プライオリティ フロー制御について
Class Based Flow Control(CBFC)または Per Priority Pause(PPP)とも呼ばれるプライオリティ フロー制御(PFC;IEEE 802.1Qbb)は、輻輳が原因のフレーム損失を防ぐメカニズムです。PFC は 802.3x フロー制御(ポーズ フレーム)またはリンク レベル フロー制御(LFC)と類似しています。ただし、PFC はサービス クラス(CoS)ごとに運用されます。
バッファしきい値が輻輳により超過された場合、指定された期間リンク上のすべてのデータ送信を一時停止するために、ピアにポーズ フレームを送信します。(トラフィックが設定されたしきい値を下回り)輻輳が軽減されると、再開フレームはリンク上でデータ伝送を再開することが保障されます。
これに対して、輻輳中は、どの CoS 値を一時停止する必要があるかを示すポーズ フレームを PFC が送信します。PFC ポーズ フレームには、トラフィックが一時停止する必要のある時間の長さを示す各 CoS の 2 オクテットのタイマー値が含まれます。タイマーの時間単位はポーズ量子で指定されます。量子は、ポートの速度で 512 ビットを送信するために必要な時間です。範囲は 0 ~ 65535 です。ポーズ量子が 0 のポーズ フレームは、一時停止したトラフィックを再開する再開フレームを示します。
(注) |
他のクラスが通常の動が許可される一方で、トラフィックの特定のサービス クラスのみフロー制御を使用できます。 |
PFC はピアに対して、既知のマルチキャスト アドレスにポーズ フレームを送信して、特定の CoS 値を持つフレームの送信を停止するように求めます。このポーズ フレームは、ピアによる受信時に転送されない 1 ホップ フレームです。輻輳が軽減されると、PFC はピアにフレームの伝送の再開を要求できます。