2015 年 12 月 11 日 、「Internet of Things(IoT), Internet of Everything(IoE)」「クラウド」「エンタープライズネットワーク」「セキュリティ」「データセンター」「コラボレーション」をテーマに開催した論文コンテストの受賞論文が決定しました。
2015 年 12 月 11 日(金)Cisco Partner Conference Japan 2015 において、論文コンテストの優秀賞表彰式を行いました。
表彰式の冒頭では、シスコ システムズエンジニアリング 執行役員の財津から、今回のコンテストにご応募頂いた皆さまへの御礼と本コンテストの主旨、テーマ及び審査プロセスなどについてご説明させて頂きました。引き続きアジア パシフィック ジャパン プレジデント アーヴィン・タンとシスコ パートナー事業統括 専務執行役員の高橋より受賞者を発表及び表彰させて頂きました。最後に最優秀賞を受賞されたネットワンシステムズ株式会社 尾山様から、受賞スピーチを頂き、無事に表彰式を終えることが出来ました。
受賞された皆様、大変おめでとうございました!
主旨、テーマ及び審査プロセスなど説明
シスコ システムズエンジニアリング 執行役員 財津
最優秀賞
「脅威中心型セキュリティモデルで実現する次世代サイバーセキュリティ」
ネットワンシステムズ株式会社 尾山 和宏 様
優秀賞
「VersaStackとUCS Directorによる災害対策の自動化検証」
株式会社ネットワールド 森 純也 様
優秀賞
「センサーデバイスへの仮想IP割り当て実験」
株式会社ネットワールド 富田 章義 様
審査員特別賞
「Cisco ACI連携によるMicroserviceネットワークサービスの充実と今後の課題」
ネットワンシステムズ株式会社 田村 勝 様
審査員特別賞
「エンタープライズWANの高度化を実現するネットワーク技術の検討」
ネットワンシステムズ株式会社 平河内 竜樹 様
審査員特別賞
「OpenStackクラウド基盤における従量課金の価値と実装検討」
日本アイ・ビー・エム 株式会社 斎藤 彰宏 様
−推定位置の誤差の把握とフリーアドレスで便利さ痛感の「空席エリア推定アプリケーション」の開発− (PDF - 769 KB)
特別功労賞
「Cisco無線LANアクセスポイントにおける受信電力を利活用した事務所環境での端末位置推定の実験的検討」
−推定位置の誤差の把握とフリーアドレスで便利さ痛感の「空席エリア推定アプリケーション」の開発
ネットワンシステムズ株式会社 松戸 孝 様
受賞者全員で記念撮影
懇親会での記念撮影
株式会社ネットワールド受賞者の皆様
受賞者パネルを囲んでの記念撮影
ネットワンシステムズ株式会社受賞者、共著者の皆様
受賞者パネル前で記念撮影
日本アイ・ビー・エム 株式会社 斎藤様
標的型攻撃では巧妙に作成されたEmailやWebを介して未知のマルウェアに感染する。 サンドボックスやヒューリスティック解析など未知のマルウェアに対する防御手法は 存在するが、完全に防ぐことは不可能であるため、マルウェアの侵入・感染を前提と した対策が必要となる。 本論文では実際の利用シーンを想定した検証を実施することで、Ciscoが提唱する攻撃前(Before)、攻撃中(During)、攻撃後(After)の各フェーズを包括的に保護する脅威中心型 セキュリィモデルの有効性を実証する。
2013 年 ネットワンシステムズに入社。
セキュリティ製品担当として評価・検証・技術サポート業務に従事。
Cisco ASAやCisco AMPの製品担当として評価・検証やソリューション開発を行っている。
CISSP # 502642 を有する。
2008 年 ネットワンシステムズに入社。
セキュリティ製品担当として評価・検証・技術サポート業務に従事。近年は製品に依存しないキュリティソリューションの開発にも取り組み、お客様に最適なセキュリティを提供することを目標としている。
日本人初のFireJumper。
2004 年 ネットワンシステムズに入社。
10 年以上セキュリティ製品担当として、主にCisco製品の評価・検証・技術サポート業務に従事。
CCIE Security # 25992 を有する。
1995 年 ネットワンシステムズに入社。
10 年以上セキュリティ製品担当のエンジニアとして、各種製品の評価・検証・技術サポート業務に従事。
現在は様々なセキュリティ製品を組み合わせた新しいソリューションの開発にも取り組んでいる。
2014 年 ネットワンシステムズに入社。
主にCisco Content Security製品の評価・検証・技術サポートを担当。
LPIC Level3/MCPC/UMTPなど、幅広い分野の知識を有する。
この度は最優秀賞を受賞させて頂き大変光栄です。
論文ではシスコシステムズ様の製品やサービスを組み合わせることで、包括的なサイバーセキュリティが実現できることを述べさせて頂きました。サイバー攻撃は日々進化していますので今後も最適なセキュリティソリューションを考案し、お客様に提供していきたいと思います。
最後に論文を執筆する機会を与えて頂いたシスコシステムズ様、執筆にあたり多大な協力を頂いた上司や同僚、共同執筆者に心より感謝申し上げます。
ユーザーに対し、付加価値の高いシステム基盤として、 運用の容易性と正確性は大きなアドバンテージとなる。
その大きな役割を担うコンポーネントとして、 オーケストレーション分野は注目を集めている。
VersaStackとUCS Directorを組み合わせることで、 煩雑でありながら、リソースが制限される環境下において、 迅速且つ正確なオペレーションが必要となる、 災対環境の切り替えフローを自動・簡略化が可能か検証を実施し、 その優位性を確認した。
ストレージを軸にした仮想インフラエンジニアとして従事した経験を経て、 2015 年株式会社ネットワールドに入社。
インフラ担当エンジニアとして、Storage製品、垂直統合基盤の評価・検証から、SIerへの提案・構築支援などを担当している。
この度は論文コンテストで優秀賞を賜ることができ、大変光栄に存じます。
本論分は、UCS Directorが付加価値を生むシーンの一つとして、オーケストレーション機能による災害対策の自動化をテーマに致しました。この度の受賞を励みとし、これからも、エンドユーザー/パートナーとベンダー双方に、メリットのある情報を展開するべく、真摯に取り組んでいきたく存じます。
IPヘッダを処理できないほど小さなCPUを持つIoTのセンサーデバイスに対して、1 つの ゲートウェイを利用することにより、 1 デバイスに対して、固有の 1 つのIPアドレスを持った仮想デバイスとして見立てるこ とで、通信影響を調査しました。
既存のVMやコンテナ技術でも実現可能ではありますが、今回は独自のライブラリを作 成し処理能力の 低いゲートウェイでもデバイスアプリケーションの仮想化が実現可能であることを実 証しています。
インフラ基盤全ての自動化を行うソリューションの提案・導入支援・検証・評価作業 を行う業務に従事。
サーバやVMだけではなく、ネットワークやストレージなどを含めた全体をカバーする ソリューションを作り上げています。
この度は優秀賞に選んでいただき大変嬉しく思います。
この論文はIoTが普及したときにIPアドレスを全てにアサインするのは非常に難しく感じどのような方法があるかを自分なりに考えた結果たどり着いた1つの方法を書かせていただきました。アイディアでしかありませんが、これをきっかけに読んでいただいた方にも感じたことや考えていることなど忌憚の無い意見の交換をしたり、議論したりする機会が広がっていければ嬉しいです。
マイクロサービスというアーキテクチャが最近提案されている。
マイクロサービスアーキテクチャを考えるに当たり、MesosやConsulといったノード管理、リソース管理については検討されてきたが、サービス間の通信やセキュリティといったネットワークについてはあまり意識されていなかった。
本論文ではマイクロサービスにおけるネットワークについての課題を取り上げ、さらにCisco ACIを利用した課題解決を検討する。
データセンターネットワーク製品の評価・検証作業、案件支援に従事。
Cisco NexusやCisco ACI等のネットワーク製品の評価・検証や、 これらと連携する、データセンター管理製品であるDCNMや UCS Directorの評価・検証を行っている。
クラウド管理ソフトウェア全般の評価・検証作業に従事。
OpenStack等の各種クラウド管理ソフトウェア評価・検証や クラウド管理ソフトウェアとCisco ACI等の外部製品との 連携の評価・検証作業を行っている。
このたびは特別賞を受賞させていただき、ありがとうございました。
マイクロサービスは、今後迅速性、柔軟性を求められるシステムに欠かせないものとなり、ネットワークの観点からも考慮が必要になってきます。今回、ACIがコンテナやマイクロサービスと親和性が高いことについても確認できました。
このような機会を提供して頂いたCisco様に感謝すると共に、助けを頂いた上司、同僚にも感謝したいと思います。
本論文では、主にサービスプロバイダ向けの技術となるBGP PICおよびIGP LFAに着目し、シンプルさと可用性の向上をねらいとしてエンタープライズWANに対する適用検討とその効果測定を行う。
2005 年ネットワンシステムズ株式会社入社。
同社入社以降、エンタープライズ・パブリック・サービスプロバイダのネットワーク提案・導入を支援する業務に、10 年以上にわたり従事。
CCIE RS/SP
この度は審査員特別賞を頂くことができ、とても嬉しく思います。
平素より弊社にご期待をお寄せいただいているお客様、手厚いご支援を賜っているシスコシステムズの皆様、弊社関係者各位の協力に、厚く御礼申し上げます。今後もシスコシステムズ様が提供されるエキサイティングな技術とお客様にとっての価値との結び付けに貢献すべく、さらなる技術力の向上に努めて参ります。
クラウド事業者のサーバ数は顕著な増加傾向にあるが, 採用サーバはODMサーバにシフトしつつある.クラウド事業者にサーバを訴求するためには従量課金が有効であり,従量課金測定(コレクタ)の実装基盤としてOpenStackは最も適している.概念実証としてOpenStackからサーバ稼働情報を取得するモジュールを開発した.また投資採算性評価を行い、従量課金は投資回収期間が短く,事業非成長時の損失を最小限に抑えられることを確認した。
1995 年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。
中央省庁のお客様担当のITアーキテクトとして、基盤設計 コンサルテーションに従事
研究分野はクラウド・コンピューティング、環境騒音、省電力設計
2012 年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。
中央省庁・通信のお客様を中心に、ITインフラ基盤の設計、コンサルテーションに従事。
研究分野はオープンソースソフトウェア、セキュリティ、数理ソリューション
この度は、審査員特別賞を頂きまして、誠にありがとうございます。大変光栄に存じます。
OpenStackは基盤系技術者が創意工夫できる余地が非常に大きく、またシスコシステムズ様の製品やサービスの価値を大きく向上できる可能性がある重要な技術ですが、まだまだ敷居が高いのが実情です。本論文がOpenStackに関心を持って頂くきっかけとなれば、幸いです。
Cisco無線LANアクセスポイントにおける受信電力を利活用して事務所環境で 推定された端末位置の誤差を実験的に把握した結果、すべての測位地点の内の 95 %を占める各地点で発生する誤差は 9.3 m以下であった。この誤差を許容した 場合に、フリーアドレスでの空席探しの支援を可能にした「空席エリア推定アプリケーション」の開発を実施することができた。
2001 年ネットワンシステムズ株式会社に入社。
無線LANの製品担当SEとして製品や技術の調査、CiscoWirelessLAN製品を中心にした検証評価、
技術者の育成、及び、Wirelessソリューションの提案、導入を支援する業務に従事。
第 1 級無線技術士、航空級無線通信士の無線系資格を有する。
2005 年ネットワンシステムズ株式会社に入社。
無線LANの製品担当SEを経て、現在はネットワーク機器やその管理製品が持つAPIを活用したソリューション、アプリケーションの企画、開発業務に従事。
特別功労賞という素晴らしい賞を受賞させていただきまして大変に光栄です。
シスコ殿の無線LAN製品導入で自然に実現可能となる端末位置の推定機能が職場環境の改善に貢献するアプリ開発へ発展可能なことに驚きました。本受賞は、弊社にご期待を寄せてくださるお客様のご厚情、シスコシステムズの皆様の長年にわたるご支援、弊社の関係各位の協力の賜物です。誠にありがとうございました。本受賞を励みにお客様の課題解決により貢献する技術力の向上にさらに努めて参ります。
シスコ認定パートナー(ゴールド、シルバー、プレミア、セレクト)、ラーニングパートナーおよび、 シスコ認定ディストリビュータに勤務されているエンジニア
以下のテーマから選択頂きます。
各テーマに関する情報としては以下をご紹介しますが、ここに記載されている内容に限られるものではありません。
下記の観点から審査し、授賞対象論文を選定します。
本件の優秀論文の選定はシスコの以下のメンバーが行います。
コンテストへの参加を希望される方は、事前に応募登録が必要となります。事前応募登録につきましては、下記リンクより事前応募登録をお願いします。
登録締め切りは、2015 年 6 月 12 日(金)を予定しています。
事前応募登録は こちら
応募登録された方に別途ご連絡する方法にて提出していただきます。
提出締め切りは、2015 年 8 月 28 日(金)を予定しています。
優秀論文 ( 1 〜 6 件、内最優秀論文 1 件を予定)を 11 月に発表いたします。優秀論文は、本文、執筆者の氏名、会社名、所属を弊社Webサイトにて 1 年間公開いたします。
(審査結果により最優秀賞の該当なしや優秀賞の件数が少なくなる場合もあります)
シスコテクノロジー論文コンテスト事務局
E-mail : ronbun@cisco.com