Cisco Unified Communications Manager Express Release 8.5 の新機能
Cisco Unified CME Release 8.5 の機能情報
カスタマイズ可能な電話機のユーザ インターフェイス サービス
SIP-SIP トランク コールのメディア フロー アラウンドのサポート
SIP IP 電話および SCCP IP 電話に対するオーバーラップ ダイヤルのサポート
BLF 短縮ダイヤルのための電話機のユーザ インターフェイス
SCCP IP 電話での SSL VPN クライアントのサポート
Cisco Unified CME Release 8.5 の新機能の設定方法
Cisco Unified CME 機能ライセンスのインストール
電話機のユーザ インターフェイスでのローカル サービスのブロック
Callback-Number のトランスレーション ルールの定義
LPCOR グループでの強制承認コード(FAC)のイネーブル化
Cisco Unified SRST の SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定
CA サーバとしての Cisco Unified CME の設定
Cisco Unified CME での VPN グループおよびプロファイルの設定
VPN グループおよびプロファイルの SCCP IP 電話への関連付け
Cisco Unified Communications Manager Express Release 8.5 の新機能
Cisco Unified Communications Manager Express Release 8.5 New Features
本書では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)Release 8.5 で導入された新機能について説明します。
• 「Cisco Unified CME Release 8.5 の機能情報」
• 「Cisco Unified CME 8.5 の前提条件」
• 「Cisco Unified CME 8.5 に関する情報」
• 「Cisco Unified CME Release 8.5 の新機能の設定方法」
• 「関連資料」
ご使用のソフトウェア リリースで、本モジュールに記載されているすべての機能がサポートされていないことがあります。機能の最新情報と問題点については、プラットフォームとソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースですべてのコマンドが使用できない場合があります。特定のコマンドのリリース情報については、コマンド リファレンス ドキュメンテーションを参照してください。
プラットフォームのサポートと、Cisco IOS、Catalyst OS、および Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポートについては、Cisco Feature Navigator を使用してください。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは不要です。
(注) 表 1 は、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの特定の機能がサポートされた Cisco IOS だけを示しています。特に明記しない限り、その Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの以降のリリースでも、その機能がサポートされています。
Cisco Unified CME 8.5 の機能を設定するには、次の概念を理解する必要があります。
• 「カスタマイズ可能な電話機のユーザ インターフェイス サービス」
• 「SIP-SIP トランク コールのメディア フロー アラウンドのサポート」
• 「SIP IP 電話および SCCP IP 電話に対するオーバーラップ ダイヤルのサポート」
• 「BLF 短縮ダイヤルのための電話機のユーザ インターフェイス」
• 「Programmable Line Keys(PLK)」
• 「SCCP IP 電話での SSL VPN クライアントのサポート」
Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョンでは、ボタン レイアウト機能を使用して、電話機のさまざまな種類のボタンの表示順をカスタマイズできます。ボタン レイアウト機能を使用すると、次のタイプのボタン表示をカスタマイズできます。
Cisco Unified CME Release 8.5 では、button layout コマンドを使用して、ボタンを目的の順序で並べます。電話機に表示されるすべてのボタンが、ボタン レイアウト設定に従います。button layout コマンドでは、電話機の物理的なボタン番号を button layout コマンドの button-string パラメータで指定します。ボタン レイアウト設定で定義されていないボタンは、空白行として表示されます。電話機でボタン レイアウトを設定する前に、回線ボタン、機能ボタン(プライバシー ボタンを含む)、URL ボタンはそれぞれ line button、feature button、url button コマンドで設定する必要があります。
ボタン レイアウト制御機能を使用すると、対応する物理的な回線番号または回線番号の範囲をボタンに読み込むことができます。物理的な回線と関連付けられていない回線ボタンは電話機には表示されません。button コマンドを使用して、位置、ボタンのタイプ、電話機のディレクトリ番号を指定して、[Cisco Unified SCCP IP phone] ボタンを回線ボタンとしてカスタマイズできます。詳細については、「SCCP 電話でのボタン レイアウトの設定」を参照してください。
Cisco Unified SIP 電話機の場合、最初の物理的なボタンを有効なディレクトリ番号の回線ボタンにする必要があります。button コマンドを使用して、相対的な位置(位置のインデックス)、ボタンのタイプ、およびボタンのディレクトリ番号を指定して、他のボタンをカスタマイズできます。詳細については、「SIP 電話でのボタン レイアウトの設定」を参照してください。
speed-dial コマンドを使用して、ボタンの位置を指定することによって、短縮ダイヤル ボタンの表示を回線ボタンの前、後、または間にカスタマイズできます。ボタン レイアウト機能を使用すると、対応する物理的な回線番号または回線番号の範囲をボタンに読み込むことができます。関連付けられた物理的な回線がないボタンは電話機に表示されません。
ボタン レイアウト機能を使用すると、blf-speed-dial コマンドと特定の位置を使用して、回線ボタンの前、後、または間に BLF 短縮ダイヤル ボタンを表示できます。BLF 短縮ダイヤル ボタンを設定すると、対応する物理的な回線番号または回線番号の範囲をボタンに読み込むことができます。物理的な回線の関連付けがないボタンは電話機に表示されません。
現在、プライバシー ボタンは使用できる唯一のボタンで、前述のすべてのボタンの最後に表示されます。PLK 機能を使用すると、電話機の物理的なボタン(回線キー)のほとんどの電話機の機能をイネーブルにできます。このボタン レイアウト機能では、表示されるすべてのボタンを button、speed-dial、blf-speed-dial、feature-button、または url-button コマンドによって設定する必要があります。feature-button が存在する場合、privacy-button より feature-button が優先されます。回線キーでの機能ボタンの設定の詳細については、「SCCP:回線キーでの機能ボタンの設定」と「SIP:回線キーでの機能ボタンの設定」を参照してください。
(注) ボタン レイアウト機能が ephone テンプレート モードとログアウト プロファイル(エクステンション モビリティ)モードの両方で設定される場合、ログアウト プロファイル モードでの設定が優先されます。ephone モードでのボタン レイアウト設定は、Extension Mobility(EM; エクステンション モビリティ)のない電話機で優先されます。
(注) プライバシー ボタンは、プライバシー ボタンがサポートされ、feature-button コマンドを使って設定された機能ボタンがない電話機では、機能ボタンとしてカウントされます。
ボタン レイアウト機能を使用すると、回線ボタン、BLF 短縮ダイヤル ボタン、BLF 短縮ダイヤル ボタン、または機能ボタンの前、後、あるいはその間に URL ボタンを表示できます。回線キー上の URL ボタンの設定の詳細については、「SCCP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」と「SIP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」を参照してください。
Cisco Unified CME Release 8.5 以降では、Programmable Line Key(PLK; プログラム可能な回線キー)の url-button 設定を使用して、個々のサービス項目をボタンに割り当てることによって、電話機のユーザ インターフェイスでエクステンション モビリティ、電話アプリケーション、および Single Number Reach(SNR; シングル ナンバー リーチ)などの個々のサービス項目の可用性をカスタマイズできます。詳細については、「SCCP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」を参照してください。
電話機のユーザ インターフェイスで EM、電話アプリケーション、およびローカル ディレクトリなどのサービスの設定をディセーブルにすることによって、個々のサービス項目の可用性を制限し、電話機のユーザ インターフェイスから個々のサービスの表示を除外できます。ephone テンプレート モードで exclude コマンドを使用して、エクステンション モビリティ(EM)、電話アプリケーション、およびローカル ディレクトリの表示を除外できます。詳細については、「電話機のユーザ インターフェイスでのローカル サービスのブロック」を参照してください。
ディレクトリ サービスが PLK 設定からイネーブルになっている場合、PLK 設定は、ephone コンフィギュレーション モードまたは ephone テンプレート コンフィギュレーション モードでのディレクトリ サービスの除外よりも優先されます。ephone モードおよび ephone テンプレート モードで設定されたサービスの除外に関係なく、サービスをボタンから利用できます。
Cisco Unified CME Release 8.5 および Cisco Unified SRST Release 8.5 では、+ E.164 の電話番号形式で電話番号を押すことができます。E.164 は International Telecommunication Union(ITU-T; 国際電気通信連合)の勧告で、PSTN およびその他のデータ ネットワークで使用される国際公衆電気通信番号計画を定義します。E.164 は電話番号の形式を定義します。先頭に + が付く E.164 電話番号は最大 15 桁で、通常は国際アクセス コードを定義する「+」プレフィクス付きで作成されます。通常の固定電話からこのような番号をダイヤルするには、適切な国際電話プレフィクスを使用する必要があります。
先頭に + が付く E.164 番号は、電話機またはデバイスに対して指定された一意の番号です。世界中の発信者は先頭に + が付く E.164 電話番号にダイヤルすると、ローカルまたは国際プレフィクスを知る必要なく、電話機またはデバイスに到達します。また、先頭に + が付く E.164 機能では、以降の電話番号の変換を不要にすることによって、テレフォニー設定プロセス全体を削減できます。
Cisco Unified CME および Cisco Unified SRST では、2 つの方法で先頭に「+」が付くダイヤルプランを使用して、電話機を登録します。電話機は内線番号または先頭に + が付く E.164 番号のいずれかで登録できます。
電話機が内線番号で登録される場合、電話機に内線番号とのダイヤル ピア アソシエーションがあります。dialplan-pattern コマンドは、ダイヤルプラン パターンで先頭に + が付く電話番号を設定できるように拡張されました。ダイヤル計画パターンが設定されると、E.164 番号のダイヤル ピアを同じ電話機に関連付けることができます。
たとえば、内線番号 1111 で登録された電話機に +13332221111 をダイヤルして到達することもできます。この電話機の登録方法は 2 つの方法で有益です。つまり、ローカルでは内線番号をダイヤルするだけで互いの電話機に到達でき、リモートでは発信ダイヤル ピアで E.164 番号に変換される省略番号をダイヤルできます。詳細については、「例 1(CME1)」を参照してください。
電話機が先頭に + が付く E.164 番号で登録される場合、1 つの先頭に + が付く E.164 番号だけが電話機に関連付けられます。dialplan-pattern コマンドの demote オプションを使用すると、同じ電話機に 2 つのダイヤル ピアを関連付けることができます。ダイヤルプラン パターンの設定の詳細については、「 How to Configure Dialing Plans 」を参照してください。
たとえば、+ E.164 電話番号 +12223331111 で登録された電話機には、同じ電話機に 2 つのダイヤル ピア +122233331111 と 1111 が関連付けられます。「例 2(CME2)」 を参照してください。
次の例では、電話機が内線番号で登録されますが、5 桁の内線番号または先頭に + が付く E.164 番号をダイヤルすることによって到達できます。ダイヤルピア パターンと内線番号が設定される場合、+ E.164 番号をダイヤルすることによっても電話機に到達できます。この例で、(CME 2 の例で設定された)電話番号 41236 では、トランスレーション プロファイルに省略ルールが設定されているため、省略電話番号をダイヤルすることによって電話番号 +12223331234 に到達できます。
CME 2 の例の電話機の IPv4 アドレス(172.1.1.188)は CME 1 の例の電話番号 41236 をターゲットとするダイヤルピア セッションで設定されるため、5 桁の内線番号または + E.164 番号のいずれかをダイヤルすることによって互いの電話機に到達できます。
destination-pattern +1222333....
session target ipv4:172.1.1.188
voice translation-profile abbreviated-rule-1
voice translation-profile callback-rule-2
translation-profile incoming abbreviated-rule-1
translation-profile outgoing callback-rule-1
dialplan-pattern 1 +1333444.... extension-pattern 5
translation-profile incoming abbreviated-rule-1
次の例では、先頭に + が付く E.164 番号で電話機が登録され、5 桁の内線番号または + E.164 番号のいずれかをダイヤルすることによって到達できます。この例で、電話番号 +12223331234 で(CME 2 の例で設定された)電話番号 41236 に到達できます。電話番号 +12223331234 は、電話番号 41236 の IPv4 アドレス(172.1.1.187)が CME 2 の例のダイヤルピア セッション ターゲットで設定されているため、5 桁の内線番号または + E.164 番号のいずれかをダイヤルすることによって電話番号 41236 に到達できます。
destination-pattern +1333444....
session target ipv4:172.1.1.187
voice translation-profile abbreviated-rule-2
translate called 1 translate redirect-target 1
voice translation-profile callback-rule-2
translation-profile incoming abbreviated-rule-2
translation-profile outgoing callback-rule-2
dialplan-pattern 1 +1222333.... extension-pattern 4 demote
translation-profile incoming abbreviated-rule-2
translation-profile outgoing callback-rule-2
dialplan-pattern 1 +1222333.... extension-pattern 4 demote
レガシーの電話機には「+」ボタンがないため、ダイヤルプラン パターンまたはトランスレーション プロファイルを設定して、5 桁の番号をダイヤルすることができます。
任意の電話機に発信する発信者番号が PSTN 015556667777 の場合、この電話番号を、先頭に + が付く E.164 番号 +15556667777 に変換できます。次に、上記の変換コールバック番号を適用することによって、Local Services または Missed Calls を使用して、一般的に知られているわけではない 015556667777 をダイヤルする代わりに、+15556667777 にコールバックできます。
以前のバージョンの Cisco Unified CME および Cisco Unified SRST では、発信者番号(ご使用の電話機への着信コールを発信した番号)がコールバック(ローカル電話のディレクトリ番号での Missed Calls に表示される番号)と発信者番号の両方に使用されていました。Cisco Unified CME 8.5 の + E.164 機能を使用すると、発信者番号とコールバック番号の両方を、発信する前に電話番号を編集する必要がないように、適切な形式で表示できます。ephone-dn モードまたは voice register dn モードで translation-profile outgoing コマンドを設定すると、電話機に発信者番号が表示されます。
voice translation-profile の translate callback-number 設定では、コールバック番号を変換して、E.164 形式で表示できます。translate callback number 設定は、SIP および SCCP の IP 電話での発信コールだけに適用されます。translate callback number が設定される場合、追加のコールバック フィールドが表示され、番号がトランスレーション ルールを満たす場合は変換されます。詳細については、「Callback-Number のトランスレーション ルールの定義」を参照してください。
同様に、Cisco Unified SRST Release 8.5 では、voice translation-profile モードで translate calling を設定して、発信者番号を表示できます。call-manager-fallback モードで translation-profile outgoing または voice register pool を設定して、コールバック番号を表示できます。translation-profile の translate called コマンドを使用すると、 call-manager-fallback または voice register pool で変換を実行するために着信者番号の一致を試行できます。詳細については、「 Enabling Translation Profiles 」を参照してください。
(注) H323 や QSIG のゲートウェイなどの着信側のエンドポイントまたはゲートウェイで E.164 番号のトランスレーションの「+」記号がサポートされていない場合、E.164 番号の先頭の「+」が着信者番号と発信者番号から削除されます。translation-profile incoming コマンドまたは translation-profile outgoing コマンドを使用すると、発信者番号または着信者番号から先頭の「+」記号を削除できます。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、音声ハント グループで call forward no answer(CFNA)コマンドが設定される場合、音声ハント グループ メンバーのタイムアウト値を入力する必要はなく、call forward no answer タイマーが無視されます。以前のバージョンの Cisco Unified CME では、音声ハント グループ メンバーに call forward no answer が設定された場合、timeout コマンドの値を設定する必要がありました。timeout 値は call-forward no answer コマンドの timeout 値未満にする必要がありました。
Cisco Unified CME Release 8.5 では、機能ポリシー テンプレートを使用して、Cisco Unified SIP の IP 電話 8961、9951、および 9971 でソフトキーを制御できます。機能ポリシー テンプレートでは、Cisco Unified SIP の IP 電話 8961、9951、9971 で機能ソフトキーのリストをイネーブルおよびディセーブルにできます。 表 2 に、Cisco Unified SIP の IP 電話 8961、9951、および 9971 で制御可能な機能ソフトキーを、特定の機能 ID およびそのデフォルトの状態とともに示します。
Cisco Unified CME では、音声レジスタ テンプレート モードで既存の softkey コンフィギュレーション コマンドを使用して、電話機で制御可能な機能ソフトキーを制御します。Cisco Unified CME では、設定された voice register template <x> ごとに featurePolicy<x>.xml ファイルが生成されます。制御可能なソフトキー設定のリストは、featurePolicy<x>.xml ファイルで指定されます。機能ポリシー テンプレート ファイルをダウンロードするには、電話機を再起動またはリセットする必要があります。機能ポリシー テンプレートが割り当てられていない Cisco Unified IP Phone の場合、デフォルトの機能ポリシー テンプレート ファイル(featurePolicyDefault.xml ファイル)を使用します。
Cisco Unified CME 8.5 および Cisco Unified SRST 8.5 では、強制承認コード(FAC)機能によってコール アクセスおよびコール アカウンティングを管理できます。FAC 機能では特定の発信者が発信するコールのタイプを規制し、コールを発信する前に、電話機で有効な承認コードを入力することを発信者に強制します。FAC を使用すると、フリーダイヤルではない番号にダイヤルした発信者や長距離電話を追跡できます。また、アカウンティングおよび請求の目的で追跡する場合もあります。
Cisco Unified CME、Cisco Unified SRST、および Cisco 音声ゲートウェイでは、デバイスやエンドポイントが複数の Logical Partitioning Class Of Restriction(LPCOR; 論理パーティショニング制限クラス)グループに論理的に区分化されます。たとえば、図 1 に示す IP 電話、アナログ電話、PSTN トランク、および IP(h323/SIP)トランクが voice lpcor custom モードで次の 5 つの LPCOR グループに区分化されます。
グループごとに、ルーティング エンドポイントの LPCOR グループ ポリシーが、FAC によって制限される個々の LPCOR グループからの着信コールを定義するように拡張されます。宛先への LPCOR グループ コールは、有効な FAC が入力された場合にだけ受け付けられます。ルーティング エンドポイントの FAC サービスは、LPCOR グループ ポリシーで定義された service fac によってイネーブルになります。詳細については、「LPCOR グループでの強制承認コード(FAC)のイネーブル化」を参照してください。
次は PSTNTrunk LPCOR グループに適用できるグループ ポリシー ルールです。
– コールが LocalUser グループまたは RemoteUser グループによって開始される場合、PSTNTrunk によって FAC が要求されます。
– Manager グループからのコールは、無制限に PSTNTrunk を終了できます。
– IPTrunk グループまたは PSTNTrunk グループからの着信コールは拒否され、PSTNTrunk グループに終端されます。
LPCOR グループの設定と LPCOR グループの複数のデバイス タイプとの関連付けの詳細については、「 Call Restriction Regulations 」を参照してください。
コールの宛先に対して定義された LPCOR ポリシーに基づいて、FAC が着信コールに対して要求されます。認証が完了すると、成功または失敗のステータスおよび収集された FAC 番号が Call Detail Records(CDR; 呼詳細レコード)に保存されます。
新しい組み込みアプリケーションの承認パッケージによってコールが処理されます。このアプリケーションは、最初は発信者が(数値の)ユーザ名を入力するためのユーザ プロンプトとしての役割を果たし、次に発信者が(数値の)パスワードを収集するためのパスワード プロンプトとしての役割を果たします。収集されたユーザ名とパスワードの数値は FAC に使用されます。「承認パッケージのパラメータの定義」を参照してください。
FAC 認証に成功した場合、同じ宛先への発信コールのセットアップが続行されます。FAC 認証に失敗した場合、コールは次の宛先に転送されます。次の宛先で FAC サービスがイネーブルになっていて、コールに対して有効な FAC ステータスが保存されていない場合に、コールに対して FAC 処理が開始されます。
FAC ブロックのために失敗したコールは、LPCOR Q.850 接続解除原因コードによって接続が解除されます。コールに対して FAC が呼び出されると、収集された承認番号と認証ステータスの情報が、コール アクティブ レコードまたはコール履歴レコードによって収集されます。show call active voice コマンドと show call history voice コマンドによって FAC 情報を取得できます。
コール認証に使用される承認コードは、次の仕様に準拠している必要があります。
• 番号収集の処理は、次のいずれかの状況が発生した場合に完了するはずです。
番号の収集が完了すると、外部 Radius サーバ、Cisco Unified CME、Cisco Unified SRST、または Cisco 音声ゲートウェイによって AAA ログイン認証のセットアップを使用して認証が行われます。AAA ログイン認証方式の詳細については、「 Configuring Login Authentication Using AAA 」を参照してください。
ローカル Cisco Unified CME、Cisco Unified SRST、または Cisco 音声ゲートウェイによって認証が実行される場合、収集された承認コード番号を承認するために username ac-code password 0 password コマンドが要求されます。
FAC データは CDR および新しい AAA fac-digits 属性と fac-status 属性によって保存され、CDR STOP レコードでサポートされます。この CDR STOP レコードは、ファイルのアカウンティング、RADIUS または Syslog のアカウンティングの目的でフォーマットされます。
表 3 に、複数タイプのコールのための FAC サポートを示します。
即転送(iDivert)機能では、コールをボイス メッセージ システムに直ちに転送できます。ボイス メッセージ システム(Cisco Unity Express または Cisco Unity)7940、7040G、7960 G、7945、7965、7975、8961、9951、および 9971 などが搭載された Cisco Unified SIP の IP 電話で [iDivert] ソフト キーを押すと、コールをボイス メッセージ システムに転送できます。コールが転送されると、回線で新しいコールを発信または着信できるようになります。
iDivert 機能を使用して転送されるコールの状態は、呼び出し中、通話中、保留中です。コールの転送に成功した場合、発信者はボイス メッセージ システムからグリーティングを受信します。
発信者は自分のボイス メールボックスにのみコールを転送できます。ただし、着信側のコールは iDivert 機能を呼び出した(最後にリダイレクトされた)発信者のボイス メールボックスまたは最初の着信者のボイス メールボックスのいずれかに転送できます。
[iDivert] ソフト キーは、ソフト キー xxxx.xml ファイルを使用して Cisco Unified CME で登録した電話機に追加されます。Cisco Unified CME は、create profile コマンドが voice register global モードで実行されたときに、ソフト キーxxxx.xml ファイルを生成します。softkey コマンドを使用して、電話機のディスプレイ上の [iDivert] ソフト キーの位置をディセーブルにしたり、変更したりできます。詳細については、「SIP:即転送(iDivert)ソフト キーの設定」を参照してください。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、Cisco Unified CME での SIP から SIP へのトランク コールのメディア フロー アラウンド機能がサポートされるため、Cisco Unified CME でのリソースの消費を減少させることができます。
メディア フロー アラウンド機能により、Cisco Unified CME での RTP の終了および再発信の必要がなくなるため、メディア切り替えの遅延が減少し、これによって Cisco Unified CME SIP トランクのためのコール処理のキャパシティが向上します。
メディア フロー アラウンドは次のシナリオでサポートされます。
• シングル ナンバー リーチ(SNR)プッシュ:SIP トランク上の SNR コールが別の SIP トランクを介してモバイル ユーザにプッシュされる場合、接続は SIP-SIP トランク コール接続になります。両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定される場合、メディアはコールのために Cisco Unified CME を経由しないで流れることができます。
• コール転送:SIP トランク コールが別の SIP トランクを介して転送される場合や、両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定されている場合、SIP-SIP トランク コールのために、メディアは Cisco Unified CME を経由しないで流れます。メディア フロー アラウンドは、コール転送ナイトサービス、自動転送(すべて)、自動転送(通話中)、および無応答時コール転送などのあらゆるタイプのコール転送に対してサポートされます。
• コール転送:SIP トランク コールが別の SIP トランクを介して転送される場合や、両方の SIP トランクがメディア フロー アラウンドのために設定されている場合、転送されたトランク コールのために、メディアは Cisco Unified CME を経由しないで流れます。メディア フロー アラウンドは SIP-line-initiated コール転送と SCCP-line-initiated コール転送の両方でサポートされます。これはブラインド転送、打診転送、および完全な打診転送などのあらゆるタイプのコール転送に対してサポートされます。
非対称フロー モード設定または対称フロー スルー設定での SIP から SIP へのトランク コールを含めてさまざまなタイプのコール フローでメディアがフローを強制されます。非対称フロー モード設定では、1 つの SIP レッグがメディア フロー アラウンド モードで設定され、もう 1 つの SIP レッグがメディア フロー スルー モードで設定されます。このような場合、メディアは Cisco Unified CME を経由して流れるように強制されます。
次のタイプのコール フローの場合、メディアが Cisco Unified CME を経由して流れるように強制されます。
• 1 つ以上のローカル SIP エンドポイント、SCCP エンドポイントまたは PSTN トランク(BRI/PRI/FXO)あるいは FXO 回路が含まれるコール。
• 非対称フロー モード設定または対称フロー スルー設定の SIP から SIP トランクへのコール。
• CME でのトランスコーディング サービスを必要とする SIP から SIP トランクへのコール。
• 片方で RFC2833 での DTMF インターワーキング、もう片方で SIP-Notify を必要とする SIP から SIP トランクへのコール。
• SNR から SCCP へのプルバック:SNR コールが携帯電話からローカル SCCP SNR の内線にプルバックされる場合、コールが SCCP SNR の内線に接続されます。コールの 1 つが SCCP から Cisco Unified CME のローカルである SNR の内線へのコールであるため、メディアは Cisco Unified CME を経由して流れる必要があります。
Cisco Unified CME Release 8.5 では、メディア フロー アラウンド機能がオンになっているか、または voice service voip コンフィギュレーション モード、dial-peer voip コンフィギュレーション モード、および voice class media コンフィギュレーション モードで media コマンドを使用してオフになっています。voice class media モードで指定された設定は、dial-peer コンフィギュレーション モードでの設定より優先されます。メディア設定が voice class media コンフィギュレーション モードまたは dial-peer コンフィギュレーション モードで指定されていない場合、voice service voip で指定されたグローバル設定が優先されます 詳細については、「SIP トランクでのメディア フロー モードのイネーブル化」を参照してください。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、SCCP 電話および SIP IP 電話の 7942、7945、7962、7965、7970、7971 と 7975 などでオーバーラップ ダイヤルがサポートされます。SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルは、Cisco Unified SRST 8.5 以降のバージョンでもサポートされます。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、SCCP 電話または SIP IP 電話から発信されたコールに対して PRI/BRI トランクを介したオーバーラップ ダイヤルがサポートされませんでした。このダイヤルは常に、ダイヤルピア設定およびダイヤルピア マッピング アプリケーションに基づいて一括ダイヤルに変換されました。ダイヤル ピアが一致すると、オーバーラップ ダイヤルが ISDN トランクでサポートされる場合でも、以降はダイヤルできなくなり、ISDN トランクを介してオーバーラップ番号が送信されませんでした。
SCCP IP 電話では現在、オーバーラップ ダイヤルがサポートされていますが、Cisco Unified CME に到達するとき、番号が一括番号に変換されます。オーバーラップ ダイヤルは、KeyPad Markup Language(KPML; キーパッド マークアップ言語)方式を使用して SIP IP 電話でサポートされます。
Cisco IOS では、オーバーラップ ダイヤルのサポートにより、SIP 電話または SCCP IP 電話からダイヤルされた番号が一括番号ではなく、オーバーラップ番号として PRI/BRI トランクに渡されます。したがって、PRI/BRI トランクでもオーバーラップ ダイヤルがイネーブルになります。
SCCP 電話と SIP IP 電話にオーバーラップ ダイヤルを設定できます。詳細については、「SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」と「SIP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」を参照してください。Cisco Unified SRST で SCCP IP 電話にオーバーラップ ダイヤルを設定することもできます。詳細については、「Cisco Unified SRST の SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」を参照してください。
パーク モニタリング機能では、パーク中のコールが取得または破棄されるまでコールをパークし、パーク中のコールのステータスをモニタすることができます。Cisco Unified SIP IP Phone 8961、9951、または 9971 は [park] ソフト キーを使用してコールをパークし、パーク モニタリング機能はパーク中のコールのステータスをモニタします。パーク中のコールが取得されるか、またはパーク取得者によって破棄されるまで、パーク モニタリング コール バブルはクリアされません。このパーク中のコールは、パーク元の電話機で同じコール バブルを使用して取得でき、パーク中のコールのステータスをモニタできます。
コールがパークされると、Cisco Unified CME は SIP NOTIFY メッセージをパーク元の電話機に送信します。このメッセージは、コールがパークされている間にパーク元の電話機でパーク スロット番号を表示できるように、「パークされた」イベントとパーク スロット番号を示します。
パーク中のコールが取得されると、Cisco Unified CME は別の SIP NOTIFY メッセージをパークした電話機に送信します。このメッセージは、この電話機でコール バブルをクリアできるように、「取得された」イベントを示します。パーク中のコールがパーク取得者によって接続解除されると、Cisco Unified CME は SIP NOTIFY メッセージをパーク元の電話機に送信します。このメッセージは、「破棄された」イベントを示し、コールをパーク元の電話機はパーク中のコールのキャンセル時にコール バブルをクリアします。
パーク中のコールが再呼出または転送されると、Cisco Unified CME は SIP NOTIFY メッセージをパーク元の電話機に送信します。このメッセージは、パーク元の電話機でパーク、再呼出、および転送の実行時にコール バブルをクリアできるように、「転送された」イベントを示します。また、パーク元の電話機から直接コール バブルを選択するか、または電話機で [resume] ソフト キーを押して、パーク中のコールを取得できます。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、エクステンション モビリティ(EM)ユーザがサービス機能のボタンを使用して電話機で直接 dn ベースの Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)短縮ダイヤルを設定できます。BLF 短縮ダイヤル設定は、[Services] ボタンで使用できるメニューを使用して、電話機で追加または修正(変更または削除)されます。電話機のユーザ インターフェイスから行われた BLF 短縮ダイヤル設定への変更は、エクステンション モビリティのユーザのプロファイルに適用されます。ephone モードまたは ephone-template モードで blf-speed-dial コマンドを使用して、SCCP 電話の BLF 短縮ダイヤル メニューを設定できます。詳細については、「BLF 短縮ダイヤル メニューの有効化」を参照してください。
電話機のユーザが電話機のユーザ インターフェイスを使用して BLF 短縮ダイヤルを設定する方法の詳細については、Cisco Unified CME 用の『 Cisco Unified IP Phone documentation 』を参照してください。
EM 機能が搭載されていない電話機の場合は、BLF 短縮ダイヤル サービスをサービスの URL ページで利用できます。エクステンション モビリティが搭載されていない電話機で no phone-ui blf-speed-dial コマンドを使用して、BLF 短縮ダイヤル機能をディセーブルにできます。
Programmable Line Key(PLK; プログラム可能な回線キー)機能を使用すると、回線キー ボタンで機能ボタンまたは URL サービス ボタンをプログラミングできます。回線キーを回線ボタン、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤル、機能ボタンおよび URL ボタンを設定できます。 表 4 に、さまざまな Cisco Unified IP Phone モジュールで PLK としてサポートされるソフトキーを示します。
(注) ボタン レイアウトが指定されていない場合、ボタンが回線ボタン、短縮ダイヤルボタン、BLF 短縮ダイヤルボタン、機能ボタン、サービス URL ボタンの順に電話回線に割り当てられます。
url-button コマンドを使用して、Cisco Unified 電話で URL サービス ボタンとして機能するように回線キーをプログラミングできます。詳細については、「SCCP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」と「SCCP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」を参照してください。同様に、feature-button コマンドを使用して、Cisco IP 電話の回線キーが機能ボタンとして機能するように回線キーをプログラミングできます。詳細については、「SCCP:回線キーでの機能ボタンの設定」と「SIP:回線キーでの機能ボタンの設定」を参照してください。
また、エクステンション モビリティがイネーブルになっている電話機でユーザ プロファイルを使用して、回線キーが機能ボタンとして機能するようにプログラミングすることもできます。エクステンション モビリティ電話で回線キーが機能ボタンとして機能するように設定する方法については、Cisco Unified CME 用の『 Cisco Unified IP Phone documentation 』を参照してください。
表 4 に、複数の電話機モデルでサポートされる PLK を示します。
(注) Cisco Unified IP Phone 7902、7905、7906、7910、7911、7912、7935、7936、7937、7940、7960、および 7985 では PLK 機能がサポートされません。URL ボタンは Cisco Unified IP 電話 7920、7921、7925(DnD とプライバシーのみがサポートされる)、3911、および 3951 ではサポートされません。
Cisco Unified CME Release 8.5 では、シングル ナンバー リーチ(SNR)機能で次の機能拡張がサポートされます。
• 「コール パーク、コール ピックアップ、およびコール取得」
Cisco Unified CME Release 8.5 では、ハードウェア会議に参加した後、携帯電話にコールを送信できます。ハードウェア会議に参加すると、すべての電話会議がハードウェア DN にブラインド転送されます。ephone のコール文字が着信コールから発信コールに変化し、携帯電話にコールを送信できます。
以前のバージョンの Cisco Unified CME では、コール パーク、コール ピックアップ、およびコール取得の機能が SNR に対してサポートされませんでした。Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョンでは、SNR コールのパーク、ピックアップ、または取得が可能です。
Cisco Unified CME Release 8.5 では、発信者番号の代わりに携帯電話のローカル番号を表示できるように、SNR 機能が拡張されました。ephone-dn コンフィギュレーション モードで snr calling number local コマンドを設定して、SNR 電話の発信者 ID を表示することができます。SNR 発信者番号ローカルの設定の詳細については、「SCCP:シングル ナンバー リーチの機能拡張の設定」を参照してください。
非 FXO ポートでは、snr answer too soon timer を設定して、携帯電話のボイス メールボックスへのコールのローリングを回避できます。携帯電話が非常に短いタイマーの範囲(1 ~ 5 秒)内での応答でボイスメールにローリングされる場合、携帯電話のコール レッグがただちに接続解除されます。ephone-dn モードで snr answer too soon コマンドを設定できます。詳細については、「SCCP:シングル ナンバー リーチの機能拡張の設定」を参照してください。answer-too soon timer は、携帯電話にコールを送信する場合には適用できません。
SNR が非 FXO ポートで展開される場合、携帯電話で SNR コールに応答すると、コールに接続されます。ephone はそれ以降、呼び出しを停止し、保留中になります。ephone-dn コンフィギュレーション モードで snr ring-stop コマンドを設定して、ephone での呼び出しを停止し、保留中にすることができます。詳細については、「SCCP:シングル ナンバー リーチの機能拡張の設定」を参照してください。
Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョンでは、7945、7965、および 7975 などの SCCP IP 電話で Secure Sockets Layer(SSL)Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)がサポートされます。
企業のネットワーク外の Cisco Unified CME Release 8.5 SCCP 電話は、図 2 に示すように、VPN から Cisco Unified CME 8.5 で登録できます。
SSL VPN は、2 つのエンドポイント間で送信されるデータやその他の情報のためのセキュアな通信メカニズムを提供します。VPN 接続は SCCP IP 電話と VPN ヘッド エンドまたは VPN ゲートウェイの間でセットアップされます。Cisco Unified CME Release 8.5 では、適応型セキュリティ アプライアンス(ASA モデル 55x0)として VPN ヘッド エンドまたはゲートウェイを使用します。
電話機と VPN ゲートウェイの間の VPN 接続を確立するために、電話機を VPN ゲートウェイ アドレス、VPN ヘッド エンド クレデンシャル、ユーザまたは電話機の ID、クレデンシャル ポリシーなどの VPN 設定パラメータで設定する必要があります。これらのパラメータには機密情報が含まれており、署名付きコンフィギュレーション ファイルまたは署名付きで暗号化されたコンフィギュレーション ファイルを使用してセキュアな環境で配布する必要があります。電話機を企業のネットワーク外に配置する前に、企業のネットワーク内でプロビジョニングする必要があります。
信頼できるセキュアな環境で電話機がプロビジョニングされると、VPN ヘッド エンドに到達できる場所ならどこからでも、その電話機を Cisco Unified CME に接続できます。電話機の VPN 設定パラメータは電話機のユーザ インターフェイスおよび動作を制御します。SCCP IP 電話での SSL VPN 機能の設定の詳細については、「SCCP IP 電話での SSL VPN の設定」を参照してください。
• 「Cisco Unified CME 機能ライセンスの取得」
• 「Cisco Unified CME 機能ライセンスのインストール」
• 「電話機のユーザ インターフェイスでのローカル サービスのブロック」
• 「Callback-Number のトランスレーション ルールの定義」
• 「LPCOR グループでの強制承認コード(FAC)のイネーブル化」
• 「SIP トランクでのメディア フロー モードのイネーブル化」
• 「SIP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」
• 「SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」
• 「Cisco Unified SRST の SCCP IP 電話でのオーバーラップ ダイヤルの設定」
• 「SCCP:回線キーでのサービス URL ボタンの設定」
• 「SCCP:シングル ナンバー リーチの機能拡張の設定」
ステップ 1 Cisco Unified CME 機能をインストールする前に、ライセンスを注文してください。
ステップ 2 ライセンスの注文時に Product Authorization Key(PAK; 製品認証キー)番号を取得するか、またはセールス番号を入手し、TAC に問い合わせて PAK 番号を取得します。
ステップ 3 http://www.cisco.com/go/license にアクセスし、PAK 番号を入力して [CSL-Bundle] を選択します。[first feature] ドロップダウン リストで、[cme-srst-1 license] を選択し、必要なライセンス数を指定します。
ステップ 1 電子メールで受信したライセンスをルータのフラッシュ ドライブにコピーします。ライセンス ファイルの名前を変更することはできますが、新しいファイル名に .lic 拡張子を含める必要があります。
ステップ 2 copy tftp flash0: コマンドを使用して、ライセンス ファイルをフラッシュにコピーします。ライセンスが vxf-cme2#license install flash0:c3945_cmesrst_365_FHH1303003W_perm.lic にインストールされると、次のようなメッセージが表示されるはずです。
1/1 licenses were successfully installed
0/1 licenses were existing licenses
0/1 licenses were failed to install
(注) ライセンスの注文の詳細については、『Cisco's Integrated Services Routers Generation Two Licensing and Packaging』を参照してください。
• Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョン。
• 回線、機能、URL、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤルなどのボタン タイプはそれぞれ button、feature-button、privacy-button、url-button、speed-dial、blf-speed-dial のコマンドを使用して設定されます。
3. ephone template template-tag
4. button-layout [button-string] [button-type]
• Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョン。
• ボタン レイアウトを設定する前に、ボタン タイプ(回線ボタン、機能ボタン、URL ボタン、短縮ダイヤル ボタン、および BLF 短縮ダイヤル ボタン)を設定する必要があります。
• ボタン番号はボタン タイプ(回線ボタン、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤル、機能ボタン、または URL ボタン)内のボタンの相対的な表示順を指定するため、ボタン レイアウト設定から line button コマンドまたは index コマンドでボタンを変更できません。
3. voice register template template-tag
4. button-layout [button-string] [button-type]
Cisco Unified CME で電話機のパラメータの修正が完了したら、新しいコンフィギュレーション ファイルを生成し、電話機を再起動します。「 SIP: Generating Configuration Profiles for SIP Phones 」を参照してください。
SCCP IP 電話機のユーザ インターフェイスでローカル ディレクトリ、エクステンション モビリティ(EM)、および電話アプリケーションなどのローカル サービス表示および可用性をブロックするには、次の手順を実行します。
• phone-tag:エクステンション モビリティ、電話アプリケーション、およびローカル ディレクトリなどのローカル サービスを除外する電話機の一意の番号。 |
||
電話機のユーザ インターフェイスでの表示からローカル サービス(EM、電話アプリケーション、およびローカル ディレクトリ)を除外します。 • em:電話機のユーザ インターフェイスからエクステンション モビリティ(EM)を除外します。 |
||
SIP 電話のコールバック番号のトランスレーション ルールを定義するには、次の手順を実行します。
3. voice translation-rule number
4. rule precedence | match-pattern | replace-pattern|
6. voice translation profile name
7. translate {callback-number | called | calling | redirect-called | redirect-target} translation-rule-number
音声トランスレーション プロファイルを Cisco Unified CME Release 4.1 以降のバージョンに接続された SIP 電話に適用するには、「 SIP: Applying Voice Translation Rules in Cisco Unified CME 4.1 and Later」 セクションを参照してください。
• FAC を設定する前に、voice lpcor enable コマンドをイネーブルにする必要があります。
• トランク(IP および PSTN)を複数の LPCOR グループの電話に関連付ける必要があります。詳細については、「 Associating a LPCOR Policy with Analog Phone or PSTN Trunk Calls 」を参照してください。
• 認証済み FAC データは、承認コードが収集されるコール レッグに保存されます。コール転送またはブラインド転送コールのシナリオで、SIP Notify 機能のために新しいコールをトリガーする場合、同じ発信者が FAC 認証に対して承認コードを入力する必要があります。
警告 FAC PIN コードは一意にする必要があり、内線番号と同じにはできません。Cisco Unified CME、Cisco Unified SRST、および Cisco 音声ゲートウェイでは、収集された FAC PIN コードが内線番号と一致しているかどうかを検証しません。
ユーザ名およびパスワードに必要なパラメータを定義するには、次の手順を実行します。
Cisco Unified SIP IP 電話で(接続された状態で)iDivert ソフト キーを設定するには、次の手順を実行します。
• 電話機に対して call-forward all がアクティブになっている場合、iDivert 機能はディセーブルです。
• 電話機に対して call-forward busy がアクティブであり、電話機が最初のコールでビジー状態の場合、2 番目のコールに対して iDivert 機能はアクティブではありません。
• Call Forward No Answer(CFNA; 無応答時コール転送)タイムアウトの前に [iDivert] ソフト キーが押された場合、コールがボイスメールに転送されます。
• 発信側と着信側の両方が同時に [iDivert] ソフト キーを押した場合、両者がコールをボイス メッセージ ボックスに転送できます。発信側のボイス メッセージ メール ボックスが、着信側の発信グリーティングの一部を受信します。同様に、着信側のボイス メッセージ メール ボックスが、発信側の発信グリーティングの一部を受信します。
• 会議(ミートミー、アドホック、C 割込、または参加)の 1 人の参加者が [iDivert] ソフト キーを押した場合、残りのすべての参加者が [iDivert] ソフト キーを押した参加者の発信グリーティングを受信します。
• Cisco Unified CME で SIP 電話が SRST モードに戻る場合、[iDivert] ソフト キーはサポートされません。
3. voice register template template-tag
4. softkeys connected [Confrn] [Endcall] [Hold] [Trnsfer] [iDivert]
5. softkeys hold [Newcall] [Resume] [iDivert]
6. softkeys ringing [Answer] [DND] [iDivert]
SIP トランクでメディア フロー アラウンド機能をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
• SIP から SIP へのトランク コールにメディア サービス(トランスコーディング、会議など)が必要な場合、1 つ以上の SIP トランクをフロー スルー モードにする必要があります。
• ボイスメール コールのためにメディアが Cisco Unified CME を経由して流れる必要がある場合、ボイスメールへの SIP トランクをフロー スルー モードにする必要があります。
4. media [flow around | flow through]
7. media {[flow-around | flow-through] forking}
VoIP コールのグローバル メディア設定をイネーブルにします。 |
||
dial-peer コンフィギュレーション モードを開始して、ボイスメール システムの VoIP ダイヤル ピアを定義します。 |
||
• flow-around:メディアはゲートウェイを経由しないで流れます。 |
||
• flow-around:メディアはゲートウェイを経由しないで流れます。 |
||
Cisco Unified SRST の SCCP IP 電話でオーバーラップ シグナリングを設定するには、次の手順を実行します。
• EM ユーザは、電話機のユーザ インターフェイス(UI)からログアウト プロファイルを変更できません。
• エクステンション モビリティ(EM)ユーザが BLF 短縮ダイヤル番号を更新するには、EM にログインする必要があります。
Cisco Unified IP Phone でサービス URL 機能の回線キー ボタンを実装するには、次の手順を実行します。
3. voice register template template-tag
4. url-button [index number] [url location] [url name]
次の例では、音声レジスタ テンプレート 1 で設定される URL ボタンを示します。
url-button 1 http://9.10.10.254:80/localdirectory/query My_Dir
Cisco Unified CME で電話機の URL ボタンの設定が完了したら、新しいコンフィギュレーション ファイルを生成し、電話機を再起動します。「 SIP: Generating Configuration Files for SIP Phones 」を参照してください。
Cisco Unified SCCP Phone でサービス URL 機能の回線キー ボタンを実装するには、次の手順を実行します。
3. ephone template template-tag
4. url-button index type | url [name]
Cisco Unified SIP Phone の回線キーで機能ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
3. voice register template template-tag
4. feature-button index feature identifier
Cisco Unified CME で電話機の URL ボタンの設定が完了したら、新しいコンフィギュレーション ファイルを生成し、電話機を再起動します。「 SIP: Generating Configuration Files for SIP Phones 」を参照してください。
Cisco Unified SCCP Phone の回線キーで機能ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
• 応答、選択、cBarge、参加、および保留解除の機能は PLK ではサポートされません。
• 機能ボタンは Cisco Unified IP Phone 6911、7941、7942、7945、7961、7962、7965、7970、7971、および 7975 と SCCP v12 以降のバージョンのみでサポートされます。
• ハード ボタンから使用できる機能はプロビジョニングされません。機能ボタンがプロビジョニングされない理由を確認するには、show ephone register detail コマンドを使用してください。
• Cisco Unified IP Phone 6911 電話では、一部の機能ボタンがサポートされません。コール転送、ピックアップ、グループ ピックアップ、および MeetMe のみが Cisco Unified IP Phone 6911 でサポートされる機能ボタンです。
• プライバシー ボタンは、SCCP v8 以降を実行している Cisco Unified IP Phone で使用できます。プライバシー ボタンよりも、使用できる他の機能ボタンが優先されます。
• ロケールは Cisco Unified IP Phone 7914 ではサポートされません。
3. ephone template template-tag
または ephone phone-tag
4. feature-button index feature-identifier
Cisco IP 電話でシングル ナンバー リーチ(SNR)の機能拡張をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
• ソフトウェア会議:ソフトウェア会議が開始され、ephone でコミットされると、携帯電話へのコールの送信はできなくなります。ソフトウェア会議がコミットされた後は、モビリティのみをイネーブルまたはディセーブルにできます。
• FXO ポートでの SNR コール ピックアップ:FXO ポートを介して PSTN にルーティングされるコールの場合、このコールは FXO ポートでアウトバウンドと捕捉されるとすぐに「接続済み」とシグナリングされます。FXO が接続状態になるとすぐに、携帯電話が FXO インターフェイスに表示され、コール(セッション)が通話中状態になります。ephone は呼び出し中状態になりますが、ephone コールには応答できません。
• SNR コールが外線側から発信される場合、Music on hold(MOH)はサポートされません。SNR コールがトランク側から発信される場合、このコールで MOH がサポートされます。
4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]
SCCP IP 電話で SSL VPN 機能を設定するには、次の手順を表示されている順に実行します。
2. 「CA サーバとしての Cisco Unified CME の設定」
4. 「SSL VPN 用の ASA(ゲートウェイ)の設定」
5. 「Cisco Unified CME での VPN グループおよびプロファイルの設定」
• Cisco Unified CME Release 8.5 以降のバージョン。
• Cisco Unified SCCP IP Phone 7945、7965、および 7975 と phone image 9.0 以降。
• イメージ asa828-7-k8.bin 以降の ASA 5500 シリーズ
• SSLVPN 機能の設定には、パッケージ anyconnect-win-2.4.1012-k9.pkg が必要ですが、電話機にはダウンロードされません。
• VPN クライアントで接続できるようにするには、適切な ASA ライセンスを要求して(AnyConnect for Cisco VPN Phone)、ASA でインストールする必要があります。 www.cisco.com/go/license にアクセスして PAK を入力すると、および新しいアクティベーション キーが電子メールで送信されます。
(注) ASDM を介して設定する場合は、互換性のある Adaptive Security Device Manager(ASDM)Image が必要です。
次の手順は、SSL VPN 機能を組み込むための基本的な Cisco Unified 設定です。
4. network ip-address [mask | prefix-length]
10. max-dn max-directory-numbers [preference preference-order] [no-reg primary | both]
11. ip source-address ip-address port port [any-match | strict-match]
13. load [phone-type firmware-file]
16. ephone-dn dn-tag [dual-line]
17. number number [secondary number] [no-reg [both | primary]]
20. device-security-mode {authenticated | none | encrypted}
22. type phone-type [addon 1 module-type [2 module-type]]
23. button button-number{separator}dn-tag [,dn-tag...] [button-number{x}overlay-button-number] [button-number...]
CA サーバでの基本設定では、SSL VPN 機能をイネーブルにするために必要な IP 接続、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)、時刻の同期を設定します。CA サーバを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco Unified CME ルータで IP アドレス、NTP および HTTP サーバを設定します。
Router(config)#Interface GigabitEthernet0/0
Router(config-if)#no ip address
Router(config-if)#interface GigabitEthernet0/0.10
Router(config-subif)#description DATA VLAN
Router(config-subif)#encapsulation dot1Q 10 native
Router(config-subif)#ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
Router(config)#interface GigabitEthernet0/0.11
Router(config-subif)#description VOICE VLAN
Router(config-subif)#encapsulation dot1Q 11
Router(config-subif)#ip address 192.168.11.1 255.255.255.0
Router(config)#interface GigabitEthernet0/1
Router(config-if)#description INTERFACE CONNECTED TO ASA
Router(config-if)#ip address 192.168.20.1 255.255.255.0
Router(config)#! Default router is ASA Inside Interface
Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.20.254
Router(config)#clock timezone PST -8
Router(config)#clock summer-time PST recurring
Router#! Set clock to current time
Router#clock set 10:10:00 15 oct 2010
Router(config)#ntp source GigabitEthernet0/1
Router(config)#ip domain-name cisco.com
(注) クロックを手動で設定して Cisco Unified CME ルータの時刻に合わせていない場合は、NTP の同期化は失敗します。
ステップ 2 CA サーバとして Cisco Unified CME を設定します。次の設定例では、CA サーバとして設定される Cisco Unified CME を示します。
Router(config)#crypto pki server cme_root
Router(config)#database level complete
Router(cs-server)#database url nvram:
Router(cs-server)#lifetime certificate 7305
Router(cs-server)#lifetime ca-certificate 7305
Router(config)#crypto pki trustpoint cme_root
Router(ca-trustpoint)# enrollment url http://192.168.20.1:80
Router(ca-trustpoint)# revocation-check none
Router(ca-trustpoint)# rsakeypair cme_root
Router(config)# crypto pki server cme_root
%Some server settings cannot be changed after CA certificate generation.
% Please enter a passphrase to protect the private key
% Generating 1024 bit RSA keys, keys will be non-exportable...
[OK] (elapsed time was 1 seconds)
Mar 10 16:44:00.576: %SSH-5-ENABLED: SSH 1.99 has been enabled% Exporting Certificate Server signing certificate and keys...
Mar 10 16:44:41.812: %PKI-6-CS_ENABLED: Certificate server now enabled.
ステップ 3 別のトラストポイントを作成し、トラストポイントを認証し、CA で登録します。
Router(config)#crypto pki trustpoint cme_cert
Router(ca-trustpoint)# enrollment url http://192.168.20.1:80
Router(ca-trustpoint)# revocation-check none
Router(config)# crypto pki authenticate cme_cert
Certificate has the following attributes:
Fingerprint MD5: 995C157D AABB8EE2 494E7B35 00A75A88
Fingerprint SHA1: F934871E 7E2934B1 1C0B4C9A A32B7316 18A5858F
% Do you accept this certificate? [yes/no]: yes
Trustpoint CA certificate accepted.
Router(config)# crypto pki enroll cme_cert
% Start certificate enrollment ..
% Create a challenge password.
You will need to verbally provide this password to the CA Administrator in order to revoke your certificate. For security reasons your password will not be saved in the configuration. Please make a note of it.
Jan 20 16:03:24.833: %CRYPTO-6-AUTOGEN: Generated new 512 bit key pair
% The subject name in the certificate will include: CME1.cisco.com
% Include the router serial number in the subject name? [yes/no]: no
% Include an IP address in the subject name? [no]: no
Request certificate from CA? [yes/no]: yes
% Certificate request sent to Certificate Authority
% The 'show crypto pki certificate verbose cme_cert' command will show the fingerprint.
証明書を確認するには、Cisco Unified CME ルータで show crypto pki certificates コマンドを使用します。
Router#sh crypto pki certificates
Certificate Serial Number (hex): 07
Certificate Usage: General Purpose
start date: 15:32:23 PST Apr 1 2010
end date: 09:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: cisco2
Certificate Serial Number (hex): 06
Certificate Usage: General Purpose
start date: 15:30:11 PST Apr 1 2010
end date: 09:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: cisco1
Certificate Serial Number (hex): 02
Certificate Usage: General Purpose
start date: 08:47:42 PST Mar 10 2010
end date: 09:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: cme_cert
Certificate Serial Number (hex): 01
start date: 08:44:00 PST Mar 10 2010
end date: 09:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: cisco2 cisco1 cme_cert cme_root
Storage: nvram:cme_root#1CA.cer
ステップ 1 電話機の登録の詳細を確認するには、show ephone コマンドを使用します。
ephone-1[0] Mac:0022.555E.00F1 TCP socket:[2] activeLine:0 whisperLine:0 REGISTERED in SCCP ver 19/17 max_streams=5 mediaActive:0 whisper_mediaActive:0 startMedia:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 paging 0 debug:0 caps:9
IP:192.168.11.4 * 49269 7965 keepalive 0 max_line 6 available_line 6
button 1: cw:1 ccw:(0 0) dn 1 number 1001 CH1 IDLE CH2 IDLE
(注) 電話機に正しいファームウェアがインストールされ、電話機が Cisco Unified CME でローカルに登録されているかどうかを確認します。
ステップ 2 電話機ファームウェアを確認するには、show ephone phone load コマンドを使用します。
DeviceName CurrentPhoneload PreviousPhoneload LastReset
SEP0016C7EF9B13 9.0(1TD1.36S) 9.0(1TD1.36S) UCM-closed-TCP
ステップ 1 インターフェイス、IP ルーティング、および NTP を設定します。
ciscoasa(config)# Interface Ethernet0/1
ciscoasa(config-if)# nameif Inside
ciscoasa(config-if)# description INTERFACE CONNECTED TO CUCME
ciscoasa(config-if)# security-level 100
ciscoasa(config-if)# ip address 192.168.20.254 255.255.255.0
ciscoasa(config)# interface Ethernet 0/0
ciscoasa(config-if)# description INTERFACE CONNECTED TO WAN
ciscoasa(config-if)# nameif Outside
ciscoasa(config-if)# security-level 0
ciscoasa(config-if)# ip address 9.10.60.254 255.255.255.0
ciscoasa(config)# router ospf 100
ciscoasa(config-router)network 9.10.60.0 255.255.255.0 area 1
ciscoasa(config-if)# ntp server 192.168.20.1
ステップ 2 ASA 上にトラストポイントを作成し、CME(CA)の証明書を取得します。
ciscoasa(config)#crypto key generate rsa label cmeasa
ciscoasa(config)#crypto ca trustpoint asatrust
ciscoasa(config)#! Enrollment URL = CA Server = CUCME
ciscoasa(config-ca-trustpoint)#enrollment url http://192.168.20.1:80
ciscoasa(config-ca-trustpoint)#subject-name cn=cmeasa.cisco.com
ciscoasa(config-ca-trustpoint)#crl nocheck
ciscoasa(config-ca-trustpoint)#keypair cmeasa
ciscoasa (config)# crypto ca authenticate asatrust
INFO: Certificate has the following attributes:
Fingerprint: 27d00cdf 1144c8b9 90621472 786da0cf
Do you accept this certificate? [yes/no]: yes
ciscoasa(config)# crypto ca enroll asatrust
% Start certificate enrollment ..
% Create a challenge password. You will need to verbally provide this
password to the CA Administrator in order to revoke your certificate.
For security reasons your password will not be saved in the configuration.
% The subject name in the certificate will be: cn=cmeasa.cisco.com
% The fully-qualified domain name in the certificate will be: ciscoasa.cisco.com
% Include the device serial number in the subject name? [yes/no]: no
Request certificate from CA? [yes/no]: yes
% Certificate request sent to Certificate Authority
ciscoasa(config)# The certificate has been granted by CA!
ciscoasa# show crypto ca certificates
証明書を確認するには、ASA ルータで show crypto ca certificate コマンドを使用します。
ciscoasa# show crypto ca certificate
Certificate Usage: General Purpose
Public Key Type: RSA (1024 bits)
start date: 09:04:40 PST Mar 10 2010
end date: 08:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: asatrust
Public Key Type: RSA (1024 bits)
start date: 08:44:00 PST Mar 10 2010
end date: 08:44:00 PST Mar 10 2030
Associated Trustpoints: asatrust
ciscoasa(config)# ssl encryption 3des-sha1 aes128-sha1 aes256-sha1 des-sha1 null-sha1
ciscoasa(config)# ssl trust-point asatrust
ciscoasa(config)# ssl trust-point asatrust inside
ciscoasa(config)# ssl trust-point asatrust outside
ciscoasa(config)# no ssl certificate-authentication interface outside port 443
ciscoasa(config)# ssl certificate-authentication interface inside port 443
ステップ 5 ローカル IP アドレス プールを設定します。
ciscoasa(config)#ip local pool SSLVPNphone_pool 192.168.20.50-192.168.20.70 mask 255.255.255.0
ステップ 6 VPN を介した NAT トラフィックを回避するために、アクセス リストを設定します。
ciscoasa(config)# access-list no_nat_to_vpn extended permit ip any 9.10.60.0 2$
ciscoasa(config)# nat (inside) 0 access-list no_nat_to_vpn
ステップ 7 VPN を設定します。VPN の設定の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/security/asa/asa82/configuration/guide/svc.html を参照してください。
ciscoasa(config-webvpn)# enable inside
INFO: WebVPN and DTLS are enabled on 'Inside'.
ciscoasa(config-webvpn)# enable outside
INFO: WebVPN and DTLS are enabled on 'Outside'.
ciscoasa(config-webvpn)# svc image disk0:/anyconnect-win-2.4.1012-k9.pkg 1
ciscoasa(config-webvpn)# svc enable
ciscoasa(config-webvpn)# group-policy SSLVPNphone internal
ciscoasa(config)# group-policy SSLVPNphone attribute
ciscoasa(config-group-policy)# banner none
ciscoasa(config-group-policy)# vpn-simultaneous-logins 10
ciscoasa(config-group-policy)# vpn-idle-timeout none
ciscoasa(config-group-policy)# vpn-session-timeout none
ciscoasa(config-group-policy)# vpn-tunnel-protocol svc webvpn
ciscoasa(config-group-policy)# address-pools value SSLVPNphone_pool
ciscoasa(config-group-policy)# webvpn
ciscoasa(config-group-webvpn)# svc dtls enable
ciscoasa(config-group-webvpn)# svc keepalive 120
ciscoasa(config-group-webvpn)# svc ask none
ciscoasa(config-group-webvpn)#
ステップ 8 SSL VPN トンネルを設定します。詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/security/asa/asa82/configuration/guide/vpngrp.html を参照してください。
ciscoasa(config)# tunnel-group SSLVPN_tunnel type remote-access
ciscoasa(config)# tunnel-group SSLVPN_tunnel general-attributes
ciscoasa(config-tunnel-general)#
ciscoasa(config-tunnel-general)#
ciscoasa(config-tunnel-general)# address-pool SSLVPNphone_pool
ciscoasa(config-tunnel-general)# default-group-policy SSLVPNphone
ciscoasa(config-tunnel-general)# tunnel-group SSLVPN_tunnel webvpn-attributes
ciscoasa(config-tunnel-webvpn)# group-url https://9.10.60.254/SSLVPNphone enable
ステップ 9 Cisco Unified CME の音声 VLAN へのスタティック ルートをイネーブルにします。詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/security/asa/asa82/configuration/guide/route_static.html を参照してください。
ciscoasa(config)# route Inside 192.168.11.0 255.255.255.0 192.168.20.254 1
ステップ 10 ユーザに対して ASA ローカル データベースを設定します。詳細については、次のサイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/security/asa/asa82/configuration/guide/access_aaa.html#wpmkr1083932
ciscoasa(config)# username anyone password cisco
ciscoasa(config)# username anyone attributes
ciscoasa(config-username)# vpn-group-policy SSLVPNphone
ciscoasa(config-username)# vpn-tunnel-protocol IPSec l2tp-ipsec svc webvpn
ciscoasa(config-username)# webvpn
ciscoasa(config-username-webvpn)# svc dtls enable
ciscoasa(config-username-webvpn)# svc ask none
ステップ 11 ASA メディア間トラフィックをイネーブルにします。
ciscoasa(config)# same-security-traffic permit inter-interface
ciscoasa(config)# same-security-traffic permit intra-interface
Cisco Unified CME で VPN グループおよびプロファイルを設定するには、次の手順を実行します。
Router(conf-vpn-group)#vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone |
||
vpn-trustpoint {[number [raw | trustpoint]} |
• number:使用できるトラストポイントの数。範囲:1 ~ 10。 |
|
VPN プロファイルでホスト ID チェック オプションを設定できます。 |
||
VPN グループおよびプロファイルを SCCP IP 電話に関連付けるには、次の手順を実行します。
6. device-security-mode {authenticated | none | encrypted}
8. type phone-type [addon 1 module-type [2 module-type]]
11. button button-number{separator}dn-tag [,dn-tag...][button-number{x}overlay-button-number] [button-number...]
network 192.168.11.0 255.255.255.0
ip source-address 192.168.11.1 port 2000
! Each remote phone should have a separate cnf file.
!Upgrade phone firmware to latest supported load
Settings->Network Configuration->IPv4 Configuration->Alternate TFTP
If the phone is already registered, "TFTP Server 1" will already be populated. Otherwise, enter the CUCME address as the alternate TFTP Server 1.
ステップ 3 電話機から VPN イネーブルになっていることを確認します。
Press Settings -> Security Configuration -> VPN
When you press "Enable" from this menu, it should prompt for username and password.
Settings->Network Configuration->IPv4 Configuration->Alternate TFTP.
Press **# to unlock and select YES.
If the phone is already registered, "TFTP Server 1" will already be populated. Otherwise, enter the CUCME address as the alternate TFTP Server 1.
ステップ 6 自宅またはリモート サイトから電話機をネットワークに接続します。
Select Settings ->Security Settings ->VPN Configurations?
Enter Username and Password. Phone will register with CUCME
次の各項では、Cisco Unified CME に関連するその他の資料について説明します。
• 『Cisco Unified Communications Manager Express System Administrator Guide』 • 『Cisco Unified Communications Manager Express Command Reference』 |
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• 『Cisco Unified CallManager Express Solution Reference Network Design Guide』 |
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• 『Cisco Unified IP Phone Release Notes for Firmware Release 9.0(2)SR1 (SCCP and SIP)』 |
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このモジュールによって記載されている機能により、次のコマンドが追加または変更されています。
• 「button-layout(音声レジスタ テンプレート)」
• 「clear voice fac statistics」
• 「feature-button(voice_register_pool)」
• 「mtu」
• 「show call-manager-fallback license」
• 「show telephony-service license」
• 「show voice register license」
• 「url-button(voice-register-template)」
• 「accept」
• 「dialplan-pattern(call-manager-fallback)」
• 「media」
• 「param」
• 「softkeys connected(音声レジスタ テンプレート)」
XPN プロファイルの認証方式を定義するには、vpn-profile コンフィギュレーション モードで authen-method コマンドを使用します。認証方式をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
Voice service voip(cfg-lpcor-policy)
VPN プロファイルの認証方式を定義するには、このコマンドを使用します。ユーザ ID とパスワードの両方で authen-method を定義することも、パスワードだけで authen-method を定義することもできます。認証方式を許可しないように選択するには、authen-method none を設定します。
次の例では、vpn-profile 2 に定義された authen-method both を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
電話機で自動ネットワーク検出パラメータを設定するには、このコマンドを使用します。auto-network-detect コマンドでは、電話機が社内ネットワーク内にあるかどうかを自動的に検出できるようにします。自動ネットワーク検出がイネーブルの場合、電話機は社内ネットワークを検出し、VPN 接続の動作を開始する必要はありません。デフォルトでは、自動ネットワーク検出がディセーブルになっています。
次の例では、vpn-profile 1 に対してイネーブルになっている auto-network-detect を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
Cisco Unified SIP IP Phone で回線、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤル、機能ボタン、および URL ボタンを含めてすべてのボタンの表示順序を変更するには、音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで button-layout コマンドを使用します。設定された機能ボタンをディセーブルにして IP Phone のボタンのアクションを変更するには、このコマンドの no 形式を使用します。
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション(config-register-temp)
回線、機能、URL、短縮ダイヤル、および BLF 短縮ダイヤルなどのボタン タイプの物理的なボタン番号または番号の範囲を割り当てるには、button-layout コマンドを使用します。音声レジスタ テンプレートを作成し、テンプレートを音声レジスタ プールに割り当てると、button-layout 設定を Cisco Unified IP Phone に割り当てることができます。
(注) 電話機がプロビジョニングを完了できるように、最初のボタンは回線ボタンにする必要があります。
次の例では、voice register template 2 および voice register template 5 で設定された button-layout を示します。
Router# show voice register template all
button-layout 3,6 blf-speed-dial
button-layout 4,7,9 feature-button
button-layout 3,6 blf-speed-dial
button-layout 7,9 feature-button
Ephone 設定(config-ephone)
Ephone-template 設定(config-ephone-template)
次の例では、ephone-template 8 で除外された directory と my phone app を示します。
Router#config)#ephone-template 8
Router(config-ephone-template)#exclude ?
directory local directory service
myphoneapp my phone apps service
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション(config-register-global)
SIP 電話に送信される SIP REFER を制御するには、このコマンドを使用します。Cisco Unified CME のデフォルトでは、fac refer コマンドがイネーブルで、Cisco Unified CME で REFER を SIP 電話に渡すことができます。したがって、電話機で Cisco Unified CME への新しいコールを発信できます。Cisco Unified CME は新しい招待メッセージを新しいコールとして受け入れ、コールの転送先で強制承認コード(FAC)の再入力を要求します。
no fac refer コマンドを使用して、SIP 電話にコールを渡す代わりに、Cisco Unified CME で SIP REFER を内部的に処理できるようにします。
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
VPN プロファイルの fail-to-connect 時間を指定するには、このコマンドを使用します。fail-to-connect 時間は SSL/DTLS コマンドを含めて VPN トンネルの確立、およびログイン/接続の要求/応答を待機する最大時間を指定します。fail-to-connect 時間の範囲は 0 ~ 600 秒です。デフォルトの fail-to-connect 時間は 30 秒です。
次の例では、vpn-profile 4 の fail-connect-time を 50 秒に設定しています。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
feature-button(voice_register_pool)
回線キーでの機能ボタン コンフィギュレーションを設定するには、voice register pool コンフィギュレーション モードまたは 音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで feature-button コマンドを使用します。回線キーでの機能ボタン コンフィギュレーションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
feature-button [index number feature identifier feature id]
no feature button [index number feature identifier feature id]
音声レジスタ プール コンフィギュレーション(config-register-pool)
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション(config-register-template)
電話機の回線キーが機能ボタンとして機能するようにプログラミングするには、このコマンドを使用します。次の 24 個の機能 ID のいずれかを設定できます。Redial、Hold、Trnsfer、Cfwdall、Privacy、MeetMe、Confrn、Park、Pickup。Gpickup、Mobility、Dnd、ConfList、RmLstC、CallBack、NewCall、EndCall、HLog、NiteSrv、Acct、Flash、Login、TrnsfVM、LiveRcd。
VPN プロファイルで host-id-check オプションを設定するには、vpn-profile コンフィギュレーション モードで host-id-check コマンドを使用します。host-id-check 設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
VPN プロファイルの host-id-check オプションを設定するには、このコマンドを使用します。このホスト ID チェックは、VPN コンセントレータの最新の URL のホスト名または IP を解析し、証明書の [subjectAltNames] フィールドに対してチェックすることによって、セキュリティを拡張します(subjectAltNames が存在する場合)。このチェックは電話機によって実行されます。
次の例では、host-id-check オプションが vpn-profile 2 でイネーブルで、vpn-profile 1 でディセーブルになっている場合を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
VPN コンセントレータに対してキープアライブ メッセージを生成するために必要な時間を指定するには、このコマンドを使用します。キープアライブ セッションの範囲は 0 ~ 120 秒です。デフォルトのキープアライブ セッションは 60 秒です。
次の例では、vpn-profile 1 に対してキープアライブ期間を 50 秒に設定しています。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
次の例では、vpn-profile 2 で MTU 値を 1300 バイトに設定する例を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
Call-manager-fallback
Ephone 設定(config-ephone)
Ephone-template 設定(config-ephone-template)
Telephony-service 設定(config-telephony)
音声レジスタ プール(config-register-pool)
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション(config-register-global)
音声レジスタ テンプレート(config-register-template)
SCCP IP 電話では、ephone コンフィギュレーション モード、ephone テンプレート コンフィギュレーション モード、telephony-service コンフィギュレーション モードで overlap signal コマンドが設定されている場合、オーバーラップ ダイヤルがイネーブルです。
SIP IP 電話では、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モード、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モード、および 音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで overlap signal コマンドが設定されている場合、オーバーラップ ダイヤルがイネーブルです。
Cisco Unified SRST では、call-manager-fallback コンフィギュレーション モードで overlap signal コマンドが設定されている場合、SCCP IP 電話でオーバーラップ ダイヤルがイネーブルです。
次の例では、SCCP 電話で overlap-signal がイネーブルです。
web admin system name cisco password cisco
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
button-layout 3-6 blf-speed-dial
button-layout 5-6 blf-speed-dial
次の例では、voice register global および voice register pool 10 で設定された overlap-signal を示します。
次の例では、call-manager-fallback モードで設定された overlap-signal を示します。
Router# show run | sec call-manager
VPN プロファイルに対して password-persistent オプションを設定するには、vpn-profile コンフィギュレーション モードで password-persistent コマンドを使用します。
vpn-profile 設定(conf-vpn-profile)
次の例では、vpn-profile 2 に対して password-persistent コマンドがイネーブルになっています。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
Cisco Unified SRST でライセンスの詳細を表示するには、このコマンドを使用します。
表 5 に、show call-manager-fallback license コマンド出力の一部として表示されるさまざまなフィールドの詳細を示します。
Router# show call-manager-fallback license
cme-srst: Registered, In Use. Handle: 0x92000006
CSL Requested User License: 350
Max Users Provisioned (ephone + pool): 350
Allowance - Extra user license: 15
show telephony-service license
Cisco Unified CME でライセンス情報の詳細を表示するには、特権 EXEC モードで show telephony-service license コマンドを使用します。
Cisco Unified CME でライセンスの詳細を表示するには、このコマンドを使用します。
表 6 に、show telephony-service license コマンド出力の一部として表示されるさまざまなフィールドの詳細を示します。
Cisco Unified CME に登録された Cisco Unified SIP 電話のライセンス情報を表示するには、このコマンドを使用します。
表 7 に、show voice register license コマンド出力の一部として表示されるさまざまなフィールドの詳細を示します。
Router# show voice register license
cme-srst: Registered, In Use. Handle: 0xB300000A
CSL Requested User License: 10
Max Users Provisioned (ephone + pool): 58
Allowance - Extra user license: 8
Possible License Denial reason: Maximum license in use.
SNR answer too soon timer を設定するには、ephone-dn モードで snr answer-too-soon コマンドを使用します。デフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
Ephone-dn 設定(config-ephone-dn)
SNR 携帯電話でコールに応答するためにタイマーをイネーブルにするには、このコマンドを使用します。1 ~ 5 秒のタイマーを設定できます。タイマーの時間内にコールが応答された場合、モバイル レッグが接続解除されます。
Cisco IP Phone で着信または発信コール レッグにトランスレーション プロファイルを割り当てるには、call-manager-fallback コンフィギュレーション モードで translation-profile コマンドを使用します。音声ポートからトランスレーション プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
Voice translation-profile 設定(cfg-translation-profile)
着信者番号を E.164 形式に変換するには、tranlsate callback-number コマンドを使用します。変換された番号により、着信者番号または発信者番号をローカル形式で表示できます。translation-profile がダイヤル ピア、ephone-dn、および voice register-dn で設定される場合、translate callback-number コマンドが適用されます。コンフィギュレーション セットアップが SCCP 電話および SIP IP 電話に到達したとき、translate callback-number コマンドが有効になります。
次の例では、name1 と言う名前のトランスレーション プロファイルが 2 つの音声トランスレーション ルールで作成されるコンフィギュレーションを示します。rule1 は割り当てられた発信者番号で構成され、rule2 はリダイレクトされた着信者番号で構成されます。SRST モードの Cisco IP 電話は name1 で設定されます。
トランスレーション ルールを適用して、CallManager のフェールバック中に Cisco IP 電話のユーザがダイヤルまたは着信した電話番号を変更します。 |
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トランスレーション名を作成し、translation-rule コンフィギュレーション モードを開始して、ルールをトランスレーション名に適用します。 |
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回線キーにサービス URL 機能ボタンを設定するには、ephone-template モードで url-button コマンドを使用します。回線キーでのサービス URL 機能ボタンをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
Ephone テンプレート コンフィギュレーション(config-ephone-template)
電話機の回線キーで URL ボタンを設定するには、このコマンドを使用します。次の URL ボタン タイプのいずれかとして機能するように回線キーを設定できます。エクステンション モビリティ(EM)、電話アプリケーション、またはシングル ナンバー リーチ(SNR)。また、最大長 31 文字の url 名を設定して、サービス URL として機能するように回線ボタンを設定することもできます。
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション(config-register-template)
電話機の回線キーで URL ボタンを設定するには、このコマンドを使用します。URL ボタンとして機能するように回線キーを設定できます。また、最大長 31 文字の url 名を設定して、サービス URL として機能するように回線ボタンを設定することもできます。
次の例では、vpn-group 1 に設定された vpn-gateway 1 を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
Voice service voip(conf-voi-serv)
VPN グループを作成するには、このコマンドを使用します。VPN グループは、電話機の SSL VPN クライアントが接続できる最大 3 つの VPN ゲートウェイの冗長な順序のリストです。2 つの VPN グループを作成できます。
次の例では、vpn-group 1 に設定された vpn-hash-algorithm を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
Voice service voip(conf-voi-serv)
次の例では、設定された 3 つの VPN プロファイルを示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
VPN ゲートウェイ トラストポイントを設定するには、vpn-group コンフィギュレーション モードで vpn-trustpoint コマンドを使用します。VPN グループに関連付けられた VPN ゲートウェイ トラストポイントをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
VPN グループの vpn-trustpoints を作成するには、このコマンドを使用します。VPN グループで最大 10 個の VPN トラストポイントを設定できます。すべての VPN トラストポイントを raw または trustpoint(IOS)形式で入力する必要があります。
次の例では、trustpoint(IOS)形式で入力された vpn-trustpoint 1 を示します。
vpn-gateway 1 https://9.10.60.254/SSLVPNphone
LPCOR ポリシー設定(cfg-lpcor-policy)
このリソース グループがコールを承認できるその他のリソース グループを指定して、LPCOR ポリシーを作成するには、このコマンドを使用します。このコマンドでリソース グループが承認するように明示的に設定されていない場合、そのリソース グループ ポリシーに関連付けられたコールは拒否されます。各リソース グループに 1 つの LPCOR ポリシーを作成できます。
voice lpcor policy コマンドを使用して LPCOR ポリシーを作成し、 accept コマンドを使用して明示的にその他のリソース グループを承認しない場合、そのポリシーは自身のリソース グループ以外の LPCOR リソース グループに関連付けられたすべての着信コールをブロックします。accept コマンドの fac キーワードは、有効な承認コードを入力しない場合の発信者から宛先 LPCOR グループへのルーティングを制限します。
次の例では、sccp_phone_local と言う名前のリソース グループの LPCOR ポリシーを示します。analog_phone_local および sip_phone_local からのコールは受け入れますが、グループ analog_phone_remote はポリシーに含まれていないため、このグループからのコールは拒否します。
voice lpcor policy sccp_phone_local
次の例では、sccp_phone_local でその他のリソース グループを承認しないために、その他の LPCOR ポリシーに関連付けられたコールをブロックします。
voice lpcor policy sccp_phone_local
次の例では、ポリシー local_phone が、自身に関連付けられたコールを承認しないように設定される場合を示します。SIP 電話 1 と SCCP 電話 2 の両方が local_phone リソース グループに属していて、そのポリシーが互いのコールの受け入れを許可しません。
voice lpcor policy local_phone
次の例では、LocalUser グループと RemoteUser グループに属している発信者によって承認コードが要求される場合を示します。
ephone テンプレートで Cisco Unified CME でサポートされる IP 電話に適用できる回線ボタンまたは機能ボタンの固定セットを設定するには、ephone テンプレート コンフィギュレーション モードで button-layout set コマンドを使用します。設定された機能ボタンをディセーブルにして IP Phone のボタンのアクションを変更するには、このコマンドの no 形式を使用します。
button-layout [ phone-type { 1 | 2 } | button-string | button-type]
Ephone-template 設定(config-ephone-template)
Cisco Unified CME で個々の Cisco Unified IP Phone 7931G に適用できる ephone テンプレート内の Set 1 または Set 2 を設定するには、このコマンドを使用します。
テンプレートが作成されると、ephone コンフィギュレーション モードで ephone-template コマンドを使用して ephone に適用できます。複数の ephone テンプレートを ephone に適用できません。
ephone テンプレート コンフィギュレーションを表示するには、 show telephony-service ephone-template コマンドを使用します。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、button-layout コマンドで物理的なボタン番号または番号の範囲を、回線、機能、URL、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤルなどのボタン タイプに割り当てることができます。ephone-template を作成すると、button-layout 設定を Cisco Unified IP Phone に適用できます。
1. 次の例では、set 2 機能ボタンが含まれる ephone-template 12 を作成する方法と、テンプレートを ephone 36 に適用する方法を示します。
Router(config)# ephone-template 12
2. 次の例では、回線ボタン、短縮ダイヤル、BLF 短縮ダイヤル ボタン、機能ボタン、および URL ボタンが含まれる ephone-template 10 を示します。
Router# show telephony-service ephone-template
Cisco Unified CME の内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するために使用されるパターンを定義するには、telephony-service コンフィギュレーション モードで dialplan-pattern コマンドを使用します。 dialplan-pattern コマンドの設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dialplan-pattern tag pattern extension-length extension-length [ extension-pattern extension-pattern | no-reg ] [demote]
このコマンドでは、個々の発信者番号の省略された内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するためのパターンを作成します。
複数の Cisco Unified CME でネットワークを設定し、適切な発信者番号、内線番号、または E.164 番号が宛先の Cisco Unified CME に提供され、着信側の電話機のディスプレイに表示されるようにする場合、このコマンドを使用します。単一の Cisco Unified CME が存在するネットワークでは、このコマンドは不要です。
複数のダイヤルプラン パターンが定義される場合、内線番号が最も低い番号のダイヤルプラン パターン タグから開始するシーケンシャルな順序のパターンと一致します。パターンが内線番号と一致すると、そのパターンが拡張番号を生成するために使用されます。その後、さらにパターンが内線番号と一致する場合でも、それらのパターンは使用されません。
dialplan-pattern コマンドでは、作成される拡張番号の追加ダイヤル ピアを構築します。たとえば、番号 1001 の ephone-dn が定義された場合、次の POTS ダイヤル ピアが自動的に作成されます。
「40855510..」などの 1001 と一致するダイヤルプラン パターンを定義する場合、1001 と 4085551001 の両方の番号が完成するように、別のダイヤル ピアが作成されます。この例では、自動的に作成される追加ダイヤル ピアは次のようになります。
Cisco Unified CME によって、両方の番号が SCCP 電話に関連付けられていると認識されます。
show telephony-service dial-peer コマンドで両方のダイヤル ピアを表示できます。
複数のルータがあるネットワークでは、ローカル内線番号スキーマが互いにオーバーラップしている可能性があるため、 dialplan-pattern コマンドを使用して内線番号を E.164 番号に拡張する必要があることがあります。複数のルータがあるネットワークには、ネットワークを介してコールをルーティングするゲートキーパーなどの機関があります。このような機関では、ネットワーク内のすべての番号が一意になるように、E.164 番号が要求されます。ゲートキーパーの登録のために内線番号を一意の E.164 番号に拡張するには、 dialplan-pattern コマンドを使用します。
Cisco IP 電話の ephone-dn 番号は extension-length 引数の番号と一致している必要があります。そうでない場合は、内線番号を拡張できません。たとえば、次のコマンドでは、すべての 3 桁の内線番号を電話番号 40855501xx にマッピングします。内線番号 111 が拡張されますが、4 桁の内線番号 1011 は拡張されません。
dialplan-pattern コマンドを使用した内線番号の拡張により、ダイヤル ピアと番号が正しく一致しなくなる可能性があります。たとえば、拡張された E.164 番号 2035550134 がダイヤルピアの宛先パターン 203 と一致し、目的の内線番号の正しい宛先パターンとなる 134 とは一致しない可能性があります。 dialplan-pattern コマンドを使用する必要があり、拡張された番号が他のダイヤル ピアの宛先パターンと一致することがわかっている場合、次の例に示すように、 number コマンドを使用して、セカンダリ番号として宛先の E.164 拡張番号を手動で設定することができます。
dialplan-pattern コマンドで作成されるパターンは、着信コールの固有呼び出し音をイネーブルにするためにも使用されます。発信者番号がダイヤルプラン パターンと一致する場合、そのコールは内線通話と見なされ、コールを内線通話として識別する固有呼び出し音が再生されます。ダイヤルプラン パターンと一致しない発信者番号のコールは外線通話と見なされ、内線呼び出し音とは異なる固有呼び出し音が再生されます。
extension-pattern キーワードと extension-pattern 引数が使用される場合、内線番号パターンの先頭の数字が削除され、対応するダイヤルプランの先頭の数字に置換されます。たとえば、次のコマンドでは、内線番号 412 が 4085550112 に対応するように、すべての 4xx 内線番号を E.164 番号 40855501xx にマッピングします。
demote キーワードが使用される場合、dialplan-pattern コマンドでは、登録された電話機が pattern、extension-length、および extension-pattern と一致する場合にその電話機の降格を試行します。
次の例では、プレフィクス 408555 の内線番号 5000 ~ 5099 のために dial-plan pattern 1 を作成する方法を示します。着信側の発信者番号(4085555044)が dial-plan pattern 1 と一致する場合、受信者の電話機に内線番号(5044)が発信者 ID として表示され、内線呼び出し音を使用します。発信側の発信者番号の内線番号(5044)が同じ dial-plan pattern 1 と一致する場合、発信者番号の内線番号は E.164 番号(4085555044)に変換されます。E.164 発信者番号が発信者 ID として表示されます。
Router(config)# telephony-service
Router(config-telephony)# dialplan-pattern 1 40855550.. extension-length 4 extension-pattern 50..
次の例では、 dialplan-pattern コマンドで、4085559 から始まるプレフィクスが付いた内線番号 800 ~ 899 のための dial-plan pattern 1 を作成します。内線番号パターンの各番号が number コマンドで宣言され、2 つの POTS ダイヤル ピアが作成されます。この例では、801(内線番号)と 4085579001(外線番号)です。
Router(config)# telephony-service
Router(config-telephony)# dialplan-pattern 1 40855590.. extension-length 3 extension-pattern 8..
次の例では、2 つの Cisco CME システムの設定を示します。1 つのシステムでは内線番号に 50.. を使用し、もう 1 つのシステムでは 60.. を使用します。それぞれが同じ 2 つの dialplan-pattern コマンドで設定されます。「50..」システムから「60..」システムへのコール、またはその逆のコールが内線通話として扱われます。H.323 ネットワークを通過するコールと、設定された Cisco CME ルータの ISDN インターフェイスを介して PSTN を通過するコールが E.164 として表示されます。
Router(config)# telephony-service
Router(config-telephony)# dialplan-pattern 1 40855550.. extension-length 4 extension-pattern 50..
Router(config-telephony)# dialplan-pattern 2 51055560.. extension-length 4 extension-pattern 60..
dialplan-pattern(call-manager-fallback)
着信コールと発信コールの内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するために使用できるグローバル プレフィクスを作成するには、call-manager-fallback コンフィギュレーション モードで dialplan-pattern コマンドを使用します。 dialplan-pattern コマンドの設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dialplan-pattern tag pattern extension-length extension-length [ extension-pattern extension-pattern ] [ no-reg ] [demote]
no dialplan-pattern tag [ pattern extension-length extension-length extension-pattern extension-pattern ] [ no-reg ] [demote]
dialplan-pattern コマンドでは、追加ダイヤル ピアを構築します。たとえば、次のような非表示の POTS ダイヤル ピアが作成される場合、
40855510.. のようなダイヤルプラン パターンが作成され、1001 と 4085551001 の両方の番号へのコールが可能な追加ダイヤル ピアが作成されます。例:
show dial-peer voice コマンドで両方のダイヤル ピアを表示できます。
また、 dialplan-pattern コマンドでは、着信コール(Cisco Unified SRST システムの IP 電話へのコール)および発信コール(Cisco Unified SRST システムの IP 電話から発信されたコール)によって内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するために使用できるグローバル プレフィクスも作成します。
発信者番号がダイヤルプラン パターンと一致している着信コール(Cisco Unified SRST システムの IP 電話へのコール)の場合、このコールはローカル コールと見なされ、コールを内線として識別する固有呼び出し音が再生されます。ダイヤルプラン パターンと一致しない発信者番号は外線通話と見なされ、内線呼び出し音とは異なる固有呼び出し音が再生されます。
発信コールの場合、 dialplan-pattern コマンドで発信側の内線番号を E.164 発信者番号に変換します。E.164 番号を使用し、PSTN への PRI 接続を通過する発信コールが、発信者識別子としての PRI リンクによって拒否される可能性があります。
複数のパターンがある場合、着信側の番号のチェックが、パターン 1 から始まり、一致が見つかるか、または最後のパターンがチェックされるまで番号順に行われます。最も低いタグの有効なダイヤルプラン パターンが、すべてのローカル Cisco IP 電話へのプレフィクスとして使用されます。
extension-pattern キーワードと extension-pattern 引数が使用される場合、内線番号パターンの先頭の数字が削除され、対応するダイヤルプランの先頭の数字に置換されます。たとえば、次のコマンドでは、内線番号 412 が 4085550112 に対応するように、すべての 4xx 内線番号を PSTN 番号 40855501xx にマッピングします。
extension-pattern 引数の文字数は、 extension-length 引数に設定された数と一致する必要があります。たとえば、 extension-length が 3 の場合、 extension-pattern は 8..、1..、51. などとなります。
ゲートキーパー付きの Cisco IP 電話回線を登録するには、ダイヤルプラン パターンが必要です。 no-reg キーワードでは、特定の番号をその他のテレフォニー サービスに使用できるように、ゲートキーパーに登録しないオプションを提供します。
demote キーワードが使用される場合、dialplan-pattern コマンドでは、登録された電話機が pattern、extension-length、および extension-pattern と一致する場合にその電話機の降格を試行します。
次の例では、プレフィクス 408555 の内線番号 5000 ~ 5099 のために dial-plan pattern 1 を作成する方法を示します。着信側の発信者番号(4085555044)が dial-plan pattern 1 と一致する場合、受信者の電話機に内線番号(5044)が発信者 ID として表示され、内線呼び出し音を使用します。発信側の発信者番号の内線番号(5044)が dial-plan pattern 1 と一致する場合、発信者番号の内線番号は E.164 番号(4085555044)に変換されます。E.164 発信者番号が発信者 ID として表示されます。
次の例では、 dialplan-pattern コマンドで、4085559 から始まるプレフィクスが付いた内線番号 800 ~ 899 のための dial-plan pattern 1 を作成します。内線番号パターンの各番号が number コマンドで宣言され、2 つの POTS ダイヤル ピアが作成されます。この例では、801(内線番号)と 4085559001(外線番号)です。
次の例では、2 つの Cisco Unified SRST システムの設定を示します。それぞれが同じ dialplan-pattern コマンドで設定されますが、1 つのシステムでは内線番号に 50.. を使用し、もう 1 つのシステムでは 60.. を使用します。「50..」システムから「60..」システムへのコール、またはその逆のコールが内線通話として扱われます。H.323 ネットワークを通過するコールと、設定された Cisco Unified SRST ルータの ISDN インターフェイスを介して PSTN を通過するコールが E.164 として表示されます。
Cisco Unified CME の内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するために使用されるパターンを定義するには、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで dialplan-pattern コマンドを使用します。 dialplan-pattern コマンドの設定をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dialplan-pattern tag pattern extension-length extension-length [ extension-pattern extension-pattern | no-reg ] [demote]
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション(config-register-global)
このコマンドでは、個々の発信者番号の省略された SIP 内線番号を完全修飾 E.164 番号に拡張するためのパターンを作成します。
複数の Cisco Unified CME でネットワークを設定し、適切な発信者番号、内線番号、または E.164 番号が宛先の Cisco Unified CME に提供され、着信側の電話機のディスプレイに表示されるようにする場合、このコマンドを使用します。単一の Cisco Unified CME が存在するネットワークでは、このコマンドは不要です。
最大 5 つのダイヤルプラン パターンを設定できます。複数のダイヤルプラン パターンが定義される場合、内線番号が最も低い番号のダイヤルプラン パターン タグから開始するシーケンシャルな順序のパターンと一致します。
SIP 電話が Cisco Unified CME で登録される場合、ディレクトリ番号のダイヤル ピアが自動的に作成されます。 dialplan-pattern コマンドでは、内線番号がパターンと一致するため、拡張された番号の別のダイヤル ピアが構築されます。Cisco Unified CME によって、両方の番号が SIP 電話に関連付けられていると認識されます。
たとえば、関連付けられた SIP 電話が Cisco Unified CME で登録される場合、内線番号 1001 に次の POTS ダイヤル ピアが自動的に作成されます。
また、内線番号(1001)が dialplan-pattern コマンドを使用して設定されるダイヤルプラン パターン(40855510.. など)と一致する場合、1001 と 4085551001 の両方の番号が完成するように、別のダイヤル ピアが自動的に作成されます。一致させるダイヤルプラン パターンに基づいて、次の追加 POTS ダイヤル ピアが作成されます。
このコマンドの no 形式を使用すると、拡張された番号のために作成されたダイヤル ピアが削除されます。
show dial-peer voice summary コマンドを使用して、すべてのダイヤル ピアを表示できます。SIP 電話に関連付けられた番号のすべてのダイヤル ピアを表示できるのは、 show voice register dial-peers コマンドを使用する場合のみです。 dialplan-expansion コマンドを使用して作成されたダイヤル ピアは、実行コンフィギュレーションで表示できません。
extension-length 引数の値は、一致させる内線番号の長さと同じにする必要があります。そうしないと、内線番号を拡張できません。たとえば、次のコマンドでは、すべての 3 桁の内線番号を電話番号 40855501.. にマッピングします。内線番号 111 が拡張されますが、4 桁の内線番号 1111 は拡張されません。
extension-pattern キーワードと extension-pattern 引数が設定されると、内線番号パターンの変数の先頭の数字が削除され、対応する拡張番号を作成するためのダイヤルプラン パターンの先頭の数字に置換されます。たとえば、次のコマンドでは、内線番号 434 が 4085550134 に対応するように、先頭の数字が「4」のすべての 3 桁の内線番号を電話番号 40855501.. にマッピングします。
最初にコールされた番号と最後の再ルーティング番号を含めて、システムごとにダイヤルプラン パターンの内線番号を Cisco Unified CME システムの個々の SIP リダイレクト 番号に適用するには、 call-forward コマンドを使用します。
demote キーワードが使用される場合、dialplan-pattern コマンドでは、登録された電話機が pattern、extension-length、および extension-pattern と一致する場合にその電話機の降格を試行します。
次の例では、内線番号 60xxx を E.164 番号 5105555xxx に拡張するためのダイヤルプラン パターンを作成する方法を示します。
Router(config)# voice register global
Router(config-register-global)# dialplan-pattern 1 5105550... extension-length 5
次の例は show dial-peer summary コマンドからの出力です。dialplan-expansion コマンドが 6.... を 4085555.... に拡張するように設定されているため、4 つのダイヤル ピアの情報として、内線番号 60001 および 60002 が 4085550001 および 4085550002 と拡張されて表示されます。残りの 2 つのダイヤル ピアは、実行コンフィギュレーションでは表示されません。
Router# show dial-peer summary
TAG TYPE MIN OPER PREFIX DEST-PATTERN FER THRU SESS-TARGET STATT
20012 pots up up 5105555001$ 0 9
回線キーでの機能ボタン設定をイネーブルにするには、ephone コンフィギュレーション モード、ephone テンプレート コンフィギュレーション モード、voice user profile コンフィギュレーション モード、または voice logout profile コンフィギュレーション モードで feature-button コマンドを使用します。回線キーでの機能ボタン コンフィギュレーションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
Ephone 設定(config-ephone)
Ephone-template 設定(config-ephone-template)
Voice user-profile 設定(config-user-profile)
Voice logout-profile 設定(config-logout-profile)
DnD ソフトキーのショートカットとして DnD 機能ボタンを設定するには、このコマンドを使用します。 privacy キーワード付きのこのコマンドは、 privacy-button コマンドより優先されます。DnD に機能ボタンが設定される場合、 privacy-button コマンドが無視され、プライバシー ボタンを feature-button コマンドから設定して有効にする必要があります。
Cisco Unified CME 8.5 以降のバージョンでは、feature-button コマンドで、電話機の回線キーを機能ボタンとして機能するようにプログラミングできます。次の 24 個の機能 ID のいずれかを設定できます。Redial、Hold、Trnsfer、Cfwdall、Privacy、MeetMe、Confrn、Park、Pickup。Gpickup、Mobility、Dnd、ConfList、RmLstC、CallBack、NewCall、EndCall、HLog、NiteSrv、Acct、Flash、Login、TrnsfVM、LiveRcd。
Router(config-ephone) feature-button 1 privacy
Router(config-ephone) feature-button 2 dnd
次の例では、ephone template 9 および ephone template 10 で設定された機能ボタンを示します。
Router# show telephony-service ephone-template
Always send media packets to this router: No
button-layout 5-6 blf-speed-dial
Cisco Unified Border Element(Cisco UBE)の介入なしにメディア パケットがエンドポイント間を直接通過できるようにして、着信ダイヤル ピアまたは発信ダイヤル ピアのいずれかでの音声コール スコアリングのための着信および発信 IP-to-IP コールのゲイン/ロス機能をイネーブルにするには、dial peer コンフィギュレーション モード、voice class コンフィギュレーション モード、または voice service コンフィギュレーション モードで media コマンドを入力します。デフォルトの IPIPGW 動作に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
media [ flow-around | flow-through | forking | monitoring [ max-calls ] | statistics | transcoder high-density ]
no media [ flow-around | flow-through | forking | monitoring [ max-calls ] | statistics | transcoder high-density ]
ダイヤル ピア設定(config-dial-peer)
音声クラス設定(config-class)
音声サービス設定(config-voi-serv)
デフォルト設定では、Cisco UBE は着信コール レッグからのメディア パケットを受信し、それらを終了し、発信コール レッグでメディア ストリームを再送信します。メディア フロー アラウンドにより、Cisco UBE の介入なしにメディア パケットがエンドポイント間を通過できます。Cisco UBE はルーティング機能および請求機能の処理を続行します。SIP から SIP へのコールに対するメディア フロー アラウンドはサポートされません。
(注) Cisco UBE では、メディア フロー アラウンドがサポートされる Cisco IOS Release 12.3(1)以降のリリースを実行する必要があります。
音声クラス、すべての VoIP コール、または個々のダイヤル ピアに対してメディア フロー アラウンドを指定できます。
transcoder high-density キーワードは、同じコマンド形式のあらゆるコンフィギュレーション モードでイネーブルにすることができます。ダイヤル ピアに対して transcoder high-density キーワードを設定する場合、 media transcoder high-density コマンドが入力および出力の両方のレッグで設定されていることを確認してください。
(注) このソフトウェアでは、ビデオ コールを処理するダイヤル ピアでの transcoder high-density キーワードの設定はサポートされません。次のシナリオはサポートされません。
• ビデオに使用されるダイヤル ピア。ダイヤルピアまたは音声クラス メディア設定で直接 media transcoder high-density コマンドを設定することはサポートされません。
• ビデオ コールに使用される Cisco UBE で設定されたダイヤル ピア。音声サービス VoIP での media transcoder high-density コマンドのグローバル設定はサポートされません。
Cisco 2900 または Cisco 3900 シリーズの Unified Border Element 音声ゲートウェイで media コマンドをイネーブルにするには、最初に mode border-element コマンドを入力する必要があります。これによって、 media forking コマンドと media monitoring コマンドがイネーブルになります。Cisco 2800 または Cisco 3800 シリーズのプラットフォームでは mode border-element コマンドを設定しないでください。
次の例では、ダイヤル ピアで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、すべての VoIP コールで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、音声クラス コールで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、ダイヤル ピアで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、すべての VoIP コールで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、音声クラス コールで設定されたメディア フロー アラウンドを示します。
次の例では、すべての VoIP コールで設定されたメディアのモニタリングを示します。
次の例では、音声クラス コールで設定されたメディアのモニタリングを示します。
次の例では、VoIP コールで設定された media transcoder キーワードを示します。
次の例では、音声クラス コールで設定された media transcoder キーワードを示します。
次の例では、ダイヤル ピアで設定された media transcoder キーワードを示します。
ゲートウェイ上のパッケージまたはサービス(アプリケーション)でパラメータをロードして設定するには、アプリケーション コンフィギュレーション モードで param コマンドを使用します。パラメータをデフォルト値にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
param param-name [ param max-retries | param passwd | param passwd-prompt filename | param user-prompt filename | param term-digit | param abort-digit | param max-digits]
パッケージまたはサービスのパラメータを設定するには、アプリケーション パラメータ コンフィギュレーション モードでこのコマンドを使用します。パッケージは、アプリケーションまたはその他のパッケージによって呼び出される機能を提供する C または Tcl 関数のリンク可能なセットです。サービスはスタンドアロン アプリケーションです。
設定に使用できるパラメータは、ゲートウェイにロードされるパッケージまたはサービスに応じて異なります。サービスまたはパッケージの param register Tcl コマンドでは、パラメータを登録し、CLI を使用してパラメータを設定できるようにするための説明とデフォルト値を提供します。 param register コマンドは、サービスまたはパッケージがロードされて定義されるときに、 package provide などのコマンドと一緒に実行され、設定されたモジュールとそれに関連付けられたスクリプトの機能を登録します。サービスまたはパッケージの Tcl スクリプトを設定してロードし、パラメータを設定するためのパッケージをロードする必要があります。詳細については、『 Tcl IVR API Version 2.0 Programming Guide 』を参照してください。
ゲートウェイでパッケージまたはサービスが定義されると、このコマンドを使用するときにパッケージまたはサービスのパラメータが使用できるようになります。追加の引数およびキーワードをさまざまなパラメータに使用できます。使用できるパラメータのリストを表示するには、 param ? と入力します。
同じパラメータ名を使用するアプリケーションまたはパッケージでの問題を回避するために、 parameter namespace (パラメータ名前空間)または parameterspace (パラメータ空間)の概念が導入されました。サービスまたはパッケージがゲートウェイで定義されると、そのパラメータ namespace が自動的に定義されます。これはサービスまたはパッケージのローカル パラメータ空間または「myparameterspace」と呼ばれます。このコマンドを使用してサービスまたはパッケージのパラメータを設定する場合、設定に使用できるパラメータはローカル パラメータ空間に含まれます。複数のパラメータ空間にあるパラメータ定義を使用する場合は、 paramspace parameter-namespace コマンドを使用して、パッケージのパラメータを別のパラメータ空間にマッピングします。これによって、そのパッケージで新しいパラメータ空間にあるパラメータ定義を、ローカル パラメータ空間にあるパラメータ定義とともに使用できるようになります。
Cisco Unified Communication Manager Express 8.5 以降のバージョンでこのコマンドを使用して username パラメータと password パラメータを定義し、強制承認コード(FAC)に対してパッケージを認証します。
param passwd キーワードを使用して定義済みパスワードが入力される場合、発信者はパスワードの入力を要求されません。発信者に承認のための有効なユーザ名(数値)の入力を要求する音声プロンプトを再生するには、user-prompt に対するファイル名を定義する必要があります。同様に、発信者に承認のための有効なパスワード(数値)の入力を要求する音声プロンプトを再生するには、passwd-prompt に対するファイル名を定義する必要があります。
softkeys connected(音声レジスタ テンプレート)
SIP 電話でコールが接続された状態でのソフトキーの表示を変更するには、音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで softkeys connected コマンドを使用します。 softkeys connected 設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
softkeys connected {[ Confrn ] [ Endcall ] [ Hold ] [ Park ] [ Trnsfer ] [iDivert] }
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション(config-register-temp)
リモート ポイントへの接続が確立されたときの接続されたコールの状態。
このコマンドで使用されるソフトキーの数と順序は、SIP 電話に表示されるソフトキーの数と順序と対応しています。このコマンドで明示的に指定されていないソフト キーは、このコマンドを使用してデフォルトのソフトキーを変更した場合、ディセーブルになります。
このコマンドは Cisco Unified IP Phone 7905、7912、7940、7960 ではサポートされません。
次の例では、SIP 電話のテンプレート 1 が、接続されて捕捉されたコールの状態に対して設定されます。
Router(config)# voice register template 1
Router(config-register-temp)# softkeys seized Redial Cfwdall EndCall
Router(config-register-temp)# softkeys connected Confrn Hold Endcall
次の例では、[iDivert] ソフト キーが接続された状態です。
Router# show voice register template 1
Semi-attended Transfer is enabled
SIP 電話の電話機のタイプを定義するには、音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで type コマンドを使用します。電話機のタイプを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
音声レジスタ プール コンフィギュレーション(config-register-pool)
次の例では、phone-tag 10 を Cisco Unified IP Phone 7960 または Cisco Unified IP Phone 7960G として SIP 電話を定義する方法を示します。
Router(config)# voice register pool 10
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