大実験であったハイブリッドワークは、今や生産性、セキュリティ、コラボレーションのための持続可能な成長に欠かせない土台となりました。このことはリーダーにとってどのような意味を持つのでしょうか。
有能な人材を引き付けて離さないインクルーシブな土壌を育て、ワークフォースを活性化させましょう。それにはセキュリティを強化し、持続可能性を取り入れつつ職場環境やコラボレーションを刷新していくことです。
ためらっている場合ではありません。明日の成功につながる決断を下すのは、今です。
「シスコのハイブリッドワーク インデックスによると、回答者の 64 パーセントが通勤せずにテレワークで働けることに賛成しており、その可否が勤め先に残るかどうかの判断を左右するという結果が出ています。チームメンバーがテクノロジーを活用し、最適な働き方を模索することは、ビジネスリーダーにとって避けては通れない道です。」
Chuck Robbins
CEO, Cisco Systems, Inc.
ハイブリッドワーク時代の成功を支える画期的なテクノロジーや順応性のあるソリューション、未来志向の戦略をご紹介します。
大きな成功を掴むにはハイブリッドワークを取り入れることです。ハイブリッドワーク環境の構築は単に外圧や社内のニーズに対応するためのものではありません。チームの生産性やセキュリティを保ち、一貫性のある共同作業を可能にするには欠かせない要素なのです。
つながりを大事にし、働く環境が変化し続ける中でともに働く体験を共有しましょう。そのためには的確なデジタル戦略の下で、チームに適切なツールとテクノロジーを提供することです。
このガイドは CEO や CIO、HR、持続可能性領域のリーダーなど、あらゆるレベルの意思決定者の方を対象に、ハイブリッドワークの課題とチャンスを把握していただき、どのような環境でも成功できるようにチームを導く指針となることを目的として作られています。
テックスタックをシンプルにしてコストを抑制すると同時に、チームの業務環境を改善する.
オフィスへの出社制限があった頃、多くの組織が生産性を維持しようと決断を焦りました。そうして導入された間に合わせの対策でも当時のビジネスにとっては重要な生命線でしたが、結果的に企業に残されたのは会議やメッセージング、通話用のプラットフォームの寄せ集めでした。それらの対策は IT 部門で展開するのも管理するのもますます難しくなっており、問題が起きた場合に必要な可視性を確保するのを困難にしています。
そして今、私たちは新たな問題に直面しています。ハイブリッドワークの進化と出社の再開に伴って、ニーズも変化したのです。これまでビデオ会議用の機器は一部の会議室でだけ利用できればよかったのが、ほぼどのような会議にも最低 1 人はリモート参加者がいるという想定が必要になったのです。事実 98% のナレッジワーカーは、リモート参加者の存在が会議風景の一部になると話しています。また会議用の機器は社内の会議プラットフォームやコラボレーション プラットフォーム以外のプラットフォームにも対応している必要があります。時には Webex から Zoom、さらに Microsoft Teams へとプラットフォームを切り替えなければならないような日があるかもしれません。もし、そのとき使っている会議室のビデオ会議機器では対応できない会議プラットフォームがある場合、体感品質で劣るデバイスを使用して会議に参加することになるかもしれません。そうなれば結果的に参加者全員の体感品質を下げることになります。
あらゆる会議プラットフォームに対応できる、ソフトウェアとインテリジェントデバイスの統合スイートを提供しているプロバイダー 1 社に移行することで、統一感のない環境を一貫性のある環境に変える。
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$11K
ハイブリッドワークを導入すると、勤務時間の半分を自宅で働く従業員 1 人あたり 11,000 ドルを節約できます。それは生産性が向上し、不動産にかかる費用の削減になり、出社拒否が減るからであり、さらには事業継続性が高まり、離職率が下がるからなど、さまざまな理由があります。
『The Business Case for Remote Work』[英語]、Design Public Group 社、2021 年
厳しい予算状況とリソースに制約がある中でビジネスを近代化し、ハイブリッドワークに投資する。
ハイブリッドワーク戦略の策定は 1 部門だけでできることではありません。IT 部門、不動産部門、人事部門などが集まって従業員や会社にとって何がよいことなのかを決める必要があります。これは予算の使途とリソースの割り当てを検討し直す絶好の機会です。つまり IT を活用したツールやソフトウェアライセンス契約を最適化し、有効活用できていないオフィススペースを減らすチャンスであり、より生産的で魅力的な体験にリソースを振り分けるチャンスということです。
従業員にとって大事なのは、どこで働くかにかかわらずセキュリティが確保され、安定した信頼性の高い業務環境であることです。仕事をする場所が変化する中で、使用するデバイスやインターフェイスが変わるのは、生産性に悪影響を及ぼし、ストレスの原因にもなりえます。IT 部門にとってツールやソフトウェアがサイロ化していること、またはそれらがスタンドアロン型であることは、管理や保守、問題解決の観点からは避けたい状況です。
部門横断的なチームが、働く場所に縛られることなく集まり、ハイブリッドワークが IT 管理の手法に及ぼす影響や不動産に関する戦略、従業員体験を評価する。
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30%
組織によっては不動産費用の 30 パーセント削減を達成しています。リモート対応モデルに完全に移行した組織ではその費用をほぼゼロにすることができました。
『Reimagining the office and work life after COVID-19』[英語]、, McKinsey and Company 社、2020 年
リモートワーカーが効率的にオンライン作業や共同作業ができるようなツールやテクノロジーを用意する。
重要なのは自宅などの任意の場所を、会社の延長線となるオフィスに変えることです。
今日ではエグゼクティブや不動産部門、IT 部門のリーダーの 77% が、ホームオフィスは不動産戦略を構成する要素と考えています。ところが、テレワークでの仕事や共同作業に必要なテクノロジーが揃っていると答えた従業員の割合は、50% を下回っています。.
在宅勤務では生産性を支え、共同作業に役立つツールへのアクセスが必須です。ノートパソコンで立て続けに会議に参加していると、音声をうまく拾えなかったり、背景の雑音が気になったり、カメラの品質が悪かったりするなどの問題が疲労感につながり、作業に集中できなくなります。
同僚との交流や共同作業は、対面での会議と変わらない自然で信頼できるやり取りでなければなりません。調査によると、オンライン会議でビデオ機能を有効にしている従業員は会社に対する満足度が高く、仕事への参加意識を感じ、他者との共同作業に対して抵抗感が少ないというデータがあります。本音では、人々は会議の数は少なく、顔を合わせて交流する時間は短い方が望ましいと思っています。
従業員が仕事で能力を十分に発揮できるテクノロジーを、集中できる環境を整え、ワークフローにシームレスに統合できるソリューションとして提供する。
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同僚から共感を得ることが増えた
共同作業が簡単になった
現在の会社に不満があると言いがちである
企業の戦略に関わっている実感がない
インテリジェントで直感的な体験を提供してオフィス勤務のチームを支援する。
どこからでも仕事ができるようになると、オフィスに対する考え方や、従業員がオフィスにいるときに必要な機能が根本的に変わります。
オフィスの目的は時とともに進化してきました。かつて従業員がいるべき場所とされたオフィスは、今では充実したコラボレーション体験の中心地として同僚と信頼関係を築き、トレーニングやスキル教育のための場所となっています。
また、オフィスにはハイブリッドワーカーを支援するという新たな目的に沿った、これまでにない機能も求められています。必要なのは仕事や共同作業に利用できる空間を見つけるテクノロジーであり、その空間に、テクノロジーや離れた場所で働くチームをつなぐための適切なネットワーク基盤やソフトウェア、ソリューションを整備することです。そうしたテクノロジーはコラボレーションのプロセスにおいて大きな役割を果たすだけでなく、摩擦を減らし各環境を健康や安全面から最適化するインテリジェントな機能を提供してくれます。
オフィス面積、テクノロジー、機器を検討し直し、ハイブリッドワークを導入できる余地を見つける。
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世界的にビデオに対応している会議室や教室の割合
オフィス勤務を希望している人の割合。ただしフルタイムでのオフィス勤務を望んでいる人はわずか 9%
チームビルディングやコラボレーション、同僚との交流のために出社することを希望している人の割合
『State of the Global Video Conferencing Devices Market, Forecast to 2025』[英語]、,
Frost and Sullivan 社、2021 年
チームの心身の健康を保ち、業務環境の質を高めるツールとテクノロジーを提供する。
有能な人材にとって魅力的な企業となり、人材の流出を防ぐには、従業員の心身の健康を最優先に考え、業務環境を近代化することが重要です。
しかし「オフの時間がない」燃え尽き文化の一因になっているテクノロジーに関する一定の評判を克服するにはどうすればよいでしょうか。その答えになりうるのが、責任ある意志的なテクノロジーの使用と、従業員中心の職場文化の組み合わせです。
テクノロジーを導入することで得られる効果はさまざまです。業務慣行に対する分析情報を提供したり、心身の健康に関する機能をワークフローに組み込んだりできる他、経営レベルの取り組みで会議での疲労軽減を図ることができます。これにより従業員のストレスを和らげ、燃え尽きを防ぐのに有効です。
全社的な取り組みを通じて、ハイブリッドワーカーを共同作業に役立つツールやインテリジェントなテクノロジーで支援する。テクノロジーはストレスを軽減し、業務を遂行するのに役立ちます。
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72%
5 ヵ月以内に会社を辞めようと思っており、共同作業に必要なテクノロジーが自社にないと考えている人の割合。
『The Data Behind Video Fatigue and How to Combat It』[英語]、Dimensional Research 社、2022 年
分散型ワークフォースとして働く従業員に参加意識を与え、疎外感を感じさせないように配慮する。
企業文化を高め、チームの参加意識を保つために重要なのはコミュニケーションです。テレワークなど別の場所で仕事をする従業員が増えたことに伴い、タウンホールミーティング、トレーニング、コラボレーション、ネットワークの中心はオフィス内からオンライン優先へと移行しています。
在宅で勤務している人のほとんどが不安に感じているのが、自分が重要な会議に参加させてもらえないという、在宅勤務による差別に遭うことです。テレワークを希望する一方で近接性バイアスや疎外、見落とされることに対する恐れはリモートワーカーにとってストレスとなり、さらなる課題を生み出します。それにより、影響がなければ本来テレワークで得られたかもしれない生産性や効率、心身の健康といった利点が失われることにもなります。そこで必要になるのがリモートチームを一括してコミュニケーションを取り、生の声を吸い上げる効果的なツールです。
各人と公平に接する機会を作るには一人ひとりが参加できるようなテクノロジーを取り入れなくてはなりません。また、オフィスで働く従業員にもリモートワーカーにも等しく機会を提供するテクノロジーを利用して、気兼ねなく共同作業やテレワークに励んでもらえるようになるには、長い時間がかかります。
高品質なコラボレーションや複数の参加方法など、魅力的なオンライン会議やイベント体験の演出に役立つテクノロジーを活用する。
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世界的にサイバー脅威が高まる中でデジタル資産とプライバシーを保護する。
セキュリティはこれまで以上に重要になっています。ハイブリッドワークではデータやシステム、プライバシーを保護することが一層難しくなっています。チームがいくつものオフィスやリモート拠点で働く中で、攻撃対象領域がネットワーク、デバイス、ソフトウェア全体で広がるにつれて、脅威がますます表面化するようになっています。
ほとんどの従業員がリモート勤務に対応すると、多くの企業は事業を継続する判断を下しました。今にして思えば、それはセキュリティを第一に考えた選択ではありませんでした。今こそ、一時しのぎで取り入れた環境を戦略的かつ長期的な手法で見直し、どんな場所でもハイブリッドワークを安全に保護できる対策をすべきときです。
セキュリティを強化し、デジタル資産の保護に役立ちハイブリッドワークの機能向上に効果的なプラットフォームを持つ業界の代表的な企業と協業する。
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88%
ハイブリッドワーク環境には安全にテレワークを行えるツールがあることと、データを守ることが不可欠だと答えた人の
割合。.
『Accelerating Digital Agility』[英語]、シスコ、2021 年
オフィスでも自宅でも出先でもサポートが得られ、安心安全に働ける持続可能な環境を整えます。
シスコが仲介となりチームに心身の健康やインクルーシブを大事にした働き方の選択肢を提供します。
使い勝手のよさと管理のしやすさを備えたセキュアなソリューションなら、どこから脅威が現れても対処でき、ユーザーを安全に保護できるので規模を拡張する際も心配はいりません。
お客様に合わせた独自のソリューションでハイブリッドワークの可能性を引き出しましょう。シスコのソリューションなら職場環境を刷新し、柔軟な働き方を実現するとともに、チームにセキュアかつ一貫性のある体験を提供できます。
1. 適切なソフトウェア基盤に投資する
シスコの統合ソリューションはセキュリティを保ちつつ、ハイブリッドワーク環境を充実させます。
2. チームのために適切なテクノロジーとデバイスを用意する
自宅や出先から一貫性のあるコラボレーションを可能にするキットでテレワークがシンプルになります。あらかじめ構成されたキットは柔軟なカスタマイズにも対応しています。
3. あらゆる職場環境での最優先事項は心身の健康
オフィス向けのソリューションやカスタムの設計ガイドには、シスコのハイブリッドワークを使用した改良、再設計、新しい空間の開発などの設計に関するアイデアが詰まっています。
1、2、3『Executive playbook: Capitalizing on Hybrid Work』、Webex、2022 年
4『30 Essential Hybrid Work Statistics [2023]: The Future of Work』、Zippia.com、2023 年 2 月 20 日
5『Future of Work Study』、Accenture 社、2021 年 5 月
5『Future of Work Study』、Accenture 社、2021 年 5 月
6『Executive playbook: Capitalizing on Hybrid Work』、Webex、2022 年
7『30 Essential Hybrid Work Statistics [2023]: The Future of Work』、Zippia.com、2023 年 2 月 20 日
8『Proven Benefits of Remote Work for Companies』、Forbes.com、2020 年 2 月 12 日
9『The Rise of The Hybrid Workplace, Dimensional Research』、2020 年 10 月
10、11『ハイブリッドワークに精通する:生産性、セキュリティ、コラボレーションに役立つ総合ガイド』、シスコ、2023 年