ステップ 1

Exchange Management Shell がインストールされているサーバにサインインします。次のいずれかのアカウントを使用してサインインします。

• エンタープライズ管理者グループのメンバーであるアカウント。
• 設定コンテナ内の Exchange オブジェクトに権限を付与できるアカウント。

ステップ 2

Exchange 管理シェルで次のコマンドを実行します。

ステップ 1

管理者アカウントを使用して Office 365 管理センターにログインします。

ステップ 2

[管理（Admin）] で [エクスチェンジ（Exchange）] を選択します。

ステップ 3

[ 権限] を選択します。

ステップ 4

管理者ロール] の下で、新しい役割グループを作成し、 ImpersonationGroup などのわかりやすい名前を入力します。

ステップ 5

[ロール] で、新しいロールを追加します。 ApplicationImpersonation ロールを選択します。

ステップ 6

役割をグループに追加し、[OK] を選択します。

ステップ 7

グループへの偽装に使用するサービス アカウントを追加します。

ステップ 1

偽装アカウントを設定する時間を考慮します。アカウントの役割と、セキュリティに関連する一般的な質問への回答については、「Exchange 偽装アカウント」を参照してください。

ステップ 2

ハイブリッドカレンダーに関する要件の説明に従って、サポートされているカレンダー環境をインストールするか、またはその環境が実行されていることを確認します。

ステップ 3

ユーザが Active Directory に列挙されており、組織の Exchange サーバに検出可能なメールボックスが存在することを確認します。

ステップ 4

（任意） 制御ハブ（https://admin.webex.com）から最新のディレクトリコネクタ ソフトウェアをダウンロードし、それを使用して Active Directory からユーザ属性をインポートします。ディレクトリコネクタの使用方法については、『シスコ ディレクトリコネクタ導入ガイド』を参照してください。

ステップ 5

次のポートアクセスを用意します。

• Expressway から *.ciscospark.com、*. rackcdn.com、*.wbx2.com、*.webex.com、および *.webexcontent.com に発信される HTTPS またはセキュア Web ソケット用のポートアクセス：TCP ポート 443（セキュア）
• Expressway から Exchange に発信される EWS 用のポートアクセス：TCP ポート 443（セキュア）または TCP ポート 80（非セキュア）
• Expressway から Active Directory に発信される LDAP 用のポートアクセス：TCP ポート 636（セキュア）または TCP ポート 389（非セキュア）
• Microsoft グローバルカタログの検索用のポートアクセス：TCP ポート 3269（SSL で保護されたグローバルカタログの検索の場合）または TCP ポート 3268（保護されていないグローバルカタログの検索の場合）。

ステップ 6

@webex 機能の場合は、Webex Meetings サイトを設定または使用します。サイトと個人ユーザに対してパーソナルルーム機能を有効にする必要があります。

ステップ 7

TMS が管理する Unified CM 登録エンドポイントでワンボタン機能（OBTP）を使用できるようにするには、次の手順を実行します。

• Microsoft Exchange 統合を使用して TMS 15.0 と TMSXE 5.0 以降をセットアップします。『Cisco Collaboration Meeting Rooms (CMR) Hybrid Configuration Guide (TMS 15.0 - Webex Meeting Center WBS30)』を参照してください。TMS と XE には、ハイブリッドカレンダー をサポートするための追加の設定は必要ありません。

• Microsoft Outlook / Exchangeで会議室をスケジュール可能にするには、オンプレミス会議を使用しているようにXEで会議室を設定します。Exchangeで会議室を設定するには、 『Cisco TelePresence Management Suite Extension for Microsoft Exchange Administration Guide』を使用します。

• 使用権ライセンスの要件について：

  • TMS と XE の使用権ライセンスは、オンプレミスリソースを使用する場合と同じです。OBTP を使用するエンドポイントの数をカバーする十分なライセンスが必要です。TMS ライセンスは、エンドポイントを管理して、スケジュールされた会議の時刻にタッチパッド上の短縮ダイヤルボタンを押すために必要です。TMS XE ライセンスは、Exchange でエンドポイントをスケジュールするために必要です。

• Unified CM 登録エンドポイントの場合、会議の招待のために OBTP がハイブリッドカレンダーおよび生産性向上ツールプラグインで動作します。

  • ハイブリッドカレンダー（スケジューリングキーワードまたはサポートされているビデオアドレス）が、OBTP ダイヤル文字列を設定するために、ユーザー属性の「TMS:ExternalConferenceData」に TMS の SIP URI を入力します。

  • 生産性向上ツールプラグインは、OBTP ダイヤル文字列を設定するために、「UCCapabilities」属性に TMS の SIP URI を入力します。

• Office 365 で hybrid Exchange 環境を導入する予定の場合は、Exchange Online のリモートドメインに対して TNEF を有効にする必要があります。TNEF を無効にすると、Exchange Online によって TMS が削除されます: ExternalConferenceData および UCCapabilities 属性で、ユニファイド CM に登録されたエンドポイントの OBTP が破損しています。TNEF の詳細についてはhttps://docs.microsoft.com/en-us/exchange/mail-flow/content-conversion/tnef-conversion、を参照してください。

Step 1

Expressway を登録する前に、完全な組織管理者権限を取得し、その組織管理者のクレデンシャルを使用して 制御ハブ（https://admin.webex.com）で顧客ビューにアクセスします。

Step 2

Expressway ベースのハイブリッドサービスのユーザキャパシティ限度を参照して、コネクタキャパシティを計画します。

Step 3

冗長性を考慮して、Expressway-C コネクタホストをクラスタに導入します。サポートされている Expressway の拡張性に関する推奨事項に従います。

• 専用 Expressway-C 上の ハイブリッドカレンダー（Exchange または Office 365）の場合：

  • それぞれ最大 6 つのノードで構成された複数の Expressway-C クラスタで 予定表コネクタ をホストできます。

  • 予定表コネクタ では、ユーザのアンダープロビジョニングが可能です。1 つのノードで障害が発生した場合、システムにはすべてのユーザを動作中のノードにフェールオーバーするための余分なキャパシティがあります。クラスタのノードのいずれかに障害が発生した場合、検出サービスと割り当てサービスによって約 30 秒以内にユーザが動作中のノードに移動されます。

  • 機能停止が発生した場合、サービスが不在着信した通知を取得し直します。

Step 4

Expressway-C コネクタホストについては、次の要件に従います。

• サポートされる Expressway ソフトウェアイメージの最小バージョンをインストールします。詳細については、サポートバージョンの説明を参照してください。
• 『Cisco Expressway Virtual Machine Installation Guide』に従って、仮想 Expressway OVA ファイルをインスト―ルします。その後、その IP アドレスを参照してユーザインターフェイスにアクセスできます。このドキュメントの入手先については、cisco.com に掲載されている Cisco Expressway インストールおよびアップグレードガイドのリストを参照してください。

  Note	仮想 Expressway のシリアル番号は、仮想マシンの MAC アドレスに基づきます。シリアル番号は、Expressway ライセンスを検証する際、および Webex クラウドに登録された Expressway を識別するために使用されます。VMware ツールを使用する際に Expressway の MAC アドレスを変更しないでください。変更すると、サービスを使用できなくなるおそれがあります。

• リリースキー（Expressway シリーズキー）がなくても、 ハイブリッド サービス 用に仮想 Expressway-C を使用できます。リリースキーに関する警告が表示される場合があります。確認応答してインターフェイスから削除してかまいません。
• サポートされているブラウザで Expressway Web インターフェイスを使用します。（『Cisco Expressway Administrator Guide』を参照してください）。サポート対象外のブラウザでは、インターフェイスは機能することも機能しないこともあります。Expressway の Web インターフェイスを使用するには、JavaScript と Cookie を有効にする必要があります。

Step 5

初めて Expressway を実行する際に、ハイブリッド サービス 用に構成できるよう、初期セットアップウィザードが表示されます。

Step 6

Expressway-C コネクタホストで以下の要件が満たされていることを確認します。通常、この確認はインストール時に行います。詳細については、cisco.com の Cisco Expressway 構成ガイドのリストに記載されている『Cisco Expressway Basic Configuration Deployment Guide』を参照してください。

• 基本 IP 構成（[システム（System）] > [ネットワーク インターフェイス（Network interfaces）] > [IP]）
• システム名（[システム（System）] > [管理設定（Administration settings）]）
• DNS 設定（[システム（System）] > [DNS]）
• NTP 設定（[システム（System）] > [時刻（Time）]）
• 管理者アカウントの新しいパスワード（[ユーザー（Users）] > [管理者アカウント（Administrator accounts）] で、[管理者（Admin）] ユーザーをクリックしてから[パスワードの変更（Change Password）] リンクをクリック）
• root アカウントの新しいパスワード（root として CLI にログインし、passwd コマンドを実行）

Step 7

Expressway-C を「クラスタ 1」として構成します。

• 追加のピアをインストールする予定でなくても、Expressway をプライマリピアとして構成してから登録することをお勧めします。

  Caution

  X8.11 以降でクラスタリング設定を変更するときは、[システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] ページですべてのピアアドレスを削除すると、クラスタから削除するという指示が Expressway に伝わるため注意してください。これにより Expressway はその次の再起動時に工場出荷時設定にリセットされます。すべてのピアを削除したい一方、残りの Expressway 上の構成は保持しておきたい場合は、そのアドレスをクラスタリングページに残しておき、それを「クラスタ 1」内でのプライマリにします。

• ここで説明しているのは必要最小限のクラスタリング設定です。『Cisco Expressway Cluster Creation and Maintenance Deployment Guide』に、さらに詳細な説明が記載されています。

  • H.323 プロトコルを有効にします。[構成（Configuration）] > [プロトコル（Protocols）] > [H.323] ページで、[H.323 モード（H.323 Mode）] をオンに設定します。

    Expressway で H.323 コールをサポートしていなくても、クラスタリングには H.323 モードが設定されている必要があります。

    Note	[サービス選択（Service Select）] ウィザードを使用してハイブリッドサービスの Expressway を構成した場合、[H.323] メニュー項目は表示されないことがあります。この問題を回避するには、Expressway コンソールにサインインして、コマンド xconfig H323 Mode: "On" を実行します。

  • [システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] > [クラスタ名（Cluster name）] には、FQDN を設定します。

    通常、この FQDN は SRV レコードにより DNS でマッピングされていて、クラスタピアの A/AAAA レコードに解決されます。

  • [システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] > [構成プライマリ（Configuration primary）] には、「1」を設定します。

  • [システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] > [TLS 検証モード（TLS verification mode）] には、少なくとも 2 番目のピアを追加するまでは [許可（Permissive）] を設定します。

    クラスタピアにクラスタ間通信を許可する前に相互の証明書を検証させる場合は、[適用（Enforce）] を選択します。

  • [システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] > [クラスタ IP バージョン（Cluster IP version）] には、この Expressway-C の IP アドレスのタイプと一致する値を設定します。

  • [システム（System）] > [クラスタリング（Clustering）] > [ピア 1 アドレス（Peer 1 address）] には、この Expressway の IP アドレスまたは FQDN を設定します。

    TLS 検証を適用する場合、各ピアの FQDN が該当する Expressway の証明書と一致している必要があります。

Step 8

ファイアウォールで必要なポートをまだ開いていない場合は、このポートを開くようにファイアウォールを構成します。

• Expressway-C と Webex クラウド間のトラフィックはすべて、HTTPS トラフィックまたはセキュア Web ソケットです。
• Expressway-C からのアウトバウンド トラフィックに対して TCP ポート 443 を開く必要があります。Expressway-C から要求されるクラウドドメインの詳細については、https://collaborationhelp.cisco.com/article/WBX000028782を参照してください。

Step 9

組織がインターネットへのアクセスに HTTP プロキシ（アドレス、ポート）を使用している場合は、その HTTP プロキシの詳細情報を取得します。基本認証を必要とする場合は、プロキシのユーザ名とパスワードも必要です。Expressway では、プロキシでの認証にこれ以外の認証方式を使用できません。

• Ubuntu 12.04.5 で Squid 3.1.19 をテストし、検証しました。
• 認証ベースのプロキシはテストしていません。

Step 10

証明書の信頼について、次の点を確認します。メインのセットアップ手順を開始する際に、セキュアな接続のタイプを選択できます。