世界は、ユーザー、デバイス、アプリケーション、データが複数の場所に存在し、変化し続けるハイブリッドな環境になっています。では、それは進化するサイバーセキュリティ態勢にとって何を意味するのでしょうか?
シスコのサイバーセキュリティ成熟度指標では、18 を超える業種を代表する 27 ヵ国 6,700 人の回答者が、サイバーセキュリティ保護の 5 つの主要な柱である、アイデンティティ、デバイス、ネットワーク、アプリケーション ワークロード、データに関してソリューションをどのように評価したのかを明らかにしました。この指標では、セキュリティソリューションの導入状況に基づいて、企業を「初歩(Beginner)」、「形成(Formative)」、「進展(Progressive)」、「成熟(Mature)」の 4 段階に分類しました。
ネットワークリソースおよび情報にアクセスしようとするすべての人のアイデンティティを確認します。
すべての従業員とインフラストラクチャ デバイスを検証し、悪意のある攻撃者によるアクセスから保護します。
企業の実現可能性に不可欠なネットワーク上のユーザー、デバイス、アプリケーション、およびデータを保護します。
機密データの侵害、生産性の低下、回復不能な評判の失墜につながる可能性のあるアプリケーション ワークロード攻撃から保護します。
堅牢なセキュリティ対策を使用して、不正アクセス、使用、開示、中断、変更、または破壊からデータを保護します。
ソリューションの導入の初期段階。
ある程度導入しているが、サイバーセキュリティの成熟度は平均以下。
かなり導入が進んでいて、サイバーセキュリティの成熟度は平均以上。
高い水準で導入されていて、セキュリティリスク対策が十分に整っている。
回答者には、自社が各柱の課題に対応するためのソリューションを導入しているかどうか、および導入計画がどの程度進んでいるかを尋ねました。
成熟度スコアは、次の組み合わせによって得られます。
「ハイブリッドな世界への移行は、企業の状況を根本的に変え、サイバーセキュリティの複雑性を高めることになりました。場所によって異なるツールを組み合わせた対策をやめ、セキュリティレジリエンスを実現しながら、複雑さを軽減する統合プラットフォームを検討する必要があります。そうして初めて、企業はサイバーセキュリティの成熟度のギャップを埋めることができます。」
Jeetu Patel
セキュリティ & コラボレーション担当 EVP 兼 GM
成熟度のギャップを埋めることは世界的な必須課題であり、ビジネスリーダーにとって最優先事項でなければなりません。
組織に必要なのは、最も重要なことに焦点を当て、将来に何が起こるかを予測するセキュリティレジリエンスです。レジリエンスは、財務、運用、組織、およびサプライチェーンの各機能においてすでに検討されています。セキュリティレジリエンスはこのすべてに関係していて、優先されるべきものです。
ビジネスリーダーが安全で復元力のある組織を構築するには、セキュリティ ソリューションの 5 つの主要な柱全体で「準備体制を整備する」レベルに関するベースラインを確立する必要があります。セキュリティ インフラストラクチャの成熟度は、特にローカルおよびグローバルの同業他社との関連において、復元力を向上させるために組織が自分たちの強みと、リソースの優先順位付けが最適となる場所を把握する指標となります。
この調査は、2022 年 8 月から 9 月の間に独立した調査会社によって実施されました。
回答者は 18 以上の業種から選ばれています。業種は、ビジネスサービス、建設、教育、エンジニアリング、設計、建築、金融サービス、医療、製造、メディア/通信、天然資源、パーソナルケア/サービス、不動産、レストランサービス、小売、テクノロジーサービス、運輸、旅行サービス、卸売など多岐にわたります。
独立した第三者機関が実施した二重盲検調査において、回答から導入の規模が浮き彫りになりました。次に、各柱の重み付けされた重要度に基づいて、各柱のスコアを合計し、個々の市場における各企業の総合スコアを算出しました。
企業は、総合スコアに基づいて、4 段階の成熟度に分類されます。