本書では、デバイス データを収集して、それを Cisco Smart Net Total Care™ Portal にアップロードするために使用可能な 3 つのサポートされている方法について説明します。デバイス データをポータルにアップロードすることにより、シスコがお客様のサポート情報とワークフローを分析し、強化することができます。
デバイス データを収集してポータルにアップロードするには、主に次の 3 つの方法があります。
これら3つの方法はすべて、データをポータルに安全にアップロードする方法を提供します。収集されたデータのアップロードは、エンドツーエンドの安全なチャネルを通じて実行されます。ファイルは暗号化され、シスコデータセンターに安全に転送されます。
デバイス データの収集とアップロードにどの方法を使用しても、ポータルでデータが保存、管理され、すべてのユーザが安全にアクセスできます。インストールベースに関する最新情報により、サービス契約管理のための自動ワークフローや、デバイスに固有の実用的なアラートなどのポータル機能を活用することができます。
以下のセクションでは、サポートされている 3 つの収集/アップロード オプションの詳細を示します。
CSV ファイル インポート機能は、インベントリ データを手動でアップロードできるシンプルな方法です。これは、デバイス データを基にしたレポートを作成する最もシンプルかつ時間がかからない方法です。
比較的安定した(変更が多くない)ネットワークを運用している中小規模の企業にとって適切な選択肢といえます。最初のインベントリをアップロードする場合、またはすでに他の収集方法によりアップロードされている現在のインベントリ データを更新する場合に、CSV ファイル インポート機能を使用できます。
ポータル レポートに出力される情報は、CSV ファイルに入力する情報量によって変わります。たとえば、ソフトウェアのタイプまたはバージョンなどのオプションの情報を含めない場合、レポートには関連するアラート詳細情報は含まれません。
Smart Net Total Care Service は、Netformx や SolarWinds などのサードパーティ製コレクタを利用してポータルにデータを直接アップロードする機能をサポートしています。
設定をわずかに調整するだけで、現在使用中のサードパーティ製システムを利用して、インベントリ データを検出、収集してシスコにアップロードし、ポータルで表示したり、分析したりすることが可能になります。
サードパーティ製コレクタの機能はベンダーによって異なりますが、サードパーティ製デバイスから生成されるレポートには、CSPC コレクタと同じレベルのデバイス詳細情報を含めることができます。ただしサードパーティ製デバイスの中には、ネットワーク上に永続的にインストールできないものがあり、収集とアップロードがオンデマンドに限定され、スケジュールを設定できない場合があります。その場合には多大な労力が必要になります。
CSPC は、お客様のネットワーク デバイスからデータを収集する、柔軟で再利用可能なモジュール型プラットフォームです。このコレクタは仮想マシンとして使用できます。
CSPC を導入すると、次の用途に使用できます。
CSPC コレクタでは、定期的なデバイス検出、データ収集、データのアップロードをスケジュールできます。つまり、処理を自動化して、ポータル レポートで常に最新のインストール ベース情報を参照することができます。
インベントリのアップロードのステータスは、収集とアップロードの方法に関わらず、ポータルで直接確認できます。アップロード ステータスを確認するには、ポータルにログインして、左側のナビゲーション ウィンドウにある [アップロード処理状況(Upload Processing)] をクリックします。すべてのアップロードの進行状況が、次のように右側のウィンドウに表示されます。
ポータルでデータが利用可能になると、Smart Net Total Care サービスの利点を活用して、インストール ベースをプロアクティブに管理できるようになります。