この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
サービス ディスカバリにより、クライアントは自動的に企業のネットワークでサービスを検出することができます。次のいずれかのオプションを使用してサービス ディスカバリを設定できます。
オプション |
説明 |
---|---|
クライアントはサービスを自動的に検出して接続します。 これは推奨オプションです。 |
|
インストール パラメータ、URL の設定、または企業モビリティ管理を使用してサービス検出をカスタマイズできます。 |
|
手動接続設定は、サービス ディスカバリが使用されていない場合にフォールバック メカニズムを提供します。 |
『Planning Guide for Cisco Jabber』の「Service Discovery」の章で、SRV レコードの要件を確認してください。
_cisco-uds._tcp.DOMAIN service location: priority = 0 weight = 0 port = 8443 svr hostname=192.168.0.26
SRV レコードを作成したら、それらがアクセス可能かどうかを確認するためにテストします。
Cisco Jabber をインストールするときに、オーセンティケータとサーバ アドレスを指定できます。インストーラは、ブートストラップ ファイルにこれらの詳細を保存します。ユーザがクライアントを初めて起動した際に、ブートストラップ ファイルを読み取ります。サービス ディスカバリが展開されている場合は、ブートストラップ ファイルが優先されます。
ブートストラップ ファイルは、サービス ディスカバリが展開されていない場合やユーザに手動で自分の接続設定を指定させたくない場合に、サービス ディスカバリのフォールバック メカニズムを提供します。
クライアントは、最初に起動したときのみ、ブートストラップ ファイルを読み取ります。クライアントは、最初の起動後にサーバ アドレスと設定をキャッシュし、以降の起動ではキャッシュからロードします。
Cisco Unified Communications Manager リリース 9.x 以降を使用したオンプレミス展開では、ブートストラップ ファイルを使用せず、代わりに、サービス ディスカバリを使用することをお勧めします。
製品モード |
サーバのリリース |
引数値 |
---|---|---|
フル UC(デフォルト モード) |
|
次のインストーラ スイッチと値を使用する。 |
IM 専用(デフォルト モード) |
|
次のインストーラ スイッチと値を使用する。 |
クライアントは、ブートストラップ ファイルから設定を取得します。
クライアントが、デフォルト モードで起動して、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービスがオーセンティケータであると判断します。クライアントは、サービス ディスカバリの結果により、その他の指示がなされない限り、プレゼンス サーバのアドレスを取得します。
クライアントが Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービスから認証され、設定を取得します。
クライアントは、プレゼンス サーバからサービス プロファイルを取得します。
AUTHENTICATOR の値として CUCM を設定します。
PRODUCT_MODE の値として phone_mode を設定します。
TFTP の値として TFTP サーバ アドレスを設定します。
CTI の値として CTI サーバ アドレスを設定します。
CCMCIP の値として CCMCIP サーバ アドレスを設定します。
Cisco Unified Communications Manager リリース 9.x 以前:Cisco Extension Mobility を有効にする場合は、CCMCIP に使用される Cisco Unified Communications Manager ノードで Cisco Extension Mobility サービスをアクティブにする必要があります。Cisco Extension Mobility の詳細については、使用している Cisco Unified Communications Manager のリリースに応じた『Feature and Services』ガイドを参照してください。
クライアントは、ブートストラップ ファイルから設定を取得します。
クライアントが電話モードで起動して、Cisco Unified Communications Manager がオーセンティケータであると判断します。クライアントは、サービス ディスカバリの結果が定まらない場合に、TFTP サーバ(および Jabber for Windows と Jabber for Mac の場合の CTI サーバ)のアドレスも取得します。
クライアントが Cisco Unified Communications Manager から認証され、設定を取得します。
クライアントは、デバイスおよびクライアント設定を取得します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | 構成 URL | |
ステップ 2 | Web サイトからの構成 URL のユーザへの提供 |
ユーザが手動でサービス ディスカバリ情報を入力しなくても Cisco Jabber を起動できるようにするには、構成 URL を作成してユーザに配布します。
電子メールで直接、ユーザにリンクを送信するか、Web サイトにリンクを掲載することで、ユーザに構成 URL リンクを提供できます。
ServicesDomain:必須。すべての構成 URL に Cisco Jabber でのサービス ディスカバリに必要な IM and Presence サーバのドメインを含める必要があります。
VoiceServiceDomain:IM and Presence サーバのドメインが音声サーバのドメインと異なるハイブリッド クラウドベースのアーキテクチャを展開する場合にのみ必要です。Cisco Jabber が音声サービスを検出できるようにするために、このパラメータを設定します。
ServiceDiscoveryExcludedServices:任意。サービス ディスカバリ プロセスから次のサービスを除外できます。
カンマで区切った複数の値を指定して、複数のサービスを除外できます。
3 つのサービスをすべて除外した場合、クライアントはサービス ディスカバリを実行せず、手動で接続設定を入力することをユーザに求めます。
ServicesDomainSsoEmailPrompt:任意。ユーザのホーム クラスタを決定する際に、ユーザに対して電子メール プロンプトを表示するかどうかを指定します。
EnablePRTEncryption:任意。PRT ファイルの暗号化を指定します。Cisco Jabber for Mac で使用します。
PRTCertificateName:任意。証明書の名前を指定します。Cisco Jabber for Mac で使用します。
InvalidCertificateBehavior:任意。無効な証明書に対するクライアントの動作を指定します。
PRTCertificateUrl:信頼できるルート認証局の証明書ストアにある公開キーを含む証明書の名前を指定します。モバイル クライアント向け Cisco Jabber に適用されます。
(注) | ForceLaunchBrowser は、クライアント証明書の展開および Android OS 5.0 よりも前のデバイスに使用されます。 |
IP_Mode:Jabber クライアントのネットワーク IP プロトコルを指定します。
ciscojabber://provision?ServicesDomain=<domain_for_service_discover> &VoiceServicesDomain=<domain_for_voice_services> &ServiceDiscoveryExcludedServices=<services_to_exclude_from_service_discover> &ServicesDomainSsoEmailPrompt=<ON/OFF>
(注) |
ciscojabber://provision?ServicesDomain=cisco.com
ciscojabber://provision?ServicesDomain=cisco.com &VoiceServicesDomain=alphauk.cisco.com
ciscojabber://provision?ServicesDomain=service_domain &VoiceServicesDomain=voiceservice_domain&ServiceDiscoveryExcludedServices=WEBEX
ciscojabber://provision?ServicesDomain=cisco.com &VoiceServicesDomain=alphauk.cisco.com&ServiceDiscoveryExcludedServices=CUCM,CUP
ciscojabber://provision?ServicesDomain=cisco.com &VoiceServicesDomain=alphauk.cisco.com&ServiceDiscoveryExcludedServices=CUCM,CUP &ServicesDomainSsoEmailPrompt=OFF
電子メールで直接、ユーザにリンクを送信するか、Web サイトにリンクを掲載することで、ユーザに構成 URL リンクを提供できます。
(注) | Android オペレーティング システムの制約により、Cisco Jabber for Android ユーザが Android アプリケーションから直接構成 URL を開くと、問題が発生することがあります。この問題を回避するために、Web サイトを使用して構成 URL リンクを配布することをお勧めします。 |
URL プロビジョニングのために Web サイト探索オプションを使用する場合は、Mozilla Firefox を使用することをお勧めします。
Web サイトからリンクを配布するには、次の手順を実行します。
EMM を使用して、Cisco Jabber for Android や Cisco Jabber for iPhone and iPad に Cisco Jabber を設定することができます。EMM の設定の詳細については、EMM プロバイダーから提供される管理者用の説明書を参照してください。
Jabber をマネージド デバイスでのみ実行する場合、証明書ベースの認証を展開し、EMM を使用してクライアント証明書を登録できます。
EMM を使用するときは、EMM アプリケーションで AllowUrlProvisioning パラメータを False に設定し、URL 設定を無効にします。パラメータの設定の詳細は、『AllowUrlProvisioning Parameter』を参照してください。
EMM ベンダーは、アプリケーションの設定で様々な型の値を設定できますが、Cisco Jabber は String 型の値しか読み取りできません。
EMM を使用して Cisco Jabber モバイル クライアントの FIPS モードを有効または無効にするには、このパラメータを使用します。
URL による設定から EMM に移行する場合、このパラメータを使用します。
手動接続設定は、サービス ディスカバリが使用されていない場合にフォールバック メカニズムを提供します。
Cisco Jabber を起動すると、[詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウでオーセンティケータとサーバ アドレスを指定できます。クライアントは、その後の起動時にロードするローカル アプリケーション設定にサーバ アドレスをキャッシュします。
ユーザが [詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウで入力した設定は、SRV レコードやブートストラップの設定を含め、その他のソースよりも優先されます。
[Cisco IM & Presence] を選択すると、クライアントは Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービスから UC サービスを取得します。クライアントはサービス プロファイルまたは SSO 検出を使用しません。
(注) | Cisco Jabber for Windows の場合、SRV レコードが解決されるサーバ数に関わらず、サービス検出は 20 秒後に停止します。サービス検出中に Cisco Jabber が _cisco-uds を検出すると、20 秒以内に最初の 2 つのサーバへの接続が試みられます。優先順位が高い 2 つのサーバに対するサービス検出の試行後は、Cisco Jabber はサーバへの接続を試みません。 ユーザは、稼働中のサーバを手動で指定するか、サービス検出の対象となる 2 つの優先順位の高いサーバのうち少なくとも 1 つのサーバを指定するように、SRV の優先順位を並べ替えることができます。 |
[詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウで [自動(Automatic)] オプションを選択することによって、サーバを自動で検出できます。
この自動オプションにより、ユーザがサービス接続の詳細を手動で設定する方法から、サービス ディスカバリを使用する方法に変更することができます。たとえば、最初の起動時に、[詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウで、手動でオーセンティケータを設定し、サーバ アドレスを指定します。
クライアントは、手動設定のキャッシュを常にチェックします。手動設定は、SRV レコードより優先され、Cisco Jabber for Windows ではブートストラップ ファイルより優先されます。したがって SRV レコードを配置し、サービス ディスカバリを使用する場合は、最初の電源投入から手動設定を上書きする必要があります。
ユーザは、[詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウで、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービスをオーセンティケータとして設定し、サーバ アドレスを指定できます。
_cuplogin SRV レコードを使用して、デフォルトのサーバ アドレスを自動的に設定することもできます。
ユーザは、[詳細設定(Advanced settings)] ウィンドウで、Cisco Unified Communications Manager をオーセンティケータに設定し、次のサーバ アドレスを指定できます。