡張エージェントを削除するかどうかの確認を求められます。
h. [Yes] を選択して SNMP 拡張エージェントを削除します。
ステップ 2 ハード ドライブから次のフォルダを削除します。
• C:\Program Files\Cisco\Trace\DMA
• C:\Program Files\Cisco\Trace\DBL\installdb*
• C:\Program Files\Cisco\Trace\DBL\dbl_INSTALLDB*
ステップ 4 「DMA のアンインストール」の説明に従って、DMA の削除を続行します。
Informix Client SDK を削除するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[アプリケーションの追加と削除] の順に選択します。
ステップ 2 [アプリケーションの追加と削除]ウィンドウで、 [IBM Informix Client-SDK] を選択します。
ステップ 3 [削除] をクリックします。[Uninstall IBM Informix Client-SDK] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 4 [Yes] をクリックして [IBM Informix Client-SDK] を削除します。
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[アプリケーションの追加と削除] の順に選択します。
ステップ 2 [アプリケーションの追加と削除]ウィンドウで、 [Cisco Data Migration Assistant] を選択します。
ステップ 4 DMA の削除を確認するために、 [はい] をクリックします。
ステップ 5 [はい] をクリックしてシステムをリブートします。
ステップ 6 「Informix Dynamic Server の削除」の説明に従って、DMA の削除を続行します。
DMA を起動する前に、 表1 に示す手順を実行します。
Cisco Unified CallManager Backup and Restore Utility を使用して、データをバックアップします。必要に応じて、BARS バックアップを使用して、現在のソフトウェア バージョンにフォールバックできます。 |
次の URL で、該当するバージョンの『 Cisco Unified CallManager Backup and Restore Utility Administration Guide 』および関連マニュアルを参照してください。 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/backup/index.htm |
アップグレードする前に、Cisco Unified CallManager Upgrade Utility を使用して、システムが良好な状態であることを確認することをお勧めします。 |
次の URL で、該当するバージョンの『 Using Cisco Unified CallManager Upgrade Utility 』を参照してください。 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/index.htm |
CAR データをバックアップする場合は、CAR プラグインがパブリッシャ サーバにインストールされていることを確認します。 |
「CAR データの移行」を参照してください。 |
CAR データベース レコードなど、不要になったすべてのシステム データを消去します。 DMA エクスポート プロセスでは、TAR ファイルのサイズが確認されます。TAR ファイルが 2 GB を超える場合、エクスポートは失敗します。 |
CAR レコードを手動で消去する場合は、『 Cisco Unified CallManager CDR Analysis and Reporting アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
Cisco Unified CallManager Attendant Console を使用する場合は、必要なファイルがパブリッシャ サーバ上に存在することを確認します。 |
「Cisco Unified CallManager Attendant Console データの移行」を参照してください。 |
「既存の CAPF 1.0(1) データの移行」を参照してください。 |
|
サーバに Cisco Security Agent for Unified CallManager がインストールされている場合は、DMA が正常に動作することを確認します。 |
「DMA と Cisco Security Agent for Unified CallManager の互換性の確認」を参照してください。 |
Cisco Emergency Responder システムで DMA を実行する場合は、C:\Program Files\Cisco Systems\ |
詳細については、該当するバージョンの『 Cisco Emergency Responder Administration Guide 』を参照してください。 |
Cisco CDR Analysis and Reporting(CAR)データをバックアップする前に、CAR プラグインがパブリッシャ サーバにインストールされていることを確認する必要があります。CAR プラグインがインストールされていない場合は、 [アプリケーション]>[プラグイン] の順に選択して、CAR プラグインをインストールします。詳細については、『 Cisco Unified CallManager CDR Analysis and Reporting アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
(注) CDR レコードを Cisco Unified CallManager 5.1(3) に移行する必要がない場合は、DMA を実行する前に CDR レコードを消去することをお勧めします。
Cisco Unified CallManager Attendant Console を使用する場合は、DMA を実行する前に、次のファイルがパブリッシャ サーバ上に存在することを確認します。これらのファイルがパブリッシャ サーバ上に存在しない場合は、DMA を実行する前にサブスクライバ サーバからパブリッシャ サーバにコピーする必要があります。
• C:\Program Files\Cisco\CallManagerAttendant\etc\acserver.properties
• C:\Program Files\Cisco\CallManagerAttendant\etc\DialRules.xml
• C:\Program Files\Cisco\CallManagerAttendant\UserLists\CorporateDirectory.txt
Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードする前に、次の詳細を確認してください。
• CAPF が Cisco Unified CallManager 4.0 パブリッシャ データベース サーバにインストールされている場合の Cisco Unified CallManager 4.0 からのアップグレード:Cisco Unified CallManager 4.0 で証明書の操作を実行し、CAPF 1.0(1) がパブリッシャ データベース サーバ上で動作した場合は、最新の操作ステータスが Cisco Unified CallManager 5.1(1) データベースに移行されます。
• CAPF が Cisco Unified CallManager 4.0 サブスクライバ サーバにインストールされている場合の Cisco Unified CallManager 4.0 からのアップグレード:Cisco Unified CallManager 4.0 で証明書の操作を実行し、CAPF 1.0(1) がサブスクライバ サーバ上で動作した場合は、Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードする前に、CAPF データを 4.0 パブリッシャ データベース サーバにコピーする必要があります。
• Cisco Unified CallManager 4.1(x) の任意のリリースから Cisco Unified CallManager 5.1(3) へのアップグレード:アップグレードにより、CAPF データが自動的に移行されます。
次の手順は、「既存の CAPF 1.0(1) データの移行」を併読して実行してください。CAPF データのファイルをコピーするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 表2 の各ファイルを、CAPF 1.0 がインストールされているマシンから、Cisco Unified CallManager 4.0 がインストールされているパブリッシャ データベース サーバにコピーします。
ステップ 2 クラスタ内の各サーバを Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードします。
ステップ 3 クラスタを Cisco Unified CallManager 5.1(3) にアップグレードした後、電話機を使用する前に、次の作業を実行します。
a. 既存の Cisco CTL クライアントを削除します。
b. Cisco Unified CallManager の管理ページで、 [アプリケーション]>[プラグイン] の順に選択して、最新の Cisco CTL クライアントをインストールします。
c. クライアントを設定し、CTL ファイルを作成または更新します。
ヒント Cisco CTL クライアントのインストールおよび設定については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。
Cisco CTL クライアントは、CAPF 証明書をクラスタ内のすべてのサーバにコピーします。
ステップ 4 Cisco Unified CallManager 4.0 で使用していた CAPF ユーティリティをアンインストールします。
ステップ 5 「新しい CAPF 証明書の生成」を参照してください。
CAPF 証明書を再生成する必要がある場合は、Cisco Unified CallManager の証明書管理機能を使用します。手順および詳細については、『 Cisco Unified Communications Operating System アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
Cisco Security Agent for Unified CallManager が原因で DMA エクスポートが失敗することがあります。エクスポート中に、DMA が Cisco Security Agent for Unified CallManager を自動的に無効にする場合と無効にしない場合があります。このため、DMA エクスポートを実行する前に Cisco Security Agent for Unified CallManager サービスを手動で無効にしなければならないこともあります(この操作を行わないと、エクスポートが失敗します)。
CSA を無効および有効にする方法については、『 Installing Cisco Security Agent for Unified CallManager 』を参照してください。このマニュアルは、次の URL で入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/sec_vir/csa/index.htm
Cisco Security Agent for Unified CallManager を手動で無効にした場合は、DMA エクスポートの終了後、必ず Cisco Security Agent for Unified CallManager を有効にしてください。
(注) DMA を実行する前に Cisco Security Agent for Unified CallManager のアンインストールが必要になることがあります。問題がある場合は、詳細についてシスコのサポートにお問い合せください。
DMA と Cisco Security Agent for Unified CallManager 間の相互対話には、次の規則が適用されます。
–バージョン 2.0(5) より前の Cisco Security Agent for Unified CallManager は、DMA エクスポート中に自動的に無効になります。
–バージョン 2.0(5) 以降の Cisco Security Agent for Unified CallManager は、自動的に無効になりません。DMA エクスポートを実行する前に、Cisco Security Agent for Unified CallManager を手動で無効にする必要があります。
–バージョン 3.0(2) 以降の Cisco Security Agent for Unified CallManager は、DMA エクスポート中に有効のままにしておくことができます。
–バージョン 3.0(2) より前の Cisco Security Agent for Unified CallManager は、DMA エクスポート中に有効のままにしておくことはできません。また、自動的には無効になりません。DMA エクスポートを実行する前に、Cisco Security Agent for Unified CallManager を手動で無効にする必要があります。
Cisco Unified CallManager パブリッシャ サーバで DMA を実行するには、次の手順を実行します。
DMA を起動する前に、「始める前に」の情報を確認してください。
ステップ 1 [スタート]>[プログラム]> [Cisco Data Migration Assistant] > [DMAAdmin] の順に選択します。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、Windows Administrator としてログインします。
[Data Migration Assistant Home] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [Data Migration Assistant] メニューバーで、 [Export] > [Storage Location] の順に選択します。
[Storage Location] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 [Storage Location] ウィンドウで、次の操作を実行します。
a. 次のいずれかのオプション ボタンをクリックして、DMA が TAR ファイルを格納する場所を選択します。
– Network Directory :ネットワーク フォルダに TAR ファイルを格納します。次の各フィールドに情報を入力します。
– Local Directory :DMA を実行しているサーバ上のフォルダに TAR ファイルを格納します。[Path Name] フィールドで、フォルダへのパスを入力するか、 [Browse] をクリックしてフォルダを選択します。
(注) マップされたネットワーク ディレクトリを Local Directory に指定しないでください。指定した場合、DMA が目的のフォルダを作成できない可能性があります。
– Tape Device :エクスポート デバイスに TAR ファイルを格納します。プルダウン メニューから使用可能なテープ ドライブを選択します。
DMA では、目的の各ディレクトリに 2 つの TAR ファイルを保存できます。3 つ目の TAR ファイルを保存しようとすると、新しい TAR ファイルが正常に作成された後、既存の TAR ファイルのうち古い方が削除されます。
c. エクスポートの保管場所として [Local Directory] を選択した場合は、次のプロンプトが表示されたら [OK] をクリックします。
ステップ 5 [Data Migration Assistant] メニューバーで、 [Export] > [Storage Location] の順に選択します。
[Export Data] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、先に進む前に読んでおく必要のあるマニュアルの情報およびエクスポートの実行に必要な時間の概算が表示されます。
ステップ 6 このマニュアルの「始める前に」を読んでおくと、DMA を使用して Windows システムからデータをエクスポートする前にすべての重要な作業を理解でき、完了が容易になります。その後、チェックボックスをオンにして、DMA 実行前のすべての作業を理解し、完了したことを示します。
ステップ 7 [Start Export Now] をクリックします。
ステータス ウィンドウに、エクスポートの進捗状況が表示されます。ステータス ウィンドウには、エクスポートの開始時と検証フェーズの開始時の両方の時点で、エクスポートの完了に必要な時間の概算が表示されます。ステータス ウィンドウを閉じた場合は、[Export Data] ウィンドウで [View Latest Status] リンクをクリックすると、再びステータス ウィンドウを表示できます。
また、エクスポート進捗ログは、ファイル C:\Program Files\Cisco\Trace\DMA\Progress\AllProgress.log でも確認できます。このフォルダには、追加のログ ファイルも格納されます。詳細については、「ログ ファイル」を参照してください。
エクスポート プロセスの完了には、長い時間がかかることがあります。 [スタート]>[プログラム]> [Cisco DMA] > [Cancel Export] の順に選択し、[Cancel Export Process] ダイアログボックスで [Cancel Export Now] をクリックすることにより、いつでもこのプロセスを停止できます。エクスポート プロセスのキャンセルには、数分かかることがあります。
(注) [DMA] ウィンドウを閉じるよりも最小化しておくことをお勧めします。エクスポート プロセスの実行中に [DMA] ウィンドウを閉じても、エクスポートは続行します。ただし、DMA を再起動すると、メイン ウィンドウに [Reset Status] ボタンが表示されます。[Reset Status] ボタンをクリックすると、現在実行中のエクスポート プロセスがキャンセルされます。
(注) DMA エクスポート プロセスでは、TAR ファイルのサイズが確認されます。TAR ファイルが 2 GB を超える場合、エクスポートは失敗し、次のメッセージがステータス ウィンドウに表示されます。
Too much data (over 2GB) to backup.Aborting backup.
TAR ファイルのサイズを小さくするには、CAR データベース レコードなどのシステム データを消去し、DMA エクスポートを再度実行する必要があります。CAR レコードを手動で消去する場合は、『Cisco Unified CallManager CDR Analysis and Reporting アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
エクスポートが正常に完了すると、ステータス ウィンドウに次の行が表示されます。
(注) データを正常に移行できるように、DMA がデータに小さな変更をいくつか加えることがあります。
エクスポートが正常に完了しなかった場合は、ステータス ウィンドウに該当するエラー メッセージが表示されます。エラー ログを確認し、「エクスポート データの検証」の説明に従って問題を修正する必要があります。
ステップ 8 ステップ 4 で指定したローカル ディレクトリに TAR ファイルを保存した場合は、アップグレードする前に、そのファイルをネットワーク サーバまたはテープ ドライブにコピーします。
TAR ファイルの名前の形式は、次のとおりです。ここで、 date および time はファイルの作成日時を示します。
このステップを実行しなければならない理由は、アップグレード プロセス中はローカル ディスクの TAR ファイルにアクセスできないため、およびアップグレード プロセスがローカル サーバ ディスクを再フォーマットするときに TAR ファイルが削除されるためです。
(注) DMA によって TAR ファイルが生成された後の変更は、移行されません。そのような変更を含める場合は、DMA エクスポートを再度実行する必要があります。
ステップ 9 「エクスポート データの検証」の説明に従って、TAR ファイルにエラーがないことを確認します。
DMA エクスポートの実行後は、DMA によって作成されたエラー ログ、警告ログ、および自動修正ログを検査し、Cisco Unified CallManager のアップグレード後の機能の損失につながるおそれのある問題が TAR ファイルにないことを確認する必要があります。これらのログには、ステータス ページで該当するログ ボタンをクリックするか、C:\Program Files\Cisco\Trace\DMA に移動することでアクセスできます。
• エラー ログ(DMAErrors.log):DMA のデータ エクスポートおよびデータ検証フェーズで検出されたエラー。DMA エクスポートを再度実行する前に、Windows の 4.x システムでこのようなエラーを確認し、修正する必要があります。
• 警告ログ(DMAWarnings.log):DMA エクスポートおよびデータ検証フェーズで検出された警告。警告は、一部のデータがアップグレードしようとしている目的のバージョンの Cisco Unified CallManager のルールに完全には適合していないことを示します。アップグレード実行前に、警告に対処して DMA を再度実行することを強くお勧めします。使用する DMA アーカイブに警告が含まれていると、Cisco Unified CallManager のアップグレード後に機能の損失が発生するおそれがあります。
• 自動修正ログ(DMAAutoCorrected):Cisco Unified CallManager のスキーマに適合していないデータ、DMA が Cisco Unified CallManager データベースおよびディレクトリ データのエクスポート時に自動的に修正したデータ。自動修正ログを確認してください。変更内容に同意できない場合は、自分で変更してから DMA を再度実行してください。
ステータス ページの表示方法の詳細については、「前回実行した DMA エクスポート手順の結果の確認」を参照してください。
DMA によって生成されるその他のログの詳細については、「ログ ファイル」を参照してください。
次の各項では、DMA の管理およびトラブルシューティングに使用できる情報を示します。
サーバにインストールされている DMA のバージョンを確認するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Data Migration Assistant] ウィンドウが表示されていない場合は、次のいずれかの操作を実行して、このウィンドウを表示します。
• DMA が動作している場合は、DMA メニューバーで [Export] > [Home] の順に選択します。
• DMA が動作していない場合は、 [スタート]>[プログラム]> [Cisco Data Migration Assistant] > [DMAAdmin] の順に選択し、プロンプトが表示されたら Windows Administrator としてログインします。
ステップ 2 [Data Migration Assistant] ウィンドウで、 [Details] ボタンをクリックします。
DMA で前回実行したエクスポート手順の結果を確認するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [スタート]>[プログラム]> [Cisco Data Migration Assistant] > [DMAAdmin] の順に選択します。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、Windows Administrator としてログインします。
ステップ 3 Data Migration Assistant メニューバーで、 [Export] > [Storage Location] の順に選択します。
ステップ 4 [Export Data] ウィンドウで、 [View Latest Status] リンクをクリックします。
エクスポート手順の実行中に [View Latest Status] リンクをクリックすると、現在実行している手順のステータスが表示されます。
ステップ 5 エクスポートが完了したら、該当するボタンをクリックして、エラー ログ、警告ログ、および自動修正ログを表示できます。
表3 は、DMA が作成するログ ファイルについて説明しています。必要に応じて、トラブルシューティングのサポートを受けるために、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にログ ファイルを提供できます。
DMA は、 表4 で説明しているエラーを返すことがあります。このエラーにより DMA の実行に失敗する場合があります。
表5 は、DMA が作成するトレース ファイルについて説明しています。必要に応じて、トラブルシューティングのサポートを受けるために、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にトレース ファイルを提供できます。
技術情報の入手、サポートの利用、技術情報に関するフィードバックの提供、セキュリティ ガイドライン、推奨するエイリアスおよび一般的なシスコのマニュアルに関する情報は、月刊の『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。ここには、新規および改訂版のシスコの技術マニュアルもすべて記載されています。次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
本製品には暗号化機能が備わっており、輸入、輸出、配布および使用に適用される米国および他の国での法律を順守するものとします。シスコの暗号化製品を譲渡された第三者は、その暗号化技術の輸入、輸出、配布、および使用を許可されたわけではありません。輸入業者、輸出業者、販売業者、およびユーザは、米国および他の国での法律を順守する責任があります。本製品を使用するにあたっては、関係法令の順守に同意する必要があります。米国および他の国の法律を順守できない場合は、本製品を至急送り返してください。
シスコの暗号化製品に適用される米国の法律の概要については、次の URL で参照できます。
http://www.cisco.com/wwl/export/crypto/tool/stqrg.html